37 / 42
37.闇を断つ
しおりを挟む
「エルヴィンさん……?」
背中を支えられ、意識を取り戻したルナはエルヴィンを見上げた。
エルヴィンの聖魔法はやはり強い。だからこそここに辿り着けたのだとルナはぼんやりと思った。
ルイードを始めとした近衛隊たちはこの付近に近付けずに、成り行きを見守っている。
先ほどのルイードの言い方では、ルイーズが魔物化するのを待っているようだが。
「ルナ、遅くなってすまない! この渦を一緒に鎮静しよう!」
必死で辿り着いたエルヴィンに、ルナはそっと片手で彼の身体を押しのける。
「エルヴィンさん……、この渦は国民だけではなく、この国の歴史の闇の集大成のようです。これを取り込んだら、私は間違いなく自我を失うと思う。だから――」
ルナはエルヴィンを真っ直ぐに見据えて言った。
「闇の力をこの身に宿し、渦が収まったら、すぐに私を聖魔法の力で切ってください」
「何、言っているんだ……?」
「お兄様が言っていました。渦に取り込まれたルイーズは魔物化すると。ならば、この渦の闇の力を私の身に取り込めば、一旦鎮静します。暴発してルイーズが魔物化するよりは、安全にこの渦を鎮静できます」
もはや隠す気のないルナは、エルヴィンに平然と話す。
「あそこにルイーズ王女殿下が……。殿下の意に反して救いたいのは、君の妹だからか?」
「知ってたの?」
エルヴィンの言葉にルナは目を大きく見開く。
「……何となくそうじゃないかと、殿下に確認に行った」
「お兄様に……」
ルナは近寄れるギリギリのラインにいるルイードに目をやると、彼は表情を変えずに、ただこの渦を見ていた。周りの近衛隊がいつでも戦えるように臨戦態勢だ。
「じゃあ、話は早いね。私、元王族なんです。だから、この国を救う責任は、私にもある」
「だからって俺に君を殺せと!?」
エルヴィンの切ない叫びが痛い。ルナは泣かないようにぐっと眉をあげて続ける。
「エルヴィンさん、お兄様を信じてるって言いましたよね? 私も信じてる。この闇を抑えても、国民の不安や怒りが解消されなきゃ意味がないもの。お兄様がこの国の未来を開いていってくれると信じているから、私は安心していなくなれる」
「ルナ!! やめるんだ!」
「殿下……」
二人に割って入るように、遠くからルイードの声がした。
「ルイーズは生きて、この国にしてきたことを省みないと。ちゃんと公の場で裁きを受けるべきです。それに、私は一度死んだ身ですから」
「ルナ……やめてくれ……」
ルイードに向かって、ルナは静かに微笑んだ。
ルイードは妹の覚悟に懇願するも、それより先には進めない。悲しそうな表情にルナの覚悟が揺らぎそうになる。
(月の光よ、私に力を――)
ルイードを振り切るように、再び渦に向き直り、ルナは力を開放しようとした。
「ルナ!!」
背後からエルヴィンの温かな体温を感じ、ルナは抱きしめられたのだと理解する。
「エルヴィンさん!?」
「俺が生涯、君を守るから!! 一緒にこの国を守って行こう!」
エルヴィンに抱きしめられた腕から、彼の聖魔法の力がルナに流れ込んでくる。
渦に手をかざしたまま、ルナの目から涙が溢れる。
「戦友だからって、そんなプロポーズみたいな台詞……さすがエルヴィンさんというか……」
「また泣いているのか」
エルヴィンはがっちりルナを捉えたまま、片手でルナの涙を拭う。
「どうなるかわからないのに、エルヴィンさんを巻き込めないよ」
「俺は君を絶対に殺さない」
ボロボロ涙を溢すルナに、エルヴィンが力強く言う。
「大丈夫だ、俺たちなら。戦友、だろ? 俺たちを信じて」
エルヴィンの唇がルナの月の髪留めに落ちる。
「うん……!!」
エルヴィンの温もりを感じながら、ルナの心が月の光のように輝いていく。
「月の光よ――」
ルナが手を差し出すと、エルヴィンも自身の大きな手をそこに重ねた。
「聖魔法の力よ――」
エルヴィンもルナに習い、唱える。
二人の重なった手からは、大きな光が輝いていく。
「「私たちに力を!!」」
ルナとエルヴィンの声に反応するように、カッと白い、黄金のような光が弾けた。
――この国を守りたい
――ああ、この国の行く末を見守れなくて悲しい……
――愛しているわ……
(これって――)
渦に沿うように光は急速に立ち上っていく。
パアン、と渦が弾け飛び、いつもは闇の力を一斉に受けるはずが、ルナはかつてこの国の王と愛し合った魔女の声を聞いた気が、した。
(落ちる……)
