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第8章 クリフ一家と領地改革!?
第270話 大使館設立
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結婚指輪、ウェディングドレスを準備したのち、なんやかんやあって結婚式まで残り1か月となった。なんやかんやというのは、休む暇もないほど忙しかったからである。
サラサとライシャが窓口となる世界樹大使館を建てるに当たって、他の国の大使館も建ててはどうだろうかと口を滑らせてしまったのが原因だ。
基本的にこの世界には大使館というモノは存在しない。いつ他国と戦争が起こるかわからない状況の中で、他の国との交流の為に大使館を建てようという考えがそもそも怒らない。
だが、クリフの領地エターレインでは状況が少々変わってくる。なぜなら、ユーナやナリアなど他国の王女がクリフの嫁になっているからだ。この状況でサリマン王国が他国と戦争などありえない。要は3か国が親族になっているのだから。
そして、転移魔方陣の存在も重要だ。世界樹の大陸と一瞬で行き来できる転移魔法陣の存在を秘蔵するわけにもいかず、クリフは王へ内容を報告に行った。元々大陸を移動するのに王国内では転移魔法陣が存在しているが、自ら生み出したわけではなく、元々あった転移魔方陣を使用しているだけだった。
そこに、転移魔方陣を生み出せるクリフの存在は脅威だった。世界樹の大陸とえたーレイン領を繋ぐ話をしたとき、サリマン王はすぐに王都とエターレイン領を繋ぐように指示を出した。
それに便乗したのが、帝都テキサスと聖都クリスティンだ。英雄であり勇者であるクリフの領地と直接つながる事、エターレイン領を通じて物流が活発になる事。メリットしかない状況と、セリーヌ、ユーナ、ナリアの存在から、ノーと言えなかったクリフは、世界樹大使館、サリマン大使館、テキサス大使館、クリスティン大使館の4つを設立する事に決めたのだ。
もちろん、各都市には対となるエターレイン大使館が存在している。今日はその4つの大使館の完成報告会だった。
「クリフよ。よくやった。これでセリーヌにもすぐに会いに行く事ができるな。」
「俺のところも感謝だな。エターレインはこれから急成長する都市だ。そこと一瞬で行き来できるのはかなりのメリットがある。」
「私も大変感謝しております。聖都だけでなく、王都や帝都とも間接的につながりを持つことができました。」
「まあまだ大使館ができただけですから。これからもっと成長させていく気はありますが、まだまだ時間が足りません。基本的には各都市とエターレインとの移動用と考えてください。もちろん特産品になる予定の世界樹関係の品は各都市へ卸させて頂きます。」
「ああ。期待している。それにしても短期間で結構賑わってきたな。1か月後の結婚式の時に見させてもらおうと思ったがちと街を案内してくれんか?」
「おっそれはいいな俺も頼むぜ。」
「そうですね。折角の機会です。是非教会も見させてください。」
(まあ絶対こうなるとは思ってたんだよね。だから急ピッチで色々やったから問題はないけど・・・)
「わかりました。そうですね。結婚式の時はゆっくり町を案内できないかもしれませんので、今日は領斗エターレイン領を案内したいと思います。」
クリフを先頭に、セリーヌ、ユーナ、ナリア、ジャンヌ、ソフィア、グランの嫁達が続き、サリマン王、テキサス王、イマデア教皇、それぞれの重役、護衛騎士、さらに、サラサとライシャという大所帯だ。
「わが領は最終的には4つのエリアに分けようと分けようと思っています。農作物を生産し、一般住民が多く暮らす南エリア。子供の教育から様々な研究まで行う東エリア。武器や防具、魔法具などを作り出したり売り出したりする西エリア。ダンジョンを中心に素材を集める北エリアです。そして、大使館や私の屋敷など政務関係を中央エリアで行う予定です。まだ全て未完成ですので、何もない土地が目立ちますが後々埋まっていく予定です。」
