最弱から最強へ【擬人化】スキルによって、僕は神話級アイテムたちに好かれました。どうやら人間の仲間は必要ないようです

お茶っ葉

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第三章

第86話 スキルリンク

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「いいだろう。望み通り、我の全力をお見せしよう――風海神龍ティアマト」

 龍の頭が飛び出し、そこから腕が伸びた。身体が、足が、尻尾が。
 封印された風を纏う龍が降臨する。天から暴風雨が降り注いだ。

『ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ』

 翼を広げて咆哮する風海神龍。王家が住まう王城と同等の大きさだ。
 古の大賢者が神話級の盾に封じた、かの厄災に匹敵する伝説の龍の一体。

「我の制御を離れたコイツは、並みの強度のアイテムを塵へと還す。宣言通り、守り切ってみせろ!!」

 風海神龍が動き出す。指向性のある雨が視界を塞ぎ、熱を奪う。

「コクエン、私と貴女で風海神龍を食い止める。本物の龍威圧を相手にできるのは私たちだけよ!」

「了解しました! 龍の名を冠する短剣として、本物すらも喰らってみせます!」

 コクエンがフードを被り、紅瞳を宿して暴風の中を斬り込んでいく。

「エル、ユグ。その間、ティアマト本体の足止めは任せるわ! トロンは後方から援護を」

「はい!」

「エル様、お好きなように攻めてください~」

「わかた」

 同時進行で神話級へと挑むアイギスたち。
 まず最初にコクエンが接敵する。龍の爪が迫った。
 
「コクエン、国宝級未満の貴様では触れただけで灰と化すぞ。自滅するつもりか!」

「私を信じて、そのまま突き進んで!」

 脅しにも屈せずにコクエンは懐に飛び込んだ。
 龍の身体を足場に上空へと跳び、爪とぶつかり合う。

「闇の炎である私めが、灰を怖がるだなんて、ありえません!!」

『ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ』

 コクエンの前方に光の盾が浮かび、風海神龍の爪を直接防いだ。
 反撃の刃で龍の鱗を斬り付ける。互いに軽傷。能力差を考慮すれば奇跡。

「防いだ! あれはアイギスの遠隔の盾!?」

「いえ、ただの遠隔盾では伝説の風海神龍に通用しません。防ぎ止めるのは不可能です。あれは神話級一歩手前のアイちゃん自身が直接生み出すのと同等の守護の力!」

 盾にヒビが入っても、すぐさま修復していく。自己修復だ。
 全方位に展開された守りは隙間なくコクエンを包み込んでいる。
 
「凄いです、何だかアイギスさんに包まれているようで、勇気が湧いてきます!!」

 伝説の風海神龍の背中に乗って、コクエンが炎牙を突き立てる。
 その下では、エルとユグがティアマトさんと激しい攻防を繰り広げる。

「ふんっ!!」

「効きません!」

 龍人の海をも割る拳を、エルが身体で受け止める。
 不死身の器も衝撃は受け止め切れず、後ろに吹き飛ぶ。

「エル様、足に力を入れてください~跳ね返しますよ~」

 ユグが蔦を集めて伸縮性のある縄を設置。
 そこにエルが飛び込み、倍の速度で弾かれた。
 
「えーーーーい!」

「甘いッ!」

 高速の飛び蹴りを今度は腕で真上へと受け流す。
 エルは回転しながら後方に着地、相手の足元に喰らい付く。

 執拗に足止めに徹するエルは、敵に回すとかなり手強いはず。

「やはり君は厄介だな。不死身の力など、神話級の我やライブラですら到達できない領域だ」

 元神話級のエルは特別らしく。ティアマトさんですら舌を巻く。

「だが、他の者は違う。盾もない武器を捻り潰す事など容易だ」

 ティアマトさんが両手の指を動かした。高密度の空圧弾だ。
 伝説の風海神龍を体内に飼う彼女は、風と水の力を使いこなすらしい。
 狙われたのは、攻撃特化のユグとトロン。同時に二人を守るのは困難だ。

「二人とも、私を信じて!」

 コクエンと共に風海神龍と対峙しているアイギスが叫ぶ。
 遠く離れた場所から。盾として二人の前に立つ事はできない。

「わかた」

「ちょっと怖いですけど~」

 二人はその場を動かずに反撃した。
 空圧弾と雷光弾がすれ違う。そして―― 
 
「なにっ!?」

 ティアマトさんの肩に雷光弾が命中した。ユグの蔦による軌道変化。
 そして空圧弾の方は――直前で弾けた。二人の前にも盾が現れていたんだ。
 
「隙ありです!!」

「くっ!?」

 エルが慣れない拳を相手にぶつける。その身体は帯電していた。
 ティアマトさんが防いだ部分に電撃が走り、焦げ付いた臭いが漂う。
 
「これは――そうか。アイちゃんのスキルが全員に共有されている。スキルリンク状態なのです! 離れていても常に隣で見守り続ける。まさにあの子の理想を体現した力。神話級に相応しい可能性! いけますよ! これなら十分【七神宝】に通用します!!」

