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第一章 落とされたもの
第11話 魔物の襲撃
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魔物の群れの報告があって、僕らはお店に帰ってきた。ハチミツ菓子は落とし物バッグの中に入れておいた。いくらでも保存できるから本当に便利だな。
「孤児院行きたかったですね」
「うん。でも仕方ないよ。魔物の群れがでた場合はお店を持ってる人は待機しないといけないからね」
シエルさんの言葉に答える。
魔物の群れに備えるために商人はアイテムを提供しなくちゃいけない。もちろん、買ってくれるんだけどね。なので、お店で待機していないといけないんだ。
普通に買うよりも安く買いたたかれてしまうので、僕の場合は落とし物バッグの中から出そうと思ってる。そうすれば、費用が掛からないから全部儲けになる。
「失礼する! この店の店主はいるか?」
しばらく待っているとお店に騎士がやってきた。
「はい! 僕が店主です」
「ん? 子供じゃないか」
「あっ、はい。これが証明書です」
僕が返事をすると騎士の男の人が首を傾げてきた。グランドさんから受け取っていた白い紙の証明書を見せると頷いて、本題に入る。
「店主なのだから知っていると思うが、魔物の群れが現れた。一店舗につきポーションか食べ物を100人分出してほしい」
「100人分ですか?」
「ん? 何か問題でも?」
騎士の要望に聞き返すと騎士が首を傾げる。
「問題はないのですが、料金はどうなりますか?」
「領主様の話では一人分につき大銅貨1枚と言う話だ。ということはどちらを選んでも銀貨1枚になるな」
「ええ!? 流石に安すぎる!」
僕の質問に答える騎士、流石の安さに声をあげるとため息をつく騎士。
「はぁ~。私も苦慮している。この町を統治しておられるグーゼス伯爵様が決めてしまったのだ。そもそも、町を守るために動いてくれる冒険者は300人、我々騎士が100、兵士が500となっているのだが……。一つの店に100人分を用意させるのは多すぎるのだ」
疲れている様子の騎士さん。
900人分あればいいのに一つの店に100じゃ多いかもな。お店の数は30店舗以上あるはずだしね。種類は色々だけど。
「とりあえず、店に並んでいる商品から見て、ポーションを用意してくれ。用意が出来たら門の前で私の名を出せば料金が受け取れる。私の名はルルスだ」
「ありがとうございます。僕はアートと言います」
お辞儀をして自己紹介してくれるルルスさん。最初は威圧的な人だと思っていたけど、疲れていたせいみたいだな。
「騎士様! これどうぞ!」
イーマちゃんがハチミツ菓子を手渡す。
「ん? ハチミツ菓子か~。子供のころよく食べたな~。でもいいのかい? 私がいただいてしまって」
「うん! 疲れてる時は甘いものがいいって、前のご主人様が言ってた」
「そうか、前のご主人様と言うのはアート君の師匠かな? ではいただくよ」
イーマちゃんから手渡されたハチミツ菓子を口に入れていくルルスさん。美味しそうに平らげると彼女の頭を撫でた。
「うん、美味しい。ありがとうえっと?」
「私、イーマっていうの、お姉ちゃんはシエルって言うんだよ~」
「そうか~。よろしくなイーマちゃん。えっとシエルさんもよろしく」
ルルスさんはイーマちゃんを撫でながら僕らにお辞儀をした。獣人の彼女達にも優しく接してくれてる。
「では、これから忙しくなるので」
ルルスさんはそう言ってお店を出ていった。これから魔物の群れとの戦いか。
「すぐにポーションを用意しよう。取り出していくから詰めていってくれる?」
「わかりました!」
「イーマもやる~」
ポーションをグランドさんが用意してくれていた木箱に入れていく。元々ポーションの入っていた箱だからすっぽりと入る。ポーションの大きさは基準が決まっているんだろうな。
二人に手伝ってもらうとすぐに25本入った木箱が出来上がる。4箱用意するとすぐに二人と一緒に城壁の門に向かうことにした。シエルさんは力持ちで3箱を片手で掲げてる。僕は1箱がやっとだ。才能を持っていてもちゃんと訓練しないとダメだな。
「人がいっぱ~い」
門の前に着くとたくさんの人で列が出来ていた。お店を経営している人は馬車で荷物をもって来てる人もいる。ちゃんとお店の規模で持ってくるアイテムの数をきめているみたいだな。
「戦えるものはこちらの水晶に登録をしてくださ~い」
「アイテムを卸す方はこちらへ」
兵士の人の声が聞こえてくる。列が出来てると思ったらそう言うことか。ルルスさんが言っていたこととは少し違うことになってるのかな?
「おかしいだろ!」
そう思っているとアイテムを卸す列から声が聞こえてきた。
「なんで寄付って言う話になってるんだ!」
「で、ですから説明したじゃないですか。グーゼス伯爵様が」
「聞いておかしいって言ってんだよ!」
声のする方を見ると坊主頭のおじさんが兵士の胸倉をつかんで声を荒らげていた。寄付? そんなことルルスさんは言ってなかった。
「ただでさえ安い金で買うって話だったのに、もって来てやれば寄付だ? ただで買えるものなんてねえんだぞ! 全部原価がかかってるんだ! 俺達に店をたためって言うのか?」
おじさんはそう言って列に並ぶみんなへ視線を向けた。列のみんなも頷いてる。
「で、ですが!」
「ど、どうしたんだ。何の騒ぎだ?」
戸惑っている兵士さんに騒ぎに気づいたルルスさんが声をかける。
「ルルス様。実は寄付をと言う話になったというと騒ぎに」
「その話は私が払うと言っておいただろう。すぐに寄付証明書を発行するんだ」
兵士さんにルルスさんがそんなことを言ってる。声をあげていたおじさんももちろん聞いていて、唖然としてる。
「な、なんであんたが? 騎士様だろ?」
「……。先ほどあなたも言っていたでしょ。タダの商品はないんですよ」
「……」
おじさんの疑問にルルスさんが答える。さっきまで声を荒らげていたおじさんも流石に声がでないみたいだ。それにしてもルルスさんは優しい人だな。彼が現れておじさんや納得のいっていなかった人達はしずかに証明書を受け取っていく。
「証明書をもらった物は後日伺わせてもらう。その時に商品の原価になってしまうが、その料金を払わせてもらう。こちらの不手際ですまなかった」
申し訳なさそうにルルスさんが話すと怒っていたおじさんですら申し訳なさそうになっていた。
かくいう僕もなんだか申し訳ない。僕の場合はタダでもいいんだもんな。お店に来た時に要らないって言おうかな。
「魔物の斥候だ!」
「え!?」
城壁の上から声があがる。すぐに弓矢や魔法が放たれる。
「マナよ。火を纏い我が敵を穿て!【ファイアボルト】」
魔法は詠唱が必要なんだな。魔法使いの才能を得たけど使い方わからなかったけど、勉強しないといけないってことか。
「魔物はゴブリンか。姑息な手をつかってくるかもしれんな。皆、ありがとう。あとは我々に任せて家で待機してくれ」
斥候のゴブリンを見てルルスさんが城壁上から声をあげる。僕も証明書を受け取ると店に歩き出す。
「あ~、アート君だ~!」
「ちょ、スティナ!」
帰ろうと思ったらスティナさん達も列に並んでいた。冒険者は町を守るために戦ってくれるんだよな。
「孤児院行きたかったですね」
「うん。でも仕方ないよ。魔物の群れがでた場合はお店を持ってる人は待機しないといけないからね」
シエルさんの言葉に答える。
魔物の群れに備えるために商人はアイテムを提供しなくちゃいけない。もちろん、買ってくれるんだけどね。なので、お店で待機していないといけないんだ。
普通に買うよりも安く買いたたかれてしまうので、僕の場合は落とし物バッグの中から出そうと思ってる。そうすれば、費用が掛からないから全部儲けになる。
「失礼する! この店の店主はいるか?」
しばらく待っているとお店に騎士がやってきた。
「はい! 僕が店主です」
「ん? 子供じゃないか」
「あっ、はい。これが証明書です」
僕が返事をすると騎士の男の人が首を傾げてきた。グランドさんから受け取っていた白い紙の証明書を見せると頷いて、本題に入る。
「店主なのだから知っていると思うが、魔物の群れが現れた。一店舗につきポーションか食べ物を100人分出してほしい」
「100人分ですか?」
「ん? 何か問題でも?」
騎士の要望に聞き返すと騎士が首を傾げる。
「問題はないのですが、料金はどうなりますか?」
「領主様の話では一人分につき大銅貨1枚と言う話だ。ということはどちらを選んでも銀貨1枚になるな」
「ええ!? 流石に安すぎる!」
僕の質問に答える騎士、流石の安さに声をあげるとため息をつく騎士。
「はぁ~。私も苦慮している。この町を統治しておられるグーゼス伯爵様が決めてしまったのだ。そもそも、町を守るために動いてくれる冒険者は300人、我々騎士が100、兵士が500となっているのだが……。一つの店に100人分を用意させるのは多すぎるのだ」
疲れている様子の騎士さん。
900人分あればいいのに一つの店に100じゃ多いかもな。お店の数は30店舗以上あるはずだしね。種類は色々だけど。
「とりあえず、店に並んでいる商品から見て、ポーションを用意してくれ。用意が出来たら門の前で私の名を出せば料金が受け取れる。私の名はルルスだ」
「ありがとうございます。僕はアートと言います」
お辞儀をして自己紹介してくれるルルスさん。最初は威圧的な人だと思っていたけど、疲れていたせいみたいだな。
「騎士様! これどうぞ!」
イーマちゃんがハチミツ菓子を手渡す。
「ん? ハチミツ菓子か~。子供のころよく食べたな~。でもいいのかい? 私がいただいてしまって」
「うん! 疲れてる時は甘いものがいいって、前のご主人様が言ってた」
「そうか、前のご主人様と言うのはアート君の師匠かな? ではいただくよ」
イーマちゃんから手渡されたハチミツ菓子を口に入れていくルルスさん。美味しそうに平らげると彼女の頭を撫でた。
「うん、美味しい。ありがとうえっと?」
「私、イーマっていうの、お姉ちゃんはシエルって言うんだよ~」
「そうか~。よろしくなイーマちゃん。えっとシエルさんもよろしく」
ルルスさんはイーマちゃんを撫でながら僕らにお辞儀をした。獣人の彼女達にも優しく接してくれてる。
「では、これから忙しくなるので」
ルルスさんはそう言ってお店を出ていった。これから魔物の群れとの戦いか。
「すぐにポーションを用意しよう。取り出していくから詰めていってくれる?」
「わかりました!」
「イーマもやる~」
ポーションをグランドさんが用意してくれていた木箱に入れていく。元々ポーションの入っていた箱だからすっぽりと入る。ポーションの大きさは基準が決まっているんだろうな。
二人に手伝ってもらうとすぐに25本入った木箱が出来上がる。4箱用意するとすぐに二人と一緒に城壁の門に向かうことにした。シエルさんは力持ちで3箱を片手で掲げてる。僕は1箱がやっとだ。才能を持っていてもちゃんと訓練しないとダメだな。
「人がいっぱ~い」
門の前に着くとたくさんの人で列が出来ていた。お店を経営している人は馬車で荷物をもって来てる人もいる。ちゃんとお店の規模で持ってくるアイテムの数をきめているみたいだな。
「戦えるものはこちらの水晶に登録をしてくださ~い」
「アイテムを卸す方はこちらへ」
兵士の人の声が聞こえてくる。列が出来てると思ったらそう言うことか。ルルスさんが言っていたこととは少し違うことになってるのかな?
「おかしいだろ!」
そう思っているとアイテムを卸す列から声が聞こえてきた。
「なんで寄付って言う話になってるんだ!」
「で、ですから説明したじゃないですか。グーゼス伯爵様が」
「聞いておかしいって言ってんだよ!」
声のする方を見ると坊主頭のおじさんが兵士の胸倉をつかんで声を荒らげていた。寄付? そんなことルルスさんは言ってなかった。
「ただでさえ安い金で買うって話だったのに、もって来てやれば寄付だ? ただで買えるものなんてねえんだぞ! 全部原価がかかってるんだ! 俺達に店をたためって言うのか?」
おじさんはそう言って列に並ぶみんなへ視線を向けた。列のみんなも頷いてる。
「で、ですが!」
「ど、どうしたんだ。何の騒ぎだ?」
戸惑っている兵士さんに騒ぎに気づいたルルスさんが声をかける。
「ルルス様。実は寄付をと言う話になったというと騒ぎに」
「その話は私が払うと言っておいただろう。すぐに寄付証明書を発行するんだ」
兵士さんにルルスさんがそんなことを言ってる。声をあげていたおじさんももちろん聞いていて、唖然としてる。
「な、なんであんたが? 騎士様だろ?」
「……。先ほどあなたも言っていたでしょ。タダの商品はないんですよ」
「……」
おじさんの疑問にルルスさんが答える。さっきまで声を荒らげていたおじさんも流石に声がでないみたいだ。それにしてもルルスさんは優しい人だな。彼が現れておじさんや納得のいっていなかった人達はしずかに証明書を受け取っていく。
「証明書をもらった物は後日伺わせてもらう。その時に商品の原価になってしまうが、その料金を払わせてもらう。こちらの不手際ですまなかった」
申し訳なさそうにルルスさんが話すと怒っていたおじさんですら申し訳なさそうになっていた。
かくいう僕もなんだか申し訳ない。僕の場合はタダでもいいんだもんな。お店に来た時に要らないって言おうかな。
「魔物の斥候だ!」
「え!?」
城壁の上から声があがる。すぐに弓矢や魔法が放たれる。
「マナよ。火を纏い我が敵を穿て!【ファイアボルト】」
魔法は詠唱が必要なんだな。魔法使いの才能を得たけど使い方わからなかったけど、勉強しないといけないってことか。
「魔物はゴブリンか。姑息な手をつかってくるかもしれんな。皆、ありがとう。あとは我々に任せて家で待機してくれ」
斥候のゴブリンを見てルルスさんが城壁上から声をあげる。僕も証明書を受け取ると店に歩き出す。
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