1枚の金貨から変わる俺の異世界生活。26個の神の奇跡は俺をチート野郎にしてくれるはず‼

ベルピー

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第二章 シフォン子爵領とダンジョン事情

第74話 冒険者の言葉遣い

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地下39階でタント達を助けたカインとラックは、そのまま地下39階にテントを張り、タント達と食事をしながら話をしていた。

「助けてくれて助かったよ。あそこでカイン達が来てくれなかったら俺達は死んでただろう。お前達は命の恩人だ。」

「タントは大げさにゃ。生きてるんだから良しとするにゃ。」

「そうよタント。運だって実力の内だわ。今日も生きてて無事に食事と絶品のシフォンケーキが食べられる。最高だわ。」

「そういうお前はもう大丈夫なのか?」

「ええイースが回復してくれたから問題ないわ。それより貴方の剣が問題ね。」

「そうだな・・・こんな事ならちゃんとメンテナンスしておくんだったな。」

「タントさんは予備の剣を持っていないのか?」

「ああ。」

(いやいや予備の剣を持ってないってどんだけ準備不足なんだよ。それに今思えばこのダンジョンの罠は、事前に発見できるのになんで魔物召喚の罠踏んでるんだよ!?魔物召喚の罠だったから俺達が助ける事ができたけど、これがモンスターハウスの罠だったら別の場所に飛ばされてたから助けるのは無理だったんだぞ・・・しょうがない。どちらにしても今の俺はこれを使わないんだ。予備として持っていてもよかったけど、地上に戻る前にタント達が死んだら悔やまれるしな。)

「ならこれを使ってくれ。俺は今は刀をメイン武器としてるんだ。だから今はこの剣は使ってないんだ。」

そう言ってカインは、黒刀を手に入れた日に買った、能力Bの剣をタントに渡した。

「これ・・・かなり良い剣じゃねぇか。こんなの受け取れねぇよ。」

「いやタントさん。折れた剣じゃ地上に戻るのも難しいだろう。それに・・・気が引けるなら後で返してくれればいい。」

「そうか・・・わかった。ありがたく借りるとするよ。ありがとうカイン。」

「いえいえ、俺達は明日ボス戦で、タントさん達と一緒に行動できませんから。」

「カイン・・・その『さん』付けはそろそろやめろ。俺の事はタントでいい。お前はまだ小さいからそうやって呼ぶんだろうが冒険者は実力が全てだ。それにそういった言葉使いは他の冒険者にも舐められる。これからも続けていくなら直した方がいい。」

「それアタシも思ってたにゃ。カインは丁寧すぎるのにゃ。タントなんかにさんは元々いらないにゃ。」

「おいおいどういう事だよ!それは。」

「そのままの意味にゃ。」

(なるほど・・・たしかにラックは誰に対してもさん付けせずに呼んでたな。冒険者としての言葉遣いか・・・そうだな郷に入っては郷に従え。日本人の悪い癖っていうのもあるだろうけど、見た目はまだ子供なんだ。舐められない様に実力を付けて来たけど態度や言葉遣いも意識していかないとな。」

「わかったよタント。」

「それよりラック。貴方達二人でボスに挑むの?」

「そうにゃ。地下40階のボスはスケルトンキングにゃ。作戦もちゃんと立ててるから大丈夫にゃ。」

「ヴィッツみたいな盾役がいないのに大丈夫なの?スケルトンキングの攻撃は強力よ?」

「大丈夫にゃ。どんな攻撃も当たらなければ意味はないにゃ。アタシとカインならスケルトンキングの攻撃ぐらい避けるのも簡単にゃ。」

「そう・・・ならもう何も言わないけど、ちゃんと攻略して帰ってきなさいよ。」

「ミラースありがとうにゃ。タント達もこのダンジョンを攻略する予定だったのかにゃ?」

「ええ。今回はタントの武器がダメになったからあきらめるけど、最近カインとラックがダンジョンによく挑戦してるじゃない。私達もそろそろダンジョン攻略者の称号がほしいと思ってね。Bランクに上がるのは当分先だろうけど、ランクを上げる為にもダンジョン攻略は必須だったからね。カイン達よりも先に攻略して情報を教えてあげようと思ってたけど、ダメだったわ。」

「アタシ達がここを攻略したら、ボスの情報を教えるにゃ。ミラースだってここまできたなら攻略はすぐできるにゃ。」

「ラック・・・ありがと。」

そうして、生きてる事を喜び合った翌日、カインとラックはタント達と別れた。

「なあ、帰還玉も持ってるけど本当に大丈夫か?」

「ああ。剣はカインが貸してくれたモノがあるし、ここまでも来れたんだ。地下31階まで戻るのは訳ないさ。それに・・・帰還玉を借りると今回のダンジョン挑戦が大幅な赤字になっちまう。ただでさえ新しい剣も調達しないといけないんだ。戻りながら魔物を倒して魔石集めだな。」

「わかった。次は地上で、だな。」

「ああ。お前達も危なくなったら帰還玉で戻れよ。それはもしもの時のアイテムだ。ケチるんじゃないぞ。って言っても今のお前達ならボスも倒しそうだな。ボスを倒して先にシフォンで待っててくれ。俺達が戻ったらダンジョン攻略のお祝いをしようぜ。」

「それは良いにゃシフォンケーキパーティにゃ。」

(武器のメンテナンスか・・・タント達は実力のあるCランクの冒険者だ。普通であればダンジョンの攻略もお手の物だろう。剣が使えなくなるアクシデントさえなければ・・・。だけどこれが慢心だったり油断だったりするんだろうな。大丈夫。問題ない。とは思っても俺達も気を付けないとな。あれだな、だろう運転じゃなくて、かもしれない運転・・・だったかな。)

タント達を見送った後、カインとラックは地下40階へと続くワープゾーンへと向かった。

「ラック、準備は大丈夫か?」

「大丈夫にゃ。ボスを倒してシフォンケーキパーティ。シフォパにゃ。今から楽しみにゃ。」

「ああ、そうだな。作戦は覚えてるな。」

「もちろんにゃ。」

「よしそれじゃ・・・油断せずに行こう。」

「おーにゃ。だけどカイン・・・前も思って言えなかったにゃが、それってテニスのアニメの部長の決め台詞にゃ?」

「知ってたか・・・」

「もちろんにゃ。アニメでアタシの知らない事はないにゃ。」

そうして、カインとラックはワープゾーンへと入ったのだった。
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