70 / 113
第二章 海へ
第二十八話 家建設
しおりを挟む
「お父さん何作ってるの?」
「ん?これはな~」
カシムを退治して次の日、俺は早速孤児院の建物を作り始めた。大工の服に着替えて製作しているのは本物の孤児院の建物だ。一角なのでルキアは何だかわからなかったみたいで首を傾げている。
孤児院と言ったら教会だ。なので教会を建てる予定。この世界の信仰対象が何なのか分らんのでそこら辺はルナさんに任せるとして、俺は建物を建てるのみだ。
孤児院の敷地は普通に広いので建てる範囲は十分確保できる。小屋は20坪の二階建てだったが俺が作る教会はその倍にしようと思う。藁のベッドではなくてちゃんとしたベッドに寝てほしいのでそれも作らないとな。
俺が持っている素材は鉄関係ばかりなので木を入手しないといけない。こんなことならトラ達と会った時とか、ワッツと会った時とかに木を入手しておけばよかった。どうせアイテムバッグは無限みたいだから入れられるだけ入れておくべきだったな。
「とりあえず土台を鉄で作っていくか」
土台はしっかりしていた方がいいから教会の四方に柱を鉄柱に、そして、土台を鉄で作っていくことにした。下手な現代家屋よりも丈夫なものになるだろう。
「お兄ちゃん何やってるの~?」
ルキアにつられて子供達も寄ってきてしまった。
「家を作ってるんだぞ。二、三日待ってくれよ。すぐにあったかいベッドで寝られるからな」
子供達は俺の話を聞いて『わーい』と言ってぴょんぴょん跳ねて喜んでいる。喜ぶのはいいけどチート使ってるので子供達に見せたくないんだよな~。
「みんな~タツミさんの邪魔しちゃダメよ~」
ルナさんが小屋の中から子供達に声をかけるとみんな仲良く『は~い』と答えて元の遊び場へ戻っていった。
「さて再開するか・・と言っても木がないからこれ以上はできないんだよな」
土台と鉄柱は配置できた。土地は80坪程で40坪の範囲に土台と鉄柱を作った。小屋はそのまま牛でも飼ってもらおうと考えているのでそのままにしておく。
俺はここにずっといる気はない。この世界を旅したいからな。なので自給自足できるように収入を得なくてはいけないわけだ。なので牛か畑が好ましいと考えたというわけだ。
「じゃあ、木材屋にでも行きますか」
「キャン!」
「トラがついてきてくれるのか?」
「ルキアも行く~」
トラとルキアが俺の言葉を聞いて声を上げた。ルキアは大きく手を上げて言っている。
サンは子供達を背にのせて遊んでいるので今回はお留守番だ。カシムがいなくなってもまだ何かあるかもしれないから、ここにいてもらった方が安心して外に出れる。
ルキアとトラと一緒に市場にやってきた。海の方に行けば行くほど食べ物が売っている店が増えてくるのだが市場入り口ら辺は素材屋が多く点在している。その中には丸太がドカンと置いてある店がある。最初に来た時に見ていたから売っているのは知っているんだけど値段が分らんから家建てられるほど買えるのか不安だ。
「お父さ~ん、おんぶ~」
「ははは、甘えん坊だな~」
「・・・」
しばらく店の方へ歩いていると、市場を見ていた親子が子供を肩にのせて肩車をし始めた。ルキアはその様子を見て物欲しそうに指を咥えて見ている。
「そら~」
「わ~!」
やりたそうにしているので俺はルキアを思いっきり持ち上げて肩車をしてあげた。驚いていたルキアだったけどすぐに笑顔になっていつもより高くなった視界に歓声を上げた。
「すご~い」
平均よりも高い身長の俺が肩車しているので市場全体が見える。ルキアはキョロキョロと周りを見渡して楽しんでいた。俺もそんなルキアを見て楽しみました。
やっぱり、子供の初めてを見た瞬間っていいよな。感動が顔に出て輝かんばかりだ。
そうこうしているうちに、目的に店についた。
木材の値段は木札を見る限りそれほど高くはない。建材に加工されている物は一メートル四方の物で銅貨5枚、加工していない原木が銅貨2枚だからかなり高い感じがするな。加工には技術がいるから高いのは当たり前なんだが、その技術を得られる大工の服をもっている俺なら原木でいいな。
「原木が欲しいんだが」
「いらっしゃい、どのくらいほしいんだ?」
「40坪程の家を建てる予定なんだが」
「おっ、大口のお客さんか。40坪って事は一階建ての家でこの板が1280枚程になると思うんだがどうする?」
おお、流石本職だな。木材屋のおっちゃんに建物を建てる敷地を言うと答えてくれた。
坪数を聞いただけでどれだけ必要なのか大体わかるんだな。しかし、1280枚という事はえっと?
