10 / 116
第一章
第10話 能力喰らい
しおりを挟む
二十六、二十七と順調に異世界を踏破していき。
僕たちは二十八階の転移ゲート付近まで到達していた。
「あれは……人の歩いた痕跡かな」
ぬかるみのある地面に見覚えのある靴跡がある。
まだ真新しく、このまま歩いてでも追いつく距離だ。
「それも三人組のようですね。私様は種族が目立つので、ひとまず隠れるとします。よいしょ」
フェアリーの肉体を持つライブラさんは僕の上着に隠れる。
エルは手のひらを握ってくれる。アイギスさんは後方の茂みに。
意を決して歩みを進める。それから数分後――
「お前は……ロロア、生きてやがったのか!」
――ついに僕たちはクルトンさんたちと合流を果たした。
「クルトンさんたちもご無事だったんですね。こんな上の階層で再会するとは思わなかったです」
僕はとりあえず軽い挨拶を交わす。反応は悪いけど。
三人とも魔物との連戦に疲れているようで、傷も増えていた。
「テメェ、よくもその面を見せられたな!? 荷物を奪って俺たちを置いて逃げやがって!」
「運よく別パーティに拾われたみたいだねぇ。くたばっていた方が面白かったのに」
激昂したシーザーさんに、つまらなそうなローズさん。
やっぱり僕は臆病者のレッテルを貼られていた。
この人たちの方こそ、僕を見捨てたのに。
「どうしてそんな酷い事を言うんですか! あるじさまはずっとずっと頑張っていたんですよ!」
(やはりクズです。この者たちには必ず報いを与えます。私様のデータも怒り心頭です)
大粒の涙を流して、エルは三人に向かって抗議する。
上着の中でライブラさんも暴れていた。声は聞こえないけど。
「ダメだよエル、挑発に乗ったら!」
魔塔に挑戦する冒険者たちの多くは、
近寄りがたい雰囲気を醸し出している。
常に危険と隣り合わせだからだろうか。
死に近付き過ぎて、倫理観を失いがちだ。
無抵抗の相手だろうが、
子供相手だろうが激高すれば容赦ない暴力を振るいかねない。
「っち、偉そうなガキめ、黙らせてやる!」
「やめろ!」
シーザーの躊躇いなく振り下ろされた拳が、エルの頭に直撃する。
「いっでえええええええええええええ!?」
骨が割れる音が鳴り響き、男の拳から血が噴き出していた。
そうか不死身の器だ。規格外すぎていつも存在を忘れてしまう。
「もう、何するんですか、もぅ! 頭が揺れました!」
「ひでぇ石頭だ……ストーンゴーレムを殴るよりも骨に響いた……」
「失礼です!」
頭を殴られたエルは、平然と頬を膨らませていた。
「この階層まで生き残ったガキだ。シーザー、見掛けで判断したお前も悪い。ロロア、新しい寄生先が見つかって良かったじゃねぇか。俺たちにお別れの挨拶でもしてくれるのか?」
クルトンさんはそう言って僕を見下ろしてくる。
皮肉を交えこちらの感情を揺すぶり、優位に立とうとする。
「クルトンさん、ここはお互い協力してまずは地上へ戻る事に専念しましょう」
僕は相手の思惑には乗らない。冷静さを保つ。
本心では一緒に行動したいとは思わない、お断りだけど。
地上に出て悪い噂を流されないよう、隣で監視しておきたい。
「何を言い出すかと思えば、今さら足手纏いを連れていけるか! ここで三人も増えたら余計物資が足りなくなるだろうが! あぁん!?」
シーザーさんが拳に包帯を巻いて睨んでくる。
「お前のような荷物持ちすら満足にこなせない屑はいらないよ。さっさと魔物の餌にでもなっちまいな」
ローズさんの反応も冷ややかなままだ。
「さっきから聞いていれば……貴方たちは何様なのよ!? ロロアが何をしたっていうのよ!?」
遠巻きに話を聞いていたアイギスさんが乱入してくる。
みんなが僕の為に怒ってくれている。それだけで十分だった。
「落ち着いて、僕は何を言われても気にしないよ」
エルもアイギスさんも、人の悪意というものに慣れていない。
このままだと言いように弄ばれてお終いだ。一度冷静にならないと。
「お前たちと協力する必要性は感じない。俺たちは先に進ませてもらう」
◇
「おい、失った金の生る木が向こうから戻ってきやがったぞ!」
ロロアたちと別れ、しばらく進んだ先でクルトンは仲間の二人を呼び止める。
「あの女子供はロロアの【擬人化】で生み出された存在だ。この異世界は無駄に広いからな、都合よく他パーティと合流なんてできるはずがない」
