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第一章 愛
第25話 白いクジラさんは凄いの
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「嫌なの~」
「ちゃんとあてられた家にいないとダメよ」
「今日はここで寝たいの~」
ラルクお兄ちゃんの家で寝ようと思って、食事が終わってもずっとここにいたの。そうしたら、ルナちゃんが迎えに来て連れ戻しに来たの。カンカンなの。
「ラルクさんごめんなさいね」
「いえいえ、俺は構わないんですけど...」
ウテナさんがラルクお兄ちゃんに謝っているの。アイは悪くないの~。
「ほら、帰るわよ!」
「嫌なの~」
「ラルクさん達に迷惑でしょ」
「一緒に寝たいの~」
みんな呆れているけど、仕方ないの。野営の時も一緒に寝ようとしたらダメって言われて我慢したの。でも、もう我慢しないの、一緒に寝るの。
「あの、僕は構わないですよ」
「ラルクお兄ちゃん大丈夫って言ってるの」
「私達が構うのよ! 女の子が男性と寝たなんて事になったら、どうなると思っているの!」
「す、すみません...」
ルナちゃんが凄い剣幕で怒っているの。ラルクお兄ちゃんが押されているの、頑張ってほしいの。
「ルナ様、アイ様はまだまだ子供です。まだ大丈夫だと思うのですが」
「アイは大丈夫でもこの男がどんなことをするか分からないでしょ」
レイお姉ちゃんはこっちの味方なの。後押ししてくれてるけど、それもルナちゃんが凄い剣幕で反論しているの。ラルクお兄ちゃんはオドオドしているの。
「私は大丈夫だと思います。ラルクさんはアイ様を兄妹と思っている様ですから」
「そ、そんなのいつ変わるか分からないじゃない」
「ルナ様は嫉妬しているように感じられますね。ラルクさんにアイ様を取られてしまうと思っているのでしょう」
「レイ! な、何を言うの」
レイお姉ちゃんの指摘にルナちゃんが顔を真っ赤にしているの。お父さんがお母さんに図星をつかれた時みたいに顔を真っ赤にしているの。大抵ああいう時は女の子がらみなの、お母さんが言っていたの。
「もういいわよ! 好きにすればいいわ」
「好きにするの~」
フンスッと鼻息荒くルナちゃんは帰っていったの。
「本当に良いのかい? アイちゃん」
「いいの! ラルクお兄ちゃんと寝るの~」
「ルナちゃんと仲直りした方がいいんじゃないかな?」
ラルクお兄ちゃんがアイに話しかけてきたの。アイはラルクお兄ちゃんと一緒にいたかっただけなの。
「う~、でも~」
「お兄ちゃんはルナちゃんと仲良くして欲しいな」
「う~、お兄ちゃんがそう言うなら、言ってあげてもいいの。だけど、今度一緒に寝てほしいの」
「分かった。約束だよ」
「じゃあ、指切りげんまんなの~」
「指切り?」
アイはお兄ちゃんと約束するの。指切りげんまんは絶対にしないといけないの、お母さんもよくやってくれたの。
「お兄ちゃんはしらないの? じゃあ、教えてあげるの~。小指を結んで~、約束の言葉を言うの~」
「約束の言葉?」
「そうなの~」
お兄ちゃんと小指を結んで教えてあげるの。
「指切りげんまん! 嘘ついたらハリセンボンの~ます! 指切った~」
「ははは、ハリセンボンはきついな~。これは約束を守らないといけないね」
「そうなの~!」
ラルクお兄ちゃんは微笑んでくれたの。しょうがないからルナちゃんと仲直りするの~。
「行っておいで」
「分かったの!」
ラルクお兄ちゃんに言われてルナちゃんの元へ走るの。ラルクお兄ちゃんはやっぱり優しいの。ルナちゃんの事も考えてくれているの。
「なによ...。アイはあの人達と一緒に寝るんでしょ?」
ルナちゃん達の家に戻るとルナちゃんが布団にくるまっていたの。いじけてしまったみたいなの。
「あの人達と寝たらいいじゃない」
「ふふ、この子ったら」
