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第一章 始まり
第四話 洗濯板の決意表明
「少年! 少年起きてくれ!」
「うあ……誰ですか?」
土の温もりを感じて気持ちよく眠っていると軽鎧を着た金髪の男の人が僕の体を揺すって起こしてきた。何だと思いながらも体を起こすと男の人は早口で話し出した。
「君はずっとここにいたのかな? 僕らはあっちの方で野営をしていたんだけどそこへ矢のような斬撃が飛んできてね。それで調べに来たんだけど何か知らないかい?」
「あ、え?」
男の人の言う、あっちってさっき小枝で突きを向けた方向だよね、ってまさかね。
「申し遅れた。私は[虎狼(ころう)]というチームのリーダーをやらせてもらってるバッツというものだ。見ての通り前衛職をさせてもらっている」
僕の困っている様子に男の人は名前を名乗った。バッツさんは胸を躍らせている様子で話している。どうやらその斬撃の主を仲間にしたいようで探してるらしい。
「確かに僕はここで寝ていましたけど何も知りませんよ」
「そうですか……もし何かわかってその人と会えたら[虎狼]が感謝をしていたと伝えてください。運よく斬撃が数匹のコボルトウォーリアを貫いて私の仲間が助かったんです。あいつら野営していた私達を襲ってきたんだ。ほんとに腹の立つ。魔物は全員根絶やしにしてやる」
バッツさんはそう言って闇に消えていった。
「……」
僕はバッツさんを見送って途方に暮れる。まさかと思いつつ僕は小枝を探した。だけど近くを見回したが見つからなかった。そして、眠気には勝てずにその場に倒れた。
バッツがやってきたのはあの素振りから1時間である。少し丘になっていたこの畑からおよそ1.5キロの位置から彼はやってきた。ルークからバッツ達の斬撃の着弾地点までの間にあった木には突き入れたような風穴がいくつも出来ていてバッツは迷わずにここまでこれた。それでも一時間の距離を考えると何とも言えない凄みを帯びる。
「ふあ~~~、むにゃむにゃ、よく寝た~」
僕は畑で眼を覚ました。体を起こして周りを見ると畑で寝ていたことを思い出してどうしようかと悩む。何故かと言うとこのまま叔母の家に帰ると単純に問いただされると思っているからだ。しかし、帰る家もないので足は叔母の家に向かって歩いて行く。
「イテテテ、何だか腕が重たいな~。洗濯しすぎかな?」
僕は自分で自分の腕を揉みながら帰路を歩く。村は有名な冒険者が来たとかいう話題でいっぱいのようで何だか騒がしい。
「[虎狼]がやってきたんですってよ」
「ほ~若いのにAランクになったとかいうチームよね」
「また、何でこんな所に?」
「何だか人を探しているそうよ」
おばちゃん達の井戸端会議が聞こえてくる。昨日のお兄さんは夢ではなかったようだ。という事は斬撃が飛んできたと思われるこの村でその人を探すのかな?
「僕はそんなことよりもこの後だよね」
ため息まじりに叔母の事を思う。たぶん洗濯ものが山になっているのだろうと更に深いため息をついた。
足取りは重く家への道はまるで地獄に続く道かのようによどんでいるように見えた。叔母はユアンを生んですぐに叔父をなくした。更にその後、僕の両親を亡くして近しい物はユアンと僕しかいない。ユアンがいなくなってからは僕しかいないんだけど...そう思うと少しかわいそうな気がする。
だがそんな考えも撤回する!!
「ルーク、どこに行ってたんだい! 今日の仕事だよ」
「・・・」
何故、僕はこの叔母の事を可哀そうなどと思ってしまったんだ。
僕の眼の前にはまるで世界樹でも立ったのかと思うほどの洗濯物の山が...世界樹はいいすぎだが本当に凄い量です。叔母の家の背を越える山が3列出来ている。たぶん、この村のすべての洗濯物がここに集まっているのではないだろうか?。
「早く手を動かしな。これからあんたは正式に洗濯板になるんだよ」
叔母は何処からか聞きつけたのか洗濯板と罵ってきた。僕は苛立った。そして、決意する。
僕はこの村を出ていく!!
「うあ……誰ですか?」
土の温もりを感じて気持ちよく眠っていると軽鎧を着た金髪の男の人が僕の体を揺すって起こしてきた。何だと思いながらも体を起こすと男の人は早口で話し出した。
「君はずっとここにいたのかな? 僕らはあっちの方で野営をしていたんだけどそこへ矢のような斬撃が飛んできてね。それで調べに来たんだけど何か知らないかい?」
「あ、え?」
男の人の言う、あっちってさっき小枝で突きを向けた方向だよね、ってまさかね。
「申し遅れた。私は[虎狼(ころう)]というチームのリーダーをやらせてもらってるバッツというものだ。見ての通り前衛職をさせてもらっている」
僕の困っている様子に男の人は名前を名乗った。バッツさんは胸を躍らせている様子で話している。どうやらその斬撃の主を仲間にしたいようで探してるらしい。
「確かに僕はここで寝ていましたけど何も知りませんよ」
「そうですか……もし何かわかってその人と会えたら[虎狼]が感謝をしていたと伝えてください。運よく斬撃が数匹のコボルトウォーリアを貫いて私の仲間が助かったんです。あいつら野営していた私達を襲ってきたんだ。ほんとに腹の立つ。魔物は全員根絶やしにしてやる」
バッツさんはそう言って闇に消えていった。
「……」
僕はバッツさんを見送って途方に暮れる。まさかと思いつつ僕は小枝を探した。だけど近くを見回したが見つからなかった。そして、眠気には勝てずにその場に倒れた。
バッツがやってきたのはあの素振りから1時間である。少し丘になっていたこの畑からおよそ1.5キロの位置から彼はやってきた。ルークからバッツ達の斬撃の着弾地点までの間にあった木には突き入れたような風穴がいくつも出来ていてバッツは迷わずにここまでこれた。それでも一時間の距離を考えると何とも言えない凄みを帯びる。
「ふあ~~~、むにゃむにゃ、よく寝た~」
僕は畑で眼を覚ました。体を起こして周りを見ると畑で寝ていたことを思い出してどうしようかと悩む。何故かと言うとこのまま叔母の家に帰ると単純に問いただされると思っているからだ。しかし、帰る家もないので足は叔母の家に向かって歩いて行く。
「イテテテ、何だか腕が重たいな~。洗濯しすぎかな?」
僕は自分で自分の腕を揉みながら帰路を歩く。村は有名な冒険者が来たとかいう話題でいっぱいのようで何だか騒がしい。
「[虎狼]がやってきたんですってよ」
「ほ~若いのにAランクになったとかいうチームよね」
「また、何でこんな所に?」
「何だか人を探しているそうよ」
おばちゃん達の井戸端会議が聞こえてくる。昨日のお兄さんは夢ではなかったようだ。という事は斬撃が飛んできたと思われるこの村でその人を探すのかな?
「僕はそんなことよりもこの後だよね」
ため息まじりに叔母の事を思う。たぶん洗濯ものが山になっているのだろうと更に深いため息をついた。
足取りは重く家への道はまるで地獄に続く道かのようによどんでいるように見えた。叔母はユアンを生んですぐに叔父をなくした。更にその後、僕の両親を亡くして近しい物はユアンと僕しかいない。ユアンがいなくなってからは僕しかいないんだけど...そう思うと少しかわいそうな気がする。
だがそんな考えも撤回する!!
「ルーク、どこに行ってたんだい! 今日の仕事だよ」
「・・・」
何故、僕はこの叔母の事を可哀そうなどと思ってしまったんだ。
僕の眼の前にはまるで世界樹でも立ったのかと思うほどの洗濯物の山が...世界樹はいいすぎだが本当に凄い量です。叔母の家の背を越える山が3列出来ている。たぶん、この村のすべての洗濯物がここに集まっているのではないだろうか?。
「早く手を動かしな。これからあんたは正式に洗濯板になるんだよ」
叔母は何処からか聞きつけたのか洗濯板と罵ってきた。僕は苛立った。そして、決意する。
僕はこの村を出ていく!!
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