「原木なら4枚は加工できる。それだけの腕があればな」
悩んでいる俺を見ておっさんが口を開いた。まあ、大工の服があれば可能だろう。
「原木で買ってくれるならおまけで白金貨一枚と金貨五枚にまけてやるぞ」
「いいのか?」
「ああ、従魔に愛されているあんたならいいと思ってな」
肩車しながら話しているのでいい印象を与えていたようだ。おっさんはルキアを見てニカッと笑っている。ここでもうちのルキアは天使であった。
「配送はどうする?」
「孤児院の敷地に運べるか?」
「配送もおまけしてやりたいところなんだが銀貨一枚になるぞ」
所持金的には原木でオーバーなんだよな。後払いにしてもらって先にギルドに行こう。そこでまた換金だ。
「現金が白金貨一枚と金貨4枚なんだが、あとは少し待ってもらえるか?冒険者ギルドで素材を換金してくるから」
「ああ、大丈夫だぜ。あんたはこいつらを見る限り、良い奴っぽいからな。踏み倒したら商人ギルドに言うだけさ」
おっさんはニカッと笑ってそう言ってきた。
孤児院の敷地は教えなくても知っているようだったので配送を任せて俺達はギルドに向かった。
「ん?これはな~」
カシムを退治して次の日、俺は早速孤児院の建物を作り始めた。大工の服に着替えて製作しているのは本物の孤児院の建物だ。一角なのでルキアは何だかわからなかったみたいで首を傾げている。
孤児院と言ったら教会だ。なので教会を建てる予定。この世界の信仰対象が何なのか分らんのでそこら辺はルナさんに任せるとして、俺は建物を建てるのみだ。
孤児院の敷地は普通に広いので建てる範囲は十分確保できる。小屋は20坪の二階建てだったが俺が作る教会はその倍にしようと思う。藁のベッドではなくてちゃんとしたベッドに寝てほしいのでそれも作らないとな。
俺が持っている素材は鉄関係ばかりなので木を入手しないといけない。こんなことならトラ達と会った時とか、ワッツと会った時とかに木を入手しておけばよかった。どうせアイテムバッグは無限みたいだから入れられるだけ入れておくべきだったな。
「とりあえず土台を鉄で作っていくか」
土台はしっかりしていた方がいいから教会の四方に柱を鉄柱に、そして、土台を鉄で作っていくことにした。下手な現代家屋よりも丈夫なものになるだろう。
「お兄ちゃん何やってるの~?」
ルキアにつられて子供達も寄ってきてしまった。
「家を作ってるんだぞ。二、三日待ってくれよ。すぐにあったかいベッドで寝られるからな」
子供達は俺の話を聞いて『わーい』と言ってぴょんぴょん跳ねて喜んでいる。喜ぶのはいいけどチート使ってるので子供達に見せたくないんだよな~。
「みんな~タツミさんの邪魔しちゃダメよ~」
ルナさんが小屋の中から子供達に声をかけるとみんな仲良く『は~い』と答えて元の遊び場へ戻っていった。
「さて再開するか・・と言っても木がないからこれ以上はできないんだよな」
土台と鉄柱は配置できた。土地は80坪程で40坪の範囲に土台と鉄柱を作った。小屋はそのまま牛でも飼ってもらおうと考えているのでそのままにしておく。
俺はここにずっといる気はない。この世界を旅したいからな。なので自給自足できるように収入を得なくてはいけないわけだ。なので牛か畑が好ましいと考えたというわけだ。
「じゃあ、木材屋にでも行きますか」
「キャン!」
「トラがついてきてくれるのか?」
「ルキアも行く~」
トラとルキアが俺の言葉を聞いて声を上げた。ルキアは大きく手を上げて言っている。
サンは子供達を背にのせて遊んでいるので今回はお留守番だ。カシムがいなくなってもまだ何かあるかもしれないから、ここにいてもらった方が安心して外に出れる。
ルキアとトラと一緒に市場にやってきた。海の方に行けば行くほど食べ物が売っている店が増えてくるのだが市場入り口ら辺は素材屋が多く点在している。その中には丸太がドカンと置いてある店がある。最初に来た時に見ていたから売っているのは知っているんだけど値段が分らんから家建てられるほど買えるのか不安だ。
「お父さ~ん、おんぶ~」
「ははは、甘えん坊だな~」
「・・・」
しばらく店の方へ歩いていると、市場を見ていた親子が子供を肩にのせて肩車をし始めた。ルキアはその様子を見て物欲しそうに指を咥えて見ている。
「そら~」
「わ~!」
やりたそうにしているので俺はルキアを思いっきり持ち上げて肩車をしてあげた。驚いていたルキアだったけどすぐに笑顔になっていつもより高くなった視界に歓声を上げた。
「すご~い」
平均よりも高い身長の俺が肩車しているので市場全体が見える。ルキアはキョロキョロと周りを見渡して楽しんでいた。俺もそんなルキアを見て楽しみました。
やっぱり、子供の初めてを見た瞬間っていいよな。感動が顔に出て輝かんばかりだ。
そうこうしているうちに、目的に店についた。
木材の値段は木札を見る限りそれほど高くはない。建材に加工されている物は一メートル四方の物で銅貨5枚、加工していない原木が銅貨2枚だからかなり高い感じがするな。加工には技術がいるから高いのは当たり前なんだが、その技術を得られる大工の服をもっている俺なら原木でいいな。
「原木が欲しいんだが」
「いらっしゃい、どのくらいほしいんだ?」
「40坪程の家を建てる予定なんだが」
「おっ、大口のお客さんか。40坪って事は一階建ての家でこの板が1280枚程になると思うんだがどうする?」
おお、流石本職だな。木材屋のおっちゃんに建物を建てる敷地を言うと答えてくれた。
坪数を聞いただけでどれだけ必要なのか大体わかるんだな。しかし、1280枚という事はえっと?
