異世界転生!ハイハイからの倍人生

カムイイムカ(神威異夢華)

文字の大きさ
216 / 252
第七章 異変

第十九話 ダンジョン3階

しおりを挟む
「この階で最後にするつもりだが、これと言って問題はなさそうだな」
「そうですね。上級生ならば油断しなければどれも大丈夫でしょう」

 エンカ先輩とファルアさんが話し合ってる。これは調査を兼ねているのでしっかり調べないとね。

「階段のエリアまで言って戻るぞ」

 エンカ先輩の号令に僕らは肯定する。またしばらく通路を歩いて行くとT字路に差し掛かった。今までは一本道だったので初めての体験だ。

「ワクワク!」
「ジーニ何をそんなに期待してるんだ?」
「内緒です。ワクワク」

 僕がどっちを選ぶのか期待しているとエンカ先輩が「変な奴」って失礼な事を。僕はただ左を選ぶのかな~って思っただけだよ。

「じゃあ左だな」
「わ~い」

 僕が喜んでいるとエンカ先輩、モイとムイは白い目で見てきた。女性陣の二人からは「可愛い」って声が聞こえてきた。久しぶりに可愛いと言われたような気がして僕は満足です。

 それからしばらく歩くと部屋に着いた。その部屋の中には宝箱が。

「ムイ、出番だ」
「おう」

 ムイはレンジャーとしてのスキルを持っているみたい。罠がないかをチェックしてる。

「よし、これで大丈夫だ。開けるぞ」

 ムイは宝箱を開けた。

「ん?これは...ただの鉄の剣か」
「まだ3階ですからね」

 ダンジョンは深くなればなるほど良いアイテムが出る。それはゲームと同じだね。最初から最高の武器が出て来たらつまらないもんね。

 こちらの道はこの部屋で最後だった。僕らはT字路に戻ると魔物が湧いていて戦闘に突入。

 魔物はゴブリンとオーク、それにコモドドラゴンのような爬虫類の魔物。口から火がもれているのを見るとサラマンダーかな?。

「火トカゲですね。では[ウォーターランス]」

 ファルアさんが水だけに冷たくあしらっていく。ゴブリン5、オーク7、火トカゲ3を撃破して残りの道を歩いて行く。

「ん?装飾された扉...」

 しばらく一本道を歩いてきたんだけどそこには魔窟の部屋を彷彿とさせる扉があった。

「しまったな。5階間隔であると思ったのだが」
「やっぱりボス何ですか?」
「そうみたいだな」

 エンカ先輩の言葉に僕が質問をすると肯定の言葉が返ってきた。3階までの魔物の強さを調べているので僕らはこのまま扉の中へ入っていくことになりました。

「装備の点検は済んだか?」

 エンカ先輩の声かけにみんな頷いてる。みんなは少し緊張しているのかな。浮かない顔してる。

「エンカ先輩僕の武器も見てください!」
「おお、どうしたジーニ?....って禍々しいな!」

 エンカ先輩は僕の魔剣グリードを見て驚いた。魔剣グリードは黒黒強い靄を纏っているのでまるで魔王の武器みたいです。

「そんなもの取り出すな!禁止だ禁止!」
「ええ~ん、エンカ先輩のいけず~」
「「「「プッ!ははははは」」」」

「あ~エンカ先輩のせいでみんなに笑われちゃったじゃん~」
「お前のせいだろ!」

 グリードを使ったブラックジョーク?でみんなを笑わせて緊張をほぐしてみました。

 緊張がほぐれたみたいなのでエンカ先輩はみんなに頷いて扉に手を掛けた。







 扉の先には魔窟のボス部屋とは違い風景が一変する。

「綺麗...」

 ため息が出るほどのお花畑が広がっていて今まで通ってきた道を見るとまるで合成写真のような違和感を感じた。

 僕らはその風景を見て呆けていると前方から花が動き出した。

「まさか!、フラワードールか!」
「フラワードール?」

 全身をお花で彩ったお人形さんが前方から走ってきてる。

 僕の疑問にエンカ先輩は答えてくれてフラワードールの説明を話す。

 エンカ先輩の説明ではフラワードールはCランクの魔物である。花を使って人間を惑わせる魔物、まさにその攻撃を最初に受けた僕たちはフラワードールの接近を許す事になっちゃったわけだね。

「珍しい魔物だから驚いたがこの程度なら俺達で何とかなる。ジーニは見ていてくれよ」
「は~い」

 少し戦いたかったけど僕は大人だから大人しくエンカ先輩の指示に従います。

 宣言通り先輩たちはフラワードールを倒した。しかしそれは序章、次は二匹現れ、その次は三匹。たぶんこの部屋全部の花がフラワードール何だと思う。流石ボス部屋の魔物さん。

 先輩たちは少しづつ疲弊してるけど怪我はさせられていないのでMPの心配だけで大丈夫そう。

 9匹、10匹との戦闘が終わると部屋全体が暗くなっていく。

「なんだ?」
「今までのはお遊びだったか」

 暗くなったことで天井の何かに気付く、そこには無数の眼が。

「キャア!」
「蜘蛛か!」
「スロースパイダーだ」

 スロースパイダー、蜘蛛の魔物で糸を丸めて投擲してくることからスロー何て言われてる。ランクはCランクだけど量が量なのでランクだけじゃ判断できません、だって50匹はいると思うよ。

「モイ!結界を展開」
「了解」

 モイは詠唱を開始。その間エンカ先輩達は蜘蛛の投げてくる糸を[ファイア]で燃やして回避。

「[プロテクトフィールド]」

 少しして詠唱の終わったモイが僕らを覆う結界を展開。蜘蛛の攻撃はそれに弾かれて地面に落ちる。

「Cランク程度の攻撃ならいくらでもはじける。さてここからどうするか?」

 僕らと蜘蛛の戦いはまだまだ続きそうです。

 
しおりを挟む
感想 179

あなたにおすすめの小説

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

転生してしまったので服チートを駆使してこの世界で得た家族と一緒に旅をしようと思います

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
俺はクギミヤ タツミ。 今年で33歳の社畜でございます 俺はとても運がない人間だったがこの日をもって異世界に転生しました しかし、そこは牢屋で見事にくそまみれになってしまう 汚れた囚人服に嫌気がさして、母さんの服を思い出していたのだが、現実を受け止めて抗ってみた。 すると、ステータスウィンドウが開けることに気づく。 そして、チートに気付いて無事にこの世界を気ままに旅することとなる。楽しい旅にしなくちゃな

異世界での異生活

なにがし
ファンタジー
役職定年を迎えた男が事故に巻き込まれケガをする。病院に運ばれ治療をしていたはずなのに、なぜか異世界に。しかも、女性の衣服を身に着け、宿屋の一室に。最低な異世界転移を迎えた男が、異世界で生きるために頑張る物語です。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

処理中です...