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2章-3節. ヘルデス家の争族を切り抜けた私は…
7.火事場から離脱します。
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ヘルデス家の争族に巻き込まれ、屋敷に篭っていた私達は、樹海へ食料と薬草を採取しに行き、成り行きでテルマの従魔も迎えに行った。
しかし、樹海から戻った所で火災の匂いを感じ取る。
嫌な予感がして火事場に急行すると、大図書館が燃えていた。
エリックを助ける為に火事場に飛び込み、脱出を試みるも、火に行く手を阻まれて万事急す。
そんな中、起死回生の手としてテルマが提案したのは、壁を打ち破って脱出するというものだった。
火の手は迫り、このままでは火に呑まれる。そんな中で一か八かで試し、バックドラフトに備えた。
しかし、どういう訳かそれは起こらなかった。
“「(モワワワ……)」“
「……な?大丈夫って言ったろ?」
「…なるほど。」
ハクレンで炎を覆っているのか。これならバックドラフトは起きない。
「今のうちに脱出だ!!」
「「おう!!」」
テルマに促されるまま、建物外へと退避すると図書館の裏手に出た。
「まだだ!出来る限り離れろ!!(タタタタッ)」
「「わかった!(タタタッ)」」
そのまま、建物から離れる。
考えてみれば、テルマのこれまでやってきた事も、ハクレンで説明が付くな。
私の居所を見つけたのも、図書館内で安全な道がわかったのも、ハクレンを張り巡らせて探知したんだろう。樹海でテルマを感知してたし、充分可能だろう。
防護服無しで平気だったのも、ハクレンを全身に纏って熱射や炎を遮り、吸気中の一酸化炭素や煙をハクエンで遮断したのだろう。これも、プヨがヴラド達にしている事と同じ要領だろう。
ここまで追い付いたのは……まぁ、私が思い付かない何かしらの工夫をしたのだろう。
それにしても、道連契約してまだ数十分そこらでここまで使いこなせるのか。ハクレンのポテンシャルが凄いのか、テルマのセンスの問題か……
〈ドッゴォォォォォンッ!!〉
「「「うぉっ!?」」」
そんな事を考えてると、轟音と共に爆発が起こり…
〈ドンッ…ガラガラガラガラガラ……〉
潜って来た風穴が焼け崩れ、落ちた。
どうやら、間一髪の所で助かった様だ。
私は今、図書館の裏手を少し離れた所で、図書館が焼け崩れるのを目撃していた。
「………生きてるよな?俺たち?」
「もちろん。無事に脱出出来たよ。」
「俺も太鼓判押してやる。これは、火事に揉まれながら見る幸せな夢なんかじゃねぇ。」
幸い、近くには野次馬どころか誰もいなかった為、これまでの行動は見られなかった様だ。
「……ふぅ………死ぬかと思った。」
「エリック!エリックはどうだ!?」
「………すぅ…すぅ……」
「……寝てるみたいだな。」
ヴラド の言う通り、バイタルは安定している。どうやら、プヨが濾過した新鮮な空気のお陰で一酸化炭素中毒はある程度治った様だ。
「プヨ、そのまま暫く頼む。」
"「了解致しました。」"
「全く、俺たちはこんなに息巻いてたってのに暢気なもんだよな?」
「全くだ。シオリがどうのと言って飛び込みやがって。」
「シ…栞……?」
そんなものの為に?火の中へ……?