貴重なユニークスキルである【擬人化】。
持ち主の少年は気弱で、大した能力もない子供。
「つまりあのガキを殺せば、国宝級のアイテムが手に入るってことよね?」
「ユニークスキルは手に入らなかったが、とんでもない財宝が舞い込んできたな」
クルトンたちは邪悪な笑みを浮かべる。
実のところ、彼らは能力喰らいであったのだ。
能力喰らいとはその名が示す通り、冒険者のスキルを狙った犯罪者だ。
スキル付け替えの自由化を悪用して、
自分たちの欲しいスキルを無理やり奪い取る。
汎用スキルでもそれなりの価値で売れ。
それがユニークなら巨万の富へと変わる。
三人で固定のパーティを作り、残りの一枠に狙った獲物を招く。
そして魔塔奥地で犯行に及ぶ。問題が起きても表沙汰にはなりにくい。
クルトンたちは最初からロロアの【擬人化】を目的としていた。
しかし、ユニークスキルは魂に紐づいているので付け外しはできない。
その重大な事実を、クルトンたちは知らなかったのだ。
ロロアから【擬人化】を奪おうと何度も試み、失敗に終わっていた。
ユニークスキルは希少価値故に、冒険者ギルドでも情報を隠されている。
一般冒険者では、付け外しができない基本すら共有されていなかったのだ。
よってクルトンたちは、
ロロアがユニーク持ちを騙った詐欺師なのだと思い込んでいた。
腹いせに虐めを行っていたのもそのせいだ。
対価も得られないのに殺すリスクは取れない。
だが今になって、
ロロアは【擬人化】したアイテムたちを連れていた。
自ら本物の証明をしてくれたのだ。
「あのガキを殺すならトドメは俺にやらせろよ。まだ殴った痕がいてぇんだよ」
「死に際に見せてくれる顔が面白ければいいんだけどねぇ」
「いいか、最優先でロロアを殺せばそれで終わる楽な仕事だ。しくじるんじゃねぇぞ」
僕たちは二十八階の転移ゲート付近まで到達していた。
「あれは……人の歩いた痕跡かな」
ぬかるみのある地面に見覚えのある靴跡がある。
まだ真新しく、このまま歩いてでも追いつく距離だ。
「それも三人組のようですね。私様は種族が目立つので、ひとまず隠れるとします。よいしょ」
フェアリーの肉体を持つライブラさんは僕の上着に隠れる。
エルは手のひらを握ってくれる。アイギスさんは後方の茂みに。
意を決して歩みを進める。それから数分後――
「お前は……ロロア、生きてやがったのか!」
――ついに僕たちはクルトンさんたちと合流を果たした。
「クルトンさんたちもご無事だったんですね。こんな上の階層で再会するとは思わなかったです」
僕はとりあえず軽い挨拶を交わす。反応は悪いけど。
三人とも魔物との連戦に疲れているようで、傷も増えていた。
「テメェ、よくもその面を見せられたな!? 荷物を奪って俺たちを置いて逃げやがって!」
「運よく別パーティに拾われたみたいだねぇ。くたばっていた方が面白かったのに」
激昂したシーザーさんに、つまらなそうなローズさん。
やっぱり僕は臆病者のレッテルを貼られていた。
この人たちの方こそ、僕を見捨てたのに。
「どうしてそんな酷い事を言うんですか! あるじさまはずっとずっと頑張っていたんですよ!」
(やはりクズです。この者たちには必ず報いを与えます。私様のデータも怒り心頭です)
大粒の涙を流して、エルは三人に向かって抗議する。
上着の中でライブラさんも暴れていた。声は聞こえないけど。
「ダメだよエル、挑発に乗ったら!」
魔塔に挑戦する冒険者たちの多くは、
近寄りがたい雰囲気を醸し出している。
常に危険と隣り合わせだからだろうか。
死に近付き過ぎて、倫理観を失いがちだ。
無抵抗の相手だろうが、
子供相手だろうが激高すれば容赦ない暴力を振るいかねない。
「っち、偉そうなガキめ、黙らせてやる!」
「やめろ!」
シーザーの躊躇いなく振り下ろされた拳が、エルの頭に直撃する。
「いっでえええええええええええええ!?」
骨が割れる音が鳴り響き、男の拳から血が噴き出していた。
そうか不死身の器だ。規格外すぎていつも存在を忘れてしまう。
「もう、何するんですか、もぅ! 頭が揺れました!」
「ひでぇ石頭だ……ストーンゴーレムを殴るよりも骨に響いた……」
「失礼です!」
頭を殴られたエルは、平然と頬を膨らませていた。
