22 / 40
第一章 落とされたもの
第22話 魂の抜け殻
しおりを挟む
「おかしい……。ルルス様達も逃げているならそろそろ合流できるはず」
ダンジョンに入って一日程がたった。ジェシイさんが顔を青ざめさせて話すとみんな息を飲んだ。
「最悪は考えない。ジェシイさん」
「……分かってる。行きます」
シエルさんがジェシイさんを慰めるように肩に手を置いて話す。
気を取り直してジェシイさんが先頭を歩いていく。
「あれ? この道」
「どうしたのジェシイさん?」
先頭を歩いてるジェシイさんが首を傾げて地面を触る。声をかけると一本の鉄の針を見せてきた。
「私のマナをつけた針です。道しるべを作っておいた。道が続いてるはずなのにこの先の針が壁の中……」
「え? それって」
「うん。道が変わってる」
ジェシイさんの話を聞いて声をあげると彼女が頷いて壁を見つめる。
「じゃあみんな生きてるかもね!」
「イーマちゃん……そう、だね。そうだよ! 道に迷ってここまで来れなかっただけなんだよ」
イーマちゃんの声にスティナさんが嬉しそうに声をあげる。そうか、まだたどり着けていないってことか。
「急ごうジェシイさん」
「ううん。だからこそゆっくり気をつけていく。冒険者達はここまで降りてきていないみたいだから、魔物が沢山出てくるはず」
僕が声をあげると首を横に振って答える彼女。彼女は冷静に現状を把握してる。流石は騎士隊の人だな。
彼女のいう通り、冒険者はなぜかここまで来ないでいる。何かを察知して、手前で止まってるんだよな。
「ダンジョンにはその階層、エリアを守る魔物の強さが記されます。これを見てください」
ジェシイさんが説明しながら地面を指さす。ポーションや魔物の強さを記すBの文字が記されてる。
「普通は隠されている物。冒険者が探して見つけたと思う。ルルス様と来た時は確かにDと書かれてた。だけど今はBになってる」
ジェシイさんはそう言って考え込む。ってことは道が変わったと同時に魔物も強くなったってことかな。
「イーマちゃんは帰る方がいいかな?」
「そうですね」
「!? いや!? 私も一緒!」
危険だと思ってイーマちゃんを避難させようと声をあげるとシエルさんが同意する。イーマちゃんは拒否してくるけど、危険だもんな。
「イーマちゃん。ここは危険だからね」
「いや! 私もアート様の役にたつの!」
スティナさんの説得も虚しくイーマちゃんがダンジョン奥へ走っていってしまう。
「イーマ!」
「いこう! ここで一人にするわけにはいかない!」
すぐにイーマちゃんを追いかける。
「イーマちゃん一人じゃ危ないから!」
「アート様! ユラさんがいたよ!」
「え!?」
イーマちゃんに追いつくと彼女が嬉しそうに報告してくれる。指さす方向を見ると確かにユラさんが立っていた。
「ユラさん! 大丈夫ですか? 助けに来ました」
「……」
ユラさんに近づいて声をかける。彼女は無言で僕の声が聞こえていないかのように明後日の方向を見つめる。
「ユラ? 私だよ! スティナだよ!」
「……」
おかしいと思ってスティナさんも駆け寄って声をかける。彼女が両肩をゆすっても明後日の方向を見つめているだけ、まるで魂がないかのようで不気味だ。
「ど、どうなってるの?」
「アートお兄ちゃん!? あの人達!」
「イーマちゃん? わ!?」
ユラさんの様子がおかしいことに首を傾げているとイーマちゃんが声をあげた。彼女の指さす方向を見ると、フィアさんと騎士隊の人達がユラさんと同じように焦点のあっていない視線を壁や天井に向けていた。
「アート君!? 何故君がここに!」
「あ! ルルスさん」
不気味な光景を見ているとルルスさんが顔を青ざめさせて現れた。とても疲れてる様子だ。
僕はすぐに落とし物バッグからCランクのポーションを手渡した。
「あ、ありがとう。出来れば食べ物も欲しいんだが」
「はい。すぐに」
ルルスさんは何日か彷徨っていたかのように疲弊している。パンと水を手渡すと一気に飲む干していった。
「ありがとう」
「ルルスさん。何があったんですか?」
ほっとしてるルルスさんに状況を聞く。
「デーモンの奴がみんなの魂を抜いたんだ。魂の抜けた体はただただ彷徨うゾンビのように歩くだけ。奴を倒さないと元には戻らないだろう」
「そうだったんですね……」
ってことはデーモンを倒さないといけないってことか。
「アート様、デーモンを倒すなんてそんなことできるのでしょうか?」
「ん~。僕は魔物とかよく知らないから。シエルさんの方が詳しいでしょ?」
シエルさんに聞かれたけど、彼女の方が魔物関係の知識を持ってると思うんだけどな。
「逃げることは出来ません。仲間がこんなことになっているのですから。なので私が一人でデーモンと戦います。皆さんは騎士隊たちを集めて危険から守ってあげてください」
シエルさんがそう言って槍を背負う。一人でって何を言ってるんだ?
