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2章-2節.ヘルデス家の争続に巻き込まれた私は…
29.怪しい企てを見届けます。
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ヘルデス邸を脱出後、色々ややこしい事態になり、オルブの知り合いの冒険者から説明を求められた。
幸い、自ら説明を買って出たオルブがオルブの視点でここまでの経緯の説明をしてくれたのでさして問題ではない。
「……それで、今に至るって訳なんだ。」
「「「………」」」
絶句してる。そりゃそうか。
「………俺らは、運が良い方かもな。」
「だな。何の準備も無しにいきなり未到破の迷宮に潜れとか、正気の沙汰じゃない。馬鹿すぎるだろ、言い出した奴。」
「屋敷から追い出されて本当に良かった。オルブじゃなきゃ、無理だったろうな。」
「「マジそれな。」」
一通り事情を聞き終えた3人は、呆れた様な表情で顔を見合わせていた。
そんなにやばい事なのか。当事者だが、俄には信じがたいな。
いや、分かってるよ?私がバグってるだけだって。
「それで、僕から頼みがあるんだけど、良いかな?」
「あぁ、もちろんだ。直ぐにこの事を仲間内に広める。」
「無茶振りする依頼主なんて、俺たちにとっちゃ死活問題だしな。」
「その上お前の頼みなら断るつもりもない。」
ヘルデス家の孤立、待った無しだな。
「いや、その事もなんだけど……もう一つあるんだよ。」
「「「もう一つ?」」」
「ちょっと、耳を貸して貰えるかな?」
「え?」
「別に良いが…」
「何だ?」
「(ゴニョゴニョゴニョ……)」
「「「……え゛?」」」
何やら耳打ちを始めた。まぁ、大体想像がつくけど。
「「「……マジで?」」」
「マジだよ。遅かれ早かれ例の3人の1人が僕だって気付かれるだろうから、今のままだと逃げ出した3人がウチの商会に逃げ込んだって誤解されかねない。」
「なるほど。変な言いがかりを付けられるのは目に見えてんな。」
「だから、そうなる前に先手を打つって訳か。」
「相変わらず、抜け目ないよな。」
「どうかな?無理そうなら……」
「…いいや、是非とも任せてくれ。面白そうだ。」
「他の連中にも事情は伏せてそれとなく頼んどく。」
「随分面白いことになりそうだな。楽しみだ。」
「じゃあ、宜しく。」
「「「おう、任せろ。」」」
「あ、それと……(ゴソゴソ)もしピンチだと思ったら(スッ)迷わずこれを使って逃げて。使わなかったら、樹海にでも捨ててくれれば良いから。」
「「「へ?」」」
そう言って、金色の金属塊を手渡す。
「おいおい、良いのか?迷惑を被ったのは事実だし、少しぐらいはこいつをくすねたって……」
「それでまた話が拗れるのはごめんだよ。そもそも、これは金じゃない。」
「「「へ?」」」
「『愚者の金』って言って、これ鉄と硫黄の合金なんだよ。貴族や商人が防犯目的で金庫の手前とかに入れたりしてる。」
やっぱり気付いていたか。恐らく、あれは黄鉄鉱。そして、あの広間はメタルリザード達の餌場なのだろう。
「なるほど。より本人達であると印象付けられる上に、万が一の事があっても掴ませるのは偽物……連中の儲けは無い。」
「寧ろ、偽物を掴ませる事で本物を持っていると深読みさせられる。」
「でもって、最終的には樹海に投げて証拠隠滅するって訳だ。」
「まぁ、それがわからない連中が何人か樹海に降って行くことになるかもしれないけどね。」
「そりゃあ…また……皮肉が効いてるな。」
「つまり、『金の亡者』が『愚者の金』に踊らされて『金の愚者』にジョブチェンジする訳か。」
「亡者から愚者はどっちかっていうと蘇生だろ。」
「そして蘇生したそばから飛び降りて、樹海の魔物の腹の中……」
「……あ~、やばいな。余計笑える。」
「流石に滑稽過ぎるだろ。そんな生き物居るか?」
「居ないと、僕も思いたいね。」
凄い嫌われ様だ。表面上は飄々としてるが、ふつふつと怒りを抱いてたみたいだな。
てか、思ったより察しが良いし侮れないな。学園の教員共に爪の垢を煎じて呑ませたら少しは張り合い出るかな?
