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第十七章「Dear Mermaid」4
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どうしようもない身体の不調もあったが、師匠の家に居候を始めてからというもの、俺は何かと関わることを避けていたと思う。
でも、誰かのために手を貸すことの大切さを郁恵は一度教えてくれた。
まだ前向きに考えられるわけではないが俺は郁恵の力になりたい、間違いなくそう思っている自分がいた。
パーティー会場になっている立派なホテルの前にやってきた俺は自分がしようとしていることの大きさを思い知らされた。
ただ、一人の女性を救い出すためとはいえ、こんな大それたことが自分に出来るのか、未だ分からないでいた。
「桜井往人さん……?」
名前を呼ばれ、後ろを向くと郁恵の友人が二人、そこに決意を秘めた表情をして立っていた。
「どうして付いてきた?」
「それは当然、郁恵さんを助ける手助けをするためよ」
「男らしいところ見せてくれるのは嬉しいけど、一人で行かせるのは友達としては心配だから」
付いてきたら邪魔になるという考えは毛頭ないのか、二人は先程までの沈んだ姿とは違い、強い瞳で俺のことを見つめていた。
「好きにすればいいが、危ない真似はするなよ」
止めてもやって来るだろうと思い、面倒に思いつつ一言だけ二人に声を掛ける。
俺はとにかく早く終わらそうと、招待状も何一つないのにホテルへ正面から乗り込んで行った。
明らかにパーティーに参加するようなお洒落な服装をしていない俺はパーティー会場外のエントランスで面識のある人間から坂倉が郁恵と思しき女性を連れてエレベーターを昇って行ったという情報を聞きつけた。
ある程度、自分に出来る範囲を見極め作戦計画を組んでいたが幸先は良かった。
次に郁恵の盲導犬の姿を見つけた俺は盲導犬の預かりをしている担当に「前田郁恵を迎えに来た兄です」と真っ赤な嘘を付いて、友人二人に盲導犬を預けて先に喫茶さきがけに連れて帰ってもらうことにした。
「一人の方が身軽だ。後は俺一人で連れて帰る」
芳しい反応ではなかったが、年上の女の方と目が合い納得した様子で何とか立ち去ってくれた。
ここからは暴力も辞さない危険を伴う救出作戦になる。
そのため荒事に慣れていない女を連れて行くわけにはいかなかった。
俺は華鈴さんが渡していたGPS機能の付いた防犯ブザーから郁恵の現在位置を確認した。
しばらく同じ座標から動いていない……。
坂倉に連れ去られ一緒にいる可能性は十分にある。
俺は位置情報をスマホで確認しながら救出に向かった。
これで余分な手間をかけることなく郁恵の下に辿り着ける。
抜け目がないというか、これは機転の利いた華鈴さんのファインプレーと認めて然るべきだろう。
どの階にいるのか捜索するのに時間はかかるがそれは致し方ない。俺は必死に捜し続け、ついにホテルの一室の前まで辿り着いた。
そこには、浮かない顔をした鏡沢涼子が壁にもたれかかり腕を組んで待ち構えていた。
「心配になって聞き耳でも立てていたのか?」
綺麗なドレス姿に着飾った鏡沢。
腰までまっすぐに伸びた長い金髪に真珠のネックレス着けていて、細く長い美脚に誰もが羨むようなバランスの取れた体型をしている。さらに引き締まったウエストラインがより自信の表れを示すように膨らんだ胸とお尻を強調させていた。
だが、その美しい外見とは裏腹に内心では黒いものが渦巻いているのを俺は感じ取った。
「今更現れて……まさか先輩面ですか?」
