結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。

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第三部一章 人生というのは残酷非道

本の解読

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 私と彼女は一旦離れ離れになった。

 そして私は魔導書と呼ばれる古びた本を片手に持ち、椅子に座った。
 机はないけれど、この椅子は座り心地が良く長時間でも座って入れそうであった。
 でも、出来るだけ早く終わらせないと駄目だ。罪を償うのに長居していては意味がない。
 
 私は魔導書との一ページ目を開いた。魔導書は大体全部読む事が必要なので、なかなかストレスと労力が要る。
 しかも一日でこの長さを読むのは常人には無理と言っていいだろう。
 だけど私の解読魔力なら速読することが出来る。なのでおよそ一時間もあれば全て読むことが可能なのだ。
 
 
 解読魔力発動。速読


 スラスラとページが捲れていく。


 まず最初にこの呪文の発動方法&条件の印一。

 ドラ・キュリアの死体を用意。伝説の植物、華山を用意。
 魔力はゼロの状態で片手に当魔導書を持つ。その最中にある呪文を唱えよ。けれど、この呪文を唱える者は全て読み切った者であることが発動条件である。

 


 こんなことを書くほどのことかと、いつも魔導書を読むと思う。それに、魔導書全てを読まなければ駄目らしい。
 その意味が分からないし一ページ一ページが詩のように短い。
 だから子供でも読める。けれど、私の魔力でようやく解読ができるから常人には絶対に読めないしルカでさえも全く読めないだろう。
 しかもこの魔力を言語化することはできてもどう書くかが分からない。
 本当にこれに関しては才能が物を言う。だから私は才能に恵まれ、二ヶ月間は環境に恵まれた。これが私の最大の運であろうのだろう。
 今は少し物足りない気分であるが、仲間のアンとシルバーに救われて、恵まれている。
 欲を言えばプランスがいないことだろう。だけど近い未来プランスも近くにいる世界になって私は恋に関しても、恵まれる。


 第二の呪文

 生き返りの魔法は太陽が沈む夜にしか出来ない。
 呪文を扱う上で必要なのが、執念と躊躇いない心である。だから呪文を使う君にはちゃんとした、事情があるかどうかだ。
 どういうことが全てが重なってようやくこの呪文を使いこなせるだろう。
 だが本が古びているから読める文字も読めなくなるだろう。
 それに誰にも読めないように書いた。もしこの文を読んでいる人がいるのなら、本当にドラ・キュリアを生き返らせれるのか不安に感じていることだろう。
 だが本当だ。この呪文もその一種。

 


 この呪文また変に言い難い。それに恥ずかしい。
 だから強力な魔力なのかもしれない。たまに変なやつが強力な呪文のことがあるから、こういうのはチャレンジすべきなのだ。

 最高だよね、ここにプランスがいたらもっと良かった。けど、今生き返りの魔法があることが分かったから、なんだか勇気をもらえた。
 
 ♢♢♢

 一時間で読み切ると、私は魔力が一滴も無くなってしまい、ぐったりしてしまった。
 だから魔導書は嫌いなんだ、魔力がこんなに消費するなら巻き物をたくさん読んだほうが有効的である。だけど今はそんなこと、言えるわけがない。
 今はただ私はドラ・キュリアを生き返らせることに集中である。

「お姉さん、読めなかったか?」

 心配な顔を長老はしていて、申し訳ないと思ったがなんとか読み切れたから、私の罪はだいぶ減ったと思う。

「いえ、全部読み切りました」

「本当か、意外な結果だ」

 長老は喜ぶことなく、ただ私の眼を見ていた。
 その眼は私の髄液まで見透かしているような眼で、相当な手練ということが分かった。これだけの迫力なら植物の方は触れるだろう。
 それなのにどうして、アンに頼んだのだろうか? そこがしっくりこない。
 それはこのお方が強いどころじゃないからだ。聖騎士よりも強い。
 もしかしたら、プランスと同等の迫力。

「お前さんプランスの嫁じゃな? それでプランスは死んだのか?」

 長老はよく意味が分からないことを口に出した。
 しかも、プランスが死んだということに何も動揺することもなく、私を嫁と呼んだ。
 それは私が願っていることだ。プランスの嫁に私はなりたかった、でもなる前に彼は死んでしまった。なのに、私はプランスの嫁ということに本当にしっくりきた。

 意味が分からないほどにプランスの嫁でよかったと思った。

「プランスは死にました・・・。私はプランスの嫁じゃないです」

 事実を伝えると、長老は意味が分からないという顔をして怪訝な目つきで見てきた。
 まさか信じていないのか? それにどうしてプランスの嫁を見たことがあるのだ? プランスには嫁がいたのか?

「いや、お前さんはプランスの嫁だ。現にプランスのことが好きだろう?」

 長老は全てを見透かすようにして、言い当てる。でも、好きだけで嫁になれるほどこの世は楽じゃないし、に嫁がいたなんて信じられない。

「はい、でもお嫁さんがいたなんて知りませんでした・・・」

「いや、わしの眼は言っているプランスの嫁はお前さんミア・アネリアじゃ」

 少し怖くなったけれど、本当にそれならいいとも思った。
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