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第三章 王都リナージュ
第四話 バルト王
「やっと着いた~」
「この馬車でこれだけ時間がかかるとは・・人族たちは広い領地をもっているんですね」
僕が長旅にため息をついているとルナさんが感心して話した。エルフは村ごと、移動して暮らしているから領地という考えはないみたい。それも長寿の考えなのかもしれないね。
王都リナージュの門に着いてティリス様とゼッバスチャンが衛兵の人に顔を見せると馬車はそのまま街に入れてもらえた。王族の人だとわかった衛兵さん達は片膝をついて馬車を見送ってる。ティリス様は本当に王族なんだね。少しだけ疑っていました。
王都に入るとそこには王城へと続く大通りが広がって左右に商店が並んでいた。商店の前にも屋台の店が並んでいて行き交う人達が買い物をしている。それでも馬車が二台交差できるほどの大通りででっかい街なのが伺える。
「このまま馬車で行って大丈夫?ミスリーの事、何か言われないかな?」
「すでに王城には知らせてある。大丈夫だ。王都まで来ると従魔の馬車は一年に一回は見る。従魔が珍しいのは確かだがそれほど勘繰られはしないですよ」
従魔が引いている馬車の心配をしたんだけど大丈夫なようです。このまま、王城へと向かう事にしました。
大通りを通ると結構、ミスリーを見る人が多くいます。ゼッバスチャンに御者を任せているのでそれほど気にならないみたいだけど物珍しいのは変わりないみたい。
王城前の門に着くと再度、衛兵にティリス様が声をかけた。門は静かに開いていって僕たちを通していく。
「城に入るぞ。ついてくれば大丈夫よ」
ティリス様はゼッバスチャンに抱えられて馬車から降りるとそう言って城に入っていった。僕たちもついていって中に入る。
城に入ると赤い絨毯が一直線に敷かれて左右の壁には肖像画が飾られている。その一つ一つがまるで生きているようにリアルでちょっと怖かった。一定間隔に鎧が置いてあるのも何だかこわいです。
「お父様に挨拶に行くわよ。それにノーブルローズ様の話もしなくちゃ。きっと協力してくれる」
ティリス様は頬を緩ませて話した。お父様、バルト様に会えるのが嬉しいのかもしれない。ティリス様は大人ぶっているけどまだまだ子供なんだね。
「お父様、ティリスが帰ってきましたわ」
「おお、ティリスおかえり」
一直線の通路を歩いて行くと吹き抜けの広間が広がった。吹き抜けの階段を三階まで昇って入ってきた扉の正面の部屋に入るとティリス様が走り出して男の人に抱きついた。男の人は王冠をかぶっていて王様だという事がわかる。
「ティリス、この方々は?」
「旅をしていたら面白い方がいたの。だから、私の従者にしようと思って連れてきたのよ」
そういえば、何で孤児院に来ていたのかきいていませんでした。そう言う事だったんだね。何だか騙された気分。
「ティリスの従者にか・・、名は何と申す?」
「僕はルークです。こちらはモナーナ、それにこっちがルナさんです」
バルト様が僕達を順々に見て名前を訪ねてきた。僕が紹介していくと頷いて聞いてくれた。
「ルーク?どこかで聞いたような」
「お父様。それでルーク達はある物を探しているの」
「あるもの?」
バルト様は僕の名を聞いて首をかしげている。するとティリス様が早速ノーブルローズ様の事を話し出した。バルト様は興味深く頷いてる。
「世界樹がこの王都に?」
「王都かどうかは分からないみたいなの。ワインプールから見て王都の方角なんだってよ」
「ふむ」
ティリス様の話を聞いてバルト様が考え込んでいる。何か心当たりがあるのかもしれない。
「そういえば、アルテナが花を買ったと言っていたな。私もその花を見たがとても綺麗だったぞ。花だというのに何というか儚さが無くて力強さを感じた」
「お母様が?」
ティリス様のお母様という事は王妃様って事だよね。世界樹なので花と関係しているのかわからないんだけど、レインが地面に生えていないとか言っていたのでそういった物に関係しているかもしれない。調べる必要はありそうだね。
「お母様はどちらに?」
「あの花を塔の頂上に飾ってあるんだが、花を買ってから毎日三時間は花につきっきりだ。少しおかしいと思って調べさせたのだが、何もわからなくてな。困っていたんだが、まさかしてその世界樹と関係しているのか?」
「わかりませんけど調べる必要はありそうです」
「そうか・・・ティリス、頼めるか?」
「はい、お父様!」
アルテナ様は花を愛でるあまり、時間を忘れてしまっているようでバルト様も心配していたみたい。バルト様にお願いされてティリス様はすっごい笑顔で喜んでる。
「今、丁度アルテナは塔に行っているはずだ。調べるついでにアルテナの様子を見てきてくれないか?」
「わかりました」
バルト様は今度は僕を見てお願いしてきた。僕は即答した。ノーブルローズ様の痕跡はそれしかないと思うからね。その花を枝で調べてノーブルローズ様かそうじゃないかを調べないといけないから返事は考える必要もなかった。
「塔はこっちよ。ついてきて」
「ティリス様そんなに急がなくても」
「何言ってるの、お母様が花にたぶらかされてるかも知れないじゃない。急ぐのよ」
僕たちはティリス様の走っていった後をついて行く。バルト様はその姿を見て笑っていました。我が子が元気に走っている姿を見て喜んでいるようだった。
「この馬車でこれだけ時間がかかるとは・・人族たちは広い領地をもっているんですね」
僕が長旅にため息をついているとルナさんが感心して話した。エルフは村ごと、移動して暮らしているから領地という考えはないみたい。それも長寿の考えなのかもしれないね。
王都リナージュの門に着いてティリス様とゼッバスチャンが衛兵の人に顔を見せると馬車はそのまま街に入れてもらえた。王族の人だとわかった衛兵さん達は片膝をついて馬車を見送ってる。ティリス様は本当に王族なんだね。少しだけ疑っていました。
王都に入るとそこには王城へと続く大通りが広がって左右に商店が並んでいた。商店の前にも屋台の店が並んでいて行き交う人達が買い物をしている。それでも馬車が二台交差できるほどの大通りででっかい街なのが伺える。
「このまま馬車で行って大丈夫?ミスリーの事、何か言われないかな?」
「すでに王城には知らせてある。大丈夫だ。王都まで来ると従魔の馬車は一年に一回は見る。従魔が珍しいのは確かだがそれほど勘繰られはしないですよ」
従魔が引いている馬車の心配をしたんだけど大丈夫なようです。このまま、王城へと向かう事にしました。
大通りを通ると結構、ミスリーを見る人が多くいます。ゼッバスチャンに御者を任せているのでそれほど気にならないみたいだけど物珍しいのは変わりないみたい。
王城前の門に着くと再度、衛兵にティリス様が声をかけた。門は静かに開いていって僕たちを通していく。
「城に入るぞ。ついてくれば大丈夫よ」
ティリス様はゼッバスチャンに抱えられて馬車から降りるとそう言って城に入っていった。僕たちもついていって中に入る。
城に入ると赤い絨毯が一直線に敷かれて左右の壁には肖像画が飾られている。その一つ一つがまるで生きているようにリアルでちょっと怖かった。一定間隔に鎧が置いてあるのも何だかこわいです。
「お父様に挨拶に行くわよ。それにノーブルローズ様の話もしなくちゃ。きっと協力してくれる」
ティリス様は頬を緩ませて話した。お父様、バルト様に会えるのが嬉しいのかもしれない。ティリス様は大人ぶっているけどまだまだ子供なんだね。
「お父様、ティリスが帰ってきましたわ」
「おお、ティリスおかえり」
一直線の通路を歩いて行くと吹き抜けの広間が広がった。吹き抜けの階段を三階まで昇って入ってきた扉の正面の部屋に入るとティリス様が走り出して男の人に抱きついた。男の人は王冠をかぶっていて王様だという事がわかる。
「ティリス、この方々は?」
「旅をしていたら面白い方がいたの。だから、私の従者にしようと思って連れてきたのよ」
そういえば、何で孤児院に来ていたのかきいていませんでした。そう言う事だったんだね。何だか騙された気分。
「ティリスの従者にか・・、名は何と申す?」
「僕はルークです。こちらはモナーナ、それにこっちがルナさんです」
バルト様が僕達を順々に見て名前を訪ねてきた。僕が紹介していくと頷いて聞いてくれた。
「ルーク?どこかで聞いたような」
「お父様。それでルーク達はある物を探しているの」
「あるもの?」
バルト様は僕の名を聞いて首をかしげている。するとティリス様が早速ノーブルローズ様の事を話し出した。バルト様は興味深く頷いてる。
「世界樹がこの王都に?」
「王都かどうかは分からないみたいなの。ワインプールから見て王都の方角なんだってよ」
「ふむ」
ティリス様の話を聞いてバルト様が考え込んでいる。何か心当たりがあるのかもしれない。
「そういえば、アルテナが花を買ったと言っていたな。私もその花を見たがとても綺麗だったぞ。花だというのに何というか儚さが無くて力強さを感じた」
「お母様が?」
ティリス様のお母様という事は王妃様って事だよね。世界樹なので花と関係しているのかわからないんだけど、レインが地面に生えていないとか言っていたのでそういった物に関係しているかもしれない。調べる必要はありそうだね。
「お母様はどちらに?」
「あの花を塔の頂上に飾ってあるんだが、花を買ってから毎日三時間は花につきっきりだ。少しおかしいと思って調べさせたのだが、何もわからなくてな。困っていたんだが、まさかしてその世界樹と関係しているのか?」
「わかりませんけど調べる必要はありそうです」
「そうか・・・ティリス、頼めるか?」
「はい、お父様!」
アルテナ様は花を愛でるあまり、時間を忘れてしまっているようでバルト様も心配していたみたい。バルト様にお願いされてティリス様はすっごい笑顔で喜んでる。
「今、丁度アルテナは塔に行っているはずだ。調べるついでにアルテナの様子を見てきてくれないか?」
「わかりました」
バルト様は今度は僕を見てお願いしてきた。僕は即答した。ノーブルローズ様の痕跡はそれしかないと思うからね。その花を枝で調べてノーブルローズ様かそうじゃないかを調べないといけないから返事は考える必要もなかった。
「塔はこっちよ。ついてきて」
「ティリス様そんなに急がなくても」
「何言ってるの、お母様が花にたぶらかされてるかも知れないじゃない。急ぐのよ」
僕たちはティリス様の走っていった後をついて行く。バルト様はその姿を見て笑っていました。我が子が元気に走っている姿を見て喜んでいるようだった。
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