制作スキル持ちのリビングマスター ~異世界覇者への道~

カムイイムカ(神威異夢華)

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第1章 異世界

第17話 帰り道

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「よかったんですか?」

「何が?」

 ヤンバに道具を揃えてもらって、大八車に運んでもらうと少し時間も出来たので食事をしている。金も手に入ったし時間も出来たから三人でゆっくりと食事をしようと思ったんだ。スタミナポーションばっかり飲んでいても精神には良くないからな。主に俺の為だ。

 酒場のような店に入って料理が来るのを待っている。周りを見渡すと手首にタトゥーを入れている人が多いんだよな。ファッションにしてはみんな同じ柄だから、目立たないしな。まあ、気にしてもしょうがないか。

「俺も食べたかったんだよ。スタミナポーションでも、お腹はいっぱいになるけど、味気ないだろ」

「アイリは美味しいから大丈夫だけど、このお肉やパンは美味し~」

 マイルの質問に答えるとアイリが笑顔で白いパンとお肉を頬張った。リスみたいに膨らむ頬をマイルが突っつくと微笑んでいるよ。
 
 酒場の様な店だが、家族連れも利用しているようで明るい店内。マイルとアイリがいなかったら、不審がられそうな感じだ。
 白いパンと塊肉を一口サイズに切って焼いただけの料理。塩は普通に手に入るようで俺も買っておいた。流石に調味料がないのはきついから、といっても塩もなしに焼いただけの肉を食べて美味しいと感じてしまってたけどな。
 調味料は塩がたっぷりとあったが砂糖はなかった。貴族が扱う店にはあるらしいがかなり高いと言われた。ヤンバに渡した欲しい物リストには書いておいたんだ。他には胡椒とか書いておいたんだが、それは普通に発見されていないみたいで首を傾げていたよ。元の世界よりも時代の進みは遅いのかもしれないな。魔物がいるから一人で行動することが出来ないとか? 偉大な人物って一人で動き回って新発見する奴多いからな。この世界で一人で行動するのは自殺と一緒だ。マイルとアイリ達みたいに集団でいても盗賊に捕まるのに一人だったら、普通に身ぐるみはがされて終わりだろ。改めて、この世界の事を知らないのが分かったな。

「お兄ちゃんごちそうさまでした」

「ヒフミ様ありがとうございます」

 食事を終えて店を出ると二人がお礼を言ってきた。

「俺も楽しめたから気にしないでいいよ」

「はい」

「美味しくて楽しかった~」

 二人は楽しそうに頷いた。

 食事も終わったので帰ることにした。馬車に乗り込んで出発だ。今は昼だからすぐに夜になる。夜も走っていれば早くつけるんだが、それは精霊達だけの交渉の時にやればいい。ヤンバにはこれからは精霊が売り買いをすると言っておいた。門番のおっさんにも言っておいて、残りのスタミナポーションを賄賂で渡しておいたから大丈夫だろう。こういった賄賂がいい仕事するんだよな。継続しないといけないのが大変だが、やる価値がある。

「怪しい馬が数機」

「やっぱりそうか...」

 馬車を走らせて街道を外れしばらく走ると上空でついてくるように言った剣君が報告してきた。町で少々目立ちすぎたようだな。馬に乗って外套をがぶったやつが10人ついてきているようだ。外套を被っている時点で盗賊確定だろうな。アイリもいるのであんまり死体を見せたくないな。剣君達で始末させるか。

「相手の武器を確保したいな」

 自分で作れる装備には限りがある。剣と斧と盾くらいだもんな。鎧もまだまだ皮くらいしかないしな。

「二人は先に帰っててくれ。お客さんみたいなんだ」

「...分かりました。アイリは前の車へ」

「えっと、マイルさんも..」

「私はヒフミ様の部下です。ヒフミ様を残して帰れません」

「でも」

「ヒフミ様の身に何かあったら!」

「わ、分かりましたからそんなに迫ってこないで..」

「す、すいません」

 マイルさんは頑なに先に帰るのを嫌がった。まさかこんなに反対してくるとは思わなかったな。とりあえず、アイリに見せなければいいからいいんだけど、本当はマイルさんもこんな事に付き合わせたくないな。辛い思いをしたんだから、ゆっくりしていてほしいもんだ。

「じゃあ、これを渡しておきますよ。こいつも自分で動くから守ってくれます。盾君もつけるけど、もしもの時はこいつを相手に投げてください」

「わ、分かりました」

 まあ、敵が俺達に接敵する事はないんだけどね。

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