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第三章 アルプス王国のお姫様
第120話 みんな大好き銀色のスライム⁉
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「カイン。早く行くにゃ。今回は地下40階まで行きたいにゃ。だから1秒も無駄にできないにゃ。」
「キュキュ」
「スズも早く行きたいって言ってるにゃ。」
ギルドで、ダンジョンの報告及び情報を集めていると、ラックとスズが早くダンジョンに行こうとカインの腕を引っ張っていた。ちなみにレベルが20に上がった事で、スズは身体の一部を変形する事ができるようになっていた。今も身体から2本、腕のようなモノが伸びてカインの腕に絡まっていた。
「待て待て。地下40階まで行くとしてもどんな魔物が出るのかとか、地図はなくてもダンジョンの傾向とか、ドロップアイテムとか知っておけば良い情報があるんだ。それを知らずに行って何かあったらどうするんだ?ただでさえスズはまだまだ弱いんだ。事前準備はしっかりしておかないと。それに・・・」
「それに何にゃ?」
「ああ、実は逃げ足の速い銀色のスライムが、地下21階から先で出るらしいんだ。」
「それって!?」
「ああ、俺の元居た世界に詳しいラックならわかるだろ?信号機の時にはなんでだよ!?って思ったけど、あれがあったからこそ、銀色スライムの情報を見た時にもしやって思ったんだよ。この世界にはレベルの概念がないから詳しくはわからないけど、かなり期待できると思ってな。」
「なるほどにゃ。それなら納得にゃ。たしかにカインの言うあのスライムが出るなら大量レベルアップできる可能性があるにゃ。スズは魔石を取り込んでもレベルアップできるから黄亀ダンジョンを攻略するのにも役立つにゃ。そうと決まれば早く調べるにゃ。アタシとスズはカインが調べてる間に魔物避けのお香とか前回使ったアイテムの補充をしてくるにゃ。今回はメタ・・・はダメにゃ。銀色のスライムを倒す事を目標にするにゃ。」
(と言っても地下21階から先で見かけたっていう情報しかないんだよな~。とてもすばやく見たと思ったらすぐに逃げた。とか、剣で攻撃したらカキンと音がして剣が欠けた。とか、魔法を使ったけど魔法は効かないみたいだ。とか・・・まあ俺の知ってるヤツと特徴は一致してるからあのスライムなんだろうけど・・・問題は現実世界でちゃんとダメージが与えれるのかって所だよな~。剣が欠けたって事は相当固いんだろう。ゲームじゃそれでもダメージを1ずつ積み重ねて倒したけど、この世界に会心の一撃とかってあるんだろうか?それに俺の刀は一点物だから欠けるのも困る。さてどうしたものか・・・)
そんな事を考えながらもできるだけ、黄亀ダンジョンの情報を調べたカイン達はその後、ダンジョンへと向かって行った。
そして・・・
「ダメにゃ。又逃げたにゃ。」
「クソっ!!逃げ足早すぎだろ。」
地下21階からスタートした今回のダンジョン攻略だが、1日目、2日目と銀色のスライムは見つからないものの、順調に下へ下へと降りて行き、3日目地下29階にて初めて目当ての銀色のスライムが見つかった。だが、銀色スライムはカイン達の目の前に現れたのは一瞬で、カイン達と目が合うと一目散に逃げ出した。
ゲームとは違い逃げ出したと言っても同じ階層内にいる事がわかったので、その後カイン達は必死に銀色のスライムを探したのだが、その日銀色スライムを5回見つけたにも拘わらず、全て一瞬で逃げられ一度も戦闘する事がなかったのだ。敏捷の能力はカインがBでラックがAなのだが、追いかける暇もなく見失ってしまう現状だった。
「二手に分かれて挟み打ちにするのはどうかにゃ?」
「どうだろ?挟み打ちにしたとしても楽々俺の横を通りすぎて逃げそうな気しかしないんだけど・・・」
「開放した神の奇跡は使えないのかにゃ?」
「なるほど。そうだな・・・」
(隠密を使って見つければ気づかれる事なく近づく事ができるか?だけど攻撃をしたらきっと気づかれるよな?一撃で倒せるなら隠密もありだと思うけど、多分一撃じゃ倒せないだろうな。そうなると錬金術か?いや地形を変える事は出来るだろうけど俺よりも銀のスライムの方が行動が早いか。ならいっそ土魔法で対抗した方がいい気がする。直接魔法は効かないだろうが、見つけた瞬間、銀のスライムの後方に土の壁を形成するのはどうだろう?逃げ道を防げばいいんだ。そうだ四方を囲めば俺達と戦闘するしか逃げ場がなくなる。それなら強制的に逃走不可の戦闘になるじゃないか。これなら可能性もある。よしこれで行こう。)
「ラック。ちょっと試したい事がある。こんな感じで次はやってみようと思うんだけどどうだろうか?」
カインは、土魔法を使って銀色のスライムと戦闘を行うようにすることをラックに伝えた。
「たしかにカインの案なら銀色のスライムを倒せるかもしれないにゃ。だけど今日は動き周ってもう疲れたにゃ。良い案が浮かんだから実践は明日にするにゃ。銀色のスライムもこの階層にいる事がわかったから逃げないにゃ。」
「・・・それもそうだな。明日は銀色スライムの討伐と地下30階のボスは倒したい所だな。」
(4日目で地下30階か・・・今回地下40階に行くのは難しそうだな。だけど銀色スライムを倒せたらレベリングはできる。完全攻略する為にもスズだけじゃなくて俺達のレベルアップだって必須だから深く潜らなくてもレベリングできるならありがたいな。)
そうして、カイン達は地下29階でテントを張り、本日のダンジョン探索を終えるのだった。
「キュキュ」
「スズも早く行きたいって言ってるにゃ。」
ギルドで、ダンジョンの報告及び情報を集めていると、ラックとスズが早くダンジョンに行こうとカインの腕を引っ張っていた。ちなみにレベルが20に上がった事で、スズは身体の一部を変形する事ができるようになっていた。今も身体から2本、腕のようなモノが伸びてカインの腕に絡まっていた。
「待て待て。地下40階まで行くとしてもどんな魔物が出るのかとか、地図はなくてもダンジョンの傾向とか、ドロップアイテムとか知っておけば良い情報があるんだ。それを知らずに行って何かあったらどうするんだ?ただでさえスズはまだまだ弱いんだ。事前準備はしっかりしておかないと。それに・・・」
「それに何にゃ?」
「ああ、実は逃げ足の速い銀色のスライムが、地下21階から先で出るらしいんだ。」
「それって!?」
「ああ、俺の元居た世界に詳しいラックならわかるだろ?信号機の時にはなんでだよ!?って思ったけど、あれがあったからこそ、銀色スライムの情報を見た時にもしやって思ったんだよ。この世界にはレベルの概念がないから詳しくはわからないけど、かなり期待できると思ってな。」
「なるほどにゃ。それなら納得にゃ。たしかにカインの言うあのスライムが出るなら大量レベルアップできる可能性があるにゃ。スズは魔石を取り込んでもレベルアップできるから黄亀ダンジョンを攻略するのにも役立つにゃ。そうと決まれば早く調べるにゃ。アタシとスズはカインが調べてる間に魔物避けのお香とか前回使ったアイテムの補充をしてくるにゃ。今回はメタ・・・はダメにゃ。銀色のスライムを倒す事を目標にするにゃ。」
(と言っても地下21階から先で見かけたっていう情報しかないんだよな~。とてもすばやく見たと思ったらすぐに逃げた。とか、剣で攻撃したらカキンと音がして剣が欠けた。とか、魔法を使ったけど魔法は効かないみたいだ。とか・・・まあ俺の知ってるヤツと特徴は一致してるからあのスライムなんだろうけど・・・問題は現実世界でちゃんとダメージが与えれるのかって所だよな~。剣が欠けたって事は相当固いんだろう。ゲームじゃそれでもダメージを1ずつ積み重ねて倒したけど、この世界に会心の一撃とかってあるんだろうか?それに俺の刀は一点物だから欠けるのも困る。さてどうしたものか・・・)
そんな事を考えながらもできるだけ、黄亀ダンジョンの情報を調べたカイン達はその後、ダンジョンへと向かって行った。
そして・・・
「ダメにゃ。又逃げたにゃ。」
「クソっ!!逃げ足早すぎだろ。」
地下21階からスタートした今回のダンジョン攻略だが、1日目、2日目と銀色のスライムは見つからないものの、順調に下へ下へと降りて行き、3日目地下29階にて初めて目当ての銀色のスライムが見つかった。だが、銀色スライムはカイン達の目の前に現れたのは一瞬で、カイン達と目が合うと一目散に逃げ出した。
ゲームとは違い逃げ出したと言っても同じ階層内にいる事がわかったので、その後カイン達は必死に銀色のスライムを探したのだが、その日銀色スライムを5回見つけたにも拘わらず、全て一瞬で逃げられ一度も戦闘する事がなかったのだ。敏捷の能力はカインがBでラックがAなのだが、追いかける暇もなく見失ってしまう現状だった。
「二手に分かれて挟み打ちにするのはどうかにゃ?」
「どうだろ?挟み打ちにしたとしても楽々俺の横を通りすぎて逃げそうな気しかしないんだけど・・・」
「開放した神の奇跡は使えないのかにゃ?」
「なるほど。そうだな・・・」
(隠密を使って見つければ気づかれる事なく近づく事ができるか?だけど攻撃をしたらきっと気づかれるよな?一撃で倒せるなら隠密もありだと思うけど、多分一撃じゃ倒せないだろうな。そうなると錬金術か?いや地形を変える事は出来るだろうけど俺よりも銀のスライムの方が行動が早いか。ならいっそ土魔法で対抗した方がいい気がする。直接魔法は効かないだろうが、見つけた瞬間、銀のスライムの後方に土の壁を形成するのはどうだろう?逃げ道を防げばいいんだ。そうだ四方を囲めば俺達と戦闘するしか逃げ場がなくなる。それなら強制的に逃走不可の戦闘になるじゃないか。これなら可能性もある。よしこれで行こう。)
「ラック。ちょっと試したい事がある。こんな感じで次はやってみようと思うんだけどどうだろうか?」
カインは、土魔法を使って銀色のスライムと戦闘を行うようにすることをラックに伝えた。
「たしかにカインの案なら銀色のスライムを倒せるかもしれないにゃ。だけど今日は動き周ってもう疲れたにゃ。良い案が浮かんだから実践は明日にするにゃ。銀色のスライムもこの階層にいる事がわかったから逃げないにゃ。」
「・・・それもそうだな。明日は銀色スライムの討伐と地下30階のボスは倒したい所だな。」
(4日目で地下30階か・・・今回地下40階に行くのは難しそうだな。だけど銀色スライムを倒せたらレベリングはできる。完全攻略する為にもスズだけじゃなくて俺達のレベルアップだって必須だから深く潜らなくてもレベリングできるならありがたいな。)
そうして、カイン達は地下29階でテントを張り、本日のダンジョン探索を終えるのだった。
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