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2章-4節. 停学期間を折り返した私は…
13.一か八かの手に出ます。
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不法投棄された転移のスクロールによって転移陣式の迷宮に迷い込んだ私たちは、迷宮から脱出する為に正攻法で攻略する事にした。
その最中にとある階層で鬼火の大群と遭遇し、逃げながら次の階層へ続く転移陣へ向かう事にした。
というのも、オルブ曰く、ヤツらは倒せないらしい。
「おいオルブ。どういう事だ?」
「つーか、倒せないって本当か?あまり強そうには見えないが?」
「えぇ、そうですね。あまり強そうに見えないから倒そうとした冒険者も大勢いました。しかし、その悉くがヤツらの餌食となりました。文字通りの意味で。」
なるほど。つまり倒せなかった前例なら山ほどあるってわけだ。
「倒そうとした奴らって、どんな方法を試したんだ?」
「色々ありますよ。剣で切り掛かったり手で払ったり、魔法を放った人や直接水を掛けた人もいました。しかし、金属をも溶かす高温で剣は溶かされ、人が触れれば一瞬で火だるま。水をどんなに掛けても火は弱まる事がなく、魔法攻撃では逆に膨れ上がる始末………その上、奴らは荼毘に付した遺体から生まれるんです。」
「そりゃあ、かなり厄介だな。」
「冒険者ギルドは、ヤツらを討伐不可魔獣に指定して、遭遇した際には撤退を前提に行動する様に呼びかけています。要するに、匙を投げた訳です。」
聞けば聞くほど酷い難易度設定してるな、この階層。
「ありました!あそこに行ければ……」
幸い、転移陣は初めから光っていた。
だが……
“「(ボッ…ボボッ…ボッボッ……)」“
「「「……は?」」」
転移陣手前で、突然鬼火が現れた。どうやら、自らの炎を自由に着けたり消したりも出来る様だ。
「相当、知性が高いんだな。」
「あぁ……完全に囲まれたな。」
「っ………」
恐らく、ここに来た冒険者達が目指していた事で勘付かれたのだろう。逆手に取られて、先回りされてしまったな。
「ハクエン!」
“「(ブォォォッ)」“
テルマの一声で、ハクエンはドーム状に広がった。悪くない手だ。このまま転移陣まで移動出来れば、充分打開は出来る。
“「(ボッ!)」"
"「(ボボッ)」"
"「(ボッ…ボッ…)」“
「……は?」
「嘘だろ?!」
しかし、鬼火達は霧の障壁をいとも容易く突破してしまった。やはり煙で火を押し留めるのは無理だったか。
“「(ボッ…ボボッ……ボッ………)」“
刻一刻と、鬼火が迫って来る。
「くそっ……一体どうすれば…」
「せめて…転移陣まで行ければ………」
「………(スタスタスタスタ)」
「……て……はぁっ!?……アレクっ?!」
「ちょっ……アレクさん!?」
このまま何もしなくても、骨まで焼かれるだけだ。
なら、一か八か……戦う他ないな。
その最中にとある階層で鬼火の大群と遭遇し、逃げながら次の階層へ続く転移陣へ向かう事にした。
というのも、オルブ曰く、ヤツらは倒せないらしい。
「おいオルブ。どういう事だ?」
「つーか、倒せないって本当か?あまり強そうには見えないが?」
「えぇ、そうですね。あまり強そうに見えないから倒そうとした冒険者も大勢いました。しかし、その悉くがヤツらの餌食となりました。文字通りの意味で。」
なるほど。つまり倒せなかった前例なら山ほどあるってわけだ。
「倒そうとした奴らって、どんな方法を試したんだ?」
「色々ありますよ。剣で切り掛かったり手で払ったり、魔法を放った人や直接水を掛けた人もいました。しかし、金属をも溶かす高温で剣は溶かされ、人が触れれば一瞬で火だるま。水をどんなに掛けても火は弱まる事がなく、魔法攻撃では逆に膨れ上がる始末………その上、奴らは荼毘に付した遺体から生まれるんです。」
「そりゃあ、かなり厄介だな。」
「冒険者ギルドは、ヤツらを討伐不可魔獣に指定して、遭遇した際には撤退を前提に行動する様に呼びかけています。要するに、匙を投げた訳です。」
聞けば聞くほど酷い難易度設定してるな、この階層。
「ありました!あそこに行ければ……」
幸い、転移陣は初めから光っていた。
だが……
“「(ボッ…ボボッ…ボッボッ……)」“
「「「……は?」」」
転移陣手前で、突然鬼火が現れた。どうやら、自らの炎を自由に着けたり消したりも出来る様だ。
「相当、知性が高いんだな。」
「あぁ……完全に囲まれたな。」
「っ………」
恐らく、ここに来た冒険者達が目指していた事で勘付かれたのだろう。逆手に取られて、先回りされてしまったな。
「ハクエン!」
“「(ブォォォッ)」“
テルマの一声で、ハクエンはドーム状に広がった。悪くない手だ。このまま転移陣まで移動出来れば、充分打開は出来る。
“「(ボッ!)」"
"「(ボボッ)」"
"「(ボッ…ボッ…)」“
「……は?」
「嘘だろ?!」
しかし、鬼火達は霧の障壁をいとも容易く突破してしまった。やはり煙で火を押し留めるのは無理だったか。
“「(ボッ…ボボッ……ボッ………)」“
刻一刻と、鬼火が迫って来る。
「くそっ……一体どうすれば…」
「せめて…転移陣まで行ければ………」
「………(スタスタスタスタ)」
「……て……はぁっ!?……アレクっ?!」
「ちょっ……アレクさん!?」
このまま何もしなくても、骨まで焼かれるだけだ。
なら、一か八か……戦う他ないな。
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