「この階層まで生き残ったガキだ。シーザー、見掛けで判断したお前も悪い。ロロア、新しい寄生先が見つかって良かったじゃねぇか。俺たちにお別れの挨拶でもしてくれるのか?」
クルトンさんはそう言って僕を見下ろしてくる。
皮肉を交えこちらの感情を揺すぶり、優位に立とうとする。
「クルトンさん、ここはお互い協力してまずは地上へ戻る事に専念しましょう」
僕は相手の思惑には乗らない。冷静さを保つ。
本心では一緒に行動したいとは思わない、お断りだけど。
地上に出て悪い噂を流されないよう、隣で監視しておきたい。
「何を言い出すかと思えば、今さら足手纏いを連れていけるか! ここで三人も増えたら余計物資が足りなくなるだろうが! あぁん!?」
シーザーさんが拳に包帯を巻いて睨んでくる。
「お前のような荷物持ちすら満足にこなせない屑はいらないよ。さっさと魔物の餌にでもなっちまいな」
ローズさんの反応も冷ややかなままだ。
「さっきから聞いていれば……貴方たちは何様なのよ!? ロロアが何をしたっていうのよ!?」
遠巻きに話を聞いていたアイギスさんが乱入してくる。
みんなが僕の為に怒ってくれている。それだけで十分だった。
「落ち着いて、僕は何を言われても気にしないよ」
エルもアイギスさんも、人の悪意というものに慣れていない。
このままだと言いように弄ばれてお終いだ。一度冷静にならないと。
「お前たちと協力する必要性は感じない。俺たちは先に進ませてもらう」
◇
「おい、失った金の生る木が向こうから戻ってきやがったぞ!」
ロロアたちと別れ、しばらく進んだ先でクルトンは仲間の二人を呼び止める。
「あの女子供はロロアの【擬人化】で生み出された存在だ。この異世界は無駄に広いからな、都合よく他パーティと合流なんてできるはずがない」
貴重なユニークスキルである【擬人化】。
持ち主の少年は気弱で、大した能力もない子供。
「つまりあのガキを殺せば、国宝級のアイテムが手に入るってことよね?」
「ユニークスキルは手に入らなかったが、とんでもない財宝が舞い込んできたな」
クルトンたちは邪悪な笑みを浮かべる。
実のところ、彼らは能力喰らいであったのだ。
能力喰らいとはその名が示す通り、冒険者のスキルを狙った犯罪者だ。
スキル付け替えの自由化を悪用して、
自分たちの欲しいスキルを無理やり奪い取る。
汎用スキルでもそれなりの価値で売れ。
それがユニークなら巨万の富へと変わる。
三人で固定のパーティを作り、残りの一枠に狙った獲物を招く。
そして魔塔奥地で犯行に及ぶ。問題が起きても表沙汰にはなりにくい。
クルトンたちは最初からロロアの【擬人化】を目的としていた。
しかし、ユニークスキルは魂に紐づいているので付け外しはできない。
その重大な事実を、クルトンたちは知らなかったのだ。
ロロアから【擬人化】を奪おうと何度も試み、失敗に終わっていた。
ユニークスキルは希少価値故に、冒険者ギルドでも情報を隠されている。
一般冒険者では、付け外しができない基本すら共有されていなかったのだ。
よってクルトンたちは、
ロロアがユニーク持ちを騙った詐欺師なのだと思い込んでいた。
腹いせに虐めを行っていたのもそのせいだ。
対価も得られないのに殺すリスクは取れない。
だが今になって、
ロロアは【擬人化】したアイテムたちを連れていた。
自ら本物の証明をしてくれたのだ。
「あのガキを殺すならトドメは俺にやらせろよ。まだ殴った痕がいてぇんだよ」
「死に際に見せてくれる顔が面白ければいいんだけどねぇ」
「いいか、最優先でロロアを殺せばそれで終わる楽な仕事だ。しくじるんじゃねぇぞ」
0
あなたにおすすめの小説
RPGのストーリー開始前に殺されるモブに転生した俺、死亡フラグを回避してラスボス助けたら女主人公が現れてなぜか修羅場になった。
白波 鷹(しらなみ たか)【白波文庫】
ファンタジー
――死亡フラグのあるモブに転生した。なぜか男主人公の姿で。
王国に孤児院の子供達を殺された少女ミュライトがラスボスのRPG『プリテスタファンタジー』。
物語後半でミュライトと主人公は互いに孤児院出身であることが分かり、彼女を倒した主人公がその死を悲しむ絶望的なエンディングからいわゆる「鬱ゲー」と呼ばれているゲームでもある。
そして、そんなゲームの物語開始前にミュライトと同じ孤児院に住んでいた子供に転生したが…その見た目はなぜか男主人公シュウだった。
