辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー

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第十章 家族の時間

第319話 グランとの時間 3

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グランとともにグランの元々いた世界へきたクリフは、グランが住んでいた島にある城へと来ていた。そこには、人化したスライムに赤に青、黄色と色様々なスライムがいた。

「ここがグランの元々いた場所か・・・」

「そうじゃ。我はここの王様。まあ魔王と呼ばれておったがな。」

「魔王・・・グランは魔王だったのか?」

「我のいる世界には7人の魔王がいてのぉ。地上に住む人族から恐れられておるという感じじゃ。我らスライム族は他の種族と違って食料なんかも水があれば生活はできる。じゃから地上に降りて食料を探す必要もない。じゃから我らはあまり地上とは干渉していないのだが、他の種族はそうもいかん。地上で人族の町を襲ったりする事もあるだろう。」

その後もグランの世界の事を色々と聞き、ある程度状況を理解したクリフは・・・

(7人の魔王か・・・グランにオーキンだったか?他にも5人の魔王がいて、魔王はそれぞれ独立した島を持っていると。今回オークがグランの島に来てたのは、地上を侵略する時の駒にする為って事か。たしかに地上と比べれば島一つ一つはそれ程大きくなりだろうから数で言えば地上の方が圧倒的に多いだろう。グランを召喚してこの世界から俺のいる世界に連れてきてしまった俺はどうすればいい?地上の人に味方して魔王を倒す?いやそれは安易な考えだ。この世界にはこの世界のルールがある。俺が勝手に壊す訳にはいかないだろう。ここにずっといる訳じゃないんだ。まあでもグランの島の安全確保は確定として、他の魔王にもこの島には手を出さないように言っておく必要はあるか・・・だがグランと同格の魔王・・・俺の手に負えるのか?)

「グラン様、話はわかりました。そしてその男がグラン様を召喚した主と言う訳ですね。」

「そうじゃ。いや主と言うか旦那じゃ。我はマスターと結婚したのじゃ。」

「「「結婚!?」」」

「そうじゃ。ここに戻ってきたのも結婚の報告と後継者の指名の為じゃ。我は後継者を指名したらマスターのいる世界に戻るつもりじゃからな。」

「そんな・・・」

「グラン?後継者って言うのはすぐに決まるものなのか?それに後継者を決めたからと言ってすぐに戻る訳じゃないよな?グランの故郷なんだ。安全確保ぐらいはした方がいいだろ?」

「もちろんじゃ。それぐらいはわかっておる。じゃが我の後継者は決まっておる。皆もわかっているだろう?」

「アタシだね。グラン様。」

返事をしたのは、緑色の髪をした女性だった。

「ああエメラルド。頼めるか?」

「グラン様からの指名だからアタシはありがたく次期魔王を受け継ぐつもりだけど、その前にグラン様。アタシはグラン様がその男と結婚したっていうのが不思議だよ。グラン様程のスライムが寄りにもよって人族となんて・・・」

「うむ。アタシも昔はそう思っていたさ。だがマスターは我よりも強い。この災厄と呼ばれた我よりもな。本来なら我一人ここに来て全てを片付けるつもりだったのじゃが、マスターがいた方が色々手間が省けると思っての。それにそなた達にも我の結婚相手を紹介したかったというのもある。なんならエメラルド。お前自身でマスターの力を確かめてみてはどうじゃ?」

「グラン様がそういうなら手間がはぶけるよ。おいアンタ!アタシと決闘だ。もしアタシが勝ったらグラン様との結婚は取りやめろ!」

「お、おいグラン?なんかおかしなことになってないか?それに俺がグランよりも強いって・・・」

「マスターは気づいておらぬかもしれぬが、マスターはすでに我よりも強い。エメラルドはスライム族の中では我の次に強いが、マスターには及ばない。力の差を見せつけてやってくれ。どうせどこからこういう事は起こると思っておったのじゃ。エメラルドから言ってくれて我の方が手間が省けたのじゃ。」

(いつの間にか俺ってグランより強くなってたのか・・・師匠を超えたって事だな。あんまり実感はないけど、もしかしたら今回のグランとの時間で俺の現在の強さがどれぐらいかわかるかもな。普段は力を抑えるけど、自分の力を把握するのって大事だもんな。よし今回は自分の力をちゃんと把握するのを目標の一つとするか。)

決闘を受ける事にしたクリフは、スライム族が見守る中エメラルドと対峙した。エメラルドはグランの髪の色をそのまま緑にしたような姿だった。

(よくよく見たらエメラルドってグランとそっくりだよな~。兄妹とかだったりするのかな?後継者もすぐに決まってたし・・・後継者に選ばれるぐらいだからかなり強いと思うけど)

グランの開始の合図の後、クリフとエメラルドの決闘が始まった。決闘が始まるとエメラルドは魔法を展開し、様々な魔法がクリフに襲いかかる。クリフは自分に課していた封印を解いていたので、自分に襲いかかる全ての魔法を結界魔法ではじく。

(全力出すのは久々だし、すこし練習に付き合ってもらうか。)

クリフはエメラルドの魔法を防ぎながら魔法で反撃する。エメラルドもクリフの魔法を避けて攻撃を仕掛けていく。クリフが徐々にギアを入れていくとエメラルドはクリフの魔法を避けきれなくなる。

エメラルドの傷がドンドン増えていく。その間もエメラルドは懸命に攻撃をしていくが、クリフは全ての攻撃を防いでいった。

結果・・・

「それまでじゃ。勝敗は言わんでもわかるな。この勝負マスターの勝ちじゃ。」

そうして、クリフ対エメラルドの決闘はクリフの勝利で終えたのだった。
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