「アイギス、みんな、もう少しだ!」

 もうここまで来たら、あと一歩を踏み出すだけ。 
 彼女の目標が叶う日が来たんだ。応援にも熱が入る。

「わかる……みんなの動きが。考えが……コクエン、思いっ切りやりなさい!!」

「炎舞――黒炎龍双乱撃!!」

 龍威圧を発動させて、同時に☆4で得た新しいスキルを発動させる。
 分身を生み出し炎の舞で、怒涛の連続攻撃で龍の巨体を押し退けていく。
 
 いつも以上のキレの良さ。守りの意識をアイギスに委ねているから。
 すべての神経を攻める事に集中でき、彼女の能力を何倍にも高めている。

『ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ』

「トロン、今よ!!」

「ねらいうつ」

 風海神龍の雄叫びを背景に、トロンが雷光砲撃を放った。
 暴風雨の中に轟く稲妻が天へと昇って龍の頭を焼き焦がす。

「まずは厄介な貴様を!!」

「させないわ!!」

 ティアマトさんがトロンを直接狙う。
 そこにアイギスが先読みで入り込んだ。

「エル、お願い!」

「はい!」

 足元を帯電した拳で殴り付け、僅かな隙を作る。

「ユグ! 緊急離脱!!」

「でわでわ~」

 ユグがトロンを捕まえて成長した樹木に運ばれていく。
 またアイギスもすぐさま離脱して、コクエンの援護へと。

 二つの戦場で、それぞれに戦う仲間たちを指揮して。
 本人もその中心に立っている。的確に全体を見通している。

 スキルリンクで能力を共有しているだけでは終わらない。
 共有した仲間の意識を読み込んで、最善の働きができる場を作っている。

「まさか、ここまで……やるとはな。想定外だった」

 ティアマトさんが初めて、苦しそうな表情を浮かべていた。
 神話級に足を踏み入れたアイギスの力が全員に備わっているんだ。

 疑似的にエルたちをも神話級へと押し上げている。恐るべき力。
 同じ神話級同士であれば、単純に数が揃った方が有利に決まっている。

「ティアマト。ここは素直に負けを認めた方が良いのでは? 今のアイちゃんを止めるのは、本気の私様でも苦労しますよ。盾である貴女は本来敵を倒す役割ではない。得意不得意があるでしょう?」

 そこで苦労で済ませる辺り、ライブラさんも本物だ。

「余計なお世話だ。我は主人を守護する盾。負けを認めるのは即ち主人の死を意味する。【七神宝】の名において決して牙を折る訳にはいかない。倒れる訳にはいかないのだ!!」

「意地っ張りですね」

「それが我の存在意義なのだからな!!」

「わぁっ!?」

 ティアマトさんが盾の上からエルを叩きつけて。吹き飛ばす。
 全身に莫大な魔力のオーラを宿して、触れた雨粒が蒸発していく。

 大地が割れて、そこから水が噴き出し荒れ狂う波が敵を拒絶する。 
 盾の矜持をこれでもかと見せつける。もうどちら勝ってもおかしくない。

「トロン、コクエンがそろそろ決めに入るわ。今から十二秒後に左腕に雷光砲撃を放って!」

「わかた」

「ユグ、貴女の力で落下地点をずらせる?」

「お任せを~」

「エル!」

「はい! あいぎすさんの心が伝わっています! できます!」 

「それでこそ私の親友よ!」

 アイギスたちも動き出す。次で勝負が決まる。

「これで、最後っっ!!」

『ギュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア』

 闇の炎剣が右腕に突き刺さった。それと同じく雷光砲撃が左に着弾。
 風海神龍の巨大な質量が傾いた。ユグが巨体を捕まえる縄を広げていく。
 落下軌道が大きくズレ、離れた戦場に立つティアマトさんの位置に降り注ぐ。

「これが、貴様たちの狙いか! 風海神龍を逆に利用したか!!」

「いくら強靭な盾でも、主人ごと押し潰されてはその強固さが仇となる!」

 衝撃から逃れようとするティアマトさんの前に、エルが。 
 決して逃げられないように、両腕を広げて。二人は立ち止まる。

「共倒れ――いや」

「エルは不死身ですから」

「……本当に厄介な力だ」

『ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ』

 風海神龍が二人を押し潰した。とんでもない衝撃が浮島を揺らす。 
 召喚が解かれ、傷付き膝を折るティアマトさんと、無傷のエルが残る。 

「教官! 三ヶ月間、大変お世話になりました!!」
 
 コクエンの手刀がついに喉元に届いた。
 そして――アイギスの盾によって防がれる。

「倒すべき敵であった我をも、守護するのか……」

「三ヶ月も不眠不休で万全じゃない貴女に、トドメを刺しても気分よく終われないわよ」

 アイギスはそう言って、膝を付いたティアマトさんに手を差し伸べる。
 トドメを刺そうとしたコクエンも、苦笑しながらお疲れ様ですと続いた。

「それに言ったでしょう? 私は仲間を守る盾。貴女も――その一人よ。信じて待っていてくれて、ありがとう」

「……見事だ、アイギス。新たな神話級の同士であり、わが友よ」

 固い握手を交わし認め合う二人。雨が上がって綺麗な空が浮かんでいた。

「随分と遠回りした気がするけど。恥ずかしいところを見せたけど。今は、清々しい気分だわ」

 お互いに支え合って、全員が無事に僕の元に帰ってくる。
 より一層、逞しくなって。これまでにない成長具合だ。

「僕が英雄になってアイギスを神話級に連れていく約束だったけど、先越されちゃったね」

「そうね。貴方はどうも英雄という柄じゃないし。もっと、上を目指せるんじゃないかしら?」

「おや、アイちゃん奇遇ですね。私様も同じ考えですよ。ロロアさんなら英雄すらも飼い慣らす。稀代の王へと――」

「はいはい、一人で勝手に興奮し過ぎよ。変態妖精」

「ああ……そのフレーズ。久しぶりに聞きましたよ。そうそうこれがないと始まりませんね!」

 自他ともに認める変態妖精になったライブラさんは満足げ。
 そしてその隙を見計らうかのように、アイギスは僕を抱きしめた。

「ロロア、大好きよ。ううん、それでも足りない。愛している。私の力は貴方への想いの結晶だから」

「あっ」

 僕はすべてを包み込まれていて、頬には熱い感触が残されていた。
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