1枚の金貨から変わる俺の異世界生活。26個の神の奇跡は俺をチート野郎にしてくれるはず‼

ベルピー

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第三章 アルプス王国のお姫様

第139話 スズの休日

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僕はスライムのスズっす。カイン様の召喚魔法でこの世界に呼ばれたっす。召喚される前の事は全く覚えてないっすけど。この世界に呼ばれて良かったっす。

カイン様もラック様もジェーン様もメアリー様もとても優しいっす。ジェーン様はすぐに僕を抱きしめるので、ちょっとくすぐったいって思う事もあるっすけど、問題ないっす。本当は頭の上が一番落ち着くっすけど・・・

この間、僕に初めて友達ができたっす。カイン様達?カイン様達は家族っす。友達ができた事も嬉しかったっすけど、僕の頑張りでカイン様の欲しかったオリハルコンが手に入ったっす。今まであまり役にたてつあなかったっすから、役に立てて良かったっす。

今日は友達のゴルちゃんとシシルちゃんに喜んでもらう為に、町に繰り出すっす。僕から二人にプレゼントするっす。

「スズ?本当に一人てま大丈夫か?俺がついて行こうか?」

「大丈夫っす。暗くなるまでには戻るっす。」

「まあ、何かあれば前みたいに召喚魔法で呼べるか。わかった。知らない人にはついていくなよ。」

「わかったっす。」

僕は学習したっす。美味しい物あげるからこっちおいではついて行ったらダメっす。白くて喋るスライムは珍しいみたいで、僕を捕まえて、悪い人の所に連れて行こうとしてる人がいるみたいっす。

たしかに、白いスライムを僕以外に見た事はないっす。だけど、ゴルちゃんやシシルちゃんみたいな色のスライムもなかなかいないっす。ラック様はレアって言ってたっす。

「スズちゃんいらっしゃい。今日も可愛いね。いつものかい?」

「はいっす。友達にもあげたいから、今日は10個ほしいっす。」

ここのパン屋さんの白いパンは絶品っす。柔らかモチモチで、食べたら幸せな気持ちになるっす。ゴルちゃんとシシルちゃんはダンジョンから出られないって言ってたっすから絶対喜んでくれるっす。

店のお姉さんが教えてくれたっすけど、最近、このパンは白パンから癒しのスズちゃんパンに名前が変わったらしいっす。こんな美味しいパンに僕の名前を使ってもらえてとても嬉しいっす。お姉さんありがとうっす。

これで、今日の目的が一つクリアしたっす。もう一つの目的の場所に向かうっす。

「こんにちわっす。」

「おっスズちゃん。今日は一人かい?」

「はいっす。今日は相談があるっす。聞いてほしいっす。」

「もちろん大丈夫だよ。どうしたんだい?」

「友達に帽子を送りたいっす。ジェーン様が送るなら一緒の帽子はどう?って言ってくれたっす。」

「スズちゃんは友達思いなんだね~。お揃いの帽子って事だね。どんな友達なんだい?」

「僕と同じぐらいの大きさの金色のスライムと銀色スライムで、ゴルちゃんとシシルちゃんっす。」

「うんうん、スライム仲間だね~。って金色と銀色のスライム!?それってゴールドスライムとシルバースライム?ずいぶんレアなスライムと友達になったんだね。」

「ダンジョンで出会ったっす。」

「まあスズちゃんもレアスライムだし、似たもの同士なのかな?わかった。お兄さんに任せてよ。ちなみにスズちゃんは今まで被った帽子の中でお気に入りはあるかい?今日被ってる赤い帽子も似合ってるけど、好きな色とかあったら参考にしたいな。」

「一番気に入ってるのは白い帽子っす。ニットで先にポンポンがついてるヤツで、一番最初にカイン様買ってもらった帽子っす。」

「あれか~。なるほどね。じゃあいくつか持ってくるからその中からよさそうなのをスズちゃんが選んでくれるかい?」

お兄さんに相談して良かったっす。おかげで、ゴルちゃんとシシルちゃんに最高のプレゼントが買えたっす。でも悩んでたらすっかり遅くなっちゃったっす。急いで帰らないとカイン様が心配するっす。

それにしても助かったっす。馬車に乗せて家まで送ってくれるなんて良い人っす。早くダンジョンに行ってゴルちゃんとシシルちゃんの喜ぶ顔がみたいっす。早くつかないっすかね~。

⭐︎⭐︎⭐︎

「スズ。知らない人にはついて行くなって言っただろ?」

「スズが無事でよかったにゃ。次からは一人禁止にゃ。町に行く時はアタシがついて行くにゃ。」

まさか、家まで送ってあげるよ。が、悪い人なんて思わなかったっす。でも僕は又学習したっす。

美味しい物あげるからこっちおいで。と、家まで送ってあげるよ。の人にはついて行かないっす。

黄亀ダンジョンで友達になったゴルちゃんと、シシルちゃんの為、大好きなパンと、いつも被ってる帽子をプレゼントしようと、町に繰り出し、購入するまではよかったが、帰り道で、声をかけられたスズは、親切な人と思い馬車に乗ってしまったのだ。

いつまで経っても到着しない事にスズは疑問を持たなかった。カインが召喚魔法を使った時、スズのいた場所は、町の中ではなく、町から離れた森の中だった。

もしカインが召喚魔法を使っていなければスズは今頃、どこかに売られていただろう。そんな事になってるとは全く気づかなかったスズは、次は気をつけるっす。の一言で全てを終わらした。

気持ちはすでにゴルちゃんとシシルちゃんの事でいっぱいだった。スズの冒険はまだまだ続くのだった。
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