結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。

恋愛系

文字の大きさ
134 / 170
第五部第三章 ルカ

女子会という名の、悩みの打ち明け

しおりを挟む
 そんなこんなで、スイーツを食べ終わると女子会という名の、悩み打ち明け会が始まった。
 この話し合いになんの意味もないし、解決するわけでもないけど、少し気楽になるために打ち明けるのだ。
 しかも、今ここにいるのは女子だけ。打ち明けようと思ったら気楽にできる、空間になっている。

 いつもとは違い、なんだか、柔らかい空気が喉から体全体に広がる。
 とても柔らかい、ような気楽。だけど、悩みは魔界全員が知っている。平穏な暮らしは皆にしてほしいという感じのことだ。
 だけど、叶わないといういつも、口に出してしまっていることだ。こんなことをいつも考えているため、私の心は蝕まれるのかな?
 いや、蝕まれていない、ただ悩んでいるだけだから、大丈夫だ。
 確かに、プランスがいなくなった時の痛みは今も残っているが、それはまた別の話となっているから、それは違う。
 私は蝕まれていない。ただ、悩んでいるだけだ。
 生きていれば、無意識のうちに悩みは出来上がる。だから普通なのだ。何もおかしなことなんてない。全くないのだ。

 だから、ここは一線をおくべきだろう。

 なんだかスッキリした気分。良い小説を読み終わった時と同じよう感覚である。
 小説といえば、魔界の小説彼女に読んでもらったけど、どうだったんだろうか? 面白かったのだろうか?

「そういえばさー。前にあげた本面白かった?」

「あ、あの本ね! むっちゃ面白い! 私好きかもしれない!」

 彼女は喜ぶように言葉を鳴らしていた。確かにあの本は面白くってはまってしまうことがほとんどである。

 私も本にははまってしまっていつものように、読んでいる。
 理由なんて特にないけれど、本を読むことはただ好きなだけだ。

「どこまで読んだの?」

「半分くらいまで読んだー」

 アンの問いに彼女はそう答えた。アンは頷いて、彼女を見つめた。

「そこくらいが面白いよねー?」

 アンはそう言って、水を少量飲む。この店は水も出してくれるので、全てが食べ終わっても、多少は長居することも可能だ。だけど、あんまり長居しすぎると、店長の怒りの鉄槌を下されることもある。
 それは後ろのお客様に迷惑だからだ。それほど、人気がありすぎるため、今ではカフェ全体が広くなっている。まあ、それでも、並ぶのだけど。
 まあ、時間は短縮できていると思う。

「そうなのよねー。でも続きがそう転がるかが・・・・・。悩ましいよね!」

「私は全部読んだけど、そのくらいの時はむっちゃドキドキしました! 今でもドキドキしちゃうかも?」

 彼女とアンは仲良く会話している。そんな姿話見るだけで幸せであった。

 かつては、敵対してきた、国。それが、今ではこうしてお茶もできるほどに発展した。これは、誰の力なのだろうか?
 いや、国民も合わせて全員の努力だ。
 これこそ、努力の結晶だろう。毎日のように働いた甲斐があったと言ってもいいだろう。汗がこうして、平和に繋がるのだ。
 やはり、世界は私達に味方してくれる。
 まるで、私達が悪いと言ってきた、人間界の連中に本来の姿を見せてやる! 
 
 魔界の本来の姿は器が広く攻撃してこなければ、攻撃するこちはほぼないと言って良いだろう。だけど、魔獣に食われてしまうこともある。
 まあそれは、人間界も一緒だ。
 だけど、魔族に殺されてしまうことは、攻撃しなかった場合はほぼゼロと言って良いだろう。それだけ、器が広いのだ。

 つまり、魔界に来て死んでしまうのは、人間達が暴れたせいで、魔獣がその生物に気付き食われてしまうという感じだ。魔族は手を下すことない。
 
 だから、この魔界に来ないほうがいいのだ。しかも、普通の人間を魔界に送り込むという、行為は死を意味する。

 聖騎士でも勝てない魔獣がうじゃうじゃいる。もはや、聖騎士長でも来なければ、魔獣を倒せないという事態になっているのだ。

「貴方本読むのね?」

「あまり読まないわよ。でも、たまに読む感じかな?」

 アンは言った。慥かにアンが本が読むことは少ない。だけど、あの本は見事全部読んだのか? それは凄い! 姉として感動ものだ!

「そうなのねー。でも、そこにいるミアは結構本読むでしょ? 顔見ればわかるわ、夢物語が好きな、まだ幼児の少女」

 彼女の言葉に、体が固まった。
 何かしたら感じるこの感じ、どこか締め付けられるような感じがした。まさか、彼女の魔力!? なら防御魔法を使うのを遅れた。
 精神防御魔法を使えばなんとか・・・・・。

 精神防御魔法じゃなくて、精神復活魔法を使った。これで誰にもあやつられない。

「あら、驚いた。まさか、精神を復活してくるとは。それに、精神防御魔法で私の言葉も伝わらないようだね。貴方は合格よ。いやこの国も合格よ、同盟国家を結びます」

 え、どういう・・・・・こと? 今確かに、同盟を・・・・・結ぶって言ってたよね? 
 ど・・・・・ういう意味? もしかして・・・・・・冗談とか?
 え、でもそんなことは絶対にないと思うから、ほんとう・・・・・に同盟国家を・・・・・結ぶのかな?
 それは嬉しいけど・・・。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

三年の想いは小瓶の中に

月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。 ※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

処理中です...