226 / 252
第七章 異変
第二十九話 みんなの祈り
しおりを挟む
「アブ?」
「ダダダ?」
ライとレイはメリアと共にベッドで寝ていた。しかし、ジーニとダインズの戦闘を感じ取って目覚める。
「二人共感じたのね。私もこの子が教えてくれたわ」
メリアも体を起こしてお腹をさする。次の子も特殊な力を持っているのかと安堵しながらも不安が募っていく。
(お母様、私達もジーニお兄ちゃんに加勢してくる)
「バブ!」
レイが念話でメリアに伝える。ライは喋れないので赤子言葉で意気込みを語った。
「気をつけてね。ジーニが時間かかる相手、あなた達でも苦戦するはずよ」
「「アイ!」」
夜遅くライとレイはジーニの戦闘の気配のする方へと空を駆けていった。
「幸せな時間はすぐに過ぎ去っていくわね」
メリアは目に涙を溜めて黄昏る。するとお腹の子がメリアを暖め始めた。
「ふふ、安心したわ。あなたもとてもいい子みたいね」
メリアはその温もりを感じながらベッドへと横になった。
更に場所は変わって。
ジャンヌは夜遅くまで魔窟を攻略していた。リアリストなジャンヌは脅威となりうる魔窟を攻略しようと数をこなしていた。
「これで4件目~」
3件の魔窟を攻略してご満悦のジャンヌ、それにつれてかれているグルドバーグは疲労で顔が歪んでいる。
「ドラゴンのくせに弱いね。お兄ちゃんと大違い」
「そんな無茶な。半日で3件の魔窟を攻略するなんて人ではありません、まるでばけ....」
グルドバーグは化物と言いそうになり、それをジャンヌの殺気によって口ごもった。これでもジャンヌは乙女である。化物などと言われていい気がしないのだ。
「こんな可愛い子を捕まえて化物って何よ!。も~ドラゴンでこんなんじゃこの世界の男はダメね。やっぱりお兄ちゃんに添い遂げなくちゃ!」
ジャンヌはキラキラ輝く目で空を見上げた。空はすっかりと暗くなり星々がきらめいている。
そしてジャンヌもジーニの戦闘を感じ始めた。
「ええ~、お兄ちゃんが戦ってる!!。それも遥か彼方で!!」
「え?」
ジャンヌの言葉にグルドバーグは首を傾げた。それもそうだ。見える範囲にジーニはいないのだから戦闘の気配を感じるはずもない。兄弟ならではの勘である。
「お兄ちゃんの本気が見られるかも!!ちょっとグルドバーグは戻ってていいよ。私はお兄ちゃんの所に行ってくるから!!」
「あ!、ジャンヌ様....魔窟は一つ攻略すればいいんです...ってもうあんなに遠くに」
ジャンヌは魔窟攻略を楽しみすぎて目的の魔窟以外も攻略していた。それはドラゴン達にとってとてもいいことなのでグルドバーグは口を閉ざしていたのだ。何とも卑しいトカゲだろうか。
ジーニの元に兄妹達が集まる。ダインズはその絆にどう立ち向かうのか。
兄妹達とは違う絆を持つ者もジーニの危機を感じていた。
「ジーニ様!」
「ん、今度は私も感じた。寒い所で戦ってる」
シリカとララは帰ってこないジーニを想って一緒に寝ていた。しかし嫌な予感を感じて飛び起きたのだ。そしてそれは的中している。
「シリカ、私も感じたぞ!」
シリカの寝室に続々とジーニの友が集まる。フローラはヘリアに肩を持たれて寝室まで歩いてきた。今もまだ体を回復させることに専念している。
その中にローズはいないがローズもピリピリと嫌な予感を感じていた。ローズは居ても立っても居られない状態なのだが今は体を休める事に集中している。冒険者の心得を持っているローズは冷静だ。
「ん、大丈夫だよ。ジーニ様はいつでも笑顔で帰ってくる」
「そうですね。そして嫁候補を連れてくるんです」
「ジーニちゃんだもんね」
ララとデシウス、それにフローラは笑って話す。しかしシリカは浮かない顔だ。
「うんん、今回のはとても嫌な感じ。何だかジーニ様が変わられてしまうような...」
「ジーニ様が変わる?」
シリカは心配していた。ジーニは優しい、だけど一度だれか大切な人が傷つけられると怒りによってその人を殺めてしまう。人を殺める事に傷つきやすいジーニはいつかその事に適応してしまうのではないかと心配しているのだ。それは自分を守る為、そしてシリカ達を守る為に。
「ジーニ様、どうか無理をしないで」
シリカの祈りはアストラル粒子となり天へと昇っていった。
「皆の祈りと共に我が見てくるか」
みんなに内緒でヘリアはジーニの元へと飛んでいく。
「ダダダ?」
ライとレイはメリアと共にベッドで寝ていた。しかし、ジーニとダインズの戦闘を感じ取って目覚める。
「二人共感じたのね。私もこの子が教えてくれたわ」
メリアも体を起こしてお腹をさする。次の子も特殊な力を持っているのかと安堵しながらも不安が募っていく。
(お母様、私達もジーニお兄ちゃんに加勢してくる)
「バブ!」
レイが念話でメリアに伝える。ライは喋れないので赤子言葉で意気込みを語った。
「気をつけてね。ジーニが時間かかる相手、あなた達でも苦戦するはずよ」
「「アイ!」」
夜遅くライとレイはジーニの戦闘の気配のする方へと空を駆けていった。
「幸せな時間はすぐに過ぎ去っていくわね」
メリアは目に涙を溜めて黄昏る。するとお腹の子がメリアを暖め始めた。
「ふふ、安心したわ。あなたもとてもいい子みたいね」
メリアはその温もりを感じながらベッドへと横になった。
更に場所は変わって。
ジャンヌは夜遅くまで魔窟を攻略していた。リアリストなジャンヌは脅威となりうる魔窟を攻略しようと数をこなしていた。
「これで4件目~」
3件の魔窟を攻略してご満悦のジャンヌ、それにつれてかれているグルドバーグは疲労で顔が歪んでいる。
「ドラゴンのくせに弱いね。お兄ちゃんと大違い」
「そんな無茶な。半日で3件の魔窟を攻略するなんて人ではありません、まるでばけ....」
グルドバーグは化物と言いそうになり、それをジャンヌの殺気によって口ごもった。これでもジャンヌは乙女である。化物などと言われていい気がしないのだ。
「こんな可愛い子を捕まえて化物って何よ!。も~ドラゴンでこんなんじゃこの世界の男はダメね。やっぱりお兄ちゃんに添い遂げなくちゃ!」
ジャンヌはキラキラ輝く目で空を見上げた。空はすっかりと暗くなり星々がきらめいている。
そしてジャンヌもジーニの戦闘を感じ始めた。
「ええ~、お兄ちゃんが戦ってる!!。それも遥か彼方で!!」
「え?」
ジャンヌの言葉にグルドバーグは首を傾げた。それもそうだ。見える範囲にジーニはいないのだから戦闘の気配を感じるはずもない。兄弟ならではの勘である。
「お兄ちゃんの本気が見られるかも!!ちょっとグルドバーグは戻ってていいよ。私はお兄ちゃんの所に行ってくるから!!」
「あ!、ジャンヌ様....魔窟は一つ攻略すればいいんです...ってもうあんなに遠くに」
ジャンヌは魔窟攻略を楽しみすぎて目的の魔窟以外も攻略していた。それはドラゴン達にとってとてもいいことなのでグルドバーグは口を閉ざしていたのだ。何とも卑しいトカゲだろうか。
ジーニの元に兄妹達が集まる。ダインズはその絆にどう立ち向かうのか。
兄妹達とは違う絆を持つ者もジーニの危機を感じていた。
「ジーニ様!」
「ん、今度は私も感じた。寒い所で戦ってる」
シリカとララは帰ってこないジーニを想って一緒に寝ていた。しかし嫌な予感を感じて飛び起きたのだ。そしてそれは的中している。
「シリカ、私も感じたぞ!」
シリカの寝室に続々とジーニの友が集まる。フローラはヘリアに肩を持たれて寝室まで歩いてきた。今もまだ体を回復させることに専念している。
その中にローズはいないがローズもピリピリと嫌な予感を感じていた。ローズは居ても立っても居られない状態なのだが今は体を休める事に集中している。冒険者の心得を持っているローズは冷静だ。
「ん、大丈夫だよ。ジーニ様はいつでも笑顔で帰ってくる」
「そうですね。そして嫁候補を連れてくるんです」
「ジーニちゃんだもんね」
ララとデシウス、それにフローラは笑って話す。しかしシリカは浮かない顔だ。
「うんん、今回のはとても嫌な感じ。何だかジーニ様が変わられてしまうような...」
「ジーニ様が変わる?」
シリカは心配していた。ジーニは優しい、だけど一度だれか大切な人が傷つけられると怒りによってその人を殺めてしまう。人を殺める事に傷つきやすいジーニはいつかその事に適応してしまうのではないかと心配しているのだ。それは自分を守る為、そしてシリカ達を守る為に。
「ジーニ様、どうか無理をしないで」
シリカの祈りはアストラル粒子となり天へと昇っていった。
「皆の祈りと共に我が見てくるか」
みんなに内緒でヘリアはジーニの元へと飛んでいく。
11
あなたにおすすめの小説
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
転生してしまったので服チートを駆使してこの世界で得た家族と一緒に旅をしようと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
俺はクギミヤ タツミ。
今年で33歳の社畜でございます
俺はとても運がない人間だったがこの日をもって異世界に転生しました
しかし、そこは牢屋で見事にくそまみれになってしまう
汚れた囚人服に嫌気がさして、母さんの服を思い出していたのだが、現実を受け止めて抗ってみた。
すると、ステータスウィンドウが開けることに気づく。
そして、チートに気付いて無事にこの世界を気ままに旅することとなる。楽しい旅にしなくちゃな
異世界での異生活
なにがし
ファンタジー
役職定年を迎えた男が事故に巻き込まれケガをする。病院に運ばれ治療をしていたはずなのに、なぜか異世界に。しかも、女性の衣服を身に着け、宿屋の一室に。最低な異世界転移を迎えた男が、異世界で生きるために頑張る物語です。
異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。
【あらすじ】
異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。
それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。
家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。
十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。
だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。
最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。
この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。
そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。
そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。
旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。
☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。
☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる