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2章-2節.ヘルデス家の争続に巻き込まれた私は…
30.少年たちに別れを告げます。
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「とにかく、これなら証拠隠滅と追い込みの両方が出来る。」
「おまけに、冒険者への探索依頼が出されたら、突っぱねて鼻を明かしてやれるしな。」
「抜かりない。本当に抜かりないな。」
「つってもまぁ、例の男に迷宮を踏破される可能性もゼロじゃねぇよな?」
「そうだな。てか、オルブ達が談話室から現れたのが知られてるなら、迷宮の入り口がそこにある事はバレてるよな?」
「て事は、見つかるのも時間の問題か。」
「踏破されれば速攻バレるし、入り口を見つけられても厄介だ。」
「そうだな。そうなればオルブ達は指名手配されちまう。」
「オルブ、お前はその辺、どう考えてんだ?」
「ん~………その辺りは特に何も考えてないかな?多分、踏破する前に死ぬから。」
「「「へ?」」」
「敢えて触れる必要がないから黙ってたけど、そもそもあの道自体が子供しか通れないトラップになってるんだよ。」
「……と、言うと?」
「酷く老朽化が進んでたからねぇ。子供の体重ならともかく、大人の体重が掛かれば間違いなく崩れ落ちるよ。」
「それも三階層分か。まず助からないな。」
「で、メタルリザードの腹の中……ってか。」
「……マジヤバくね?」
そうだったのか。て事は、奇しくもあの馬鹿が子供を差し向けたのは奇跡的に合ってたわけか。じゃあ今頃……
いや、もう過ぎた事だ。忘れよう。
「で、これから迷宮に潜る大人は漏れなく……」
「地の底で、愚者の金塊と共に朽ち果てるか…はたまたトカゲの腹に収まるか…」
「或いは、愚者の金と共にトカゲの腹へ……とかな。こういうの、何て言えば良いんだろうな?」
「分からん。少なくとも皮肉と滑稽を併せ持つ言葉になるだろうな。」
「ほとぼりが収まったら小説にして出版しようぜ?絶対売れるわ。」
「タイトルは『フォール・イン・ヘル』で決まりだな。」
「良いですね。書けたら持って来てください。販路を提供致しますよ。」
ベストセラー間違いなしってか?
「そうなると、数日は外を出歩かねぇ方が良いな。」
「アテはあるのか?」
「適当に迷宮で野営でもするよ。兄さんにもそう伝えておいて貰える?」
「分かった。気を付けろよ。」
「いざとなったら、俺らんとこに来れば良い。いつでも歓迎するぜ。」
「ありがとう。その時が来たら宜しく。」
「それじゃ、早速ヤってくるわ。」
「んじゃ、またな!」
「あぁ、今後ともご贔屓に。」
〈バタン〉
扉が閉まり、少年達は去って行った。
「取り敢えず、これで僕らの所在ははぐらかせると思います。あとはヘルデス家の自滅を待ちましょう。」
抜け目ない奴だな。
「………本当に、もう終わったんだよな?」
「さぁな。取り敢えず、もう帰ろう。」
疑う気持ちはわかる。兎にも角にもさっさと帰るに越した事はないだろう。
「で?オルブはどうする?」
「へ?どうするって??」
「夕飯食ってからウチに泊まるかって聞いてんだよ。」
「へ?」
「迷宮に行くにしても、出来るだけ外出は控えた方が良いだろ?部屋なら空きがあるし。」
「で、でも……」
「気にすんなよ。夕飯食ってから暗い中を送ってくよりもウチに泊まってもらってから明日の朝送るほうが楽なんだよ。なぁ、アレク?」
「そうだな。まぁ、わたしは夕食後に送っても良いがな。」
「だそうだ。どうする?」
「………そういう事なら、本日だけお世話になります。」
「あぁ、歓迎するよ。」
「それじゃ、(ガチャッ)早いとこ帰ろうぜ!」
「あぁ、そうだな。」
そうして私たちは、テルマの促しで小屋を後にし、家へと向かった。
ま、流石にこれで話は終わりだろう………終わりだよな?
