制作スキル持ちのリビングマスター ~異世界覇者への道~

カムイイムカ(神威異夢華)

文字の大きさ
18 / 59
第1章 異世界

第18話 帰還

しおりを挟む
 盗賊達を待ち受ける為に最後尾の馬車を止めさせる。アイリは既に盾君にぶら下がって空中輸送したので大丈夫だ。しばらくすると、盗賊達が馬車を囲んできた。何も話さずに殺す事も可能だけど理由は聞いておこうと思ってね。

「荷物と女をよこせ」

 話さなければよかったと思わせる言葉が投げかけられた。

「ただの盗賊でしたね」

「ああ」

 何ともしょうもない言葉を聞いて、すぐに処理した。剣君が強すぎなんだよな。全方向にいた八人を一瞬で切り伏せたよ。鉄騎士にもやらせてやりたいんだけどな、どうしてもスピードで剣君に負ける。

「十人でしたよね」

「ん、そういえば」

 二人は前の馬車を狙いに行ったみたいだな。

「警戒させている剣君が仕留めたでしょ、こいつらの武器とか装備を漁ろう」

「死体はどうしますか?」

「人間は核を持たないから穴ほって埋めよう」

 人間は魔物と違って核がないんだ。これは前回の盗賊で確認済み。スライム井戸に捨てるにしても大八車に死体を乗せるのは嫌だから、スコップ君を急遽作って穴を掘らせることにした。3メートル程掘って8人の死体を捨てる。穴を埋めたら戻るようにスコップ君に行って先に走っていく。精霊達は離れていても命令を守ってくれるのでかなり有能だ。

「お兄ちゃん、お母さん!」

 先に帰らせていた馬車に追いつくと盾君にぶら下がって飛んできた。心配していたみたいで涙目でマイルに抱き着いているよ。

「二人こっちに来なかったか?」

「えっ? 知らないよ」

 アイリの方には来ていないみたいだな。という事は盗賊達が死んだことを後で知るって事か、仲間を連れてくるって事か。まあ、どちらにしても来たら相手してやれば大丈夫だろう。

「帰ろう」

「「はい!」うん!」

 無事に全員で帰還。三日程の道のりで魔物に数回遭遇した。道のない道だからか、魔物とは多く遭遇するんだよな。核がてにはいるからいいんだけど、本当にこの世界は危険がいっぱいだよ。

「お帰りなさい」

 レイニーが迎えてくれた。みんなも笑顔で迎えてくれた。この世界に来て初めて、温かい物を感じたよ。

「荷物を運びますね」

「ああ、重い物は石君に任せればいいから地面に置いておいて」

 石君達は宙に浮けないからな。地面に置いてあげないと運べない。大八車から降ろせば大丈夫なのでそれだけやっておいてもらおう。

「針と糸はあったんですね」

「ああ、それと野菜の種とか果物の種も手に入った。みんなは畑と縫い物が出来るようになったよ」

 レイニーが嬉しそうに針と糸を掲げた。みんなの仕事が出来たことを告げるとみんな嬉しそうにしているよ。

 布なんかも手に入っているので制作スキルで簡単に作れるんだけど、それじゃみんなのしごとがなくなっちゃうから自重する。領民が急遽増えてしまったら作るけど、それ以外では作らないようにしよう。

「ん? あれは?」

 町の隅に多くの魔物の死骸が置いてあった。全部、核を回収されている。小屋が核でいっぱいになっているのも気になるな。

「魔物の群れが来て、精霊さんが撃退したんです」

 なるほどね。魔物の群れが来てしまったのか。これは拠点に壁とか避難場所を作った方がいいな。避難場所は地下からオークの住処につないだからそこに行かせればいいとして、壁をオークの住処まで作るか。結構な距離だからちょっとした町になっちゃうな。エベレスの町の壁と同じ距離はありそうだ。木の壁を作るのは簡単だが、石の壁も考えよう。木の壁の後ろに石の壁で二重に作り、間には剣君を複数配置しよう。何にしても今日はもう寝よう。

「と思ったけど、水の魔石もてにはいってるんだな」

 小屋を覗くと青色に輝いている石がいっぱいあった。魔石は見たことがないけど、あれが水の魔石じゃないわけがないってくらい綺麗だ。
 早速、シンクを作ろう。これで水の確保が簡単になる。今までは森の中の川で確保していたからな。主に石君の仕事だけどな。

 ピンポン!

 作っているとレベルの上がる音が聞こえた。これで23レベルになったな。あと2レベルで25レベルか、楽しみだな。


しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~ 旧タイトルに、もどしました。 日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。 まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。 劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。 日々の衣食住にも困る。 幸せ?生まれてこのかた一度もない。 ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・ 目覚めると、真っ白な世界。 目の前には神々しい人。 地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・ 短編→長編に変更しました。 R4.6.20 完結しました。 長らくお読みいただき、ありがとうございました。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~

ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆ ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。 ※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜

月城 蓮桜音
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。 ※この作品は、カクヨムでも掲載しています。

【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活

シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!

処理中です...