美少女令嬢な元生徒会副会長を、キモオタな中年教師がNTRる話

小松 美堂

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第二章

上条アキラの幸福

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午前五時、ふと気づけば、明かりが点いている!

友介は、ウトウトしていたが、その眠気は吹き飛んだ。

今日から学校は冬休み。こんなに早い時間に何をしているのか。

マンションの他の部屋は、当然まだ真っ暗なままだ。



30分後、マンションから出て来る人影があった。

友介は、通りの反対側を歩く男の顔を、目を凝らして確認した。

暖かそうなマフラーで顔が半分埋まっていたが、

間違いなく上条アキラであった。



葛城美奈子の自宅のマンションから、なぜか上条が出てくる。一人で。

しかも早朝に、美奈子の部屋だけに明かりが点いて。

答えは、明白だ。



「答え合わせできちゃったかなぁ……

ボクの天使は、嘘つきだったのかぁ……」

友介は、クルマをコインパーキングに移動し、寒空の中マンションに向かった。



「ピンポーン! 」

午前五時半過ぎ。

冬としてはまだ真っ暗な中、チャイムの音が響く。

「ピンポーン!」

再度押すも、反応はない。



今度は電話をかける。

「……はい、もしもし、アキラくん ? 忘れ物 ?……」

「おはよー、ミナ」

「ひっ」

美奈子が息を飲むのが伝わる



「アキラくんじゃなくて残念でしたぁ。ボクだよ友介だよ」

「先生、こんな朝早くからなんですか?非常識な時間ですよ」

「アキラくんなら、その非常識な時間にかけてきてもいいんだねぇ」

「そっ、それは……」

「まあいいんだけどさ。

来客のピンポンには、ちゃんと応答しないいけないなぁ、

居留守はそれこそ非常識ですよぉ」

「えっ……あれ、先生だったんですか、今の。

イタズラかと……

で、何の御用ですか ? やっぱり非常識ですよ」



「年頃の娘が、男を引っ張り込むのは、非常識じゃないのかな。葛城元生徒会副会長さん」







上条アキラは幸福なクリスマスイブを過ごした。



まだ暗い早朝の冬空の下だが、プレゼントのマフラーのせいだけでなく、

身体には昨夜の興奮が残り、寒さなどは一切感じなかった。

引き締めたはずの口元は、前夜の営みを思い出し、自然に綻んでしまう。



「やった! ついに、僕は美奈子の初めてをもらったんだ!!」



叫び出したい気持ちに浮かれ、思わすスキップしてしまう帰り道、

道路の反対側に車を停めて、じっと自分を睨んでいる中年男のことなど、

全く視野に入るはずもなかった。



中学生の時に、父親が会社の破綻による借金返済苦から身体を壊し亡くなった。

以来アキラは家庭の負担軽減のため、猛勉強して特待生として聖愛学園に入学した。

そして、会社を破綻に追い込んだ社会的理不尽に対抗すべく、弁護士の道を目指していた。



そんなアキラの心を惹きつけたのは、葛城美奈子の活躍だった。

地元の名家の令嬢にして県下一のスプリンター、そして才色兼備の美貌と学力。

学園のアイドルの名にふさわしい。

美奈子の姿を目で追うのが、推薦入学と給付型奨学金の獲得を至上命題としている

自身の唯一と言ってもよい癒しになった。

その彼女が、一年生末にケガを負い、二年生になる陸上部を退部したと耳にした。



放課後、フィールドではなく図書室で過ごす美奈子の姿は輝くオーラが色あせ、

くすんで見えた。

その憂い顔は、別な魅力を彼女に与えていたが、

それはふさわしくないと、いてもたってもいられなくなったアキラは、

一計を案じて美奈子を屋上に誘った。

そして、見事に違う方面に目を開かせることに成功し、

生徒会のパートナーとして迎え入れることができた。



生徒会役員としての充実した日々の後の告白、恋人同士となってからの活動。

そして、想い出の生徒会室でのひと時。

大切な思い出だ。



後夜祭の生徒会室での時は、気持ちが昂って、性急に事を進めようとするあまり、

彼女の気分を害してしまった。

あの怯えたような複雑な瞳が忘れられなかった。

でも、だからこそ約束ができ、昨夜の素晴らしいクリスマスイブにつながったとも言える。

それがあったから、彼女とのデートでは自重して性的アプローチは我慢した。

そして、イブに休むために、バイトではがむしゃらに働いて、店長の信任を得て

堂々とシフト休みを請求した。



そして迎えた昨夜



慌ただしい夜の生徒会室ではなく、

彼女の自室のふかふかのベッドで見た美しいラインを描く白い裸体。

慎ましやかだが、自己主張はする小ぶりな乳房の感触、

ピンと勃った桜色のかわいい乳首、

ぴったり閉じた秘所の清らかさ

どれひとつとっても忘れられない姿だ。

ベッドで思わず中腰になって見とれた時は、

自分のペニスがギンギンになってしまい、彼女を怖がらせてしまった。



自分も初めてのコンドームをぎこちないながらも、何とか装着し、

いよいよ二人の結合となったが、

彼女の美しさを汚してしまう気がして、壊さないようできるだけ優しく愛撫し、

抵抗する膣を潜り抜けて感激の挿入を果たした。



初めて異物を挿入された聖穴は狭く、ぎゅうぎゅうと締め付けてきて、

入れるのはひと苦労だった。

しかし、彼女は痛がり、ひと筋の血を流しながらも、我慢して受け入れてくれた。



完全に根元まで入ったとき

「うれしい。しあわせよ」

と、にっこり微笑んでしてくれたキスの味は最高だった。

そのまま昇天してもよいとまで思えた。

これまで、唇を合わせるキスがほとんどだったのに、

この最高のキスから、何と美奈子ちゃんの方から舌を動かし、絡み合わせてくれ、

ディープキスができた。

お互いの舌がぐねぐねと交流しながら、自分のペニスと膣の粘膜が擦り合わられると、

上と下で一体となれた気がして、そのまま溶け合ってしまいたい気分だった。



美奈子ちゃんの秘所の締め付けが素晴らかったから、お返しに何とか彼女にも

心地よさを感じてもらおうと締め付けらけれながらも、

我慢しつつ腰を動かしたが、ぴったり吸い付くような膣内の刺激が強すぎて、

あっけなく発射してしまった。

今まで経験したことがないくらいたくさんの放出できた気がする。



「あっ……これって……出たの?

わたしでキモチ良くなってくれてうれしいっ ! 」

そう言って、彼女は再びキスしてくれた。



「うん、気持ちよかったよ。最高だ。美奈ちゃんは、気持ちよかった?」

「えぇ……よかったわ」

にっこりと輝く笑顔からの言葉を聞いて安心し、

ここのところ、イブ休みのために必要以上に働いた疲れが出たか、

自分はいつしか眠りについてしまった……





「アキラさん……起きて」

今朝は、コンビニの夜勤と言って出かけている関係上、

五時半には葛城邸を出なければならない事に、

美奈子はきっちり対応してくれた。

自分を四時半に起こしてくれ、朝食も用意してくれたのだ。



働き者のカノジョに、「何時に起きたの ?」と聞いても、

幸せそうな笑顔を見せるだけで教えてくれなかった。

トーストと目玉焼き・サラダとコーンスープ・コーヒーというシンプルながらも

十分なメニューがあったから、確実に四時には起きていたのではないだろうか、

全く頭が下がる。

こんな生活が、日々が、大学に入れば送れるんじゃないかと妄想すると、胸が躍る。



朝食を済ませ、出かける際には、行ってらっしゃいのキスもしてくれた。

ディープなキスでないのは残念だったけれど。

今後は、僕がリードしないといけないなと肝に銘じた。



そんなことを思い出せば、ニヤニヤが止まるわけはない。



昨夜、家族には嘘をつくことになってしまったが、

この日のために、コンビニバイトには精を出し、

そのバイト代も家庭に入れている。

美奈子とのデートもままならないくらい急がしく頑張ったのだから、

許してもらおう。

冬休みこそ、デートやエッチもしたいところだが、

残念ながら年末年始は伊豆の温泉地での、泊まり込みのバイトが入っている。



(美奈ちゃん、何とか泊まりに来てくれないかな……今度聞いてみよう)
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