薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。〜少年アレクの倫理で殴る学園ファンタジー〜

鮒捌ケコラ

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2章-4節. 停学期間を折り返した私は…

8.新たな食材を確保します。

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「そういえば、転移陣ワープゲートってどんなヤツなんだ?」
「見ればわかりますよ。基本的には台座とかのそれっぽい装飾がありますし、ここへ転移された時の様に光っています。」

 オルブの説明を聞き、迷宮ダンジョンからのからに切り替えた私達は、テルマが見つけたというへと向かっている。

「(ザッ)着いたぜ。ここだ。」

 テルマが立ち止まる。

「……ここの筈だ。」

 しかし、そこには……何も無い。

 光る魔法陣どころか、それっぽい台座すらない、ただの開けた場所だった。

「………(ジィィィィ)」

 けど、確かにうっすらとではあるが魔力が円形に集まっているみたいだな。

「テルマ」
「……なっ…いや、ちがっ…ア…アレク!見えないけど、本当にここから魔力が出てるんだ!!嘘なんかじゃ……」
「落ち着け。魔力なら今しがた視認した。別に疑ってないから落ち着け。」
「えっ?…あっ…すまん……取り乱した。」

 本当にどうしたこいつ?今日は情緒が不安定だな。

「オルブ……何でここの魔法陣は光ってすら居ないんだ?」
「恐らく、まだ起動していないんでしょうね。」
「起動?」
「本来、迷宮ダンジョン攻略アタックとは階層フロア踏破クリアしながら進んでいくものです。故に各階層フロア毎に転移陣ワープゲートを起動する為の課題ミッションがあるんです。」
「それって…もしかして階層フロア魔物モンスターを全て倒すとか?」
「そういう課題ミッションもありますね。しかし、もっとシンプルな事もあります。例えば……(ヒュッ)」

〈トスッ……ポウッ〉

「……こんな感じに、重量を感知したら起動するとかが一般的ですね。」

 オルブの投げたナイフに反応して転移陣ワープゲートが光り出した。どうやら起動したらしい。

「さ、早く転移陣ワープゲートに……」
「待て!」
「…テルマ?」
「アレク、合図したら俺たちを抱えて高く跳躍ジャンプしてくれ。」
「え?何で…」
「良いから早く!!」
「あ…あぁ………(ガシガシッ)」

〈ドドドドドドドドドドドドッ〉

 2人を小脇に抱えるとともに空間まで揺する様な地鳴りが聞こえた。

「(ピクッ)っ!………なるほど。そう言う事か。」
「えっ?えっ??どういう事ですか??」
「口閉じてろ、舌噛むぞ。」

 今になって私も、に入ったソイツらを感知した。

「今だ!」
「(トッ)」

 そして、天井付近まで跳躍ジャンプした。直後……

"「「「「「「「(ドドドドッ)ブルゥゥァアウァァァァッ!」」」」」」」"

 転移陣ワープゲートの光に照らされたを視認した。

「へ?!あれって……」
「テルマが言ってた『毛がモジャモジャで四足歩行の魔物』だな。恐らく転移陣ワープゲートに反応して集まって来たんだろう。」
「あのまま転移を待っていたら四方八方からの突進でお陀仏だったな。正に、転移陣ワープゲートトラップって訳だ。」

 幸いにも回避した目下では……

“「「「「「「「(バキッゴッガッドスドスッ)ブモァァァァァァァァァァァァァアッ!!!」」」」」」」“

 転移陣ワープゲートを中心に魔物同士が死屍累々な光景が繰り広げられていた。さっきまでに居たと思うと……流石に寒気がするな。

 私でも捌ききれるかわからないし、危うくテルマ達が肉ミンチになる所だった。

「……間一髪だったな。」
「だな。お前のおかげで助かった。」
「それはどうでしょうか?僕としては命の危機を感じています。」
「何?!何処かに魔物が…」
「いえ、高さ的に。」
「あ……なんだ。」

 そろそろ降りるかな。

「(ストッ)……よし、2人とも怪我は無い?」
「えぇ、お陰様で。」
「てか、以前より着地が上手くなったな。」

 褒めているんだろうけど………複雑だ。

「アレク!コイツらの肉って持って帰るか?」

 死屍累々となった瀕死の魔物達……その姿は、前世の図鑑で見たによく似ていた。見た目が牛っぽいなら、味も同じかもしれない。

「……そうだな、持ち帰るか。せっかくだし、新しい料理に……」

〈ヴォーーーーーーーンッ〉

「「「へ?」」」

 直後、私達は転移ワープした。








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