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09 意地悪な妻 泣き虫な夫
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アンジェという存在がもたらすロンド家への恩恵は手放せない。
何をどうあがいてもユーリスだけを切り取り捨てる、という当初の計算は、しかし狂っている。
存外に二人が仲睦まじい様子である事、子まで成してしまった事。それによりユーリスが真っ当に改心してしまった事。そのせいだ。
アンジェが一つ、我儘を言えば、恐らく全て解決する。
伯父である国の最高権力者にお願いすれば、なかった事になる。マリリアという女性の存在自体が。
(最終手段かしら)
アンジェは基本他人に無関心だが、冷酷でも残忍でもない。むしろ、他人のために責任を負うという行為を毛嫌いする性質だ。
自分たちの邪魔になるからと、一人の人間の存在を抹消するという重責を負いたくない。アンジェは、我儘だから。
だが一番に、父の異性関係が原因で母がそんな決断をしたと、可愛い娘に憂慮すべき事案を残したくない。
第二回緊急家族会議を終え、アンジェたちは別宅に戻ってきた。
「俺はもう終わったと思っていた。彼女だってただ相談に乗ってほしいだけだと、そんな、まさか……」
「そう思っていたのはあなた達だけですよ」
アンジェが寝入る娘を優しく見下ろしながら言う。
「彼女と彼ら……初めて無関係な外側から見て、異常だと気付いた。まるで俺達家族がおかしいのだと、異常だと言う彼らが……」
ユーリスの顔は真っ白を通り越して土気色だ。
「ええ、気持ちが悪いでしょう? わたくし達は彼女たちに何も思うところはないのに」
アンジェは娘の頬を優しくつついて笑っている。
ユーリスは、取り巻きで令嬢たちを糾弾したあの日を思い起こした。アンジェに対しやらかしたあの日だ。
あれを第三者から見た時。今のユーリスが感じるのは、気色の悪い感情だけだ。
ただの言いがかり。
それが十代の若い時分なら多少目を逸らされる程度で済むが、今、彼らは20を優に超える大人だ。
ユーリスはじめ早々に逆ハーレム要因から抜け出した者たちは、それなりに、あるいは幸せに家庭を築き、仕事に精を出している。
彼女たち逆ハーレム集団だけが、まるで時間の流れから切り取られたように浮き彫りになって見えた。そこだけ時間が止まったように。
「ジェニィを俺が抱っこしているのがおかしいと……そんなにおかしいか? 俺はこの子の父親になれただけで夢のようだと思ってる……のに」
自ら子育てをする貴族は少ない。だが最近では言う程珍しい事でもない。
男親が子供を抱えあやすという光景は、時間に置き去りにされた彼らの目には異質に映ったのだろう。
自身もああなっていた可能性を感じ震えるユーリスを、アンジェはちらりと見て、手を伸ばす。
妻が、夫を撫でる。
「アンジェ……」
「落ち込むのは後ですよ。近く夜会がありますから、きっとそこで」
次に接触する可能性があるのは、アンジェが出産後初めて参加する夜会だろう。
「彼女は、まだ、貴族籍を抜けていない……!」
取り巻きたちは殆どが勘当処分を受け貴族ではなくなっている。だが、マリリアは未だ貴族の令嬢だ。
更にその経緯から話を聞きたがり、面白おかしく吹聴したがる者は多い。王家主催でなければ公の場への招待は途切れないだろう。
(承認欲求? 自己顕示欲が強いタイプなのかしら)
囁かれる悪評や奇異な目線よりも、自分を見て欲しいという欲が勝るのか、彼女は喜々としてそういう場に参加しているらしい。
アンジェはそんなマリリアの性格などは無関心に近かったが、ユーリスはどこか甘く見ていた。
