よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった

ベルピー

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第1章 ゲーム世界に転生した!?

第9話 英雄職レベル50に到達

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ユウキは一日もさぼる事なく、スライム王国でひたすらレベル上げを行った。レベルが20になってからは聖なる泉の水を使わずに手持ちの木剣でメタちゃんやキングスライムなどを倒して行く。時々レアスライム。キングメタリックスライムやスライムエンペラーなども出てきたがエンペラースライムは強力な魔法を使う為、ダッシュで逃げた。逆にキングメタちゃんは聖なる泉の水を投げつけたがすばやく避けられ逃げられてしまった。

そんな毎日を過ごしていると、カツヤやアイと別れてから4週間程経った頃に英雄レベルは50に到達した。
「よし。目標のレベル50に到達したぞ。まだ王都から船が来てないから間に合ったな。もうそろそろ船が来るぐらいだからな。」

最果ての村から王都までは船で2週間程かかる。多少誤差はあるだろうから早く来る可能性もあったが、ユウキがレベル50になった時点でまだ船は来ていなかった。

「レベル50になったから能力は平均で360ぐらいになったな。勇者レベルで約45ぐらいか~。かなり強くなれたな俺。」

勇者はカンストで能力値の平均が800程になる。1レベルで能力値が平均8上がる計算になる。

「勇者レベル45って事は終盤ぐらいまでなら安心して進められるな。それとフライの魔法を覚えたのも大きいな。ゲームでは宙に浮いて毒の沼とかでダメージを受けないだけの能力だったけど、現実ならきっと空を飛べるよな。明日試してみよう。」

今日までユウキはスライムとの戦闘でゲームとの違いを色々試していた。ゲームでできた事がここではできなかったり、ゲームではできなかった事がここではできたりと実際に現実として活動してみると違いは多々あった。

例えば魔法に関して、ゲームでは1ターンに一つの魔法を1回しか使用する事ができなかった。ただ実際に行動してみると、同時に左右の手から魔法を放つ事ができた。更にファイア、ファイア、ファイア、ファイアと連続で唱えるとモンスターが攻撃してくるまでに何度も魔法を放つ事ができた。

ただ、逆にゲームでは魔法や攻撃をすればどれぐらいのダメージを与えて、モンスターの残りのHPが見えたのだが、実際はどれぐらいのダメージを与えたのか全くわからなかった。

英雄職のレベルを50まで上げたユウキは、フライの検証は明日にして、テレポートで街に帰った。

次の日、いつものように街を出てスライム王国に向かおうと山に向かうが、
「よし、今日はフライの魔法でスライム王国に行けるか試してみよう。フライ」

ユウキはフライを唱えると身体が浮き上がった。
「お~浮き上がったぞ。これでフィールドを歩いたら毒を受けないんだな。でも・・・・高度を上げていけば・・・」

ユウキは空を飛ぶイメージで高度を上げていった。すると、地上からどんどん離れて行った。
「よし。思った通りだ。フライがあれば空を飛んで移動できるぞ!!これはすごい。こんな序盤から空を移動できたらどこでも行き放題だ。」

ユウキは早速スライム王国に行くため、フライの魔法で山を越えていった。
「ちょっと練習が必要ではあるな。スピード出すと安定しないし、MPの消費量とかも検証しないとな、歩いて無いからMPが回復しないかもしれないし、海の上とかでMP枯渇したら海に沈んで死んでしまうかもしれないもんな。ゲームだったら一度魔法を唱えると一定時間はMPを消費せずに効果は続いてたけどこれもきっとゲームとは違ってる気がする。」

ユウキはフライを使ってスライム王国に着いた。レベルは目標の50に辿りついたので、今からは王都からの船がくるまでどのようにして過ごすか考えながらモンスター狩りをしていた。

「さてもういつ王都の船がきてもおかしくない。それまでどうしようか?このままレベリングするか。それともフライを使って周辺で大事な所をまわってみるか。一度行っておけばテレポートで移動できるから楽になるし。でも王都の船が来た時に俺がいなかったら怪しまれるかもしれない。う~ん。難しいな。」

ゲームの流れで言うと空を飛んで移動が可能になるのは終盤である。終盤になると自由に世界を旅する事ができるようになり、通常はいけない強力な装備品がある洞窟や塔、重要なアイテムがある祠や、空を飛んでいかないといけない街もあった。ユウキは飛行手段を得たのでゲーム序盤から全ての所に行くことが可能になった。

(とりあえずは王都の船がくるまでは上がるかわからないけどレベリングしながら、戦闘技術を磨くことにしよう。戦闘になれていたらきっとこの先、役に立つはずだ。で、王都の船がきたら船旅が2週間ぐらいだから、その時に今後どうするかゆっくり考えるか。)

ユウキは英雄職レベルを50にしたので、カツヤよりも数段強い力を手に入れていた。この世界でカツヤにアイを奪われない為に。勇者のカツヤではなく、自分がこのゲームの主人公になる為に。ユウキの努力は続くのだった。

その2日後、王都からの船が無事最果ての村に到着した。
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