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2章-4節. 停学期間を折り返した私は…
37.帰還の足掛かりを掴みます。
しおりを挟む迷宮に迷い込んだ私たちは、順調……ではないものの、時間以外を犠牲にする事なく探索を進めていた。だが……
「そう!例え転移直後に落下しようと関係ない!」
「そう!例え転移陣前で魔物が待ち伏せしていようと関係ない!!」
ついに、テルマとオルブがバグり始めた。
「鬼火の大群と遭遇しようと関係ない!!!」
「魔鉄蜥蜴と遭遇しようと関係ない!!!!!」
「単眼巨人と!」
「謎の大蛇と!」
「火喰鳥と!」
「放浪鎧の大群と!「遭遇しようが関係ない!!!!!!!!!」」
ハモった。
「「アレクが一緒ならばっ!!問題ないっ!!!!!」」
長い探索によるストレスで、大分情緒が不安定になっているみたいだ。
《いえ、ストレスの原因はあなた……》
黙ってなさい?
「「エンヤエンヤエンヤエンヤエンヤァァァァァァァッ!!」」
とにかく、まずは2人の精神をどうにかした方が良さそうだ。
果たして……私たちは脱出するまで持つのだろうか?
「………ふぅ、スッキリした。やっぱ叫ぶのが1番だな。」
「「えっ?」」
「何だよ。まさかマジで発狂してると思ってたのか?」
「「………」」
コイツの情緒わからん。怖いわ。
《あなたも大概では?》
お黙りなさい?
「さて、そろそろ正気に戻って探索開始と行きますか。」
「…そうだな。」
「………」
この際、触れるのは辞めておこう。
「で?これがこの階層の転移陣か。」
「あぁ、さっきのスライムをどかしたら光り始めたな。」
「……四つ無いか?」
「四つあるな。」
「………」
スライムが邪魔でわからなかったけど、一つじゃなかったんだなぁ。
「(フゥ…)これも謎解きか?」
「オルブ、何でここだけ四つもあるんだ?」
「…………えっ?!…あ~、そうですね。恐らくここが中間地点だからだと思います。」
「「中間地点?」」
「えぇ、50階層を超える迷宮には、途中の階層に地上への帰還用の転移陣と……」
「「(ガシッ)おい!それは本当か!?」」
「え…えぇ、何回か見かけた事がありますので間違いないかと。」
マジか……ここに来て帰還の足掛かりが……
「で?どの転移陣なんだ?」
「あの…一旦手を離して貰って良いです?」
「「あ…ごめん。(パッ)」」
いかんな。落ち着かなければ……
「えっと……続きを話しても?」
「そういえば話の途中だったな。」
「すまん。続けてくれ。」
「…50階層を超える迷宮には、50階層毎に地上への帰還用の転移陣と……次の階層に通じる転移陣の2つがあるんです。」
「「えっ?」」
「そう……本来なら2つだけなんです。」
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