「もし次会っても、きっぱり言えばいい。俺はもうアンジェの夫でジェニィの父親だから」
そう強く決意しても。非常識は向こうからやってくるものだ。
夜会の前日、手紙が来た。
ユーリスは絶望と気色悪さで吐き気を催しながらその手紙を燃やそうとして、止められた。
「な、何故」
「証拠になりますから」
しれっと手紙を保管するアンジェは、項垂れるユーリスをまた撫でた。
「エスコートの申し入れなど……何故、信じられない……彼女はどういう脳内構造をしている……」
ユーリスがアンジェの態度にも落ち込む中、彼女はあくまでも第三者目線での推測を立てる。
「彼女の逆ハー……取り巻きたちの中で今回の夜会に参加できる身分、更にまともにエスコートできそうな人物はあなたくらいですから」
夫に秋波を送られている妻とは思えない態度だ。
「ドレスやアクセサリーも遠回しに催促していますわ。青色の」
ユーリスは自らの青い髪を掻き混ぜた。
「接触してきたら対応すればいいのです。それ以外でいちいち反応していては精神が保ちませんよ? 気にしたら負けです」
「気にしたら負け……」
アンジェはにっこり笑う。
「彼女はもう動けませんわ。これ以上は後がないのです」
「何かあったのか」
アンジェは一通の書簡を取り出し、ユーリスに見せた。既に封が切られ消印は数日前のものだ。
「で、殿下から……」
ユーリスはもやっとした嫉妬心を押し殺して、手紙を読んだ。
「殿下はそれなりに義理を通す方ですわ。離縁の原因であっても元妻のその後をしっかり面倒見てあげているそうです」
「地方貴族の後妻……? メンディル家と言えば、あの」
「ええ。とても美しい奥様たちを愛でておられるという噂の方ですね」
王太子は元妻を野放しにしないよう、専用の監獄を見繕った。
噂、などではない。
メンディル家当主は40前後という中々の男盛り。美しい女性を好み、まるで人形のように愛で、保管したがる、という性癖を持つ。
それが許されているのは、その美しい女性たちが世に公表できないような罪を犯している事、当主が領主としては辣腕であり、尚且つ善良で親しまれている事実にある。
その当主曰く、「中身などどれだけ腐っていても問題ない」だそうだ。
人によっては――ものぐさな令嬢には――さぞ居心地の良い待遇だろう。だが、あのマリリアは。
美貌の王太子の婚約者に選ばれ婚姻までした。それでも尚、男たちを侍らせ続けた承認欲求、自己顕示欲の強さ。
恐らく、我慢ならない筈だ。
手紙を読んだ夫は妻を見て、妻も夫を見る。
双方の目には違った感情が乗せられていた。
「どうします? 彼女を……助けたいですか?」
まるで何の遺恨も籠っていない声色の妻に、夫は震える。
「嫌だ……そんな、そんな事を言わないでくれ……」
「曲がりなりにもあなたがかつて恋い焦がれた方でしょう?」
「やめてくれ! 俺は君が好きだ! 愛してるんだ!」
ソファから転げ落ちる勢いで、座るアンジェの膝に縋りついた。
「わたくし、同じだけのものをあなたに返せませんの」
アンジェは、本来なら見捨ててもいいこの夫に情が湧いている。
「いいって……この子がいる、それだけで俺にとっては十分な愛情だって言った!」
とうとう、雄々しいユーリスは子供のように泣き出した。アンジェは困った。
(別に切り捨てようというのではないのだけれど……)
いやいやと首を振って、ユーリスはそれでも縋り付く。
「それは、彼女だってっ、同じだ……! いや、彼女のっ方が、たちが悪い。侍らせた男っ、たち、を、別に好きな、わけじゃっ、ない……!」
しゃくりあげながら、夫は妻の膝にひたすら縋る。
ドレスの膝部分は無残な事になっていた。
「わかりました。わかりましたから、少し離れてくださいな」
「嫌だ! 離れない!」
ユーリスはとうとうアンジェの足を一まとめにするように抱え込んで、ぐしょぐしょの膝に顔を擦り付ける。
(わたくしが苛めているみたい……)
ユージェニーがぐずり始めるまで、困り果てた妻はそのままの体勢で夫を撫で続けた。
何をどうあがいてもユーリスだけを切り取り捨てる、という当初の計算は、しかし狂っている。
存外に二人が仲睦まじい様子である事、子まで成してしまった事。それによりユーリスが真っ当に改心してしまった事。そのせいだ。
アンジェが一つ、我儘を言えば、恐らく全て解決する。
伯父である国の最高権力者にお願いすれば、なかった事になる。マリリアという女性の存在自体が。
(最終手段かしら)
アンジェは基本他人に無関心だが、冷酷でも残忍でもない。むしろ、他人のために責任を負うという行為を毛嫌いする性質だ。
自分たちの邪魔になるからと、一人の人間の存在を抹消するという重責を負いたくない。アンジェは、我儘だから。
だが一番に、父の異性関係が原因で母がそんな決断をしたと、可愛い娘に憂慮すべき事案を残したくない。
第二回緊急家族会議を終え、アンジェたちは別宅に戻ってきた。
「俺はもう終わったと思っていた。彼女だってただ相談に乗ってほしいだけだと、そんな、まさか……」
「そう思っていたのはあなた達だけですよ」
アンジェが寝入る娘を優しく見下ろしながら言う。
「彼女と彼ら……初めて無関係な外側から見て、異常だと気付いた。まるで俺達家族がおかしいのだと、異常だと言う彼らが……」
ユーリスの顔は真っ白を通り越して土気色だ。
「ええ、気持ちが悪いでしょう? わたくし達は彼女たちに何も思うところはないのに」
アンジェは娘の頬を優しくつついて笑っている。
ユーリスは、取り巻きで令嬢たちを糾弾したあの日を思い起こした。アンジェに対しやらかしたあの日だ。
あれを第三者から見た時。今のユーリスが感じるのは、気色の悪い感情だけだ。
ただの言いがかり。
それが十代の若い時分なら多少目を逸らされる程度で済むが、今、彼らは20を優に超える大人だ。
ユーリスはじめ早々に逆ハーレム要因から抜け出した者たちは、それなりに、あるいは幸せに家庭を築き、仕事に精を出している。
彼女たち逆ハーレム集団だけが、まるで時間の流れから切り取られたように浮き彫りになって見えた。そこだけ時間が止まったように。
「ジェニィを俺が抱っこしているのがおかしいと……そんなにおかしいか? 俺はこの子の父親になれただけで夢のようだと思ってる……のに」
自ら子育てをする貴族は少ない。だが最近では言う程珍しい事でもない。
男親が子供を抱えあやすという光景は、時間に置き去りにされた彼らの目には異質に映ったのだろう。
自身もああなっていた可能性を感じ震えるユーリスを、アンジェはちらりと見て、手を伸ばす。
妻が、夫を撫でる。
「アンジェ……」
「落ち込むのは後ですよ。近く夜会がありますから、きっとそこで」
次に接触する可能性があるのは、アンジェが出産後初めて参加する夜会だろう。
「彼女は、まだ、貴族籍を抜けていない……!」
取り巻きたちは殆どが勘当処分を受け貴族ではなくなっている。だが、マリリアは未だ貴族の令嬢だ。
更にその経緯から話を聞きたがり、面白おかしく吹聴したがる者は多い。王家主催でなければ公の場への招待は途切れないだろう。
(承認欲求? 自己顕示欲が強いタイプなのかしら)
囁かれる悪評や奇異な目線よりも、自分を見て欲しいという欲が勝るのか、彼女は喜々としてそういう場に参加しているらしい。
アンジェはそんなマリリアの性格などは無関心に近かったが、ユーリスはどこか甘く見ていた。
「もし次会っても、きっぱり言えばいい。俺はもうアンジェの夫でジェニィの父親だから」
そう強く決意しても。非常識は向こうからやってくるものだ。
夜会の前日、手紙が来た。
ユーリスは絶望と気色悪さで吐き気を催しながらその手紙を燃やそうとして、止められた。
「な、何故」
「証拠になりますから」
しれっと手紙を保管するアンジェは、項垂れるユーリスをまた撫でた。
「エスコートの申し入れなど……何故、信じられない……彼女はどういう脳内構造をしている……」
ユーリスがアンジェの態度にも落ち込む中、彼女はあくまでも第三者目線での推測を立てる。
「彼女の逆ハー……取り巻きたちの中で今回の夜会に参加できる身分、更にまともにエスコートできそうな人物はあなたくらいですから」
夫に秋波を送られている妻とは思えない態度だ。
「ドレスやアクセサリーも遠回しに催促していますわ。青色の」
ユーリスは自らの青い髪を掻き混ぜた。
「接触してきたら対応すればいいのです。それ以外でいちいち反応していては精神が保ちませんよ? 気にしたら負けです」
「気にしたら負け……」
アンジェはにっこり笑う。
「彼女はもう動けませんわ。これ以上は後がないのです」
「何かあったのか」
アンジェは一通の書簡を取り出し、ユーリスに見せた。既に封が切られ消印は数日前のものだ。
「で、殿下から……」
ユーリスはもやっとした嫉妬心を押し殺して、手紙を読んだ。
「殿下はそれなりに義理を通す方ですわ。離縁の原因であっても元妻のその後をしっかり面倒見てあげているそうです」
「地方貴族の後妻……? メンディル家と言えば、あの」
「ええ。とても美しい奥様たちを愛でておられるという噂の方ですね」
王太子は元妻を野放しにしないよう、専用の監獄を見繕った。
噂、などではない。
メンディル家当主は40前後という中々の男盛り。美しい女性を好み、まるで人形のように愛で、保管したがる、という性癖を持つ。
それが許されているのは、その美しい女性たちが世に公表できないような罪を犯している事、当主が領主としては辣腕であり、尚且つ善良で親しまれている事実にある。
その当主曰く、「中身などどれだけ腐っていても問題ない」だそうだ。
人によっては――ものぐさな令嬢には――さぞ居心地の良い待遇だろう。だが、あのマリリアは。
美貌の王太子の婚約者に選ばれ婚姻までした。それでも尚、男たちを侍らせ続けた承認欲求、自己顕示欲の強さ。
恐らく、我慢ならない筈だ。
手紙を読んだ夫は妻を見て、妻も夫を見る。
双方の目には違った感情が乗せられていた。
「どうします? 彼女を……助けたいですか?」
まるで何の遺恨も籠っていない声色の妻に、夫は震える。
「嫌だ……そんな、そんな事を言わないでくれ……」
「曲がりなりにもあなたがかつて恋い焦がれた方でしょう?」
「やめてくれ! 俺は君が好きだ! 愛してるんだ!」
ソファから転げ落ちる勢いで、座るアンジェの膝に縋りついた。
「わたくし、同じだけのものをあなたに返せませんの」
アンジェは、本来なら見捨ててもいいこの夫に情が湧いている。
「いいって……この子がいる、それだけで俺にとっては十分な愛情だって言った!」
とうとう、雄々しいユーリスは子供のように泣き出した。アンジェは困った。
(別に切り捨てようというのではないのだけれど……)
いやいやと首を振って、ユーリスはそれでも縋り付く。
「それは、彼女だってっ、同じだ……! いや、彼女のっ方が、たちが悪い。侍らせた男っ、たち、を、別に好きな、わけじゃっ、ない……!」
しゃくりあげながら、夫は妻の膝にひたすら縋る。
ドレスの膝部分は無残な事になっていた。
「わかりました。わかりましたから、少し離れてくださいな」
「嫌だ! 離れない!」
ユーリスはとうとうアンジェの足を一まとめにするように抱え込んで、ぐしょぐしょの膝に顔を擦り付ける。
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