「おまけに、冒険者への探索依頼が出されたら、突っぱねて鼻を明かしてやれるしな。」
「抜かりない。本当に抜かりないな。」
「つってもまぁ、例の男に迷宮を踏破される可能性もゼロじゃねぇよな?」
「そうだな。てか、オルブ達が談話室から現れたのが知られてるなら、迷宮の入り口がそこにある事はバレてるよな?」
「て事は、見つかるのも時間の問題か。」
「踏破されれば速攻バレるし、入り口を見つけられても厄介だ。」
「そうだな。そうなればオルブ達は指名手配されちまう。」
「オルブ、お前はその辺、どう考えてんだ?」
「ん~………その辺りは特に何も考えてないかな?多分、踏破する前に死ぬから。」
「「「へ?」」」
「敢えて触れる必要がないから黙ってたけど、そもそもあの道自体が子供しか通れないトラップになってるんだよ。」
「……と、言うと?」
「酷く老朽化が進んでたからねぇ。子供の体重ならともかく、大人の体重が掛かれば間違いなく崩れ落ちるよ。」
「それも三階層分か。まず助からないな。」
「で、メタルリザードの腹の中……ってか。」
「……マジヤバくね?」
そうだったのか。て事は、奇しくもあの馬鹿が子供を差し向けたのは奇跡的に合ってたわけか。じゃあ今頃……
いや、もう過ぎた事だ。忘れよう。
「で、これから迷宮に潜る大人は漏れなく……」
「地の底で、愚者の金塊と共に朽ち果てるか…はたまたトカゲの腹に収まるか…」
「或いは、愚者の金と共にトカゲの腹へ……とかな。こういうの、何て言えば良いんだろうな?」
「分からん。少なくとも皮肉と滑稽を併せ持つ言葉になるだろうな。」
「ほとぼりが収まったら小説にして出版しようぜ?絶対売れるわ。」
「タイトルは『フォール・イン・ヘル』で決まりだな。」
「良いですね。書けたら持って来てください。販路を提供致しますよ。」
ベストセラー間違いなしってか?
「そうなると、数日は外を出歩かねぇ方が良いな。」
「アテはあるのか?」
「適当に迷宮で野営でもするよ。兄さんにもそう伝えておいて貰える?」
「分かった。気を付けろよ。」
「いざとなったら、俺らんとこに来れば良い。いつでも歓迎するぜ。」
「ありがとう。その時が来たら宜しく。」
「それじゃ、早速ヤってくるわ。」
「んじゃ、またな!」
「あぁ、今後ともご贔屓に。」
〈バタン〉
扉が閉まり、少年達は去って行った。
「取り敢えず、これで僕らの所在ははぐらかせると思います。あとはヘルデス家の自滅を待ちましょう。」
抜け目ない奴だな。
「………本当に、もう終わったんだよな?」
「さぁな。取り敢えず、もう帰ろう。」
疑う気持ちはわかる。兎にも角にもさっさと帰るに越した事はないだろう。
「で?オルブはどうする?」
「へ?どうするって??」
「夕飯食ってからウチに泊まるかって聞いてんだよ。」
「へ?」
「迷宮に行くにしても、出来るだけ外出は控えた方が良いだろ?部屋なら空きがあるし。」
「で、でも……」
「気にすんなよ。夕飯食ってから暗い中を送ってくよりもウチに泊まってもらってから明日の朝送るほうが楽なんだよ。なぁ、アレク?」
「そうだな。まぁ、わたしは夕食後に送っても良いがな。」
「だそうだ。どうする?」
「………そういう事なら、本日だけお世話になります。」
「あぁ、歓迎するよ。」
「それじゃ、(ガチャッ)早いとこ帰ろうぜ!」
「あぁ、そうだな。」
そうして私たちは、テルマの促しで小屋を後にし、家へと向かった。
ま、流石にこれで話は終わりだろう………終わりだよな?
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