「目が醒めたら、なじってやらねぇとなぁ?」
「ほどほどにしといてやれよ。混乱してたんだろうから。」
さて、これで一息…
「こっちだ!こっちで爆音と崩れる音が……」
「人員回せ!こっちからも火を消すぞ!!」
………いや、まだ終わって無いな。誰かがこっちに来てる。この状況を見られると、色々厄介だ。
「アレク」
「わかってる。直ぐにここを離れよう。」
さて、何処へ向かうかな。
「取り敢えず、屋敷に戻るって事で良いか?」
「屋敷?アレクの屋敷か?」
「そうだ。ついでに身体を洗おうか。煤だらけだし。」
「………」
まぁ、そこしか無いか。
「良いよな、アレク」
「もちろん、歓迎するよ。」
「決まりだな。…ちょっと待ってな。」
"「(モワモワモワ)」"
「よし、道がわかった。急ごう。」
やっぱり、コイツの言っていた試したい事ってこれか。
「ヴラド 、ちょっと走るけど大丈夫そうか?」
「ん?全然問題ないぞ?」
「すまんな。4連の亀の子状態で運んだ事ないからそのまま運んでくれ。」
「そんな大道芸みたいな事をしようとするな。」
「俺まで巻き込むんじゃねぇ。」
そんなこんながあって、私達は屋敷へと向かった。
しかし、樹海から戻った所で火災の匂いを感じ取る。
嫌な予感がして火事場に急行すると、大図書館が燃えていた。
エリックを助ける為に火事場に飛び込み、脱出を試みるも、火に行く手を阻まれて万事急す。
そんな中、起死回生の手としてテルマが提案したのは、壁を打ち破って脱出するというものだった。
火の手は迫り、このままでは火に呑まれる。そんな中で一か八かで試し、バックドラフトに備えた。
しかし、どういう訳かそれは起こらなかった。
“「(モワワワ……)」“
「……な?大丈夫って言ったろ?」
「…なるほど。」
ハクレンで炎を覆っているのか。これならバックドラフトは起きない。
「今のうちに脱出だ!!」
「「おう!!」」
テルマに促されるまま、建物外へと退避すると図書館の裏手に出た。
「まだだ!出来る限り離れろ!!(タタタタッ)」
「「わかった!(タタタッ)」」
そのまま、建物から離れる。
考えてみれば、テルマのこれまでやってきた事も、ハクレンで説明が付くな。
私の居所を見つけたのも、図書館内で安全な道がわかったのも、ハクレンを張り巡らせて探知したんだろう。樹海でテルマを感知してたし、充分可能だろう。
防護服無しで平気だったのも、ハクレンを全身に纏って熱射や炎を遮り、吸気中の一酸化炭素や煙をハクエンで遮断したのだろう。これも、プヨがヴラド達にしている事と同じ要領だろう。
ここまで追い付いたのは……まぁ、私が思い付かない何かしらの工夫をしたのだろう。
それにしても、道連契約してまだ数十分そこらでここまで使いこなせるのか。ハクレンのポテンシャルが凄いのか、テルマのセンスの問題か……
〈ドッゴォォォォォンッ!!〉
「「「うぉっ!?」」」
そんな事を考えてると、轟音と共に爆発が起こり…
〈ドンッ…ガラガラガラガラガラ……〉
潜って来た風穴が焼け崩れ、落ちた。
どうやら、間一髪の所で助かった様だ。
私は今、図書館の裏手を少し離れた所で、図書館が焼け崩れるのを目撃していた。
「………生きてるよな?俺たち?」
「もちろん。無事に脱出出来たよ。」
「俺も太鼓判押してやる。これは、火事に揉まれながら見る幸せな夢なんかじゃねぇ。」
幸い、近くには野次馬どころか誰もいなかった為、これまでの行動は見られなかった様だ。
「……ふぅ………死ぬかと思った。」
「エリック!エリックはどうだ!?」
「………すぅ…すぅ……」
「……寝てるみたいだな。」
ヴラド の言う通り、バイタルは安定している。どうやら、プヨが濾過した新鮮な空気のお陰で一酸化炭素中毒はある程度治った様だ。
「プヨ、そのまま暫く頼む。」
"「了解致しました。」"
「全く、俺たちはこんなに息巻いてたってのに暢気なもんだよな?」
「全くだ。シオリがどうのと言って飛び込みやがって。」
「シ…栞……?」
そんなものの為に?火の中へ……?
「目が醒めたら、なじってやらねぇとなぁ?」
「ほどほどにしといてやれよ。混乱してたんだろうから。」
さて、これで一息…
「こっちだ!こっちで爆音と崩れる音が……」
「人員回せ!こっちからも火を消すぞ!!」
………いや、まだ終わって無いな。誰かがこっちに来てる。この状況を見られると、色々厄介だ。
「アレク」
「わかってる。直ぐにここを離れよう。」
さて、何処へ向かうかな。
「取り敢えず、屋敷に戻るって事で良いか?」
「屋敷?アレクの屋敷か?」
「そうだ。ついでに身体を洗おうか。煤だらけだし。」
「………」
まぁ、そこしか無いか。
「良いよな、アレク」
「もちろん、歓迎するよ。」
「決まりだな。…ちょっと待ってな。」
"「(モワモワモワ)」"
「よし、道がわかった。急ごう。」
やっぱり、コイツの言っていた試したい事ってこれか。
「ヴラド 、ちょっと走るけど大丈夫そうか?」
「ん?全然問題ないぞ?」
「すまんな。4連の亀の子状態で運んだ事ないからそのまま運んでくれ。」
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