「ちょっと待てクリフよ。今ダンジョンと言ったか?どういう事じゃ?」
「はい。ちょっと伝い手がありましてダンジョンを領内に作る事が出来そうなんです。ダンジョンは素材の宝庫なので、領の目玉にしようと思ってます。」
「「なっ・・・」」
(クリフ様。その話は本当なのですか?私達も聞いていませんよ。)
(あれ?そうだっけ・・・。ごめん。すっかり忘れてた。)
(後で詳しく教えてくださいね。)
(うん。わかったよ。)
「ダンジョンに転移魔方陣、世界樹の素材とこの領地は世界のどこよりも発展しそうだな。現にクリフの屋敷なんか俺のいるテキサス城と遜色ない大きさだぞ。」
(ははは。だよね~。住む屋敷だけは気合入れて作ったからな~。結婚式の時に驚かせようと思ってたけどしょうがないか。)
「そうですね。俺の領地は王国、帝国、聖国ともに縁のある所になります。願わくば3国の中心になれればと思っておりますから。」
「まだまだ発展途上ですが、クリフ殿の話を聞いていると近いうちに実現しそうですね。」
「イマデア教皇。そうですね。ユーナを含め、皆がんばってくれてますから。」
「じゃがクリフ。そうなるとまだまだ色々と足りんようじゃの。」
「そうですね。単純に人が一番足りてないです。」
「俺の所から何人か派遣してやろうか?」
「いえ、すでに大使館の関係者を何名を派遣いただいているので十分ですよ。」
クリフの説明とともに、領都内をぐるっと回った。北のエリアなんかはほぼ更地だったが、今後の展望を伝えながらイメージしてもらう事で、王様達は満足していた。
「これからの成長がたのしみじゃ。1か月後の結婚式も楽しみにしておる。」
「又1か月後に来る。よろしくな。」
「私もです。よろしくお願いします。」
「はい。今日はありがとうございました。1か月後もよろしくお願いします。」
そうして、各国の王様達は転移魔方陣でそれぞれの国へ帰っていった。
「ふ~。疲れたね。皆もご苦労様。」
「クリフさん。安心してる所ですが、皆さん帰られたのでわかってますよね?」
「えっ?何かあったっけ??」
「「「「「「ダンジョン!!」」」」」
「あっ・・・」
クリフは嫁達に引っ張られ、詳しく説明する事になるのだった。
サラサとライシャが窓口となる世界樹大使館を建てるに当たって、他の国の大使館も建ててはどうだろうかと口を滑らせてしまったのが原因だ。
基本的にこの世界には大使館というモノは存在しない。いつ他国と戦争が起こるかわからない状況の中で、他の国との交流の為に大使館を建てようという考えがそもそも怒らない。
だが、クリフの領地エターレインでは状況が少々変わってくる。なぜなら、ユーナやナリアなど他国の王女がクリフの嫁になっているからだ。この状況でサリマン王国が他国と戦争などありえない。要は3か国が親族になっているのだから。
そして、転移魔方陣の存在も重要だ。世界樹の大陸と一瞬で行き来できる転移魔法陣の存在を秘蔵するわけにもいかず、クリフは王へ内容を報告に行った。元々大陸を移動するのに王国内では転移魔法陣が存在しているが、自ら生み出したわけではなく、元々あった転移魔方陣を使用しているだけだった。
そこに、転移魔方陣を生み出せるクリフの存在は脅威だった。世界樹の大陸とえたーレイン領を繋ぐ話をしたとき、サリマン王はすぐに王都とエターレイン領を繋ぐように指示を出した。
それに便乗したのが、帝都テキサスと聖都クリスティンだ。英雄であり勇者であるクリフの領地と直接つながる事、エターレイン領を通じて物流が活発になる事。メリットしかない状況と、セリーヌ、ユーナ、ナリアの存在から、ノーと言えなかったクリフは、世界樹大使館、サリマン大使館、テキサス大使館、クリスティン大使館の4つを設立する事に決めたのだ。
もちろん、各都市には対となるエターレイン大使館が存在している。今日はその4つの大使館の完成報告会だった。
「クリフよ。よくやった。これでセリーヌにもすぐに会いに行く事ができるな。」
「俺のところも感謝だな。エターレインはこれから急成長する都市だ。そこと一瞬で行き来できるのはかなりのメリットがある。」
「私も大変感謝しております。聖都だけでなく、王都や帝都とも間接的につながりを持つことができました。」
「まあまだ大使館ができただけですから。これからもっと成長させていく気はありますが、まだまだ時間が足りません。基本的には各都市とエターレインとの移動用と考えてください。もちろん特産品になる予定の世界樹関係の品は各都市へ卸させて頂きます。」
「ああ。期待している。それにしても短期間で結構賑わってきたな。1か月後の結婚式の時に見させてもらおうと思ったがちと街を案内してくれんか?」
「おっそれはいいな俺も頼むぜ。」
「そうですね。折角の機会です。是非教会も見させてください。」
(まあ絶対こうなるとは思ってたんだよね。だから急ピッチで色々やったから問題はないけど・・・)
「わかりました。そうですね。結婚式の時はゆっくり町を案内できないかもしれませんので、今日は領斗エターレイン領を案内したいと思います。」
クリフを先頭に、セリーヌ、ユーナ、ナリア、ジャンヌ、ソフィア、グランの嫁達が続き、サリマン王、テキサス王、イマデア教皇、それぞれの重役、護衛騎士、さらに、サラサとライシャという大所帯だ。
「わが領は最終的には4つのエリアに分けようと分けようと思っています。農作物を生産し、一般住民が多く暮らす南エリア。子供の教育から様々な研究まで行う東エリア。武器や防具、魔法具などを作り出したり売り出したりする西エリア。ダンジョンを中心に素材を集める北エリアです。そして、大使館や私の屋敷など政務関係を中央エリアで行う予定です。まだ全て未完成ですので、何もない土地が目立ちますが後々埋まっていく予定です。」
「ちょっと待てクリフよ。今ダンジョンと言ったか?どういう事じゃ?」
「はい。ちょっと伝い手がありましてダンジョンを領内に作る事が出来そうなんです。ダンジョンは素材の宝庫なので、領の目玉にしようと思ってます。」
「「なっ・・・」」
(クリフ様。その話は本当なのですか?私達も聞いていませんよ。)
(あれ?そうだっけ・・・。ごめん。すっかり忘れてた。)
(後で詳しく教えてくださいね。)
(うん。わかったよ。)
「ダンジョンに転移魔方陣、世界樹の素材とこの領地は世界のどこよりも発展しそうだな。現にクリフの屋敷なんか俺のいるテキサス城と遜色ない大きさだぞ。」
(ははは。だよね~。住む屋敷だけは気合入れて作ったからな~。結婚式の時に驚かせようと思ってたけどしょうがないか。)
「そうですね。俺の領地は王国、帝国、聖国ともに縁のある所になります。願わくば3国の中心になれればと思っておりますから。」
「まだまだ発展途上ですが、クリフ殿の話を聞いていると近いうちに実現しそうですね。」
「イマデア教皇。そうですね。ユーナを含め、皆がんばってくれてますから。」
「じゃがクリフ。そうなるとまだまだ色々と足りんようじゃの。」
「そうですね。単純に人が一番足りてないです。」
「俺の所から何人か派遣してやろうか?」
「いえ、すでに大使館の関係者を何名を派遣いただいているので十分ですよ。」
クリフの説明とともに、領都内をぐるっと回った。北のエリアなんかはほぼ更地だったが、今後の展望を伝えながらイメージしてもらう事で、王様達は満足していた。
「これからの成長がたのしみじゃ。1か月後の結婚式も楽しみにしておる。」
「又1か月後に来る。よろしくな。」
「私もです。よろしくお願いします。」
「はい。今日はありがとうございました。1か月後もよろしくお願いします。」
そうして、各国の王様達は転移魔方陣でそれぞれの国へ帰っていった。
「ふ~。疲れたね。皆もご苦労様。」
「クリフさん。安心してる所ですが、皆さん帰られたのでわかってますよね?」
「えっ?何かあったっけ??」
「「「「「「ダンジョン!!」」」」」
「あっ・・・」
クリフは嫁達に引っ張られ、詳しく説明する事になるのだった。
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