結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。

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第四部第四章 模擬戦

八話

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 自分のどこが吹っ切れる音がしたと思ったら、手が勝手に剣を握ってしまって、クリスタルに向けてしまっている。
 何が起きているのだ。自分でも殺意を抑えれない。まさかクリスタルが裏切るなんて考えられなかった自分も殺したい・・・?  何よりミアを傷つけられた、この傷は俺のどこかが悪魔に変わった。
 殺人の神殺戮の者になりそうだった。いやもうなっていると言っていいだろう。
 もう、クリスタルのことを殺していい。殺すべきなのだ。でも理性も持て・・・・・。
 もしかしたらただ試しただけかもしれない。でも、手が抑えれない。

 剣を抜いている以上俺は奴の敵だろう。ならもう殺してやる・・・・・? あ、ああ、
 
 ミアの腹部に傷が見えた。その時額に黒の紋様が出てきた。
 この紋様が出た時俺は神よりも強くなる。発動条件は怒り以上だ。今の俺は相当怒っているようだ。なんだよってもんだよな。

 つまり今俺はブチギレてる。今までにないほどに怒っている。いつもの数億倍怒ってる。もう止めれないほどに怒っている。仕方ない仕方ない。
 そう言い聞かせて怒りを抑えようとするも、ミアの血を思い出してしまってさらに紋様が広がり、息を吐けば炎を吐いてしまう。
 そして、剣を強く握れば周りがマグマで溶けてしまう。なんてこった。

「クリスタル、お前のことを今から処刑する。異論は聞かんぞ」

 殺人宣言をするとクリスタルは笑った。まさに悪魔の笑い声。
 本当にネズミだったとは思ってもいなかった。

 シルバーも剣を抜く。当たり前の動作である。

「シルバーは引け、ミアを治療するためミアも連れてだ」

 クリスタルは俺以外には目も向けず。ただ俺を見ていた。そうするとまた紋様が広がりもう消せないのかと心配になる。
 そして、額から全身に広がり、一歩歩けば魔界の空間が割れる。剣を振ったら魔界が真っ二つに割れてしまう。何が何だかわからないくらい。

「プランス気をつけて」

 最後にミアが言って俺は剣を強く握り、エクスカリバーに変えた。多分今ならルカも殺せるだろう。

「よし、プランス。僕と戦いましょう・・・。僕が最強ということを教えてあげます」

 その言葉に対して俺は、剣を振いクリスタルの首を斬り落とした。これだけで死ななくても必ずバラバラにして殺してやる。

 
 乱離拡散


 俺は剣を振る。魔界が崩れる音がしたけどお構いないしに切り刻む。今のところ被害者はクリスタルだけだ。

 よかった皆が死なずこいつを殺せて・・・・・?

 クリスタルという存在はこの世を去った。


 クリスタルの体が完全に崩れ去り、黒い血が地面に広がる。それでも俺の怒りは収まらない。
 剣を振るたびに、周囲の景色が変わっていく。
 魔界の大地が裂け、溶岩が噴き出し、空には黒い裂が走っている。

「プランス! もうやめる!」

 シルバーの叫び声が耳に届いたが、俺の体は止まらない。ミアの血が、クリスタルの嘲笑が、俺の中で再び怒りを燃え上がらせていた。

「もう止まれない・・・・・」

 そう呟きながら、俺は剣を握りしめたまま、カを解放していく。もはや理性も何もない。ただ、破壊の衝動が俺を突き動かしている。クリスタルはもう死んだ。だが、それでもこの手が、怒りが、止まることはない。

「くそっ・・・・・!」

 自分に向けて叫びながら、剣を天に突き上げる。全身に力が漲り、黒い紋様が体中を覆い尽くす。もう、俺は誰も止められないのか?
 その時一

「プランス・・・・・!」

 ミアの声が、再び俺を呼んだ。振り返ると、ミアが辛そうな顔で俺を見つめている。腹部に傷を負いながらも、必死に立ち上がって、俺に向かって手を伸ばしていた。

「もう、やめて・・・・・もう十分だよ・・・」

 その一言が、俺の胸に深く突き刺さる。剣を振る手が止まり、怒りが少しずつ薄れていくのを感じた。体中に走っていた紋様が、ゆっくりと消え始める。

「ミア・・・・・」

 俺は剣を地面に突き刺し、膝をついた。怒りに任せて、何をしていたのか......。クリスタルを殺しただけではない。自分自身も壊していたことに気づく。

「すまない・・・ミア・・・・」

 俺の目には、涙が浮かんでいた。誰のために戦っていたのか、誰を守ろうとしていたのか、その全てが曖昧になっていた。ミアが俺のそばに駆け寄り、そっと手を差し伸べる。

「大丈夫、プランス・・・・・もう、終わったから・・・・・」

彼女の温かい手が、俺の頬に触れる。その瞬間、俺の中でようやく怒りが消えていくのを感じた。空に走った亀裂も、次第に収まり、魔界の大地も静けさを取り戻していた。
俺は剣を手放し、ミアの手を握り返す。これ以上、何も壊したくはなかった。何よりも、ミアを・・・・・。

「・・・ありがとう、ミア」

そう言って、俺は彼女の手をしっかりと握りしめた。
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