「では」
「まってシエル!」
「アート様?」
早々にダンジョンの奥へと向かおうとするシエルさん。腕を掴んで引き止めると涙目になっていた。何かを覚悟したようなそんな様子。
「一人でなんか行かせるわけがないよ! ちょっと落ち着いて」
「私は冷静です! 私ひとりならどうとでもなるんです。だから……」
シエルさんはみんなを守るために言ってるだけだ。彼女を一人で行かせるわけにはいかない。
「シエル。手があるならみんなで倒そう。デーモンに効く武器とか知らない?」
「……私は分かりません」
提案を却下するとシエルさんは顔をしかめる。彼女は優しい、僕らの中の誰かが傷つくことを恐れてるんだろう。本来はルルスさん達と合流して帰る予定だったからな。
「デーモンは銀の武器が弱点です」
「え?」
ルルスさんが声をもらす。僕はびっくりして首を傾げた。
「デーモンの奴が自分で言って来たんですよ。奴は私の苦しむ姿をずっと見てきていたので」
「え? ずっと見てきてた?」
ルルスさんの話を聞いて僕は嫌な予感で背筋が凍った。
「そうさ! 俺はずっと見ていたぞ」
『!?』
天井から声と共に圧力が僕らに襲い掛かる。
ダンジョンに入って一日程がたった。ジェシイさんが顔を青ざめさせて話すとみんな息を飲んだ。
「最悪は考えない。ジェシイさん」
「……分かってる。行きます」
シエルさんがジェシイさんを慰めるように肩に手を置いて話す。
気を取り直してジェシイさんが先頭を歩いていく。
「あれ? この道」
「どうしたのジェシイさん?」
先頭を歩いてるジェシイさんが首を傾げて地面を触る。声をかけると一本の鉄の針を見せてきた。
「私のマナをつけた針です。道しるべを作っておいた。道が続いてるはずなのにこの先の針が壁の中……」
「え? それって」
「うん。道が変わってる」
ジェシイさんの話を聞いて声をあげると彼女が頷いて壁を見つめる。
「じゃあみんな生きてるかもね!」
「イーマちゃん……そう、だね。そうだよ! 道に迷ってここまで来れなかっただけなんだよ」
イーマちゃんの声にスティナさんが嬉しそうに声をあげる。そうか、まだたどり着けていないってことか。
「急ごうジェシイさん」
「ううん。だからこそゆっくり気をつけていく。冒険者達はここまで降りてきていないみたいだから、魔物が沢山出てくるはず」
僕が声をあげると首を横に振って答える彼女。彼女は冷静に現状を把握してる。流石は騎士隊の人だな。
彼女のいう通り、冒険者はなぜかここまで来ないでいる。何かを察知して、手前で止まってるんだよな。
「ダンジョンにはその階層、エリアを守る魔物の強さが記されます。これを見てください」
ジェシイさんが説明しながら地面を指さす。ポーションや魔物の強さを記すBの文字が記されてる。
「普通は隠されている物。冒険者が探して見つけたと思う。ルルス様と来た時は確かにDと書かれてた。だけど今はBになってる」
