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「こーすけ、ボット、お二人とも大事なこと忘れてないかしらん」
ピヨが、巣の中から体を出して声をかけた。ピヨの背後からピーピーと小さな鳴き声が聞こえてくる。
「そうだったんだ!そうだったんだ!ボット!僕たちの子どもに名前をつけて欲しいんだコレ」
こーすけは、潤んだ瞳でにっこりと微笑んだ。
「名前ですか?」
「僕たち親子は、ボットに助けてもらったから、命の恩人に名前をつけて欲しいんだコレ」
ボットはそっと立ち上がり、巣の中を覗く。小さな命は、まだまだ声は小さいけれど力強く鳴いていた。
ほんのりと桃色の暖かみのある体を震わせながら鳴いていた。
「男の子なんですね…桃色!ももすけってどうですか?」
「もも!可愛いじゃないかしらん」
「ももすけ!立派な名前だコレ!」
喜ぶピヨとこーすけを見て、ボットは幸せだと感じた。
カチン、カチン、カチン、カチン
ボットの体の中でピースがはまっていく。
喜び、怒り、哀しみ、楽しみ。感情とうピースが全てはまった。感情を覚えたボットは、世界が色づいて見えた。
「なんて世界は美しい。なんて世界は残酷。なんて世界は寛容。なんて世界は幸せ…」
溢れ出す思いが、ボットの体を巡っていく。
ピヨが、巣の中から体を出して声をかけた。ピヨの背後からピーピーと小さな鳴き声が聞こえてくる。
「そうだったんだ!そうだったんだ!ボット!僕たちの子どもに名前をつけて欲しいんだコレ」
こーすけは、潤んだ瞳でにっこりと微笑んだ。
「名前ですか?」
「僕たち親子は、ボットに助けてもらったから、命の恩人に名前をつけて欲しいんだコレ」
ボットはそっと立ち上がり、巣の中を覗く。小さな命は、まだまだ声は小さいけれど力強く鳴いていた。
ほんのりと桃色の暖かみのある体を震わせながら鳴いていた。
「男の子なんですね…桃色!ももすけってどうですか?」
「もも!可愛いじゃないかしらん」
「ももすけ!立派な名前だコレ!」
喜ぶピヨとこーすけを見て、ボットは幸せだと感じた。
カチン、カチン、カチン、カチン
ボットの体の中でピースがはまっていく。
喜び、怒り、哀しみ、楽しみ。感情とうピースが全てはまった。感情を覚えたボットは、世界が色づいて見えた。
「なんて世界は美しい。なんて世界は残酷。なんて世界は寛容。なんて世界は幸せ…」
溢れ出す思いが、ボットの体を巡っていく。
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