54 / 165
第二章 黒煙
第十話 ワティスさん
「ワティスさん、ただいま」
「おお、クコお帰り。またルークさんと遊んでおったのか?」
クコはワティスさんの前なのでぶりっ子モードになってワティスさんに抱き着いた。あの豹変ぶりにはおどろきだ。
「ルークが作物をいっぱい持ってるんだってさ、家畜のえさに使えるものなんだけど買い取れないかなって」
「こら、クコ。年上にはさんをつけなさい」
「いいんですよ。僕はクコちゃんと友達なので」
「そうですか。家畜の餌になる作物をお持ちで」
「そうなんです」
クコのぶりっ子に付き合いつつワティスさんにヒマワリの種を見せた。ワティスさんは興味津々にヒマワリの種を一つ取り見つめる。
「これが家畜のえさに・・・」
ワティスさんはヒマワリを知らないみたい。クコってやっぱり物知りだな、神としてあがめられている人を知っているくらいだから知ってて当然だと思うけど。
「そうだよ~、特に鳥さんが好きなんだって~、あと油も取れるから料理にも使える物なんだって~」
ええ、最後の油って部分は聞いてないんだけど、それにまるで僕が言ったみたいになってる。ってそりゃそうか、クコが知ってたらおかしいことになるもんね。
「そうなんですな~。ですが鶏に白いものを食べさせると黄身が白くなってしまってあまり好まれないのですよ。ですから牛や豚に食べさせることになるかと」
「じゃあ売れそうですか?」
「餌となると値段が全てですよ。おいくらにしますか?」
う~ん、タダみたいな物だからな~。
「ちなみに普通の家畜のえさっていくらくらいなんですか?」
「そうですね~ 牛は藁ですが食べる量が凄いので一日大銅貨2枚といった所ですね。ただ運ぶ値段を入れないでです。運ぶのは自分達でやる事でコストが安くなるわけです」
流石に牛の餌分ほどの量はもっていないと思うけど、200万粒ってどのくらいなのかな?
「一キロ銅貨2枚といった所ですね」
取りあえず同じ値段でやってみようかな。
「じゃあ同じ値段でお願いします」
「わかりました。ここら辺では初めて見る物ですので最初は売れないと思いますが気長に売りましょう。現物はいつ頃持ってきますか?」
「じゃあ今」
「えっ、まさかアイテムバッグをお持ちで?」
「あ、はい」
ワティスさんは僕の言葉を聞いてアイテムバッグを持っていると推測して凄い剣幕で迫ってきた。僕は思わず肯定してしまう。
「そうなのですか、いや~これはこれはルークさんは高名な冒険者なのですね」
「えっと・・・Eランクです」
「・・・ではお父様の形見とか?」
「いえ、父さんは自分が小さな時に死んだと聞きました」
「そうでしたか・・何だかすいません」
「いえこちらこそ」
ワティスさんのアイテムバッグへの熱が僕との会話で鎮火していく、こういった事からワティスさんは悪い人じゃないのが伺える。
「コホン、では倉庫に案内します」
ワティスさんは立ち上がって下への階段へ歩いて行った。ワティスさんの家は二階建ての大きな家なのだが地下もあるみたい、地下へ降りていくとひんやりとして来た。
「私自慢の冷蔵部屋です。一定の温度で管理していますので生ものなどを長時間保存できます」
氷の魔法を封じた魔石にマナを供給する事で一定の温度を維持しているようです、魔石ってまだ手に入れてないよね。
「魔石ってどうやって作るんですか?」
「宝石にマナを注ぎ続けるんですよ。高位の魔法使いが三日三晩交代で注ぎ続けてやっと出来る物なんです。自慢じゃないですが高いんですよ」
ほうほう、それってアイテムバッグと同じって事じゃないかな。という事はモナーナの杖の宝石って魔石になってるんじゃ?
「では確かにお預かりしました。お金は売れてからでも構いませんか?何せ初めて売る物なので、売れなかったら引き取りになると思いますし」
「大丈夫です、僕もお試しみたいなものですから」
ワティスさんには迷惑になりそう、何だか悪いのでお近づきの印に何か上げようかな。
「ワティスさん、今回こんな我儘に付き合ってもらうので迷惑料としてこれをどうぞ、うちの畑で取れたものです」
「これは・・・サクランボですか?それにしては大きいような」
サクランボを取り出してワティスさんに渡す。後々これも売るつもりだから試しに食べてみてほしいし一石二鳥だよね。
「遠慮せずにいただきますね。食後のデザートに食べましょう」
目標は達したので僕もおいとましよう。
「では僕はこれで」
「あ、はい、何のお構いも出来なくて」
「いえいえ、ではまた~」
ワティスさんにお辞儀をして家を出た。クコもついてくるようでワティスさんに手を振っている。
「おお、クコお帰り。またルークさんと遊んでおったのか?」
クコはワティスさんの前なのでぶりっ子モードになってワティスさんに抱き着いた。あの豹変ぶりにはおどろきだ。
「ルークが作物をいっぱい持ってるんだってさ、家畜のえさに使えるものなんだけど買い取れないかなって」
「こら、クコ。年上にはさんをつけなさい」
「いいんですよ。僕はクコちゃんと友達なので」
「そうですか。家畜の餌になる作物をお持ちで」
「そうなんです」
クコのぶりっ子に付き合いつつワティスさんにヒマワリの種を見せた。ワティスさんは興味津々にヒマワリの種を一つ取り見つめる。
「これが家畜のえさに・・・」
ワティスさんはヒマワリを知らないみたい。クコってやっぱり物知りだな、神としてあがめられている人を知っているくらいだから知ってて当然だと思うけど。
「そうだよ~、特に鳥さんが好きなんだって~、あと油も取れるから料理にも使える物なんだって~」
ええ、最後の油って部分は聞いてないんだけど、それにまるで僕が言ったみたいになってる。ってそりゃそうか、クコが知ってたらおかしいことになるもんね。
「そうなんですな~。ですが鶏に白いものを食べさせると黄身が白くなってしまってあまり好まれないのですよ。ですから牛や豚に食べさせることになるかと」
「じゃあ売れそうですか?」
「餌となると値段が全てですよ。おいくらにしますか?」
う~ん、タダみたいな物だからな~。
「ちなみに普通の家畜のえさっていくらくらいなんですか?」
「そうですね~ 牛は藁ですが食べる量が凄いので一日大銅貨2枚といった所ですね。ただ運ぶ値段を入れないでです。運ぶのは自分達でやる事でコストが安くなるわけです」
流石に牛の餌分ほどの量はもっていないと思うけど、200万粒ってどのくらいなのかな?
「一キロ銅貨2枚といった所ですね」
取りあえず同じ値段でやってみようかな。
「じゃあ同じ値段でお願いします」
「わかりました。ここら辺では初めて見る物ですので最初は売れないと思いますが気長に売りましょう。現物はいつ頃持ってきますか?」
「じゃあ今」
「えっ、まさかアイテムバッグをお持ちで?」
「あ、はい」
ワティスさんは僕の言葉を聞いてアイテムバッグを持っていると推測して凄い剣幕で迫ってきた。僕は思わず肯定してしまう。
「そうなのですか、いや~これはこれはルークさんは高名な冒険者なのですね」
「えっと・・・Eランクです」
「・・・ではお父様の形見とか?」
「いえ、父さんは自分が小さな時に死んだと聞きました」
「そうでしたか・・何だかすいません」
「いえこちらこそ」
ワティスさんのアイテムバッグへの熱が僕との会話で鎮火していく、こういった事からワティスさんは悪い人じゃないのが伺える。
「コホン、では倉庫に案内します」
ワティスさんは立ち上がって下への階段へ歩いて行った。ワティスさんの家は二階建ての大きな家なのだが地下もあるみたい、地下へ降りていくとひんやりとして来た。
「私自慢の冷蔵部屋です。一定の温度で管理していますので生ものなどを長時間保存できます」
氷の魔法を封じた魔石にマナを供給する事で一定の温度を維持しているようです、魔石ってまだ手に入れてないよね。
「魔石ってどうやって作るんですか?」
「宝石にマナを注ぎ続けるんですよ。高位の魔法使いが三日三晩交代で注ぎ続けてやっと出来る物なんです。自慢じゃないですが高いんですよ」
ほうほう、それってアイテムバッグと同じって事じゃないかな。という事はモナーナの杖の宝石って魔石になってるんじゃ?
「では確かにお預かりしました。お金は売れてからでも構いませんか?何せ初めて売る物なので、売れなかったら引き取りになると思いますし」
「大丈夫です、僕もお試しみたいなものですから」
ワティスさんには迷惑になりそう、何だか悪いのでお近づきの印に何か上げようかな。
「ワティスさん、今回こんな我儘に付き合ってもらうので迷惑料としてこれをどうぞ、うちの畑で取れたものです」
「これは・・・サクランボですか?それにしては大きいような」
サクランボを取り出してワティスさんに渡す。後々これも売るつもりだから試しに食べてみてほしいし一石二鳥だよね。
「遠慮せずにいただきますね。食後のデザートに食べましょう」
目標は達したので僕もおいとましよう。
「では僕はこれで」
「あ、はい、何のお構いも出来なくて」
「いえいえ、ではまた~」
ワティスさんにお辞儀をして家を出た。クコもついてくるようでワティスさんに手を振っている。
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス
優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました
お父さんは村の村長みたいな立場みたい
お母さんは病弱で家から出れないほど
二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます
ーーーーー
この作品は大変楽しく書けていましたが
49話で終わりとすることにいたしました
完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい
そんな欲求に屈してしまいましたすみません
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
WIN5で六億円馬券当てちゃった俺がいろいろ巻き込まれた結果現代社会で無双する!
TB
ファンタジー
小栗東〈おぐりあずま〉 二十九歳 趣味競馬 派遣社員。
その日、負け組な感じの人生を歩んできた俺に神が舞い降りた。
競馬のWIN5を的中させその配当は的中者一名だけの六億円だったのだ。
俺は仕事を辞め、豪華客船での世界一周旅行に旅立った。
その航海中に太平洋上で嵐に巻き込まれ豪華客船は沈没してしまう。
意識を失った俺がつぎに気付いたのは穏やかな海上。
相変わらずの豪華客船の中だった。
しかし、そこは地球では無かった。
魔法の存在する世界、そしてギャンブルが支配をする世界だった。
船の乗客二千名、クルー二百名とともにこの異世界の大陸国家カージノで様々な出来事はあったが、無事に地球に戻る事が出来た。
ただし……人口一億人を超えるカージノ大陸と地球には生存しない魔獣たちも一緒に太平洋のど真ん中へ……
果たして、地球と東の運命はどうなるの?
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!