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二度と戻らない
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電話の向こうから、愛しい君の声が聞こえてきた。
『仕事、終わった?俺今終わったんやけど…』
「あぁ、俺も今終わったところだ」
『いつも悪いな、俺フリーターやで…収入ロクに入れれんし迷惑ばっかかけて』
「いや、そもそも俺がお前に働いて欲しくないから。主夫やってほしいって言ってんのに、少しでも楽させたいってお前がいうから妥協してフリーターならオーケーって言ったんだよ」
『あー、雨降り出しそうやな…買い物来てるんやけど、傘忘れたわ。走って帰ろかな』
「風邪はひくなよ」
『…ごめ、やっぱ濡れるの嫌やし、夕飯お前の好きなカレーにしたるから傘持って迎えに来てくれん?頼んだ』
一方的に切られた通話からは、何度かツーツーと無機質な音が響く。
「まったく…お前は俺が雨に濡れるの嫌いだったの、知ってただろ、」
いまだに鳴り続ける携帯を握り締めた。やり場のないこの気持ちは、どこへ消せば良いのだろう?
なぁ、教えてくれよ。
《留守番電話を再生します》
『…仕事、終わった?ー』
『仕事、終わった?俺今終わったんやけど…』
「あぁ、俺も今終わったところだ」
『いつも悪いな、俺フリーターやで…収入ロクに入れれんし迷惑ばっかかけて』
「いや、そもそも俺がお前に働いて欲しくないから。主夫やってほしいって言ってんのに、少しでも楽させたいってお前がいうから妥協してフリーターならオーケーって言ったんだよ」
『あー、雨降り出しそうやな…買い物来てるんやけど、傘忘れたわ。走って帰ろかな』
「風邪はひくなよ」
『…ごめ、やっぱ濡れるの嫌やし、夕飯お前の好きなカレーにしたるから傘持って迎えに来てくれん?頼んだ』
一方的に切られた通話からは、何度かツーツーと無機質な音が響く。
「まったく…お前は俺が雨に濡れるの嫌いだったの、知ってただろ、」
いまだに鳴り続ける携帯を握り締めた。やり場のないこの気持ちは、どこへ消せば良いのだろう?
なぁ、教えてくれよ。
《留守番電話を再生します》
『…仕事、終わった?ー』
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