異世界転生!ハイハイからの倍人生

カムイイムカ(神威異夢華)

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第七章 異変

第二十一話 ローズさんも魔窟

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「半分は終わったか?」
「そうだね。あともうちょっとだよ。頑張って」

 スロースパイダーとの戦闘も終わりに近づいてきました。

「二段構えのボス戦とは恐れ入ったが終わりが近づいて来るとホッとするな」
「油断はダメだよ。エンカ先輩」

 エンカ先輩はホッとしてる。僕は油断してるとは思っていないけど一応言っておいた。だけどエンカ先輩に油断はない。

「よし!これで全部だな」
「お疲れ様~、じゃあ全員回復するね」
「おお、ありがと」
「「ありがとうございます」」
「相変わらずでたらめな回復量だな」

 僕の回復にみんな驚きながらお礼を言ってきた。

 みんな、次の扉の方へ行ってエンカ先輩が扉に手を掛けた。

「ボスの部屋の次には決まって転移陣があるはずなんだが」
「あ、ありましたよ」

 みんなで次の部屋に着くと左右に部屋があってその右の部屋の奥に転移陣が光り輝いてた。

「じゃあ帰るぞ」
 
 予定では5階までいく事になっていたけど僕らは帰る事にして、エンカ先輩を先頭に転移陣へと足を踏み入れていく。







「ほ~ここの魔窟はこんな感じなのか?」

 ジーニの時と同じ噴水の部屋から始まる。

 ローズは噴水を見て有る物を見つけた。

「鍵か、この扉のものでいいのか?」

 私は鍵を扉にはめるとぴったり合ったので回す。

 扉が開くとそこにはジーニの時と同じ体育館程の部屋が。

「ダンジョンのボス部屋のようなものか。ここで一階ずつ敵がいるんだな」

 私は部屋に入っていく。そこには大きめの男の石像が3体立っていて今にも動き出しそうにしている。

「ほ~動く巨像か。懐かしいな。14歳の頃に倒したぶりだ」

 ローズは感慨深く話す。冒険者になりたての頃に遺跡探索の際に対峙したことがあるらしい。その話を聞く限りローズも類いまれない才能の持ち主なのが伺える。なにせ巨像はCランクの魔物なのだから。

「久しぶりの魔物との戦闘。楽しませてもらう!」

 ローズはロングソードタイプの剣を抜いて巨像へと駆ける。地面にこすりつけた剣が火花を出しローズは更に加速する。

 一瞬にして一体の巨像の首が胴から離れ地面におちた。残りの二体は身構えて首を守ろうとガードを上げたがその腕と共に首が飛びあがった。

「流石にジーニの剣は切れ味抜群だな」

 ローズは育ての親であるシスターの為に、装備に金を使わずに過ごしていた。なのであの頃の装備では本領を発揮できなかった。しかし今は違う、ジーニの豊富な資金でミスリルの装備に身を包んだ。そしてジーニの強化魔法によってミスリルは青から金色の色に変わりローズを強化する。

 巨像の攻撃を剣ではなく手甲で受けたローズは苦笑いをする。

「試しに受けてみたが強化しすぎだろジーニ」

 攻撃を受けてわかったが筋力も強化されている。ローズは巨像の懐に入り足を持ち上げる。

「はは、軽い軽い。まるで羽根でも持っているようだ」

 手のり巨像とは面白い。ローズは巨像を上空に放り投げると技を放った。

「[ブラッティーローズ]!」

 三連撃の回転させた突きが巨像に穴をあけた。巨像は崩れて絶命する。

「試し切りには丁度良かったな」

 ローズは次の階へ行くため穴を下っていく。

 魔窟も初めてではないが作りが今までの魔窟と違う事でローズは警戒している。

「一階で何回もボス部屋がある作りしかやったことないから何だかワクワクするな」

 横広の魔窟しか来たことがないとローズは話す。通常の魔窟は魔物のランクが変わらずに違う魔物と戦う作りのようだ。

 二階に着きローズは再度鍵を探す。流石冒険者で隊を率いていただけはある、ジーニと違い天然ではないのだ。

「あったな。本当に他の魔窟とは違うな。こんな鍵はなかったはずだが」

 ローズは首を傾げながらも鍵をつかい扉を開いて行く。

「ん?次の魔物は見えないのか。こういう時はマリーに頼んでいたんだが」

 [ハイド]を使ってくる魔物との戦闘時は斥候でもあるマリーに頼んでいた。しかしここには居ないので仕方なく先手を譲る事にした。

「どんな魔物でも殺気はあるからな」

 部屋に入っていくと早速殺気を感じた。

「そこ!「スラッシュ」!」
「ガギギ!」

 壁の色に擬態化した人形がローズの斬撃を受けて地面に崩れる。その瞬間壁にいくつかの違和感を感じて斬撃を複数放つ。

「ミラージュパペットか、これも久しぶりな魔物だ」

 経験豊富なローズに死角はない。ミラージュパペットはBランクの魔物であり、擬態の能力を持っている。また人形という特性をいかして人間にも擬態できるので要注意だ。

「ほお!、なかなかいい趣向だ。自分と戦うことになるとはな。だが!」

 ミラージュパペットはローズに擬態した。剣まで真似するとはすばらしいの一言だ。だがローズの真似をしてもローズには勝てない。

「[白炎の薔薇]!」

 白きつぼみが炎を纏い部屋の真ん中を占拠した。そのつぼみを回りのミラージュパペットが攻撃するのだがそれによってつぼみが開いて行く。

「さあ、薔薇の炎を咲かせろ!」

 ローズの掛け声と共につぼみから炎が、その炎がミラージュパペットへと襲い掛かる。すべての人形が炎の花を咲かせて絶命していった。

「久しぶりでもうまくいくものだな」

 ローズのスキル白炎の薔薇はカウンタースキル、攻撃されればされるほど威力は上がる。

「MPを結構持ってかれるのが難点だがな」

 ローズのMPは5000ほど持ってかれている。ジーニにあった時よりはレベルが上がっているので余裕はある、だが流石に次の階の噴水の部屋で休むことになるだろう。


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