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第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第286話 セントラル城奪還作戦開始
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「作戦開始前にざっともう一度作戦をおさらいするぞ。」
「ああ。」
「クリフとリンティアは正面から陽動だ。同胞50人を連れて派手に暴れてくれ。だがくれぐれも深追いをするな。ノースとサウスの中将が出てきたらクリフ以外じゃきつい。絶対死ぬな。」
「わかってる。俺が状況見ながら守ってやるよ。」
「ああ、まかせたぞクリフ。そして俺とユイ様はその間に地下に行って同胞達を助ける。何人かは警備で残ってるだろうがそれは俺が相手する。ユイ様とフォルテは同胞を助けるのを手伝ってください。ユイ様にはここで待って頂きたいのですが・・・」
「ダメよフォルカス。ユイも協力できる。魔法だって多少は使えるわ。みんなを開放するんでしょ。私も絶対行くわ。」
「クリフ・・・頼めるか。」
「ああ。2人は俺のミラージュの魔法で姿を隠す。何回も言うが姿が見えなくなるだけで存在はしている。魔法を使ったら相手に気付かれるだろうからその時は魔法が解けるぞ。」
「ああ。十分だ。俺が警備を引き付ける。その間にユイ様は同胞を開放してくれ。親父殿とフォントを解放したらこっちのモノだ。その時は俺が合図する。一斉に城を取り返すぞ。」
(やっかいなのは、ノース中将のワイってヤツとサウス中将のルビーってヤツだな。フォルカスの話じゃ、フォルカスよりは弱いって事だが、リンティアよりは強い。なら俺は、解放が成功するまでは守りに専念した方がいいか。)
準備を終えたクリフとリンティアは50人の魔族を引き連れてセントラル城に向かった。
「クリフ殿。私達では戦力不足かもしれませんがよろしく頼みます。」
「俺が目を光らせておくから好きにやってよ。ユイが殺すのを嫌うだろうから威力は抑えるけど、派手に暴れてなるだけ城の連中を入口に集めないといけない。所撃は俺に任せてもらっていいかな?」
「もちろん。」
(派手に、そして威力を抑える・・・音がでかい火魔法がいいか。威力を抑えるとなると・・・いや城を破壊するのもまずいな。入口に火柱でも立てれば目立つか。)
クリフは火魔法のフレイムピラーを使った。文字通り火の柱、火柱だ。
入口の前には火柱が3本ゴォー―――と大きな音を立てている。
遠目からでも見える火柱は効果てきめんだった。何事かと魔族がドンドン入口に集まってくる。空中戦になると収拾がつかなくなると思ったクリフは味方を入口前に集めて結界魔法を発動する。散らばるとそれぞれを守る事ができないので一か所にまとめた形だ。
火柱が消えると、魔法の打ち合いだ。50人の味方が一斉に魔法を放つ。事前に打ち合わせしたように城を傷つけないように水魔法を中心にしている。敵が火魔法を使ってきても優位属性で対処できるからだ。
魔法をドンドン放つ事で、敵の魔族は更に入口に集まってきた。
(フォルカスが言ってた中将は見えないが、予定通りだな。まあ騒動が起きたからって出てきたりはしないか。大方玉座にでも座って報告を待ってるんだろ。てかノースとサウス、両方の中将がいるんだからどっちかが玉座に座ってるっていうのはありえないか。まあでも城の中にいるのはまちがいないか・・・ユイ、フォルカスうまくやれよ。)
同時刻、ユイとフォルカスは城の中を移動していた。元々住んでいた場所だ。地下の場所も把握している。ちなみにミラージュの魔法をかけた者同士は姿が見える。これはラノベによくあるご都合主義設定だった。
声は消せないので2人は小声で声をかけ合い地下に進んで行く。全く敵がいない訳ではないが、集団でいる訳ではなかったのでフォルカスが魔法で倒して進んで行く。
地下に降りると牢屋があり、その中には同胞と思われる魔族が100名程囚われていた。
「みんな・・・」
「ユイ様静かに。居場所がバレてしまいます。いいですか?門番が3人います。私の魔法で2人を先に倒します。残りの1人が私に気付くでしょうが、私が入口までその一人を遠ざけます。道中でも何名か倒しましたので、そろそろ敵も気づく頃でしょう。私は、その後は地下に誰も入らないように見張ってます。その間にユイ様は皆を開放してください。」
「わかりました。ユイがみんなを助けます。この為に、クリフさんに開錠の魔法を教わったんです。まかせてください。」
「では行きます。」
フォルカスが魔法を放ち、門番2人が黒焦げになる。
「誰だ!?お前は・・・フォルカス!待て!!」
フォルカスの計画通り、門番の一人は逃げるフォルカスを追って行った。離れて行く門番を確認してユイはミラージュの魔法を解いた。
「!?ユイ様」
「みんな助けに来た。待ってて。」
ユイはクリフから教わった開錠の魔法を使い牢屋の鍵を開けた。
「ユイ様!!」
「ユイ様!!」
皆がユイを称える。
「ユイ様・・・どうしてここに・・・」
牢屋の一番奥でじっと座っていた一人の男がユイに近づき声をかけた。
「フォルダー・・・話は後です。フォルカスが城を奪還する為、行動しています。今はノースの大将もサウスの大将もここにはいません。いるのはそれぞれの中将が2人です。」
「本当ですか!?わかりました。おい皆!!城を取り返すぞ。フォントはユイ様の護衛を、他の者は俺に続け!!」
「「「おーーーー。」」」
城から大きな火魔法が空へと放たれた。これは人質の解放が無事にできた事の合図だ。
クリフはそれを確認し、城を奪還する為、城の中へと進んで行った。
「ああ。」
「クリフとリンティアは正面から陽動だ。同胞50人を連れて派手に暴れてくれ。だがくれぐれも深追いをするな。ノースとサウスの中将が出てきたらクリフ以外じゃきつい。絶対死ぬな。」
「わかってる。俺が状況見ながら守ってやるよ。」
「ああ、まかせたぞクリフ。そして俺とユイ様はその間に地下に行って同胞達を助ける。何人かは警備で残ってるだろうがそれは俺が相手する。ユイ様とフォルテは同胞を助けるのを手伝ってください。ユイ様にはここで待って頂きたいのですが・・・」
「ダメよフォルカス。ユイも協力できる。魔法だって多少は使えるわ。みんなを開放するんでしょ。私も絶対行くわ。」
「クリフ・・・頼めるか。」
「ああ。2人は俺のミラージュの魔法で姿を隠す。何回も言うが姿が見えなくなるだけで存在はしている。魔法を使ったら相手に気付かれるだろうからその時は魔法が解けるぞ。」
「ああ。十分だ。俺が警備を引き付ける。その間にユイ様は同胞を開放してくれ。親父殿とフォントを解放したらこっちのモノだ。その時は俺が合図する。一斉に城を取り返すぞ。」
(やっかいなのは、ノース中将のワイってヤツとサウス中将のルビーってヤツだな。フォルカスの話じゃ、フォルカスよりは弱いって事だが、リンティアよりは強い。なら俺は、解放が成功するまでは守りに専念した方がいいか。)
準備を終えたクリフとリンティアは50人の魔族を引き連れてセントラル城に向かった。
「クリフ殿。私達では戦力不足かもしれませんがよろしく頼みます。」
「俺が目を光らせておくから好きにやってよ。ユイが殺すのを嫌うだろうから威力は抑えるけど、派手に暴れてなるだけ城の連中を入口に集めないといけない。所撃は俺に任せてもらっていいかな?」
「もちろん。」
(派手に、そして威力を抑える・・・音がでかい火魔法がいいか。威力を抑えるとなると・・・いや城を破壊するのもまずいな。入口に火柱でも立てれば目立つか。)
クリフは火魔法のフレイムピラーを使った。文字通り火の柱、火柱だ。
入口の前には火柱が3本ゴォー―――と大きな音を立てている。
遠目からでも見える火柱は効果てきめんだった。何事かと魔族がドンドン入口に集まってくる。空中戦になると収拾がつかなくなると思ったクリフは味方を入口前に集めて結界魔法を発動する。散らばるとそれぞれを守る事ができないので一か所にまとめた形だ。
火柱が消えると、魔法の打ち合いだ。50人の味方が一斉に魔法を放つ。事前に打ち合わせしたように城を傷つけないように水魔法を中心にしている。敵が火魔法を使ってきても優位属性で対処できるからだ。
魔法をドンドン放つ事で、敵の魔族は更に入口に集まってきた。
(フォルカスが言ってた中将は見えないが、予定通りだな。まあ騒動が起きたからって出てきたりはしないか。大方玉座にでも座って報告を待ってるんだろ。てかノースとサウス、両方の中将がいるんだからどっちかが玉座に座ってるっていうのはありえないか。まあでも城の中にいるのはまちがいないか・・・ユイ、フォルカスうまくやれよ。)
同時刻、ユイとフォルカスは城の中を移動していた。元々住んでいた場所だ。地下の場所も把握している。ちなみにミラージュの魔法をかけた者同士は姿が見える。これはラノベによくあるご都合主義設定だった。
声は消せないので2人は小声で声をかけ合い地下に進んで行く。全く敵がいない訳ではないが、集団でいる訳ではなかったのでフォルカスが魔法で倒して進んで行く。
地下に降りると牢屋があり、その中には同胞と思われる魔族が100名程囚われていた。
「みんな・・・」
「ユイ様静かに。居場所がバレてしまいます。いいですか?門番が3人います。私の魔法で2人を先に倒します。残りの1人が私に気付くでしょうが、私が入口までその一人を遠ざけます。道中でも何名か倒しましたので、そろそろ敵も気づく頃でしょう。私は、その後は地下に誰も入らないように見張ってます。その間にユイ様は皆を開放してください。」
「わかりました。ユイがみんなを助けます。この為に、クリフさんに開錠の魔法を教わったんです。まかせてください。」
「では行きます。」
フォルカスが魔法を放ち、門番2人が黒焦げになる。
「誰だ!?お前は・・・フォルカス!待て!!」
フォルカスの計画通り、門番の一人は逃げるフォルカスを追って行った。離れて行く門番を確認してユイはミラージュの魔法を解いた。
「!?ユイ様」
「みんな助けに来た。待ってて。」
ユイはクリフから教わった開錠の魔法を使い牢屋の鍵を開けた。
「ユイ様!!」
「ユイ様!!」
皆がユイを称える。
「ユイ様・・・どうしてここに・・・」
牢屋の一番奥でじっと座っていた一人の男がユイに近づき声をかけた。
「フォルダー・・・話は後です。フォルカスが城を奪還する為、行動しています。今はノースの大将もサウスの大将もここにはいません。いるのはそれぞれの中将が2人です。」
「本当ですか!?わかりました。おい皆!!城を取り返すぞ。フォントはユイ様の護衛を、他の者は俺に続け!!」
「「「おーーーー。」」」
城から大きな火魔法が空へと放たれた。これは人質の解放が無事にできた事の合図だ。
クリフはそれを確認し、城を奪還する為、城の中へと進んで行った。
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