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第一章 金貨一枚から変わる俺の異世界生活
第3話 異世界転生『如月花院』
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俺の名前は如月花院、30歳無職だ。いや無職といっても某服飾ショップで販売のバイトをしているから一応働いてはいる。家は6畳の1ルーム。風呂付でもちろん風呂とトイレは別のタイプだ。
アルバイト先の某服飾ショップは全国展開の有名店なんで、毎日多くの客が来る。最近は文明機器の発展によってレジにいなくてもお客様が勝手に商品を購入して持って帰ってくれる。便利な世の中だ。
お客様が手に取った服をキレイに畳んで、元の場所に戻す。在庫が少なくなったら補充するのが俺の仕事だ。
週の中で休みは2日。週休2日なのでブラックな社畜という訳ではないだろう。といっても正社員じゃないから働いた分しか給料は出ない。ド底辺と言えるだろう。
休日はもっぱらパソコンと携帯でフリーゲームをするか、小説投稿サイトでラノベを読みあさっている。彼女?いる訳ないだろ。ド底辺無職の俺に・・・
いや正確には童貞ではないから彼女がいた事はある。そりゃあるだろ30歳も生きてるんだぞ!いや~昔は良かった。花院君、花院君ってよってくる女もいたんだから。今ではそんな事1ミリもないけど・・・
いや話がずれた。なんで今俺が自分の事を話してるかって・・・
それは目の前に自称神様という、頭に輪っかを乗せて白い翼を生やした女性が宙に浮いてて俺に自己紹介をしろって言ったからだ。
「それで自称神様?俺は本当に死んだんですか?」
「何度もそう言っておるであろう。お主も地球の人間なら知っておるだろう。トラックに引かれて死んだ者がどうなるのか。」
(たしかに俺は、休みだから本屋にでも行って涼もうかと思って街を歩いていた時に目の前の女の子が赤になってる横断歩道を渡るのが見えて咄嗟に走った。気づいたら目の前に大きなトラックがいた所までは覚えてるけど・・・それにトラックに引かれた者がどうなるかなんて死ぬ以外の答えないだろ・・・)
「は~。やっぱり俺は死んだんですね。でもならどうして俺はここにいるんですか?」
「うむ。妾は探しておったのじゃ。妾の為に働いてくれるものを。」
「ん?どういう事ですか?」
「お主もラノベ?とかいう小説を知っておるだろう。あれは本当によくできておる。どうやって知ったのかわからぬが、よくあれだけの事を書けるものじゃ。」
「えっ???」
(どういう事?ラノベ・・・女神・・・もしかして俺って剣と魔法の世界に転生とかしちゃう感じ?俺TUEEEとか、複数の女性と良い感じになっちゃう感じなの?)
「妾はお主の心が読める。考えておる事はわかるがそうホイホイと神の力を渡す事はできぬぞ。」
「えっ!?どうしてですか?これはもう異世界転生って事ですよね。じゃあチートをくれる為に女神様がここに呼んだんですよね?」
「それは間違っておらぬが、力を与えるには妾もそれなりに対価が必要じゃ。」
「対価?前世で善行を積んだとかですか?」
「そんなものは関係ない。金じゃ。」
「金?」
「そうじゃ。金がなければ何もできぬじゃろう。妾もブランド品や旅行、高級店で食事に金がかかるのじゃ。」
(神様も金がいるのか・・・世知辛い世の中だね~。)
「でも神様。俺って全然お金持ってませんよ。」
「知っておる。じゃからこれから行く異世界で妾の為にお金を貢いでほしいのじゃ。」
(貢ぐって・・・でもお金を稼いでこの女神に従えば異世界チートができるのか?)
「そうじゃな。妾の為にお金を稼いでくれるならその対価として力を与えるのは問題ないぞ。」
(異世界に転生するのに何も持っていけないのは意味無いよな。リスクがあるのはしょうがない。この話は乗る方がいいな。)
「わかりました。女神様の提案に乗ろうと思います。それでどんなチートをくれるんですか?鑑定、アイテムボックス、転移魔法みたいな定番チートはもらえるんですか?」
「無理じゃ。今の妾は金欠じゃ。」
「えっ・・・」
「じゃから今すぐお主にギフトを授ける事はできん。」
(マジか・・・いきなり異世界ウハウハ人生が詰んだぞ。いや待て待てお金を納めれば力はくれるって言うんだ。俺が王族や上級貴族に転生したならすぐにできるだろう。はっ。そういう事か。王族に転生させてやるから持ってるお金を納めろって事ね。それなら納得だ。)
「いや・・・それも無理じゃ。」
「はっ???」
「貴族以上に転生させるのも力がいる。今の妾じゃ無理なのじゃ。」
(どういう事?何もないけど、女神様にお金を納めろって事?そんなのムリゲーじゃん。思ってた異世界転生と話がちがうじゃん。)
「お主ならやれるはずじゃ。頼んだぞ。」
トラックに引かれ、テンプレ通りに女神と会い、テンプレ通りにチートを・・・はもらえなかったが、チートを貰える約束をし、異世界へと転生した如月花院は、カインの元へと旅立ったのだった。
『妾の為にも頼んだぞ・・・。さてアニメの続きでも見るかのぉ。今日は空から女の子が降りてくる天空の城のアニメがよいかのぉ。あのシリーズのアニメは良くできておる。色々妾も買いたいものがあるんじゃ。期待してまっておるぞ如月花院よ。』
アルバイト先の某服飾ショップは全国展開の有名店なんで、毎日多くの客が来る。最近は文明機器の発展によってレジにいなくてもお客様が勝手に商品を購入して持って帰ってくれる。便利な世の中だ。
お客様が手に取った服をキレイに畳んで、元の場所に戻す。在庫が少なくなったら補充するのが俺の仕事だ。
週の中で休みは2日。週休2日なのでブラックな社畜という訳ではないだろう。といっても正社員じゃないから働いた分しか給料は出ない。ド底辺と言えるだろう。
休日はもっぱらパソコンと携帯でフリーゲームをするか、小説投稿サイトでラノベを読みあさっている。彼女?いる訳ないだろ。ド底辺無職の俺に・・・
いや正確には童貞ではないから彼女がいた事はある。そりゃあるだろ30歳も生きてるんだぞ!いや~昔は良かった。花院君、花院君ってよってくる女もいたんだから。今ではそんな事1ミリもないけど・・・
いや話がずれた。なんで今俺が自分の事を話してるかって・・・
それは目の前に自称神様という、頭に輪っかを乗せて白い翼を生やした女性が宙に浮いてて俺に自己紹介をしろって言ったからだ。
「それで自称神様?俺は本当に死んだんですか?」
「何度もそう言っておるであろう。お主も地球の人間なら知っておるだろう。トラックに引かれて死んだ者がどうなるのか。」
(たしかに俺は、休みだから本屋にでも行って涼もうかと思って街を歩いていた時に目の前の女の子が赤になってる横断歩道を渡るのが見えて咄嗟に走った。気づいたら目の前に大きなトラックがいた所までは覚えてるけど・・・それにトラックに引かれた者がどうなるかなんて死ぬ以外の答えないだろ・・・)
「は~。やっぱり俺は死んだんですね。でもならどうして俺はここにいるんですか?」
「うむ。妾は探しておったのじゃ。妾の為に働いてくれるものを。」
「ん?どういう事ですか?」
「お主もラノベ?とかいう小説を知っておるだろう。あれは本当によくできておる。どうやって知ったのかわからぬが、よくあれだけの事を書けるものじゃ。」
「えっ???」
(どういう事?ラノベ・・・女神・・・もしかして俺って剣と魔法の世界に転生とかしちゃう感じ?俺TUEEEとか、複数の女性と良い感じになっちゃう感じなの?)
「妾はお主の心が読める。考えておる事はわかるがそうホイホイと神の力を渡す事はできぬぞ。」
「えっ!?どうしてですか?これはもう異世界転生って事ですよね。じゃあチートをくれる為に女神様がここに呼んだんですよね?」
「それは間違っておらぬが、力を与えるには妾もそれなりに対価が必要じゃ。」
「対価?前世で善行を積んだとかですか?」
「そんなものは関係ない。金じゃ。」
「金?」
「そうじゃ。金がなければ何もできぬじゃろう。妾もブランド品や旅行、高級店で食事に金がかかるのじゃ。」
(神様も金がいるのか・・・世知辛い世の中だね~。)
「でも神様。俺って全然お金持ってませんよ。」
「知っておる。じゃからこれから行く異世界で妾の為にお金を貢いでほしいのじゃ。」
(貢ぐって・・・でもお金を稼いでこの女神に従えば異世界チートができるのか?)
「そうじゃな。妾の為にお金を稼いでくれるならその対価として力を与えるのは問題ないぞ。」
(異世界に転生するのに何も持っていけないのは意味無いよな。リスクがあるのはしょうがない。この話は乗る方がいいな。)
「わかりました。女神様の提案に乗ろうと思います。それでどんなチートをくれるんですか?鑑定、アイテムボックス、転移魔法みたいな定番チートはもらえるんですか?」
「無理じゃ。今の妾は金欠じゃ。」
「えっ・・・」
「じゃから今すぐお主にギフトを授ける事はできん。」
(マジか・・・いきなり異世界ウハウハ人生が詰んだぞ。いや待て待てお金を納めれば力はくれるって言うんだ。俺が王族や上級貴族に転生したならすぐにできるだろう。はっ。そういう事か。王族に転生させてやるから持ってるお金を納めろって事ね。それなら納得だ。)
「いや・・・それも無理じゃ。」
「はっ???」
「貴族以上に転生させるのも力がいる。今の妾じゃ無理なのじゃ。」
(どういう事?何もないけど、女神様にお金を納めろって事?そんなのムリゲーじゃん。思ってた異世界転生と話がちがうじゃん。)
「お主ならやれるはずじゃ。頼んだぞ。」
トラックに引かれ、テンプレ通りに女神と会い、テンプレ通りにチートを・・・はもらえなかったが、チートを貰える約束をし、異世界へと転生した如月花院は、カインの元へと旅立ったのだった。
『妾の為にも頼んだぞ・・・。さてアニメの続きでも見るかのぉ。今日は空から女の子が降りてくる天空の城のアニメがよいかのぉ。あのシリーズのアニメは良くできておる。色々妾も買いたいものがあるんじゃ。期待してまっておるぞ如月花院よ。』
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