渦の中にいた義妹のルイーズが落下していくのをぼんやりと見つめながら、ルナは意識を手放した。
「保護しろ!!」
ルナを抱えるようにしてエルヴィンも一緒に倒れ込む。
渦は消え去り、ルイードが近衛隊にすぐさま指示を飛ばす。
落下してきたルイーズも見事近衛隊に受け止められ、事なきを得た。
「この二人の力は予想外だったな……」
保護され、毛布にくるまれるルナとエルヴィンを見下ろし、ルイードが大きく息を吐く。
「殿下!」
「ご無事で!」
魔物を鎮圧したシモンとマティアスが揃ってルイードの元に辿り着く。
「上手くいったみたいで何より」
「……エルヴィンをよこしたのはお前か、シモン」
ニカッと笑うシモンに、ルイードは眉根を寄せた。
「ルナ様が一人で走り出して行ってしまったので。まあ、人知れずこの国を守っていた英雄の二人ですよ? 俺は信じていました」
「……私はルナのおかげで、本当の妹殺しにならずに済んだようだ……」
「それは何よりで!」
ルイードは目を細めてルナを見つめた。シモンは嬉しそうに笑っている。
「まーた、二人だけわかり合っちゃってます!? 俺、いい加減グレますからね?」
そんな二人にマティアスが顔をしかめて割り込む。
「ルナ、大丈夫?」
ニャーンとテネがルナの側に寄る。
「ああ、テネか。お前も頑張ったな」
ルイードがテネの頭を撫でると、テネは気持ちよさそうに目を閉じた。
「こいつもルナと一緒に保護してくれ」
ルイードはルナを抱える近衛隊に指示をすると、テネをルナの上にちょこんと乗せた。
ルナもエルヴィンも治療のために運ばれていく。
「殿下が踏み出せたのはお前のおかげだよ、マティアス」
「……俺はお前こそが近衛隊の隊長に相応しいと思っていた。身分のせいでお前ばかり貧乏くじだ」
「俺は、警備隊の隊長になったおかげで、今の奥さんと良い仲になって結婚できたから、幸せだぞ?」
「そうかよ……」
街では近衛隊と警備隊が一緒になり、慌ただしく騒動の後片付けをしている。
ルナとエルヴィンが運ばれていくのを見守りながら、シモンとマティアスは互いに背中を叩いて笑い合った。
背中を支えられ、意識を取り戻したルナはエルヴィンを見上げた。
エルヴィンの聖魔法はやはり強い。だからこそここに辿り着けたのだとルナはぼんやりと思った。
ルイードを始めとした近衛隊たちはこの付近に近付けずに、成り行きを見守っている。
先ほどのルイードの言い方では、ルイーズが魔物化するのを待っているようだが。
「ルナ、遅くなってすまない! この渦を一緒に鎮静しよう!」
必死で辿り着いたエルヴィンに、ルナはそっと片手で彼の身体を押しのける。
「エルヴィンさん……、この渦は国民だけではなく、この国の歴史の闇の集大成のようです。これを取り込んだら、私は間違いなく自我を失うと思う。だから――」
ルナはエルヴィンを真っ直ぐに見据えて言った。
「闇の力をこの身に宿し、渦が収まったら、すぐに私を聖魔法の力で切ってください」
「何、言っているんだ……?」
「お兄様が言っていました。渦に取り込まれたルイーズは魔物化すると。ならば、この渦の闇の力を私の身に取り込めば、一旦鎮静します。暴発してルイーズが魔物化するよりは、安全にこの渦を鎮静できます」
もはや隠す気のないルナは、エルヴィンに平然と話す。
「あそこにルイーズ王女殿下が……。殿下の意に反して救いたいのは、君の妹だからか?」
「知ってたの?」
エルヴィンの言葉にルナは目を大きく見開く。
「……何となくそうじゃないかと、殿下に確認に行った」
「お兄様に……」
ルナは近寄れるギリギリのラインにいるルイードに目をやると、彼は表情を変えずに、ただこの渦を見ていた。周りの近衛隊がいつでも戦えるように臨戦態勢だ。
「じゃあ、話は早いね。私、元王族なんです。だから、この国を救う責任は、私にもある」
「だからって俺に君を殺せと!?」
エルヴィンの切ない叫びが痛い。ルナは泣かないようにぐっと眉をあげて続ける。
「エルヴィンさん、お兄様を信じてるって言いましたよね? 私も信じてる。この闇を抑えても、国民の不安や怒りが解消されなきゃ意味がないもの。お兄様がこの国の未来を開いていってくれると信じているから、私は安心していなくなれる」
「ルナ!! やめるんだ!」
「殿下……」
二人に割って入るように、遠くからルイードの声がした。
「ルイーズは生きて、この国にしてきたことを省みないと。ちゃんと公の場で裁きを受けるべきです。それに、私は一度死んだ身ですから」
「ルナ……やめてくれ……」
ルイードに向かって、ルナは静かに微笑んだ。
ルイードは妹の覚悟に懇願するも、それより先には進めない。悲しそうな表情にルナの覚悟が揺らぎそうになる。
(月の光よ、私に力を――)
ルイードを振り切るように、再び渦に向き直り、ルナは力を開放しようとした。
「ルナ!!」
背後からエルヴィンの温かな体温を感じ、ルナは抱きしめられたのだと理解する。
「エルヴィンさん!?」
「俺が生涯、君を守るから!! 一緒にこの国を守って行こう!」
エルヴィンに抱きしめられた腕から、彼の聖魔法の力がルナに流れ込んでくる。
渦に手をかざしたまま、ルナの目から涙が溢れる。
「戦友だからって、そんなプロポーズみたいな台詞……さすがエルヴィンさんというか……」
「また泣いているのか」
エルヴィンはがっちりルナを捉えたまま、片手でルナの涙を拭う。
「どうなるかわからないのに、エルヴィンさんを巻き込めないよ」
「俺は君を絶対に殺さない」
ボロボロ涙を溢すルナに、エルヴィンが力強く言う。
「大丈夫だ、俺たちなら。戦友、だろ? 俺たちを信じて」
エルヴィンの唇がルナの月の髪留めに落ちる。
「うん……!!」
エルヴィンの温もりを感じながら、ルナの心が月の光のように輝いていく。
「月の光よ――」
ルナが手を差し出すと、エルヴィンも自身の大きな手をそこに重ねた。
「聖魔法の力よ――」
エルヴィンもルナに習い、唱える。
二人の重なった手からは、大きな光が輝いていく。
「「私たちに力を!!」」
ルナとエルヴィンの声に反応するように、カッと白い、黄金のような光が弾けた。
――この国を守りたい
――ああ、この国の行く末を見守れなくて悲しい……
――愛しているわ……
(これって――)
渦に沿うように光は急速に立ち上っていく。
パアン、と渦が弾け飛び、いつもは闇の力を一斉に受けるはずが、ルナはかつてこの国の王と愛し合った魔女の声を聞いた気が、した。
(落ちる……)
渦の中にいた義妹のルイーズが落下していくのをぼんやりと見つめながら、ルナは意識を手放した。
「保護しろ!!」
ルナを抱えるようにしてエルヴィンも一緒に倒れ込む。
渦は消え去り、ルイードが近衛隊にすぐさま指示を飛ばす。
落下してきたルイーズも見事近衛隊に受け止められ、事なきを得た。
「この二人の力は予想外だったな……」
保護され、毛布にくるまれるルナとエルヴィンを見下ろし、ルイードが大きく息を吐く。
「殿下!」
「ご無事で!」
魔物を鎮圧したシモンとマティアスが揃ってルイードの元に辿り着く。
「上手くいったみたいで何より」
「……エルヴィンをよこしたのはお前か、シモン」
ニカッと笑うシモンに、ルイードは眉根を寄せた。
「ルナ様が一人で走り出して行ってしまったので。まあ、人知れずこの国を守っていた英雄の二人ですよ? 俺は信じていました」
「……私はルナのおかげで、本当の妹殺しにならずに済んだようだ……」
「それは何よりで!」
ルイードは目を細めてルナを見つめた。シモンは嬉しそうに笑っている。
「まーた、二人だけわかり合っちゃってます!? 俺、いい加減グレますからね?」
そんな二人にマティアスが顔をしかめて割り込む。
「ルナ、大丈夫?」
ニャーンとテネがルナの側に寄る。
「ああ、テネか。お前も頑張ったな」
ルイードがテネの頭を撫でると、テネは気持ちよさそうに目を閉じた。
「こいつもルナと一緒に保護してくれ」
ルイードはルナを抱える近衛隊に指示をすると、テネをルナの上にちょこんと乗せた。
ルナもエルヴィンも治療のために運ばれていく。
「殿下が踏み出せたのはお前のおかげだよ、マティアス」
「……俺はお前こそが近衛隊の隊長に相応しいと思っていた。身分のせいでお前ばかり貧乏くじだ」
「俺は、警備隊の隊長になったおかげで、今の奥さんと良い仲になって結婚できたから、幸せだぞ?」
「そうかよ……」
街では近衛隊と警備隊が一緒になり、慌ただしく騒動の後片付けをしている。
ルナとエルヴィンが運ばれていくのを見守りながら、シモンとマティアスは互いに背中を叩いて笑い合った。
21
あなたにおすすめの小説
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
清楚な執事長、常駐位置が“お嬢様の隣”に確定しました
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話・後日談12話⭐︎