ジェシイさんはそう言って考え込む。ってことは道が変わったと同時に魔物も強くなったってことかな。
「イーマちゃんは帰る方がいいかな?」
「そうですね」
「!? いや!? 私も一緒!」
危険だと思ってイーマちゃんを避難させようと声をあげるとシエルさんが同意する。イーマちゃんは拒否してくるけど、危険だもんな。
「イーマちゃん。ここは危険だからね」
「いや! 私もアート様の役にたつの!」
スティナさんの説得も虚しくイーマちゃんがダンジョン奥へ走っていってしまう。
「イーマ!」
「いこう! ここで一人にするわけにはいかない!」
すぐにイーマちゃんを追いかける。
「イーマちゃん一人じゃ危ないから!」
「アート様! ユラさんがいたよ!」
「え!?」
イーマちゃんに追いつくと彼女が嬉しそうに報告してくれる。指さす方向を見ると確かにユラさんが立っていた。
「ユラさん! 大丈夫ですか? 助けに来ました」
「……」
ユラさんに近づいて声をかける。彼女は無言で僕の声が聞こえていないかのように明後日の方向を見つめる。
「ユラ? 私だよ! スティナだよ!」
「……」
おかしいと思ってスティナさんも駆け寄って声をかける。彼女が両肩をゆすっても明後日の方向を見つめているだけ、まるで魂がないかのようで不気味だ。
「ど、どうなってるの?」
「アートお兄ちゃん!? あの人達!」
「イーマちゃん? わ!?」
ユラさんの様子がおかしいことに首を傾げているとイーマちゃんが声をあげた。彼女の指さす方向を見ると、フィアさんと騎士隊の人達がユラさんと同じように焦点のあっていない視線を壁や天井に向けていた。
「アート君!? 何故君がここに!」
「あ! ルルスさん」
不気味な光景を見ているとルルスさんが顔を青ざめさせて現れた。とても疲れてる様子だ。
僕はすぐに落とし物バッグからCランクのポーションを手渡した。
「あ、ありがとう。出来れば食べ物も欲しいんだが」
「はい。すぐに」
ルルスさんは何日か彷徨っていたかのように疲弊している。パンと水を手渡すと一気に飲む干していった。
「ありがとう」
「ルルスさん。何があったんですか?」
ほっとしてるルルスさんに状況を聞く。
「デーモンの奴がみんなの魂を抜いたんだ。魂の抜けた体はただただ彷徨うゾンビのように歩くだけ。奴を倒さないと元には戻らないだろう」
「そうだったんですね……」
ってことはデーモンを倒さないといけないってことか。
「アート様、デーモンを倒すなんてそんなことできるのでしょうか?」
「ん~。僕は魔物とかよく知らないから。シエルさんの方が詳しいでしょ?」
シエルさんに聞かれたけど、彼女の方が魔物関係の知識を持ってると思うんだけどな。
「逃げることは出来ません。仲間がこんなことになっているのですから。なので私が一人でデーモンと戦います。皆さんは騎士隊たちを集めて危険から守ってあげてください」
シエルさんがそう言って槍を背負う。一人でって何を言ってるんだ?