原作との違いに疑問を抱くものの、このままストーリー通りに進めば、ミュライトと主人公が戦って悲惨なエンディングを迎えてしまう。
彼女が闇落ちしてラスボスになるのを防ぐため、彼女が姉のように慕っていたエリシルの命を救ったり、王国の陰謀から孤児達を守ろうと鍛えていると、やがて男主人公を選んだ場合は登場しないはずの女主人公マフィが現れる。
マフィとミュライトが仲良くなれば戦わずに済む、そう考えて二人と交流していくが―
「―あれ? 君たち、なんか原作と違くない?」
なぜか鉢合わせた二人は彼を取り合って修羅場に。
こうして、モブキャラであるはずのシュウは主人公やラスボス達、果ては原作死亡キャラも助けながらまだ見ぬハッピーエンドを目指していく。
※他小説投稿サイトにも投稿中
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
借金5億で異世界転移、よりによって金本位制の世界だった
夜明け一葉
ファンタジー
32歳の個人トレーダー・佐藤慧は、5年間の雪辱を賭けたトレードで5億円の借金を抱え、意識を失った。目覚めると、そこは剣と魔法が存在する見知らぬ世界だった。常識が通じない異世界で、金貨を見るだけで嘔吐する「金アレルギー」を抱えながら、若き冒険者リナと出会い、生き延びる術を探し始める。諦めることだけができなかった男が、新たな世界で再び立ち上がる異世界サバイバル譚。
R・P・G ~転生して不死にされた俺は、最強の英雄たちと滅ぼすはずだった異世界を統治する~
イット
ファンタジー
オカルト雑誌の編集者として働いていた瀬川凛人(40)は、怪現象の取材中、異世界の大地の女神と接触する。
半ば強制的に異世界へと転生させられた彼は、惑星そのものと同化し、“星骸の主”として不死の存在へと変貌した。
だが女神から与えられた使命は、この世界の生命を滅ぼし、星を「リセット」すること。凛人はその命令を、拒否する。
彼は、大地の女神により創造された星骸と呼ばれる伝説の六英雄の一人を従者とし、世界を知るため、そして残りの星骸を探すため旅に出る。
しかし一つ選択を誤れば世界が滅びる危うい存在……
女神の使命を「絶対拒否」する不死者と、裏ボス級の従者たち。
これは、世界を滅ぼさず、統治することを選んだ男の英雄譚である。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
辺境で静かに暮らしていた俺、実は竜王の末裔だったらしく気づけば国ができていた
平木明日香
ファンタジー
はるか五億四千万年前、この星は六柱の竜王によって治められていた。火・水・風・土・闇・光――それぞれの力が均衡を保ち、世界は一つの大きな生命のように静かに巡っていた。だが星の異変をきっかけに竜の力は揺らぎ、その欠片は“魂”となって新たな生命に宿る。やがて誕生した人類は文明を築き、竜の力を利用し、ついには六大陸そのものを巨大な封印装置へと変えて竜王を眠りにつかせた。
それから幾千年。
現代では六つの大国がそれぞれ封印を管理し、かろうじて世界の均衡を保っている。しかし各地で異常な魔獣が出現し、封印の揺らぎが噂されはじめていた。
そんな世界を気ままに旅する青年がいる。名はブラック・ドラグニル。三年前からハンターとして魔獣を討伐し、その肉を味わいながら各地を渡り歩く放浪者だ。規格外の実力を持ちながら名誉や地位には興味がなく、ただ「世界のうまいものを食べ尽くす」ことを楽しみに生きている。
ある日、光の王国ルミナリア近郊で王女ユリアナが大型魔獣に襲われる事件が起きる。死を覚悟した騎士団の前に現れたブラックは、その怪物をわずか数十秒で討ち倒す。彼にとっては雑魚同然だったが、その圧倒的な強さは王国中に知れ渡る。王女は自由に生きる彼の姿に心を奪われるが、ブラックは次の目的地へ向かう計画を練るばかり。
だが彼自身はまだ知らない。
自らが竜族の末裔であり、世界を再び“統合”へ導く鍵となる存在であることを。
竜の封印が揺らぐとき、自由を愛する青年は世界の命運を左右する選択を迫られる。
これは、竜の記憶と人の魂が交錯する壮大なファンタジー叙事譚である。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる