背徳の調教 続ある調教物語

あさき のぞみ

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講習が終わり

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新人講習の全てが終わり、育美、今は**「まゆみ」**としての彼女は、ついに新しい店のフロアに立った。煌びやかな内装、漂うアロマの香りは、かつての「リラクゼーション・パール」とは一線を画していた。
店には、やはり**「新人漁り」**をするような、経験の浅い嬢を狙う客も少なくなかった。彼らは、手慣れた様子で甘い言葉を囁き、付け入る隙を探ってくる。
「まゆみちゃん、新人さんなんだってね。君みたいな可愛い子が、こんな仕事してて大丈夫?」
「初めてなら、俺が色々教えてあげるよ。他のお客さんには内緒だけどさ」
育美は、そんな輩に対し、無垢な笑顔で対応した。
「え、あ、はい。まだ右も左も分からなくて……」
困ったような表情で首を傾げ、少し上目遣いになる。慣れない素振りでドリンクをこぼしそうになったり、会話に詰まったりする**「天然ドジっ子」を演出した。それは、彼女の「わからないフリ」と「純情」**を完璧に装うための、計算された演技だった。
客は、そんな**「まゆみ」**に、ますます警戒心を解き、優越感に浸っていく。
「ふふ、可愛いね。頑張ってるんだから、俺が癒してあげるよ」
彼らは、育美が彼らよりも遥かに経験豊富で、何倍も狡猾な**「捕食者」**であることなど、夢にも思わないだろう。
物静かな田山の指名
その日の終わりに近い時間。
店長が控え室の育美を呼び出した。
「まゆみちゃん、お指名よ。次の方ね」
案内された個室で待っていたのは、物静かで、どこか影のある雰囲気を纏った男だった。年齢は萱野と同じくらいか、もう少し上に見える。身なりは清潔だが、決して派手ではない。彼の目には、他の客のような下品な欲望ではなく、深い疲労と孤独が宿っているように見えた。
「まゆみ、と申します」
育美が笑顔で挨拶すると、男は小さく頷いた。
「田山です」
その声は、控えめで、穏やかだった。しかし、育美の脳裏には、彼が**「次なるターゲット」として、まるで運命のように現れたかのような確信**が走った。
(物静か……孤独を抱えている……品位を求めそう……)
育美の心の中で、**「自分磨き」で得た知識が、猛スピードで田山のプロファイリングを始めていた。彼のどこに「落とし穴」を掘るべきか。彼女の「調教」**の新たな物語が、今、静かに幕を開けたのだった。
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