清楚で完璧、屋敷の秩序そのもの——そんな執事長ユリウスの“常駐位置”が、なぜか私の隣に確定しました。
膝掛けは標準装備、角砂糖は二つ、そして「隣にいます」が口癖に。
さらに恐ろしいことに、私が小声で“要求”すると、清楚な笑顔で「承知しました」と甘く返事をしてくるのです。
社交は上品に、恋心は必死に隠したい。
なのに執事長は、恋を“業務改善”みたいに制度化して逃がしてくれない——!
むっつり令嬢の乙女心臓が限界を迎える、甘々コメディ恋愛譚。
清楚な顔の執事長が、あなたの心臓まで囲い込みにきます。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
図書館でうたた寝してたらいつの間にか王子と結婚することになりました
鳥花風星
恋愛
限られた人間しか入ることのできない王立図書館中枢部で司書として働く公爵令嬢ベル・シュパルツがお気に入りの場所で昼寝をしていると、目の前に見知らぬ男性がいた。
素性のわからないその男性は、たびたびベルの元を訪れてベルとたわいもない話をしていく。本を貸したりお茶を飲んだり、ありきたりな日々を何度か共に過ごしていたとある日、その男性から期間限定の婚約者になってほしいと懇願される。
とりあえず婚約を受けてはみたものの、その相手は実はこの国の第二王子、アーロンだった。
「俺は欲しいと思ったら何としてでも絶対に手に入れる人間なんだ」
冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?
由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。
皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。
ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。
「誰が、お前を愛していないと言った」
守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。
これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。
元婚約者からの嫌がらせでわたくしと結婚させられた彼が、ざまぁしたら優しくなりました。ですが新婚時代に受けた扱いを忘れてはおりませんよ?
3333(トリささみ)
恋愛
貴族令嬢だが自他ともに認める醜女のマルフィナは、あるとき王命により結婚することになった。
相手は王女エンジェに婚約破棄をされたことで有名な、若き公爵テオバルト。
あまりにも不釣り合いなその結婚は、エンジェによるテオバルトへの嫌がらせだった。
それを知ったマルフィナはテオバルトに同情し、少しでも彼が報われるよう努力する。
だがテオバルトはそんなマルフィナを、徹底的に冷たくあしらった。
その後あるキッカケで美しくなったマルフィナによりエンジェは自滅。
その日からテオバルトは手のひらを返したように優しくなる。
だがマルフィナが新婚時代に受けた仕打ちを、忘れることはなかった。
下賜されまして ~戦場の餓鬼と呼ばれた軍人との甘い日々~
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王宮から突然嫁がされた18歳の少女・ソフィアは、冷たい風の吹く屋敷へと降り立つ。迎えたのは、無愛想で人嫌いな騎士爵グラッド・エルグレイム。金貨の袋を渡され「好きにしろ」と言われた彼女は、侍女も使用人もいない屋敷で孤独な生活を始める。
王宮での優雅な日々とは一転、自分の髪を切り、服を整え、料理を学びながら、ソフィアは少しずつ「夫人」としての自立を模索していく。だが、辻馬車での盗難事件や料理の失敗、そして過労による倒れ込みなど、試練は次々と彼女を襲う。
そんな中、無口なグラッドの態度にも少しずつ変化が現れ始める。謝罪とも言えない金貨の袋、静かな気遣い、そして彼女の倒れた姿に見せた焦り。距離のあった二人の間に、わずかな波紋が広がっていく。
これは、王宮の寵姫から孤独な夫人へと変わる少女が、自らの手で居場所を築いていく物語。冷たい屋敷に灯る、静かな希望の光。
⚠️本作はAIとの共同製作です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる