1枚の金貨から変わる俺の異世界生活。26個の神の奇跡は俺をチート野郎にしてくれるはず‼

ベルピー

文字の大きさ
83 / 193
第三章 アルプス王国のお姫様

第83話 王都を目指して三千里

しおりを挟む
シフォンの町に別れを告げたカインとラックの二人は、王都を目指して移動していた。王都アルプスまでは馬車で1カ月程かかる距離にある。今回も、フロリダからシフォンに向かった時の様に乗合馬車や護衛依頼を利用せずに二人で王都を目指していた。

他の町への乗合馬車はあったが、王都までの距離が遠いので直通の乗合馬車がなく、他の町を経由してもよかったが、どの町も予想以上に滞在する事になってしまい、他の町に寄るといつまで経っても王都に行けないのと、護衛依頼は二人では夜の見張りなどを考えると護衛しきれないと判断したためだ。もちろん複数の冒険者が護衛として参加する護衛依頼もあったが、カインには他の人に言えば間違いなくトラブルになるようなチートをいくつも持っているので、初見の冒険者と一緒に旅をするのを避けた形だ。

「やったにゃ。カインこれで今日の晩御飯はモーモーギュウの焼肉で決まりにゃ。」

「あっラック。解体するのはちょっと待ってもらっていい?」

「どうしたのにゃ?」

「ああ折角錬金術を覚えたんだ。色々試そうと思ってね。」

(分離と錬成が使えるって事だったよな。分離って言うんだから、モーモーギュウを解体しなくても肉と骨と内臓とかって感じで分けれるはずだ。)

カインは、モーモーギュウに向かって両手を向け、心の中で肉と骨と内臓に分かれろ。と念じた。

すると・・・

錬金術は発動せず、モーモーギュウはラックに倒された姿のままだった。

「あれ?」

「どうしたのにゃ?」

(どういう事だ?あっ!?そうか直接触れないといけないのか。あのアニメの主人公も地面に手をあてて槍とか作り出してたもんな。)

カインは再度モーモーギュウに近づき、死体に触れて錬金術を発動した。

すると・・・

目の前のモーモーギュウは、光輝き、光が収まるとそこには、肉、骨、皮、内臓に分かれたモーモーギュウの姿があった。

「成功だ。」

「すごいにゃ。アタシが解体しなくても一瞬で解体されたにゃ。これでもう解体しなくてよくなったにゃ。うれしいにゃ。解体は手が血だらけになるから正直いやだったにゃ。」

「たしかにそうだな。これでめんどくさい解体をしなくて済んだな。錬金術は魔力を使うみたいだから魔力を増やすにも丁度いいし、錬金術の良い練習にもなる。しばらく解体は俺がするよ。」

「わかったにゃ。ならアタシは魔物を倒すのを担当するにゃ。役割分担にゃ。適材適所にゃ。あれ?そういえば血はどこにいったのかにゃ?」

「・・・そういえばそうだな。」

(血を指定しなかったからなくなったのか?いやそれなら皮だって指定してないからないはずだけど、皮は普通にあるしどういう事だ?今回指定したのは、モーモーギュウから肉、骨、内臓を取り出す事だ。取り出したから皮が残ったって事か?血ははそのまま流れて消えてしまったって事だろうか?たしかに地面は赤黒くなってるしそういう事か。血とかが必要なら分離して容器を用意すれば血だけを抜く事もできそうだな。とりあえず分離が出来た事と、直接触らないと発動しないって事はわかったな。)

無事に錬金術を発動させたカインは、その後魔物が出てくるたびに錬金術を発動して、練度を高めていった。

そして日が沈みそうになってきた頃・・・

「カイン、どうするにゃ?この辺りで夜営するのかにゃ?見張りならがんばるからまかせるにゃ。」

「いやちょっと試したい事があってな。錬金術を使えば夜営も快適にできるんじゃないかと思ってな。」

「どういう事にゃ?」

「まあちょっと見ててくれ。」

カインとラックは、街道を外れた人目に付かない場所に来ていた。周りに木が生えてたり、岩が合ったりと視界が悪い場所だ。そこでカインは地面に両手を付けて錬金術を発動した。

すると地面の土がぐんぐんと盛り上がり、高さ10m程の土の円柱が出来上がったのだ。

「どうだ?この上でテントを張れば魔物も盗賊も襲って来ないだろ?」

「なるほどにゃ。だから街道から外れてこんな所にきたのにゃ?アタシはてっきり盗賊狩りでもするのかと思ったにゃ。」

「ああ。10mぐらいの土の壁を作って俺達を囲んで防御壁にするか、岩に穴をあけて洞窟みたいにするか迷ったんだけど、土自体を盛り上げた方が俺達の視界も良くなるしいいかなっと思ったんだ。」

「たしかにこれなら安心して夜営できるにゃ。だけどカイン?どうやって上までいくにゃ。」

「あっ・・・ってウソウソちゃんと考えてるよ。ほらこうやって階段を作れば上に上がれるでしょ。上がったら階段を消せば簡単安全地帯の出来上がりさ。」

(他の人に見られない場所を探さないといけない点だけがネックだけど、これなら見張りに時間を取られる事もないし、安心して王都を目指せそうだな。10mもあれば大丈夫だろ?もっと高くする事はできるけど、高くすれば安全と引き換えに他の人に見られる可能性があるからな。錬金術が上手くなればテントなんか使わなくても簡易的な家を作る事もできそうだし、錬金術万能だな。もっと色々可能性があると思うから、ドンドン考えて行こう。)

カインが作った円柱の上で、仕留めたモーモーギュウを二人で食べ、二人は見張りをする事なく眠りにつくのだった。
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!

霜月雹花
ファンタジー
 神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。  神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。 書籍8巻11月24日発売します。 漫画版2巻まで発売中。

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆ 気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。 チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。 第一章 テンプレの異世界転生 第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!? 第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ! 第四章 魔族襲来!?王国を守れ 第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!? 第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~ 第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~ 第八章 クリフ一家と領地改革!? 第九章 魔国へ〜魔族大決戦!? 第十章 自分探しと家族サービス

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

処理中です...