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第三章 王都リナージュ
第三十三話 両親
そこかしこから激しく壁などが壊れる音が聞こえてくる。僕とユアンはその音を聞きながらソワソワしている。みんなのことは信じているけど相手もそれなりの敵、ケガなんかしているんじゃないかと心配。
「心配だけど、動けない。もどかしいだろうね~」
ノーブルローズの言葉にユアンが歯噛みして聞いている。僕らの両親の秘密を知っているノーブルローズ、僕らはその言葉を待つしかない。
「この紙はカテジナが持っていた紙よ。不思議な紙で何度捨ててもカテジナの目の届くところに帰ってくる魔道具だったのよ。そして、このアイテムはルークが15歳になった日に役目を果たそうと起動したの。だけど、あなたがいないことを魔道具が検知して内容は言われなかった」
「それじゃ母さんも知らないじゃないか」
ノーブルローズの話を聞く限りでは僕らが異世界の関係者だということはわからない、そのことにユアンは疑問を投げかけた。確かにメモが魔道具だったということだけでは何もわからないよね。
「色々と記憶を探る内に私なりの推測を話しただけさ。今日、ここでその答えがわかる」
ノーブルローズは手にもっていた一枚のメモを僕の前に投げた。その紙は綺麗なガラスのような紙だ、こんなきれいな紙は今まで見たことがないと見とれてしまった。紙は僕の前にヒラヒラと落ちると僕を見るように立ち上がって絵を映し出していった。
『あ~あ~、これで取れてるのか?』
絵はまるで生きているように動き出して一人の黒髪の青年を映し出した。
『大丈夫よ。時間がないから二人で一緒に』
次の瞬間、黒髪の青年に答えて綺麗な金髪の女性が青年の横に映った。二人を見た瞬間、僕の体に電撃が走った。
「兄さん・・」
「あれ?何だろう。ははは、なんで涙がでるんだろう?」
二人を見た瞬間に僕の目から大粒の涙がいくつも床に落ちていった。この二人は僕の両親なんだ、記憶にはなかったけど体が覚えていたのかもしれない、僕は記憶になかった両親を見れて涙が止まらないんだ。
『これが起動しているということはルークも15歳になったんだな。どうだ?恩恵の儀はうまくいったか?』
『ふふふ、この人ったら俺みたいに異世界のステータスになっているか気にしているのよ。私もそうなってほしいなって思っているのよ』
お父さんとお母さんは笑顔で僕の将来を思って話していた。でも、その笑顔は少し曇りがかっていてうつむきがちだった。
『俺に似てカッコよく育ったか?』
『もう、そんなことよりもおめでとうでしょ?』
『ああ、そうだったな。ルーク15歳おめでとう』
『ルークおめでとう』
笑顔の曇りを誤魔化すようにおどけるお父さん、お母さんはそんなお父さんに怒って二人で僕の成人を祝ってくれた。
『そのめでたい日に一緒にいられなくてごめんな。これには色々と事情があって』
『私たちも急に言われてしまったの。本当にごめんなさい』
二人は涙して僕へと謝っている。事情って何なんだろう?
『あと、ユアンちゃん?そこにいるんだったらアキノの代わりに伝えておかなくちゃいけないことがある』
ユアンちゃん?ユアンは男の子だけど、お父さんは少し抜けているのかな?
『アキノも俺たちと同じ理由で帰らなくちゃいけなくなったんだ。カテジナには迷惑をかけることになっちまうが今までためておいたお金を置いていくから大丈夫だと思う』
『カテジナには本当に迷惑をかけるわ・・・』
アキノっていうのがユアンのお父さんの名前なのかな?
『改めて、俺はルーク、お前の親父の[アスヤ・カイト]』
『私はこの世界ではミリー。前世では[クギミヤ・アスミ]』
『ルークはわからないかもしれないが俺たちは絵本とかに描かれている英雄たちのように異世界からやってきたものなんだ』
『私は異世界で死んでしまってこの世界に転生させてもらったの』
衝撃の事実に僕とユアンは顔を見合った。僕たちのこの力はやっぱりそういった普通じゃない物の力だったんだね。でも、ユアンのステータスは普通なのに僕はレベルも上がらない。なんでだろう?
『俺の能力はレベルが上がらない代わりに熟練度をスキルに変換できることなんだ。それがお前に継承されていると嬉しいんだがな。それでその力を使って目立たない程度の物を作って暮していたんだ』
『ルークもお父さんと一緒で目立ちたくないとか言っているのかしらね』
「ははは、兄さんはお父さんに似たんだね」
「そうみたいだね」
そうか、僕の割り振りポイントは熟練度だったんだ。だけど、1000以上になるとステータスが上がっていた、その説明も聞きたいけどお父さんたちには時間がないみたい。
二人は笑いながら話していてとても仲がいいのがうかがえた。
『俺たちはこの世界にとってゲスト、お客さんなんだ。今回、俺はアスミを迎えに来るためだけに来たんだが、思いのほか帰るのが遅れてしまった』
『それでお父さんとお母さんはこの世界で暮らすことにしたの。アキノ君も私を助けるために来てくれたんだけどこんなことになっちゃって』
『神様が力を貸してくれて来ることができた。帰るにはそれよりも大きな力が必要で神様はいろいろと手を尽くしてくれたんだが時間がかかってしまったんだ』
『私たちはもう帰らなくちゃいけなくなってしまったの。本当はあなたも一緒に連れて行きたかったのだけど、力が足りないといわれてしまって』
『俺たちは残って暮したいといったんだが神同士のいざこざが起きてしまいそうになって、泣く泣く承諾したんだ』
『あらあら、ルーク。ちょっと待ってね。今お母さんたちはあなたへのメッセージを撮っているからね』
両親が大切な話をしていると横からハイハイをして近寄る赤ん坊がいた。それは紛れもなく小さなころの僕、二人は寂しそうな目で小さな僕を抱き上げて頭をなでてくれていた。
『本当は離れたくない。だけど、そんなわがままで神同士の争いが起こったらこの世界が壊れちまう』
『私たちは涙を呑んで元の世界に帰ります』
絵の中の僕はやさしく両親に抱かれていた。
「兄さん・・・」
ユアンは我慢できずに僕の後ろから抱きしめてくれた。ノーブルローズはその姿を見て、泣いている。
「心配だけど、動けない。もどかしいだろうね~」
ノーブルローズの言葉にユアンが歯噛みして聞いている。僕らの両親の秘密を知っているノーブルローズ、僕らはその言葉を待つしかない。
「この紙はカテジナが持っていた紙よ。不思議な紙で何度捨ててもカテジナの目の届くところに帰ってくる魔道具だったのよ。そして、このアイテムはルークが15歳になった日に役目を果たそうと起動したの。だけど、あなたがいないことを魔道具が検知して内容は言われなかった」
「それじゃ母さんも知らないじゃないか」
ノーブルローズの話を聞く限りでは僕らが異世界の関係者だということはわからない、そのことにユアンは疑問を投げかけた。確かにメモが魔道具だったということだけでは何もわからないよね。
「色々と記憶を探る内に私なりの推測を話しただけさ。今日、ここでその答えがわかる」
ノーブルローズは手にもっていた一枚のメモを僕の前に投げた。その紙は綺麗なガラスのような紙だ、こんなきれいな紙は今まで見たことがないと見とれてしまった。紙は僕の前にヒラヒラと落ちると僕を見るように立ち上がって絵を映し出していった。
『あ~あ~、これで取れてるのか?』
絵はまるで生きているように動き出して一人の黒髪の青年を映し出した。
『大丈夫よ。時間がないから二人で一緒に』
次の瞬間、黒髪の青年に答えて綺麗な金髪の女性が青年の横に映った。二人を見た瞬間、僕の体に電撃が走った。
「兄さん・・」
「あれ?何だろう。ははは、なんで涙がでるんだろう?」
二人を見た瞬間に僕の目から大粒の涙がいくつも床に落ちていった。この二人は僕の両親なんだ、記憶にはなかったけど体が覚えていたのかもしれない、僕は記憶になかった両親を見れて涙が止まらないんだ。
『これが起動しているということはルークも15歳になったんだな。どうだ?恩恵の儀はうまくいったか?』
『ふふふ、この人ったら俺みたいに異世界のステータスになっているか気にしているのよ。私もそうなってほしいなって思っているのよ』
お父さんとお母さんは笑顔で僕の将来を思って話していた。でも、その笑顔は少し曇りがかっていてうつむきがちだった。
『俺に似てカッコよく育ったか?』
『もう、そんなことよりもおめでとうでしょ?』
『ああ、そうだったな。ルーク15歳おめでとう』
『ルークおめでとう』
笑顔の曇りを誤魔化すようにおどけるお父さん、お母さんはそんなお父さんに怒って二人で僕の成人を祝ってくれた。
『そのめでたい日に一緒にいられなくてごめんな。これには色々と事情があって』
『私たちも急に言われてしまったの。本当にごめんなさい』
二人は涙して僕へと謝っている。事情って何なんだろう?
『あと、ユアンちゃん?そこにいるんだったらアキノの代わりに伝えておかなくちゃいけないことがある』
ユアンちゃん?ユアンは男の子だけど、お父さんは少し抜けているのかな?
『アキノも俺たちと同じ理由で帰らなくちゃいけなくなったんだ。カテジナには迷惑をかけることになっちまうが今までためておいたお金を置いていくから大丈夫だと思う』
『カテジナには本当に迷惑をかけるわ・・・』
アキノっていうのがユアンのお父さんの名前なのかな?
『改めて、俺はルーク、お前の親父の[アスヤ・カイト]』
『私はこの世界ではミリー。前世では[クギミヤ・アスミ]』
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『私は異世界で死んでしまってこの世界に転生させてもらったの』
衝撃の事実に僕とユアンは顔を見合った。僕たちのこの力はやっぱりそういった普通じゃない物の力だったんだね。でも、ユアンのステータスは普通なのに僕はレベルも上がらない。なんでだろう?
『俺の能力はレベルが上がらない代わりに熟練度をスキルに変換できることなんだ。それがお前に継承されていると嬉しいんだがな。それでその力を使って目立たない程度の物を作って暮していたんだ』
『ルークもお父さんと一緒で目立ちたくないとか言っているのかしらね』
「ははは、兄さんはお父さんに似たんだね」
「そうみたいだね」
そうか、僕の割り振りポイントは熟練度だったんだ。だけど、1000以上になるとステータスが上がっていた、その説明も聞きたいけどお父さんたちには時間がないみたい。
二人は笑いながら話していてとても仲がいいのがうかがえた。
『俺たちはこの世界にとってゲスト、お客さんなんだ。今回、俺はアスミを迎えに来るためだけに来たんだが、思いのほか帰るのが遅れてしまった』
『それでお父さんとお母さんはこの世界で暮らすことにしたの。アキノ君も私を助けるために来てくれたんだけどこんなことになっちゃって』
『神様が力を貸してくれて来ることができた。帰るにはそれよりも大きな力が必要で神様はいろいろと手を尽くしてくれたんだが時間がかかってしまったんだ』
『私たちはもう帰らなくちゃいけなくなってしまったの。本当はあなたも一緒に連れて行きたかったのだけど、力が足りないといわれてしまって』
『俺たちは残って暮したいといったんだが神同士のいざこざが起きてしまいそうになって、泣く泣く承諾したんだ』
『あらあら、ルーク。ちょっと待ってね。今お母さんたちはあなたへのメッセージを撮っているからね』
両親が大切な話をしていると横からハイハイをして近寄る赤ん坊がいた。それは紛れもなく小さなころの僕、二人は寂しそうな目で小さな僕を抱き上げて頭をなでてくれていた。
『本当は離れたくない。だけど、そんなわがままで神同士の争いが起こったらこの世界が壊れちまう』
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