「では」
「まってシエル!」
「アート様?」
早々にダンジョンの奥へと向かおうとするシエルさん。腕を掴んで引き止めると涙目になっていた。何かを覚悟したようなそんな様子。
「一人でなんか行かせるわけがないよ! ちょっと落ち着いて」
「私は冷静です! 私ひとりならどうとでもなるんです。だから……」
シエルさんはみんなを守るために言ってるだけだ。彼女を一人で行かせるわけにはいかない。
「シエル。手があるならみんなで倒そう。デーモンに効く武器とか知らない?」
「……私は分かりません」
提案を却下するとシエルさんは顔をしかめる。彼女は優しい、僕らの中の誰かが傷つくことを恐れてるんだろう。本来はルルスさん達と合流して帰る予定だったからな。
「デーモンは銀の武器が弱点です」
「え?」
ルルスさんが声をもらす。僕はびっくりして首を傾げた。
「デーモンの奴が自分で言って来たんですよ。奴は私の苦しむ姿をずっと見てきていたので」
「え? ずっと見てきてた?」
ルルスさんの話を聞いて僕は嫌な予感で背筋が凍った。
「そうさ! 俺はずっと見ていたぞ」
『!?』
天井から声と共に圧力が僕らに襲い掛かる。
24
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
縫剣のセネカ
藤花スイ
ファンタジー
「ぬいけんのせねか」と読みます。
--
コルドバ村のセネカは英雄に憧れるお転婆娘だ。
幼馴染のルキウスと共に穏やかな日々を過ごしていた。
ある日、セネカとルキウスの両親は村を守るために戦いに向かった。
訳も分からず見送ったその後、二人は孤児となった。
その経験から、大切なものを守るためには強さが必要だとセネカは思い知った。
二人は力をつけて英雄になるのだと誓った。
しかし、セネカが十歳の時に授かったのは【縫う】という非戦闘系のスキルだった。
一方、ルキウスは破格のスキル【神聖魔法】を得て、王都の教会へと旅立ってゆく。
二人の道は分かれてしまった。
残されたセネカは、ルキウスとの約束を胸に問い続ける。
どうやって戦っていくのか。希望はどこにあるのか⋯⋯。
セネカは剣士で、膨大な魔力を持っている。
でも【縫う】と剣をどう合わせたら良いのか分からなかった。
答えは簡単に出ないけれど、セネカは諦めなかった。
創意を続ければいつしか全ての力が繋がる時が来ると信じていた。
セネカは誰よりも早く冒険者の道を駆け上がる。
天才剣士のルキウスに置いていかれないようにとひた向きに力を磨いていく。
遠い地でルキウスもまた自分の道を歩み始めた。
セネカとの大切な約束を守るために。
そして二人は巻き込まれていく。
あの日、月が瞬いた理由を知ることもなく⋯⋯。
これは、一人の少女が針と糸を使って世界と繋がる物語
(旧題:スキル【縫う】で無双します! 〜ハズレスキルと言われたけれど、努力で当たりにしてみます〜)
聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
のほほん素材日和 ~草原と森のんびり生活~
みなと劉
ファンタジー
あらすじ
異世界の片隅にある小さな村「エルム村」。この村には魔物もほとんど現れず、平和な時間が流れている。主人公のフィオは、都会から引っ越してきた若い女性で、村ののどかな雰囲気に魅了され、素材採取を日々の楽しみとして暮らしている。
草原で野草を摘んだり、森で珍しいキノコを見つけたり、時には村人たちと素材を交換したりと、のんびりとした日常を過ごすフィオ。彼女の目標は、「世界一癒されるハーブティー」を作ること。そのため、村の知恵袋であるおばあさんや、遊び相手の動物たちに教わりながら、試行錯誤を重ねていく。
しかし、ただの素材採取だけではない。森の奥で珍しい植物を見つけたと思ったら、それが村の伝承に関わる貴重な薬草だったり、植物に隠れた精霊が現れたりと、小さな冒険がフィオを待ち受けている。そして、そんな日々を通じて、フィオは少しずつ村の人々と心を通わせていく――。
---
主な登場人物
フィオ
主人公。都会から移住してきた若い女性。明るく前向きで、自然が大好き。素材を集めては料理やお茶を作るのが得意。
ミナ
村の知恵袋のおばあさん。薬草の知識に詳しく、フィオに様々な素材の使い方を教える。口は少し厳しいが、本当は優しい。
リュウ
村に住む心優しい青年。木工職人で、フィオの素材探しを手伝うこともある。
ポポ
フィオについてくる小動物の仲間。小さなリスのような姿で、実は森の精霊。好物は甘い果実。
※異世界ではあるが
インターネット、汽車などは存在する世界
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる