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番外編
結婚前の蜜月 (これ、あいらしい、か?)
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もう何度も見られているのに、リナリはハルトリードに裸体を晒すのを恥ずかしがる。
「それ、っ、はずかしいです……! あんまり見ないで……」
リナリは俯せで臀部を高く上げている。
「きれいだ、リナリ。どこもかしこも……っ」
白く滑らかな、形の良い臀部。男ならばむしゃぶりつきたくなる光景だった。当然ハルトリードも。
(リナリのおしりかわいい……いやらしくて……)
何度も音を立てて吸い付き、舐め、揉みしだく。そのまま、まだ触れた事のない後ろの門を、舌でつつく。
「あっ、だめ、そんなとこ、舐めちゃ……」
「いいよ、きれいだから……」
ハルトリードは、そのまま指を膣内に入れる。
「や、んっ、そこ、いっしょにしちゃ……っ、あっ」
「しまる……」
(リナリ、ここでも感じる? あ、この体勢いいところ届きやすい)
手を裏返す事なくリナリの性感帯を刺激できた。
舌が後ろを、中で指が二本、リナリを攻める。水音が二人をより興奮させた。
「ハルト、さま……っ、も、だめっ」
細い腰が小さく痙攣し、支えている膝に力が入らなくなったようだ。
ハルトリードはリナリを優しく抱え上げて、仰向けにさせる。
「ハルトさま……あの……私、まだ……」
もじもじと涙目で見上げてくるリナリに、ハルトリードは気が狂いそうになる。
(かわいい……こんなリナリ見られるの僕だけ……)
「うん、イきたい?」
そのまま脚を開かせ、また指を入れる。そしてむき出しの秘芽を唇で摘まんだ。
口に含みつつ舌で激しく舐る。腕を動かしながら二本の指がその裏側を擦り押し上げた。
空いた片手は、つんと上を向いて色づく丘の上に。
リナリは身を捩り、言葉にならない喘ぎでハルトリードの耳を犯していく。か細く、高い耳触りのいい声だ。
(声すき……かわいい、もっとないて)
ハルトリードの指が激しく何度も食まれた。
少し強めに頂きを摘まむと、絶頂の余韻が後を引いて長く残る。
いつもは、ここで攻めをやめる。
「ぇ……ハルトさま、や、もう……!」
ハルトリードは、そのまま指を抜かず、舌も這わせたまま更に追い立てる。
「や、まって、だめ……!」
リナリは下腹部の変化を察し、身体を捩る。その光景がひどく淫らで、ハルトリードは鼻息荒く早い鼓動に合わせるような動きを見せる。
中の一部、そういう場所を重点的に攻めている。
指先を小刻みに揺らし、強く圧をかけて。
「あ……っ、や、ああぁあっ! ハルトさまっ、や、だめ、くる……っ、や、おおきいのが、っ!」
「ふーっ……ふーっ」
二本の指の腹が擦る部位は今までと同じ。だが今までにない強い攻めだった。
時折吸い上げつつ舌が弄び、その内から指が押し上げる。
責め苦とも言えるその快感に、リナリは耐えられない。
悲鳴混じりの甘い嬌声を上げ、リナリは体を弓なりに、頭を抱えるように手近なシーツを握り締める。
指を食み絞める中の様子を確認して、ハルトリードは顔を上げた。
攻めていた中心から、狙い通りに。
(リナリ……! 初めて……噴いた……)
その様子を、じっと見守る。
感無量。
ハルトリードの心境は正しくそれだった。
しっかりと内から全て出し切るように、指で手前に押し込む。
「うぅ……っ、ハルト、さま……っ、ばか……」
それを見届けてから指を抜く。手は、全てぐっしょりと濡れていた。
顔を隠して、「ばか」と、途切れとぎれに何度も言うリナリに被さり、口付けを落としていく。
「っ、ばか、でいい……! リナリ、リナリ……かわいい」
顔を隠す手の上から何度も、隠れていない頬に隙間を縫ってキスをして、全身を羞恥に震わせる真っ赤なリナリを慰める。
「ふ、ぅっ……ばか……だめだって、いって……言った、のに、わたし、粗相を……」
「リナリ、いいよ、あれは出してもいい……潮だから。かわいい、リナリ……」
「ばか……っ、ハルト様のばか……でもすきです……」
鼻をすするリナリの目尻に、ハルトリードは何度もキスをして舌を這わせる。
可愛らしく、いやらしく余韻に浸るリナリは、どこか一点をぼうっと見ている。
「リナリ? このまま……」
「あ、まって……」
時折体をぴくりと反応させつつ、リナリはゆっくり起き上がる。そしてまた、一点をじっと見ている。
ハルトリードはその目線を追った。
すると自分の勃ち上がったものに辿り着く。
「あ、これ……?」
「あの、あの……私ちゃんと、その、見て……みたいなって」
後半はほぼ呟きでぼそぼそと聞き取りづらかった。だが確かにハルトリードの耳に届いた。
「見て楽しいものじゃないと、思う……」
「えっと……いえ、あいらしいと……思います……」
ハルトリードは、頭を殴られたような気分になった。
「あいらしい……それ、え、あの、ち、ちいさいってこと」
リナリは顔を上げて、首を傾げた。
申し訳程度に前を腕で隠しているが、それにより、持ちあがった胸に鳶色の髪が一房流れた。
その様子にハルトリードは喉を鳴らした。自分の自身について頭からすっぽ抜けるくらいには、興奮した。
「ちいさい? 私、あの、ハルト様以外の、その、知らないので……でも、想像よりもずっと太っ……」
ハルトリードは立ち直った。そして更に勃ち上がった。
「あっ、うごいて……動きました」
リナリは前屈みになり、ぴくりと動く赤い棒を穴が空くほど見た。
(え、かわ……、何言ってるの、かわいい)
「う、動く、よ。ある程度力入れれば……」
ハルトリードは悶々と、脳が茹で上がり、気が触れそうだった。
気を鎮めるために、自分を見下ろした。
赤く、筋に沿って巡るように浮き出た血管が伝い、先端からは我慢汁が漏れ出て、てらりと灯りを反射し光っている。
(これ、あいらしい、か?)
中々に気味の悪い、まるで爬虫類だか軟体生物のようにも見える、男の剥き出しの器官。
(あいらしいって言うなら、リナリの方が)
ハルトリードとは、全く違う造りの肢体。
どこも白く、熱が上がるとほんのり桜色に色づき、細いのに不思議と柔らかい。全てが甘い。
また陰茎に熱が巡り、力が入る。
「あ、動い……もしかして動かしてますか?」
「え、と……うん、どうだろ」
ハルトリードは、もう、早くリナリの中で果てたかった。
リナリはもじもじしている。
「あの、前に、私ハルト様のここに、その、口付け……を」
「っあ」
思い出し、ハルトリードは目を閉じて奥歯を食いしばった。
すぐにでも押し倒して挿入して果てたかった。何とか耐えている。
(やばい、あれ、かわいいやつ……あ、してくれるの? リナリ、してくれる?)
「はい……しても、いいですか?」
うっすら目を開けた先で、リナリは真っ赤になって頷いた。
ハルトリードは、堪らなくなってどうしようもない感情を、声に出していたようだ。
まず、リナリは四つん這いになり、ハルトリードの伸ばした脚に乗り上げるようにして跨る。そのまま陰茎に口付けた。
「リナリ……っ」
ハルトリードは両脚を投げ出した体勢のまま、腰が跳ねた。
「か、たい……」
リナリの吐息が直接かかる。
「っは、リナリ、おねがい、触って、舐めて、ほしい……」
「触っても痛くないですか?」
「あ、んまり、強くしないなら、でも」
(でもリナリになら強く扱いてほしい。むちゃくちゃしてほしい……!)
「むちゃくちゃ……?」
また声に出していたようだ。
「い、いや、とりあえず、先っぽ、舐めて、みて」
心臓が痛い。寿命が縮むような、生き急ぐような鼓動の速さだ。
リナリは恐る恐る、奇妙な形の亀頭部分を、上から舌でつついた。
「っ、リナリ」
ハルトリードは、耐えている。
よりによって先端の中でも一番敏感な部分を。
「すごい、味、です……しょっぱい」
そう言いながら、リナリは舌を止めない。
飴を舐めるように、先端をくるくると舌で回すようにして、その味と感触を確かめているようだった。
「おいしいもの、じゃない、から、むりなら……」
「いえ、これが……ハルト様の味なんですね……」
上目使いで、照れたように微笑む。
(っ、だめだって! ねえ、やばい、あぁ、射精したい、リナリに、かけ……っ)
赤い舌がちろちろと先端の凹凸をなぞるように撫でる。
その優しく、甘い刺激が、物足りない。無意識に腰が動く。
「リナリ、手……竿のとこ、握って、強く、していいから……」
汗を浮かべ堪えるハルトリードを、リナリが慌てて見上げる。
言われた通り、太く赤い陰茎にリナリがそっと触れ、軽く握る。
「熱い……これを」
「あ、その、ぬるっとしたやつ、絡めて、上下に……っ」
手の甲で口を押さえつつ、鼻息荒く、ハルトリードはリナリの手に手を添えて教える。
「こんな、感じ」
我慢汁がリナリの指に絡み、ハルトリードの手も汚す。
ゆっくり、徐々にリナリの握力も外から調整しつつ、上下に扱き出す。
リナリの手を使い、自慰をしているような。
ハルトリードは、自分の手を外した。
一瞬リナリの手が止まるが、言われた通りにしっかりと上下に手を動かす。
「あぁ、っ、あと、それしたまま、先っぽ、なめて……」
言われた通り、しかし先程の刺激では足りないと気付いたのか少し強めに舐る。形をなぞるように、確かめるように舌を沿わせている。
「はい……きもちいい、ですか?」
リナリが確認のために、切なそうにちらりと見上げてくる。
(……ねえ、かわいい、わざと……!? そんなの、どこで覚えてきた……?)
ハルトリードは声にならない感情を叫ぶ。
情けない声を出さないように、指を噛み息を詰め、ふぅふぅと鼻で呼吸を繰り返す。
「ハルトさま、かわいいです」
そんな事を呟いたかと思えば、先端が急に熱く柔らかい感触に包まれた。
「っ、リナリ、あっ……く、っ」
リナリが口を大きく開け亀頭部分をすっぽりと咥えた。
「それ、っ、はずかしいです……! あんまり見ないで……」
リナリは俯せで臀部を高く上げている。
「きれいだ、リナリ。どこもかしこも……っ」
白く滑らかな、形の良い臀部。男ならばむしゃぶりつきたくなる光景だった。当然ハルトリードも。
(リナリのおしりかわいい……いやらしくて……)
何度も音を立てて吸い付き、舐め、揉みしだく。そのまま、まだ触れた事のない後ろの門を、舌でつつく。
「あっ、だめ、そんなとこ、舐めちゃ……」
「いいよ、きれいだから……」
ハルトリードは、そのまま指を膣内に入れる。
「や、んっ、そこ、いっしょにしちゃ……っ、あっ」
「しまる……」
(リナリ、ここでも感じる? あ、この体勢いいところ届きやすい)
手を裏返す事なくリナリの性感帯を刺激できた。
舌が後ろを、中で指が二本、リナリを攻める。水音が二人をより興奮させた。
「ハルト、さま……っ、も、だめっ」
細い腰が小さく痙攣し、支えている膝に力が入らなくなったようだ。
ハルトリードはリナリを優しく抱え上げて、仰向けにさせる。
「ハルトさま……あの……私、まだ……」
もじもじと涙目で見上げてくるリナリに、ハルトリードは気が狂いそうになる。
(かわいい……こんなリナリ見られるの僕だけ……)
「うん、イきたい?」
そのまま脚を開かせ、また指を入れる。そしてむき出しの秘芽を唇で摘まんだ。
口に含みつつ舌で激しく舐る。腕を動かしながら二本の指がその裏側を擦り押し上げた。
空いた片手は、つんと上を向いて色づく丘の上に。
リナリは身を捩り、言葉にならない喘ぎでハルトリードの耳を犯していく。か細く、高い耳触りのいい声だ。
(声すき……かわいい、もっとないて)
ハルトリードの指が激しく何度も食まれた。
少し強めに頂きを摘まむと、絶頂の余韻が後を引いて長く残る。
いつもは、ここで攻めをやめる。
「ぇ……ハルトさま、や、もう……!」
ハルトリードは、そのまま指を抜かず、舌も這わせたまま更に追い立てる。
「や、まって、だめ……!」
リナリは下腹部の変化を察し、身体を捩る。その光景がひどく淫らで、ハルトリードは鼻息荒く早い鼓動に合わせるような動きを見せる。
中の一部、そういう場所を重点的に攻めている。
指先を小刻みに揺らし、強く圧をかけて。
「あ……っ、や、ああぁあっ! ハルトさまっ、や、だめ、くる……っ、や、おおきいのが、っ!」
「ふーっ……ふーっ」
二本の指の腹が擦る部位は今までと同じ。だが今までにない強い攻めだった。
時折吸い上げつつ舌が弄び、その内から指が押し上げる。
責め苦とも言えるその快感に、リナリは耐えられない。
悲鳴混じりの甘い嬌声を上げ、リナリは体を弓なりに、頭を抱えるように手近なシーツを握り締める。
指を食み絞める中の様子を確認して、ハルトリードは顔を上げた。
攻めていた中心から、狙い通りに。
(リナリ……! 初めて……噴いた……)
その様子を、じっと見守る。
感無量。
ハルトリードの心境は正しくそれだった。
しっかりと内から全て出し切るように、指で手前に押し込む。
「うぅ……っ、ハルト、さま……っ、ばか……」
それを見届けてから指を抜く。手は、全てぐっしょりと濡れていた。
顔を隠して、「ばか」と、途切れとぎれに何度も言うリナリに被さり、口付けを落としていく。
「っ、ばか、でいい……! リナリ、リナリ……かわいい」
顔を隠す手の上から何度も、隠れていない頬に隙間を縫ってキスをして、全身を羞恥に震わせる真っ赤なリナリを慰める。
「ふ、ぅっ……ばか……だめだって、いって……言った、のに、わたし、粗相を……」
「リナリ、いいよ、あれは出してもいい……潮だから。かわいい、リナリ……」
「ばか……っ、ハルト様のばか……でもすきです……」
鼻をすするリナリの目尻に、ハルトリードは何度もキスをして舌を這わせる。
可愛らしく、いやらしく余韻に浸るリナリは、どこか一点をぼうっと見ている。
「リナリ? このまま……」
「あ、まって……」
時折体をぴくりと反応させつつ、リナリはゆっくり起き上がる。そしてまた、一点をじっと見ている。
ハルトリードはその目線を追った。
すると自分の勃ち上がったものに辿り着く。
「あ、これ……?」
「あの、あの……私ちゃんと、その、見て……みたいなって」
後半はほぼ呟きでぼそぼそと聞き取りづらかった。だが確かにハルトリードの耳に届いた。
「見て楽しいものじゃないと、思う……」
「えっと……いえ、あいらしいと……思います……」
ハルトリードは、頭を殴られたような気分になった。
「あいらしい……それ、え、あの、ち、ちいさいってこと」
リナリは顔を上げて、首を傾げた。
申し訳程度に前を腕で隠しているが、それにより、持ちあがった胸に鳶色の髪が一房流れた。
その様子にハルトリードは喉を鳴らした。自分の自身について頭からすっぽ抜けるくらいには、興奮した。
「ちいさい? 私、あの、ハルト様以外の、その、知らないので……でも、想像よりもずっと太っ……」
ハルトリードは立ち直った。そして更に勃ち上がった。
「あっ、うごいて……動きました」
リナリは前屈みになり、ぴくりと動く赤い棒を穴が空くほど見た。
(え、かわ……、何言ってるの、かわいい)
「う、動く、よ。ある程度力入れれば……」
ハルトリードは悶々と、脳が茹で上がり、気が触れそうだった。
気を鎮めるために、自分を見下ろした。
赤く、筋に沿って巡るように浮き出た血管が伝い、先端からは我慢汁が漏れ出て、てらりと灯りを反射し光っている。
(これ、あいらしい、か?)
中々に気味の悪い、まるで爬虫類だか軟体生物のようにも見える、男の剥き出しの器官。
(あいらしいって言うなら、リナリの方が)
ハルトリードとは、全く違う造りの肢体。
どこも白く、熱が上がるとほんのり桜色に色づき、細いのに不思議と柔らかい。全てが甘い。
また陰茎に熱が巡り、力が入る。
「あ、動い……もしかして動かしてますか?」
「え、と……うん、どうだろ」
ハルトリードは、もう、早くリナリの中で果てたかった。
リナリはもじもじしている。
「あの、前に、私ハルト様のここに、その、口付け……を」
「っあ」
思い出し、ハルトリードは目を閉じて奥歯を食いしばった。
すぐにでも押し倒して挿入して果てたかった。何とか耐えている。
(やばい、あれ、かわいいやつ……あ、してくれるの? リナリ、してくれる?)
「はい……しても、いいですか?」
うっすら目を開けた先で、リナリは真っ赤になって頷いた。
ハルトリードは、堪らなくなってどうしようもない感情を、声に出していたようだ。
まず、リナリは四つん這いになり、ハルトリードの伸ばした脚に乗り上げるようにして跨る。そのまま陰茎に口付けた。
「リナリ……っ」
ハルトリードは両脚を投げ出した体勢のまま、腰が跳ねた。
「か、たい……」
リナリの吐息が直接かかる。
「っは、リナリ、おねがい、触って、舐めて、ほしい……」
「触っても痛くないですか?」
「あ、んまり、強くしないなら、でも」
(でもリナリになら強く扱いてほしい。むちゃくちゃしてほしい……!)
「むちゃくちゃ……?」
また声に出していたようだ。
「い、いや、とりあえず、先っぽ、舐めて、みて」
心臓が痛い。寿命が縮むような、生き急ぐような鼓動の速さだ。
リナリは恐る恐る、奇妙な形の亀頭部分を、上から舌でつついた。
「っ、リナリ」
ハルトリードは、耐えている。
よりによって先端の中でも一番敏感な部分を。
「すごい、味、です……しょっぱい」
そう言いながら、リナリは舌を止めない。
飴を舐めるように、先端をくるくると舌で回すようにして、その味と感触を確かめているようだった。
「おいしいもの、じゃない、から、むりなら……」
「いえ、これが……ハルト様の味なんですね……」
上目使いで、照れたように微笑む。
(っ、だめだって! ねえ、やばい、あぁ、射精したい、リナリに、かけ……っ)
赤い舌がちろちろと先端の凹凸をなぞるように撫でる。
その優しく、甘い刺激が、物足りない。無意識に腰が動く。
「リナリ、手……竿のとこ、握って、強く、していいから……」
汗を浮かべ堪えるハルトリードを、リナリが慌てて見上げる。
言われた通り、太く赤い陰茎にリナリがそっと触れ、軽く握る。
「熱い……これを」
「あ、その、ぬるっとしたやつ、絡めて、上下に……っ」
手の甲で口を押さえつつ、鼻息荒く、ハルトリードはリナリの手に手を添えて教える。
「こんな、感じ」
我慢汁がリナリの指に絡み、ハルトリードの手も汚す。
ゆっくり、徐々にリナリの握力も外から調整しつつ、上下に扱き出す。
リナリの手を使い、自慰をしているような。
ハルトリードは、自分の手を外した。
一瞬リナリの手が止まるが、言われた通りにしっかりと上下に手を動かす。
「あぁ、っ、あと、それしたまま、先っぽ、なめて……」
言われた通り、しかし先程の刺激では足りないと気付いたのか少し強めに舐る。形をなぞるように、確かめるように舌を沿わせている。
「はい……きもちいい、ですか?」
リナリが確認のために、切なそうにちらりと見上げてくる。
(……ねえ、かわいい、わざと……!? そんなの、どこで覚えてきた……?)
ハルトリードは声にならない感情を叫ぶ。
情けない声を出さないように、指を噛み息を詰め、ふぅふぅと鼻で呼吸を繰り返す。
「ハルトさま、かわいいです」
そんな事を呟いたかと思えば、先端が急に熱く柔らかい感触に包まれた。
「っ、リナリ、あっ……く、っ」
リナリが口を大きく開け亀頭部分をすっぽりと咥えた。
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