今度試してみるか。本当に張り合いが出るか……ナチュラルなバイオテロとなるか、楽しみだ。
幸い、自ら説明を買って出たオルブがオルブの視点でここまでの経緯の説明をしてくれたのでさして問題ではない。
「……それで、今に至るって訳なんだ。」
「「「………」」」
絶句してる。そりゃそうか。
「………俺らは、運が良い方かもな。」
「だな。何の準備も無しにいきなり未到破の迷宮に潜れとか、正気の沙汰じゃない。馬鹿すぎるだろ、言い出した奴。」
「屋敷から追い出されて本当に良かった。オルブじゃなきゃ、無理だったろうな。」
「「マジそれな。」」
一通り事情を聞き終えた3人は、呆れた様な表情で顔を見合わせていた。
そんなにやばい事なのか。当事者だが、俄には信じがたいな。
いや、分かってるよ?私がバグってるだけだって。
「それで、僕から頼みがあるんだけど、良いかな?」
「あぁ、もちろんだ。直ぐにこの事を仲間内に広める。」
「無茶振りする依頼主なんて、俺たちにとっちゃ死活問題だしな。」
「その上お前の頼みなら断るつもりもない。」
ヘルデス家の孤立、待った無しだな。
「いや、その事もなんだけど……もう一つあるんだよ。」
「「「もう一つ?」」」
「ちょっと、耳を貸して貰えるかな?」
「え?」
「別に良いが…」
「何だ?」
「(ゴニョゴニョゴニョ……)」
「「「……え゛?」」」
何やら耳打ちを始めた。まぁ、大体想像がつくけど。
「「「……マジで?」」」
「マジだよ。遅かれ早かれ例の3人の1人が僕だって気付かれるだろうから、今のままだと逃げ出した3人がウチの商会に逃げ込んだって誤解されかねない。」
「なるほど。変な言いがかりを付けられるのは目に見えてんな。」
「だから、そうなる前に先手を打つって訳か。」
「相変わらず、抜け目ないよな。」
「どうかな?無理そうなら……」
「…いいや、是非とも任せてくれ。面白そうだ。」
「他の連中にも事情は伏せてそれとなく頼んどく。」
「随分面白いことになりそうだな。楽しみだ。」
「じゃあ、宜しく。」
「「「おう、任せろ。」」」
「あ、それと……(ゴソゴソ)もしピンチだと思ったら(スッ)迷わずこれを使って逃げて。使わなかったら、樹海にでも捨ててくれれば良いから。」
「「「へ?」」」
そう言って、金色の金属塊を手渡す。
「おいおい、良いのか?迷惑を被ったのは事実だし、少しぐらいはこいつをくすねたって……」
「それでまた話が拗れるのはごめんだよ。そもそも、これは金じゃない。」
「「「へ?」」」
「『愚者の金』って言って、これ鉄と硫黄の合金なんだよ。貴族や商人が防犯目的で金庫の手前とかに入れたりしてる。」
やっぱり気付いていたか。恐らく、あれは黄鉄鉱。そして、あの広間はメタルリザード達の餌場なのだろう。
「なるほど。より本人達であると印象付けられる上に、万が一の事があっても掴ませるのは偽物……連中の儲けは無い。」
「寧ろ、偽物を掴ませる事で本物を持っていると深読みさせられる。」
「でもって、最終的には樹海に投げて証拠隠滅するって訳だ。」
「まぁ、それがわからない連中が何人か樹海に降って行くことになるかもしれないけどね。」
「そりゃあ…また……皮肉が効いてるな。」
「つまり、『金の亡者』が『愚者の金』に踊らされて『金の愚者』にジョブチェンジする訳か。」
「亡者から愚者はどっちかっていうと蘇生だろ。」
「そして蘇生したそばから飛び降りて、樹海の魔物の腹の中……」
「……あ~、やばいな。余計笑える。」
「流石に滑稽過ぎるだろ。そんな生き物居るか?」
「居ないと、僕も思いたいね。」
凄い嫌われ様だ。表面上は飄々としてるが、ふつふつと怒りを抱いてたみたいだな。
てか、思ったより察しが良いし侮れないな。学園の教員共に爪の垢を煎じて呑ませたら少しは張り合い出るかな?
今度試してみるか。本当に張り合いが出るか……ナチュラルなバイオテロとなるか、楽しみだ。
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