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第二章 黒煙
第五十七話 レイン
エルフの族長の家から出て僕らは世界樹を一周する。あの時、僕は円を描くように苗を植えた。その範囲いっぱいに太い幹にが生えている。よく見るとねじれるように別々の木が交わっているようにも伺えるので五つの木が合体したように見えなくもない。
ノルディック様がどんな方法で作ったのか知らないけどこういった裏技を使わなかったのかもしれないね。
「凄いにゃ、こんな大きな木見たことないにゃ」
ニャムさんは感動して世界樹を見上げていた。僕とモナーナも世界樹を見上げると一緒になって感動した。これほど偉大な木は他にはない。これが世界樹なんだね。
世界樹はエルフの人達200人程の村を覆うほど大きく育った。僕が育てたと思うのはおこがましい様な気がする。
『創造主様、お会いしとうございました』
「モナーナ何か言った?」
「え?私は何も?」
「何も聞こえなかったにゃ」
僕は確かに声が聞こえた、なのでモナーナとニャムさんに聞いてみたんだけど二人共何も聞こえなかったみたい。おかしいな、と思っていると同じように声が聞こえてくる。
『創造主様、私です。レインです。あなた様に植えてもらったものです』
「・・・ええ~~」
「どうしたの?「どうしたにゃ!」」
僕は世界樹に話しかけられていたようです。僕が驚いて声を張り上げるとモナーナとニャムさんが心配したように顔を覗いてきました。驚かずにはいられないよ。木が話しかけてきたんだよ。これって凄い事だよね。それも脳に直接話しかけてきているみたいで石造りの地下室みたいに声がこもる。
「世界樹が僕に話しかけてきてるみたいなんだ」
「ええ」
「それは凄いにゃ、何て言ってるにゃ?」
「自己紹介しているみたいなんだ。世界樹のレインさんだってさ」
『さんなんて他人行儀な。私の事はレインって呼び捨てにしてください』
レインさんを二人に紹介していたらレインがさんって呼ばれている事を嫌った。仕方なく僕は二人にもさんはつけなくていいよと言うとレインは笑っていました。
「それで、レインは何で僕を呼んだの?何か用があったのかな?」
『実は、創造主様にお願いがあります』
「レインも創造主様なんて他人行儀じゃなくてルークでいいよ」
『ありがとうございます。ではルークにお願いがあるのです。ノルディック様がお創りになった世界樹ノーブルローズ様を助けてあげて欲しいんです』
「・・・」
レインのお願いを聞いて僕はポカーンとしています。ノルディック様が作った世界樹はなくなったんじゃないの?それに何で僕にお願いするの?そんな事したら英雄になっちゃわない?って色々考えてしまったので頭が追いついていません。
そうしてポカーンとしているとモナーナとニャムさんに心配されながら頬をつつかれています。何をしても反応しないからっておもちゃにしないでほしいな。
『ダメでしょうか?』
「ダメじゃないんだけど、取りあえずそのノーブルローズ様ってどこにいるの?」
『正確にはわからないのですが王都リナージュの方角なのはわかります』
「ええ~王都リナージュ!」
絶対に行きたくない。英雄にされる~。実は王都から離れるように旅をしていたんです、なので僕はレインに首を横に振ってこたえる。心なしかレインは体をしならせて俯いているようになった。葉っぱ同士が重なり合って悲し気な音を辺りに響かせる。
「何でそっちにいるってわかったの?って言うか本当に生きているの?」
『生きているはずです。私が力をもってすぐに交信が来たのです。私が地に根っこを張ると私自体がこの大地になりこの星の裏っ側までも感じられるようになってそれが可能になったと思うのですが確かにあったんです』
レインは僕の疑問に力強く答えた。葉っぱがシャンシャンとなっていてその力強さがわかる。そんなにいうんだったら何で正確な位置がわからないのかな?
「今は交信出来ないの?」
『たぶん、地面に接していないんです。地面にさえついていれば私が感知できますから・・』
どういう事?世界樹ってレインみたいにデカいんじゃないのかな?地面に付けさせないでまさかして植木鉢に植えなおされたとかかな。そんなわけないよね。どんな巨人がそんな事できるんだって話だし。
「レインは何で助けたいの?」
『ただ一人の姉妹のようなものですから、助けられるのならと思って。ですがルークが嫌なら諦めます・・』
レインは助けたい理由を述べた。心なしか葉っぱがしなびれてしおれたようになっているような気がする。
僕はその理由を聞いて考えた。確かに姉妹なら、助けに行くのは当然だよね。レインは僕の事を創造主様なんていってるわけだから、僕はレインのお父さん。お父さんが姉妹をすくわなくて誰が救うんだ。僕の本当のお父さんがいたら絶対に無視はしないだろう。そうだよね、うん。
「分かったよレイン。僕も腹をくくるよ」
『行ってくれるんですか?』
「ユアンも王都に向かっているだろうし。いざとなったらユアンの手柄にすればいいよね」
いいことしたらユアンの手柄にして逃げればいいやと気軽に考えるようにしました。ノルディック様が作った世界樹って言うのも気になるし探してみよう。
『私の枝を持っていってください。ノーブルローズ様に近づけば力強く示してくれます』
世界樹の枝が僕らに降ってきた。一本でいいのに十本は振ってきたよ。
『・・・・・良い素材にもなるので使ってくださいね』
レインはおドジなのかな?その間が全てを語っているよ。本当は一本だけ落そうと思ったんでしょ、怒らないから言ってみなさい。
『お父さん怒らないで』
「そんな大きな体でお父さんって言われてもね」
『ひどいお父さん。もう一緒にお風呂入ってあげないから!』
どこでそんな言葉習ったのかな?とにかく、ノーブルローズ様感知器のレインの枝をゲットしました。これでモナーナの杖を作ったらどうなるんだろうか?考えるだけでもゾクゾクするよ。
ノルディック様がどんな方法で作ったのか知らないけどこういった裏技を使わなかったのかもしれないね。
「凄いにゃ、こんな大きな木見たことないにゃ」
ニャムさんは感動して世界樹を見上げていた。僕とモナーナも世界樹を見上げると一緒になって感動した。これほど偉大な木は他にはない。これが世界樹なんだね。
世界樹はエルフの人達200人程の村を覆うほど大きく育った。僕が育てたと思うのはおこがましい様な気がする。
『創造主様、お会いしとうございました』
「モナーナ何か言った?」
「え?私は何も?」
「何も聞こえなかったにゃ」
僕は確かに声が聞こえた、なのでモナーナとニャムさんに聞いてみたんだけど二人共何も聞こえなかったみたい。おかしいな、と思っていると同じように声が聞こえてくる。
『創造主様、私です。レインです。あなた様に植えてもらったものです』
「・・・ええ~~」
「どうしたの?「どうしたにゃ!」」
僕は世界樹に話しかけられていたようです。僕が驚いて声を張り上げるとモナーナとニャムさんが心配したように顔を覗いてきました。驚かずにはいられないよ。木が話しかけてきたんだよ。これって凄い事だよね。それも脳に直接話しかけてきているみたいで石造りの地下室みたいに声がこもる。
「世界樹が僕に話しかけてきてるみたいなんだ」
「ええ」
「それは凄いにゃ、何て言ってるにゃ?」
「自己紹介しているみたいなんだ。世界樹のレインさんだってさ」
『さんなんて他人行儀な。私の事はレインって呼び捨てにしてください』
レインさんを二人に紹介していたらレインがさんって呼ばれている事を嫌った。仕方なく僕は二人にもさんはつけなくていいよと言うとレインは笑っていました。
「それで、レインは何で僕を呼んだの?何か用があったのかな?」
『実は、創造主様にお願いがあります』
「レインも創造主様なんて他人行儀じゃなくてルークでいいよ」
『ありがとうございます。ではルークにお願いがあるのです。ノルディック様がお創りになった世界樹ノーブルローズ様を助けてあげて欲しいんです』
「・・・」
レインのお願いを聞いて僕はポカーンとしています。ノルディック様が作った世界樹はなくなったんじゃないの?それに何で僕にお願いするの?そんな事したら英雄になっちゃわない?って色々考えてしまったので頭が追いついていません。
そうしてポカーンとしているとモナーナとニャムさんに心配されながら頬をつつかれています。何をしても反応しないからっておもちゃにしないでほしいな。
『ダメでしょうか?』
「ダメじゃないんだけど、取りあえずそのノーブルローズ様ってどこにいるの?」
『正確にはわからないのですが王都リナージュの方角なのはわかります』
「ええ~王都リナージュ!」
絶対に行きたくない。英雄にされる~。実は王都から離れるように旅をしていたんです、なので僕はレインに首を横に振ってこたえる。心なしかレインは体をしならせて俯いているようになった。葉っぱ同士が重なり合って悲し気な音を辺りに響かせる。
「何でそっちにいるってわかったの?って言うか本当に生きているの?」
『生きているはずです。私が力をもってすぐに交信が来たのです。私が地に根っこを張ると私自体がこの大地になりこの星の裏っ側までも感じられるようになってそれが可能になったと思うのですが確かにあったんです』
レインは僕の疑問に力強く答えた。葉っぱがシャンシャンとなっていてその力強さがわかる。そんなにいうんだったら何で正確な位置がわからないのかな?
「今は交信出来ないの?」
『たぶん、地面に接していないんです。地面にさえついていれば私が感知できますから・・』
どういう事?世界樹ってレインみたいにデカいんじゃないのかな?地面に付けさせないでまさかして植木鉢に植えなおされたとかかな。そんなわけないよね。どんな巨人がそんな事できるんだって話だし。
「レインは何で助けたいの?」
『ただ一人の姉妹のようなものですから、助けられるのならと思って。ですがルークが嫌なら諦めます・・』
レインは助けたい理由を述べた。心なしか葉っぱがしなびれてしおれたようになっているような気がする。
僕はその理由を聞いて考えた。確かに姉妹なら、助けに行くのは当然だよね。レインは僕の事を創造主様なんていってるわけだから、僕はレインのお父さん。お父さんが姉妹をすくわなくて誰が救うんだ。僕の本当のお父さんがいたら絶対に無視はしないだろう。そうだよね、うん。
「分かったよレイン。僕も腹をくくるよ」
『行ってくれるんですか?』
「ユアンも王都に向かっているだろうし。いざとなったらユアンの手柄にすればいいよね」
いいことしたらユアンの手柄にして逃げればいいやと気軽に考えるようにしました。ノルディック様が作った世界樹って言うのも気になるし探してみよう。
『私の枝を持っていってください。ノーブルローズ様に近づけば力強く示してくれます』
世界樹の枝が僕らに降ってきた。一本でいいのに十本は振ってきたよ。
『・・・・・良い素材にもなるので使ってくださいね』
レインはおドジなのかな?その間が全てを語っているよ。本当は一本だけ落そうと思ったんでしょ、怒らないから言ってみなさい。
『お父さん怒らないで』
「そんな大きな体でお父さんって言われてもね」
『ひどいお父さん。もう一緒にお風呂入ってあげないから!』
どこでそんな言葉習ったのかな?とにかく、ノーブルローズ様感知器のレインの枝をゲットしました。これでモナーナの杖を作ったらどうなるんだろうか?考えるだけでもゾクゾクするよ。
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