ルナちゃんは強がりを言っているの、ウテナさんとレイお姉ちゃんは笑ってしまっているの。
「ルナちゃんごめんなさいなの」
「フンッ、アイなんて知らない。あの人達の所に戻ったらいいじゃない」
「ルナちゃ~ん」
「ちょ、ちょっと何よ!」
ルナちゃんのお布団に潜りこんだの。ルナちゃんは驚いて顔を真っ赤にしちゃってるの。
「ちょっと、入らないでよ」
「ルナちゃんが許してくれるまで出ないの~」
ルナちゃんがアイを手で押して布団から出そうとしてきたの、アイは抵抗するの。許してくれるまで頬をすりすりするの~。
「わかった~わかったから、一度離れて」
「ルナちゃん大好きなの」
「も~げんきんなんだから...」
ルナちゃんは許してくれたの。優しく微笑んでアイの頬を触っているの。ルナちゃんもラルクお兄ちゃんと同じくらいホッとするの。大好きなの。
「じゃあ、一緒に寝ましょ」
「はいなの~」
ルナちゃんと一緒に眠りについたの。
「ルナちゃん寝たの?」
「す~ す~」
眠ってしばらくしたらルナちゃんが眠りについたの。それを見計らってアイはお外に出るの。
「抜き足差し足~なの」
アイはラルクお兄ちゃんの所に向かっているの。誰にも見つからないようにするの~って思ってたら白いクジラさんがアイの周りをクルクル回り始めたの。どうしたのって思ったらアイの体が透明になってきたの。白いクジラさん凄いの。
「これなら誰にも見つからないの!」
別に見つかってもいいんだけど、白いクジラさんがやってくれたから見つからないようにいくの~。
「アイちゃん達仲直りできたかな?」
「大丈夫だろ。ルナ様も仲直りしたいと思うからな」
ラルクお兄ちゃん達の家の前に着いたの。全然誰にも見つからないの。
「それにしてもラルクもアイちゃんのこと相当気に入ってるよな」
「孤児院で育ったからな」
「それにしても可笑しいだろ。二人共、本当は兄妹なんじゃないか? ウテナ様の娘じゃないだろうしな」
「確かに、黒髪に黒い瞳だから、ウテナ様の子ではないな」
ラルクお兄ちゃん達がアイの話をしているの。アイだけやっぱり違うみたいなの。
「ちゃんとあてられた家にいないとダメよ」
「今日はここで寝たいの~」
ラルクお兄ちゃんの家で寝ようと思って、食事が終わってもずっとここにいたの。そうしたら、ルナちゃんが迎えに来て連れ戻しに来たの。カンカンなの。
「ラルクさんごめんなさいね」
「いえいえ、俺は構わないんですけど...」
ウテナさんがラルクお兄ちゃんに謝っているの。アイは悪くないの~。
「ほら、帰るわよ!」
「嫌なの~」
「ラルクさん達に迷惑でしょ」
「一緒に寝たいの~」
みんな呆れているけど、仕方ないの。野営の時も一緒に寝ようとしたらダメって言われて我慢したの。でも、もう我慢しないの、一緒に寝るの。
「あの、僕は構わないですよ」
「ラルクお兄ちゃん大丈夫って言ってるの」
「私達が構うのよ! 女の子が男性と寝たなんて事になったら、どうなると思っているの!」
「す、すみません...」
ルナちゃんが凄い剣幕で怒っているの。ラルクお兄ちゃんが押されているの、頑張ってほしいの。
「ルナ様、アイ様はまだまだ子供です。まだ大丈夫だと思うのですが」
「アイは大丈夫でもこの男がどんなことをするか分からないでしょ」
レイお姉ちゃんはこっちの味方なの。後押ししてくれてるけど、それもルナちゃんが凄い剣幕で反論しているの。ラルクお兄ちゃんはオドオドしているの。
「私は大丈夫だと思います。ラルクさんはアイ様を兄妹と思っている様ですから」
「そ、そんなのいつ変わるか分からないじゃない」
「ルナ様は嫉妬しているように感じられますね。ラルクさんにアイ様を取られてしまうと思っているのでしょう」
「レイ! な、何を言うの」
レイお姉ちゃんの指摘にルナちゃんが顔を真っ赤にしているの。お父さんがお母さんに図星をつかれた時みたいに顔を真っ赤にしているの。大抵ああいう時は女の子がらみなの、お母さんが言っていたの。
「もういいわよ! 好きにすればいいわ」
「好きにするの~」
フンスッと鼻息荒くルナちゃんは帰っていったの。
「本当に良いのかい? アイちゃん」
「いいの! ラルクお兄ちゃんと寝るの~」
「ルナちゃんと仲直りした方がいいんじゃないかな?」
ラルクお兄ちゃんがアイに話しかけてきたの。アイはラルクお兄ちゃんと一緒にいたかっただけなの。
「う~、でも~」
「お兄ちゃんはルナちゃんと仲良くして欲しいな」
「う~、お兄ちゃんがそう言うなら、言ってあげてもいいの。だけど、今度一緒に寝てほしいの」
「分かった。約束だよ」
「じゃあ、指切りげんまんなの~」
「指切り?」
アイはお兄ちゃんと約束するの。指切りげんまんは絶対にしないといけないの、お母さんもよくやってくれたの。
「お兄ちゃんはしらないの? じゃあ、教えてあげるの~。小指を結んで~、約束の言葉を言うの~」
「約束の言葉?」
「そうなの~」
お兄ちゃんと小指を結んで教えてあげるの。
「指切りげんまん! 嘘ついたらハリセンボンの~ます! 指切った~」
「ははは、ハリセンボンはきついな~。これは約束を守らないといけないね」
「そうなの~!」
ラルクお兄ちゃんは微笑んでくれたの。しょうがないからルナちゃんと仲直りするの~。
「行っておいで」
「分かったの!」
ラルクお兄ちゃんに言われてルナちゃんの元へ走るの。ラルクお兄ちゃんはやっぱり優しいの。ルナちゃんの事も考えてくれているの。
「なによ...。アイはあの人達と一緒に寝るんでしょ?」
ルナちゃん達の家に戻るとルナちゃんが布団にくるまっていたの。いじけてしまったみたいなの。
「あの人達と寝たらいいじゃない」
「ふふ、この子ったら」
ルナちゃんは強がりを言っているの、ウテナさんとレイお姉ちゃんは笑ってしまっているの。
「ルナちゃんごめんなさいなの」
「フンッ、アイなんて知らない。あの人達の所に戻ったらいいじゃない」
「ルナちゃ~ん」
「ちょ、ちょっと何よ!」
ルナちゃんのお布団に潜りこんだの。ルナちゃんは驚いて顔を真っ赤にしちゃってるの。
「ちょっと、入らないでよ」
「ルナちゃんが許してくれるまで出ないの~」
ルナちゃんがアイを手で押して布団から出そうとしてきたの、アイは抵抗するの。許してくれるまで頬をすりすりするの~。
「わかった~わかったから、一度離れて」
「ルナちゃん大好きなの」
「も~げんきんなんだから...」
ルナちゃんは許してくれたの。優しく微笑んでアイの頬を触っているの。ルナちゃんもラルクお兄ちゃんと同じくらいホッとするの。大好きなの。
「じゃあ、一緒に寝ましょ」
「はいなの~」
ルナちゃんと一緒に眠りについたの。
「ルナちゃん寝たの?」
「す~ す~」
眠ってしばらくしたらルナちゃんが眠りについたの。それを見計らってアイはお外に出るの。
「抜き足差し足~なの」
アイはラルクお兄ちゃんの所に向かっているの。誰にも見つからないようにするの~って思ってたら白いクジラさんがアイの周りをクルクル回り始めたの。どうしたのって思ったらアイの体が透明になってきたの。白いクジラさん凄いの。
「これなら誰にも見つからないの!」
別に見つかってもいいんだけど、白いクジラさんがやってくれたから見つからないようにいくの~。
「アイちゃん達仲直りできたかな?」
「大丈夫だろ。ルナ様も仲直りしたいと思うからな」
ラルクお兄ちゃん達の家の前に着いたの。全然誰にも見つからないの。
「それにしてもラルクもアイちゃんのこと相当気に入ってるよな」
「孤児院で育ったからな」
「それにしても可笑しいだろ。二人共、本当は兄妹なんじゃないか? ウテナ様の娘じゃないだろうしな」
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