ザ・グレートウォー

長めの平和

終戦の因果2

ピンポーン

ルイズは緊張していた。

シバコ「あ、ルイズ様よくいらっしゃいました。」

その女の後ろには13歳程度の女の子がいた。

ルイズ「様なんてとんでもないよ。おばさん、昔のようにルイズちゃんでいいよ。」
申し訳なさそうにルイズは言った。

シバコはしばらくしてから震えた声で言った。
シバコ「私の子、ノロはまだ帰ってきていないのです。一体何があったんですか。」

ルイズは答えることは出来なかった。突撃を命じた自分にも責任があると感じているからだ。


答えないルイズを見てシバコはそれを察して泣き崩れた。その後ろにいる女の子も一緒に泣いてしまった。
ルイズにできることは一緒に泣くことだけだった。

その夜ルイズはその家に泊まることにした。
シバコは子供を産んでから、夫を戦争で亡くなってしまい、女手１つで子供を育て上げて来た。
ノロは家計を助ける為に軍隊に入ったが、そのノロまで戦争で死んでしまった。シバコの悲しみは計り知れないだろう。



あれから5年、ヴァイトクリーク帝国は復讐のために新たな作戦オペレーションを始動した。
《第４軍作戦》
それは陸軍、海軍、空軍に次ぐ新たな軍の作成だ。技術の遅れを取り返すだけではなく戦争の勝利への切り札がなかったのを補足するためだ。陸海空のそれぞれの精鋭と新たに募集する新人エリートから構成される軍だ。

ルイズはその新人エリートの試験の試験官として参加することになる。
その新人のリストの顏の中に見覚えのある顏が1人いた。