「原木なら4枚は加工できる。それだけの腕があればな」
悩んでいる俺を見ておっさんが口を開いた。まあ、大工の服があれば可能だろう。
「原木で買ってくれるならおまけで白金貨一枚と金貨五枚にまけてやるぞ」
「いいのか?」
「ああ、従魔に愛されているあんたならいいと思ってな」
肩車しながら話しているのでいい印象を与えていたようだ。おっさんはルキアを見てニカッと笑っている。ここでもうちのルキアは天使であった。
「配送はどうする?」
「孤児院の敷地に運べるか?」
「配送もおまけしてやりたいところなんだが銀貨一枚になるぞ」
所持金的には原木でオーバーなんだよな。後払いにしてもらって先にギルドに行こう。そこでまた換金だ。
「現金が白金貨一枚と金貨4枚なんだが、あとは少し待ってもらえるか?冒険者ギルドで素材を換金してくるから」
「ああ、大丈夫だぜ。あんたはこいつらを見る限り、良い奴っぽいからな。踏み倒したら商人ギルドに言うだけさ」
おっさんはニカッと笑ってそう言ってきた。
孤児院の敷地は教えなくても知っているようだったので配送を任せて俺達はギルドに向かった。
50
あなたにおすすめの小説
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
僕だけレベル1~レベルが上がらず無能扱いされた僕はパーティーを追放された。実は神様の不手際だったらしく、お詫びに最強スキルをもらいました~
いとうヒンジ
ファンタジー
ある日、イチカ・シリルはパーティーを追放された。
理由は、彼のレベルがいつまでたっても「1」のままだったから。
パーティーメンバーで幼馴染でもあるキリスとエレナは、ここぞとばかりにイチカを罵倒し、邪魔者扱いする。
友人だと思っていた幼馴染たちに無能扱いされたイチカは、失意のまま家路についた。
その夜、彼は「カミサマ」を名乗る少女と出会い、自分のレベルが上がらないのはカミサマの所為だったと知る。
カミサマは、自身の不手際のお詫びとしてイチカに最強のスキルを与え、これからは好きに生きるようにと助言した。
キリスたちは力を得たイチカに仲間に戻ってほしいと懇願する。だが、自分の気持ちに従うと決めたイチカは彼らを見捨てて歩き出した。
最強のスキルを手に入れたイチカ・シリルの新しい冒険者人生が、今幕を開ける。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
なんでもアリな異世界は、なんだか楽しそうです!!
日向ぼっこ
ファンタジー
「異世界転生してみないか?」
見覚えのない部屋の中で神を自称する男は話を続ける。
神の暇つぶしに付き合う代わりに異世界チートしてみないか? ってことだよと。
特に悩むこともなくその話を受け入れたクロムは広大な草原の中で目を覚ます。
突如襲い掛かる魔物の群れに対してとっさに突き出した両手より光が輝き、この世界で生き抜くための力を自覚することとなる。
なんでもアリの世界として創造されたこの世界にて、様々な体験をすることとなる。
・魔物に襲われている女の子との出会い
・勇者との出会い
・魔王との出会い
・他の転生者との出会い
・波長の合う仲間との出会い etc.......
チート能力を駆使して異世界生活を楽しむ中、この世界の<異常性>に直面することとなる。
その時クロムは何を想い、何をするのか……
このお話は全てのキッカケとなった創造神の一言から始まることになる……
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる