背徳の調教 続ある調教物語

あさき のぞみ

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時間

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まゆみの頭の中では、すべての行動が計算通りに進行していた。彼女は時間をかけて準備し、彼の行動を予測し、完璧なタイミングで次の手を打ってきた。
(全て時間通り。彼ほどの人間が、昼食のためだけにこの部屋を用意するはずがない)
まゆみは、残りの時間を冷静に算出した。昼食の約束は午後の早い時間で終わるはずがない。周囲の目を気にせず、二人きりで隔離されたこの空間には、有り余る時間が用意されているはずだ。
彼女の脳内で叩き出された数式は、**「食事」の後に続く、「二人きりの特別な時間」**の存在を明確に示していた。
静かに食事が終わる。田山は、目の前でヒールを脱いだまゆみの行動を、ずっと熱を帯びた視線で見つめていた。その視線は、もはや顧客とセラピストのものではない。
まゆみは椅子から立ち上がると、裸足のまま、床を滑るように田山の前へと一歩ずつ近づいていった。その足音は、カーペットに吸収され、ほとんど無音だった。
彼女の身体からは、新しいランジェリーがもたらす自信と、解放された女性の確信が漂っていた。
そして、田山の膝の前に到達したとき、まゆみは、それ以上言葉を交わすことなく、ただ静かに、両の目を閉じた。
それは、**「もう、言葉はいらない」**という無言のメッセージだった。
すべては予測の範囲内。あとは、田山の次の行動を、すべてを委ねるという形で待つだけ。彼女の心臓は静かに、しかし力強く鼓動していた。
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