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第一章 新たな地で
第18話 水龍の力
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「本当だ、黒い腕のオークがいる」
黒い魔物の問題を解決するために近くの森にやってきた。シャドウさんの洞窟もこの森にある。魔物を退治しつつ洞窟に向かうことにした。シャドウさんなら原因を突き止められると思うんだよね。
「はっ!」
「フゴッ!?」
両腕が黒くなっているオークを背後から切りつける。分厚い皮膚に覆われているから袈裟に切りつけたのに倒すことが出来ない。
「紫炎でダメなら」
腰に提げたもう一本の刀を取り出す。水龍の出番だ。宮本武蔵よろしく、両手に刀を構えてオークと対峙する。
「フガ!」
「おっと! そんな大振り! 木を!?」
大きく振りかぶって爪を突き立ててきたオーク。それを避けると木をなぎ倒した。更にその木を担いで振りかぶってくる。僕は驚いて紫炎と水龍でガードした。
「ええ!? 木が、水を切るみたいに切れた……」
ガードした木が真っ二つに切れて行く。オークと思わず顔を見合ってしまった。この後は一方的。
再度爪を突き立ててきたから両腕を切り落として首をはねると絶命して霧散していく。大きなオークの肉と魔石を残していく。
「ふう、こんなに大きいと持って帰れないな。こういう時マジックバッグがあればな~」
無限に何でも入るマジックバッグ。この世界ではかなりのレアアイテムみたいでそうそう手に入らない。ごく一部の王族が持っているらしいんだけど、普通の人はまず手に入らないらしい。
シャドウさんの元に持っていって不要なら捨てるしかないかな。
「フゴ!」
「げっ! 匂いにつられて来たか!」
更に体の一部が黒いオークが現れた。今度は足が黒いのか。やっぱり、シャドウさんのゴブリンと同じことになってるな。早く彼に報告しないと。
「足を!」
足が強くなっている個体だ。早々にその武器を奪う。
水龍と紫炎をバツの字斬りに振り下ろし、足を目掛けて切り込む。思った通り、跳躍で躱そうとするオークを返す刃で切り上げて切り落とす。唐竹割にオークを仕留めると再度お肉と魔石を残していく。
「レベルが上がりました」
「うん。結構戦えるようになったな」
レベルアップのシステム音声を聞いて自分の成長に酔いしれる。せっかくなのでステータスを確認するか。
シュン 12歳
レベル 6
HP 1053
MP 750
STR 219
VIT 220
DEX 220
AGI 225
INT 221
MND 221
スキル 【グミ】
相変わらず、レベルアップでのステータスアップは低いな。またグミ食べて強化したくなってしまう。
「新たなグミを作れるようになりました。作りますか?」
「え?」
ステータスを確認するとシステム音声が流れてくる。これ以上のグミってなんだろう? 気になるな。
「もちろん作る」
そう答えると手元にマナが集まっていって新たなグミが3種類、15粒作られていく。
「キュアグミ? とこっちはハイヒールグミ?」
キュアは全ての状態異常を治せるグミでハイヒールはヒールのパワーアップ版か、1000のHP回復とは凄いな。あともう一つは、
「インビンシブルグミ? えっと効果は10秒間、どんな攻撃も無効にできる……最強だな~」
そんなグミ反則じゃない? チートだと思っていたら更にチートなグミが誕生してしまった。
3種類のグミを作って500のMPを使ったけど、そんなのインビンシブルグミだけでおつりがくるよ。これも売れないアイテムだけど、非常時に役に立つはず。
インビンシブルグミは、いつでも食べられるように別の革袋に入れておこう。他のグミと混同して分かりにくいと使いにくいからね。
「ってまた来た」
「「フゴ」」
同族の肉の匂いに誘われて2体のオークが現れた。食いしん坊なのはいいけど、同族の肉に反応してくるのはいかがなものか。
「「フゴ~!」」
同時に襲い掛かってくるオーク。2体とも両腕が黒くなっている。鋭い爪が襲い掛かる。
「単調な攻撃! はっ!」
片方の攻撃を紫炎でガードして、もう片方を水龍で切り捨てる。切れ味に差がありすぎて僕ですらびっくりする。そんな水龍に怯えるオークを追い打ちして倒すともう1体も紫炎で切り捨てる。お肉が沢山手に入ってしまったけど、捨てておくしかない。口惜しい……。
「やっと洞窟までこれた」
オークとの戦闘を終えてシャドウさんのいる洞窟にたどり着く。お肉は1塊しか持ってこれなかった。大きな革袋は持ち歩いていないから仕方ない。冷蔵ボックスみたいなものがあれば氷魔法で冷蔵できるんだけどな。魔法は一から学ばないと使えないけどね。
「シャドウさ~ん」
「ん? おお、シンか。どうしたんだ? その肉は?」
シャドウさんの研究室に来ると、僕が肉をもって来たから気になったのか聞いてくる。僕はため息をついて外での出来事を説明した。
「なに! 黒い部位のある魔物が! それは本当か?」
「はい。もう、大騒ぎです」
驚き戸惑うシャドウさん。ひとしきり驚くと顎に手を当てて考え込む。
「あの黒い部位はあのじめじめした通路のコケを使って作り出した強化薬だ。それを使っていない魔物にも発現した? これは感染かもしれないな。こうしちゃいられないぞ。シン、私をその魔物の下に連れて行ってくれ」
「はい。そのつもりでした」
シャドウさんは椅子から立ち上がって出立の準備をし始める。魔物の強化をコケで実現したのか。シャドウさんには本当に驚かされるな。
黒い魔物の問題を解決するために近くの森にやってきた。シャドウさんの洞窟もこの森にある。魔物を退治しつつ洞窟に向かうことにした。シャドウさんなら原因を突き止められると思うんだよね。
「はっ!」
「フゴッ!?」
両腕が黒くなっているオークを背後から切りつける。分厚い皮膚に覆われているから袈裟に切りつけたのに倒すことが出来ない。
「紫炎でダメなら」
腰に提げたもう一本の刀を取り出す。水龍の出番だ。宮本武蔵よろしく、両手に刀を構えてオークと対峙する。
「フガ!」
「おっと! そんな大振り! 木を!?」
大きく振りかぶって爪を突き立ててきたオーク。それを避けると木をなぎ倒した。更にその木を担いで振りかぶってくる。僕は驚いて紫炎と水龍でガードした。
「ええ!? 木が、水を切るみたいに切れた……」
ガードした木が真っ二つに切れて行く。オークと思わず顔を見合ってしまった。この後は一方的。
再度爪を突き立ててきたから両腕を切り落として首をはねると絶命して霧散していく。大きなオークの肉と魔石を残していく。
「ふう、こんなに大きいと持って帰れないな。こういう時マジックバッグがあればな~」
無限に何でも入るマジックバッグ。この世界ではかなりのレアアイテムみたいでそうそう手に入らない。ごく一部の王族が持っているらしいんだけど、普通の人はまず手に入らないらしい。
シャドウさんの元に持っていって不要なら捨てるしかないかな。
「フゴ!」
「げっ! 匂いにつられて来たか!」
更に体の一部が黒いオークが現れた。今度は足が黒いのか。やっぱり、シャドウさんのゴブリンと同じことになってるな。早く彼に報告しないと。
「足を!」
足が強くなっている個体だ。早々にその武器を奪う。
水龍と紫炎をバツの字斬りに振り下ろし、足を目掛けて切り込む。思った通り、跳躍で躱そうとするオークを返す刃で切り上げて切り落とす。唐竹割にオークを仕留めると再度お肉と魔石を残していく。
「レベルが上がりました」
「うん。結構戦えるようになったな」
レベルアップのシステム音声を聞いて自分の成長に酔いしれる。せっかくなのでステータスを確認するか。
シュン 12歳
レベル 6
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STR 219
VIT 220
DEX 220
AGI 225
INT 221
MND 221
スキル 【グミ】
相変わらず、レベルアップでのステータスアップは低いな。またグミ食べて強化したくなってしまう。
「新たなグミを作れるようになりました。作りますか?」
「え?」
ステータスを確認するとシステム音声が流れてくる。これ以上のグミってなんだろう? 気になるな。
「もちろん作る」
そう答えると手元にマナが集まっていって新たなグミが3種類、15粒作られていく。
「キュアグミ? とこっちはハイヒールグミ?」
キュアは全ての状態異常を治せるグミでハイヒールはヒールのパワーアップ版か、1000のHP回復とは凄いな。あともう一つは、
「インビンシブルグミ? えっと効果は10秒間、どんな攻撃も無効にできる……最強だな~」
そんなグミ反則じゃない? チートだと思っていたら更にチートなグミが誕生してしまった。
3種類のグミを作って500のMPを使ったけど、そんなのインビンシブルグミだけでおつりがくるよ。これも売れないアイテムだけど、非常時に役に立つはず。
インビンシブルグミは、いつでも食べられるように別の革袋に入れておこう。他のグミと混同して分かりにくいと使いにくいからね。
「ってまた来た」
「「フゴ」」
同族の肉の匂いに誘われて2体のオークが現れた。食いしん坊なのはいいけど、同族の肉に反応してくるのはいかがなものか。
「「フゴ~!」」
同時に襲い掛かってくるオーク。2体とも両腕が黒くなっている。鋭い爪が襲い掛かる。
「単調な攻撃! はっ!」
片方の攻撃を紫炎でガードして、もう片方を水龍で切り捨てる。切れ味に差がありすぎて僕ですらびっくりする。そんな水龍に怯えるオークを追い打ちして倒すともう1体も紫炎で切り捨てる。お肉が沢山手に入ってしまったけど、捨てておくしかない。口惜しい……。
「やっと洞窟までこれた」
オークとの戦闘を終えてシャドウさんのいる洞窟にたどり着く。お肉は1塊しか持ってこれなかった。大きな革袋は持ち歩いていないから仕方ない。冷蔵ボックスみたいなものがあれば氷魔法で冷蔵できるんだけどな。魔法は一から学ばないと使えないけどね。
「シャドウさ~ん」
「ん? おお、シンか。どうしたんだ? その肉は?」
シャドウさんの研究室に来ると、僕が肉をもって来たから気になったのか聞いてくる。僕はため息をついて外での出来事を説明した。
「なに! 黒い部位のある魔物が! それは本当か?」
「はい。もう、大騒ぎです」
驚き戸惑うシャドウさん。ひとしきり驚くと顎に手を当てて考え込む。
「あの黒い部位はあのじめじめした通路のコケを使って作り出した強化薬だ。それを使っていない魔物にも発現した? これは感染かもしれないな。こうしちゃいられないぞ。シン、私をその魔物の下に連れて行ってくれ」
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