俺の姿に気付き、鋭い視線を寄越して質問を質問で返す鏡沢。
坂倉と俺は同い年だが、鏡沢は一つ年下。
勿論、俺は鏡沢が坂倉とただならぬ仲であることを知っている。
因縁があるというほどではないが、一緒に現代アートの展示会に行ったことまである者同士、知らない間柄ではなかった。
「いや、そこまであいつがご執心になる器のある男かどうか、俺には理解しがたいだけさ。俺が卒業してからも、立派に続けていたんだな……」
「馬鹿馬鹿しい……ミスコングランプリ連覇を続けてる私ですよ。
桜井往人、そんな皮肉を言いにここまで来たのですか……っ!!」
一年先輩の卒業生との再会を喜ぶことはなく、大きな声を出して怒りを露わにする鏡沢。
その姿は俺がよく知る感情表現豊かな鏡沢の印象そのままだった。
「馬鹿言え、卒業生の俺がそんな無駄口を言いにわざわざ来るわけがないだろう。
助けに来たんだよ、この部屋の中でやべぇ奴に騙されてる女がいるって聞いてな」
俺に対して本性を隠さないのは、坂倉が俺の絵画を買っているなど関係が続いていることも由来するのだろう。
鏡沢を相手にするのには慣れている。
俺は遠慮することなく、目的を口にした。
「貴方らしくないことをするのね……。
あらそう、どこで知り合ったのか知らないけど、目が不自由な者同士、同情しているのかしら?」
冷ややかな笑みを浮かべ、軽蔑した眼差しを向ける鏡沢。
何を俺がしようとしているのか理解して、歓喜しているようにも俺には見えた。
この部屋の中に郁恵と坂倉が一緒にいるかどうかは博打でしたかなかったが、鏡沢の反応を見る限りビンゴのようだ。
「俺の意思だけじゃないさ。
それに、いつまでも遊んでばかりいる坂倉の奴を目覚めさせてやらないとな。
だからさ、止めるんじゃねぇぞ。
鏡沢だって、こんなバカげたことを続けて欲しくはないだろう?」
「好きにすればいいわ……。
あの子の悲鳴を聞くのも悪くないって思ってたけど。
何かイライラするのよね。本当にあんな怖いもの知らずな子がいたなんて」
「同感だな。俺もあの子には少しは警戒心ってものを持ってもらいたいものだ。
それじゃあ遠慮なく行かせてもらう。救出した後のことは頼んだぜ。
ぜってぇ坂倉の奴は機嫌を悪くするからな」
「面倒事を押し付けてくれるわね……。
まぁ、さっさとあの子を諦めて欲しいのはマジだから。
尻拭いくらいはしてあげるわよ」
渋々といった調子で俺の言葉を受け止める鏡沢。
ここからはもう、遠慮はいらない。
俺は鏡沢から”いざという時のため、持たされていた”というカードキーを受け取り、禁断の一室に突入した。
覚悟はもう十分に出来ていたから、そこからは出たとこ勝負だった。
想いを馳せる色彩を纏った郁恵の乱れたドレス姿を目にすると、無意識に力が湧き上がってくるのを感じた。
怒りから無尽蔵に沸き上がって来る力。
医学部で大した運動をしていない坂倉相手とはいえ、腕っ節で比べればどちらが優勢であるかはすぐに判断できない。
しかし、感情的になる坂倉相手に負ける気はしなかった。
怒号を上げる坂倉相手と取っ組み合いになり、何度もその顔を殴った。
罪を重さを思い知らせてやりたくて、力の限りを尽くした。
息を荒くして、抵抗が止まったところで俺は郁恵の手を取り、部屋を抜け出した。
郁恵を救い出して部屋から出た瞬間、満足げな笑顔を浮かべる鏡沢と目が合った。
”好きという感情”はずっとありながらも、坂倉の行動にはうんざりしている。そんな表情に俺には見えた。
無事、喫茶さきがけに帰って来た俺は華鈴さんからの抱擁を受けた。
「よく帰って来たわね……」
「坂倉が相手でしたから、遠慮する必要なくやり合えました。
それに、華鈴さんのおかげで位置を特定できましたし」
感極まった様子の華鈴さんに俺は安堵して感謝を伝えた。
また、郁恵を助けることになった。
それは運命のようで、約束された再会だったのかもしれないと天国にいる母を想いながら思った。
でも、誰かのために手を貸すことの大切さを郁恵は一度教えてくれた。
まだ前向きに考えられるわけではないが俺は郁恵の力になりたい、間違いなくそう思っている自分がいた。
パーティー会場になっている立派なホテルの前にやってきた俺は自分がしようとしていることの大きさを思い知らされた。
ただ、一人の女性を救い出すためとはいえ、こんな大それたことが自分に出来るのか、未だ分からないでいた。
「桜井往人さん……?」
名前を呼ばれ、後ろを向くと郁恵の友人が二人、そこに決意を秘めた表情をして立っていた。
「どうして付いてきた?」
「それは当然、郁恵さんを助ける手助けをするためよ」
「男らしいところ見せてくれるのは嬉しいけど、一人で行かせるのは友達としては心配だから」
付いてきたら邪魔になるという考えは毛頭ないのか、二人は先程までの沈んだ姿とは違い、強い瞳で俺のことを見つめていた。
「好きにすればいいが、危ない真似はするなよ」
止めてもやって来るだろうと思い、面倒に思いつつ一言だけ二人に声を掛ける。
俺はとにかく早く終わらそうと、招待状も何一つないのにホテルへ正面から乗り込んで行った。
明らかにパーティーに参加するようなお洒落な服装をしていない俺はパーティー会場外のエントランスで面識のある人間から坂倉が郁恵と思しき女性を連れてエレベーターを昇って行ったという情報を聞きつけた。
ある程度、自分に出来る範囲を見極め作戦計画を組んでいたが幸先は良かった。
次に郁恵の盲導犬の姿を見つけた俺は盲導犬の預かりをしている担当に「前田郁恵を迎えに来た兄です」と真っ赤な嘘を付いて、友人二人に盲導犬を預けて先に喫茶さきがけに連れて帰ってもらうことにした。
「一人の方が身軽だ。後は俺一人で連れて帰る」
芳しい反応ではなかったが、年上の女の方と目が合い納得した様子で何とか立ち去ってくれた。
ここからは暴力も辞さない危険を伴う救出作戦になる。
そのため荒事に慣れていない女を連れて行くわけにはいかなかった。
俺は華鈴さんが渡していたGPS機能の付いた防犯ブザーから郁恵の現在位置を確認した。
しばらく同じ座標から動いていない……。
坂倉に連れ去られ一緒にいる可能性は十分にある。
俺は位置情報をスマホで確認しながら救出に向かった。
これで余分な手間をかけることなく郁恵の下に辿り着ける。
抜け目がないというか、これは機転の利いた華鈴さんのファインプレーと認めて然るべきだろう。
どの階にいるのか捜索するのに時間はかかるがそれは致し方ない。俺は必死に捜し続け、ついにホテルの一室の前まで辿り着いた。
そこには、浮かない顔をした鏡沢涼子が壁にもたれかかり腕を組んで待ち構えていた。
「心配になって聞き耳でも立てていたのか?」
綺麗なドレス姿に着飾った鏡沢。
腰までまっすぐに伸びた長い金髪に真珠のネックレス着けていて、細く長い美脚に誰もが羨むようなバランスの取れた体型をしている。さらに引き締まったウエストラインがより自信の表れを示すように膨らんだ胸とお尻を強調させていた。
だが、その美しい外見とは裏腹に内心では黒いものが渦巻いているのを俺は感じ取った。
「今更現れて……まさか先輩面ですか?」
俺の姿に気付き、鋭い視線を寄越して質問を質問で返す鏡沢。
坂倉と俺は同い年だが、鏡沢は一つ年下。
勿論、俺は鏡沢が坂倉とただならぬ仲であることを知っている。
因縁があるというほどではないが、一緒に現代アートの展示会に行ったことまである者同士、知らない間柄ではなかった。
「いや、そこまであいつがご執心になる器のある男かどうか、俺には理解しがたいだけさ。俺が卒業してからも、立派に続けていたんだな……」
「馬鹿馬鹿しい……ミスコングランプリ連覇を続けてる私ですよ。
桜井往人、そんな皮肉を言いにここまで来たのですか……っ!!」
一年先輩の卒業生との再会を喜ぶことはなく、大きな声を出して怒りを露わにする鏡沢。
その姿は俺がよく知る感情表現豊かな鏡沢の印象そのままだった。
「馬鹿言え、卒業生の俺がそんな無駄口を言いにわざわざ来るわけがないだろう。
助けに来たんだよ、この部屋の中でやべぇ奴に騙されてる女がいるって聞いてな」
俺に対して本性を隠さないのは、坂倉が俺の絵画を買っているなど関係が続いていることも由来するのだろう。
鏡沢を相手にするのには慣れている。
俺は遠慮することなく、目的を口にした。
「貴方らしくないことをするのね……。
あらそう、どこで知り合ったのか知らないけど、目が不自由な者同士、同情しているのかしら?」
冷ややかな笑みを浮かべ、軽蔑した眼差しを向ける鏡沢。
何を俺がしようとしているのか理解して、歓喜しているようにも俺には見えた。
この部屋の中に郁恵と坂倉が一緒にいるかどうかは博打でしたかなかったが、鏡沢の反応を見る限りビンゴのようだ。
「俺の意思だけじゃないさ。
それに、いつまでも遊んでばかりいる坂倉の奴を目覚めさせてやらないとな。
だからさ、止めるんじゃねぇぞ。
鏡沢だって、こんなバカげたことを続けて欲しくはないだろう?」
「好きにすればいいわ……。
あの子の悲鳴を聞くのも悪くないって思ってたけど。
何かイライラするのよね。本当にあんな怖いもの知らずな子がいたなんて」
「同感だな。俺もあの子には少しは警戒心ってものを持ってもらいたいものだ。
それじゃあ遠慮なく行かせてもらう。救出した後のことは頼んだぜ。
ぜってぇ坂倉の奴は機嫌を悪くするからな」
「面倒事を押し付けてくれるわね……。
まぁ、さっさとあの子を諦めて欲しいのはマジだから。
尻拭いくらいはしてあげるわよ」
渋々といった調子で俺の言葉を受け止める鏡沢。
ここからはもう、遠慮はいらない。
俺は鏡沢から”いざという時のため、持たされていた”というカードキーを受け取り、禁断の一室に突入した。
覚悟はもう十分に出来ていたから、そこからは出たとこ勝負だった。
想いを馳せる色彩を纏った郁恵の乱れたドレス姿を目にすると、無意識に力が湧き上がってくるのを感じた。
怒りから無尽蔵に沸き上がって来る力。
医学部で大した運動をしていない坂倉相手とはいえ、腕っ節で比べればどちらが優勢であるかはすぐに判断できない。
しかし、感情的になる坂倉相手に負ける気はしなかった。
怒号を上げる坂倉相手と取っ組み合いになり、何度もその顔を殴った。
罪を重さを思い知らせてやりたくて、力の限りを尽くした。
息を荒くして、抵抗が止まったところで俺は郁恵の手を取り、部屋を抜け出した。
郁恵を救い出して部屋から出た瞬間、満足げな笑顔を浮かべる鏡沢と目が合った。
”好きという感情”はずっとありながらも、坂倉の行動にはうんざりしている。そんな表情に俺には見えた。
無事、喫茶さきがけに帰って来た俺は華鈴さんからの抱擁を受けた。
「よく帰って来たわね……」
「坂倉が相手でしたから、遠慮する必要なくやり合えました。
それに、華鈴さんのおかげで位置を特定できましたし」
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