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第十章 家族の時間
第330話 サラサ&ライシャとの時間 3
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世界樹の大陸にエルフとダークエルフの種族以外にもきてもらう事を決めたクリフ達は、大陸の核の世界樹に来ていた。
「リン久しぶりだな。なかなか来てやれなくてごめんな。」
「「精霊様ご無沙汰しております。」」
世界樹に着いたクリフ達は、世界樹の中に入り階段を上がって世界樹の実が成るフロアから隠し扉を通って世界樹の内部へと向かい世界樹の精霊の元へ来ていた。
クリフは世界樹の精霊と契約しているが、世界樹の精霊は世界樹から出る事が出来ない為、会う為には世界樹まで来る必要があった。
「本当久しぶりよ。なかなか来ないからエルフとダークエルフに言ってクリフを呼んできてもらおうと本気で考えたわよ。それでどうしたの今日は?」
「ああ。リンのお陰で世界樹の素材がとても人気なんだ。それを提供してるエルフとダークエルフの生活もドンドン豊かになってきてる。だけど、それでこの大陸からエルフとダークエルフが少なくなってきてるんだ。だから、この大陸にエルフとダークエルフ以外の種族も気軽に来れるようにしたいんだけど、リンに相談しておかないとと思ってね。」
「そういう事ね。たしかに最近、ここに来るがそんな事を話してるのを聞いたわ。私はどっちでも構わないわ。だけどクリフ。私がクリフのいる大陸じゃなくて、ひっそりとこの大陸で住んでいるのはどういう事かわかるかしら?世界樹はこの世界になくてはならないモノなの。今はまだ私が管理しながら調整してるから問題ないけど、今後世界樹の素材をもっともっとと求めるようになると、争いも起きる。このまま他の種族は来れないようにした方が世界にとっては良いかもしれないわよ?」
(そうなんだよな~。移動を自由にすると世界樹をどうにかしようとする人が必ず現れる。いくら制限したって難しいのは俺だってわかるし・・・。だけど・・・)
「もちろんリンの言ってる事はわかるよ。だけどそう言った人ばかりじゃないだろ?俺も最近はセリーヌ達と王国や帝国、聖国を周ってたけど、盗賊はどこでも出るし悪い人はどこにでもいる。だけど、それをうまく取り締まれば国も発展して良い国になっている。要は使い方次第って訳だ。リンだって多くの人が来てくれる方がいいだろ?」
「たしかに人が多くなれば、それだけ魔素を取り込めるから私にとってはありがたいわ。だけどそれはここで何もなければの話よ。まあクリフの事だからうまくやるだろうから心配はしてないわ。一つだけ忠告しておくわね。ここに人を集めるのはいいけど、やりすぎない様にね。人が増えれば済む場所が必要になる。住む場所を作ろうと思えばこの大陸なら森を、木を伐採しないといけない。森を伐採しすぎると世界樹の力も弱まるわ。観光に力を入れすぎて私の事を忘れない様にしてね。」
「なるほど。わかったよ。観光計画に関してはリンに相談して進めるようにする。それでいいだろ?」
「そうね。精霊様に具合を聞きながらすれば安心ね。私とライシャが精霊様の元に来て随時進捗を報告すればやりすぎる事はないと思うわ。」
「それはダメ。報告にはクリフが来て。」
「えっ・・・俺が?サラサとライシャじゃダメなのか?」
「ダメよ。私はクリフに許可を出したの。だからクリフが報告に来なさい。」
(ライシャ。精霊様の言葉って?)
(そうね。きっと精霊様もクリフにもっと構ってほしいんでしょ。)
(だよね。でもクリフが定期的に精霊様に報告に行くなら、その度に私達も一緒に行動できるね。)
(たしかにそうね。ここは精霊様を助けてあげましょ。私達にとってもその方が都合が良いし。)
(わかったわ。)
世界樹の精霊がクリフに直接報告に来て。という傍らで、サラサとライシャは念話で話ながらその様子を見ていた。
「クリフ。精霊様の言う事ももっともよ。あなたは精霊様と契約してるんでしょ。ちゃんと来て直接報告しないとダメよ。」
「そうよ。それに何かあった時の対処は私達じゃできないかもしれないわ。クリフが一番最適よ。適材適所、クリフがよく言っていた事でしょ。」
「たしかに・・・。わかった。俺が定期的にここに来てリンに報告に来るようにするよ。」
「わかればいいのよ。」
「それで自由にこの大陸に人が来れるようになれば世界樹の中にも入る冒険者とかもいると思うんだ。ここってダンジョンみたいなものだし。リンの力で内部に入らないようにとかできないか?良くない事を考えるヤツはどこにでもいるからな。お前の存在がバレれば捕まえようとするヤツだって出てくるだろ?」
「クリフがここにいて私を守ってくれればいいじゃない。」
「さすがに四六時中いる訳にはいかないんだ。リンだってわかるだろ?」
「そりゃ・・・そうだけど・・・」
「サラサとライシャはどうだ?何か良い案はないか?」
「エターレインにあるダンジョンは、神様がプレゼントしてくれたってクリフは言ってたじゃない?その神様に相談したら世界樹をうまい具合のダンジョンにしてくれるんじゃないかしら?世界樹は確かにダンジョンっぽくはなってるけど、そこまで難易度は高くないわ。ならいっその事、本当のダンジョン見たいにするのはどうかな?」
「それは名案だけど、そうすると今度は世界樹の実を取るのが困らないか?頂上までたどり着くのが難しくなって。」
「あ、そっか~。たしかにそうかも。そこまで考えてなかったわ。」
なかなか良い案が出ないまま、あーでもない、こーでもない。とクリフ、サラサ、ライシャ、リンの四人は世界樹をどのように運用していくのかを話し合うのだった。
「リン久しぶりだな。なかなか来てやれなくてごめんな。」
「「精霊様ご無沙汰しております。」」
世界樹に着いたクリフ達は、世界樹の中に入り階段を上がって世界樹の実が成るフロアから隠し扉を通って世界樹の内部へと向かい世界樹の精霊の元へ来ていた。
クリフは世界樹の精霊と契約しているが、世界樹の精霊は世界樹から出る事が出来ない為、会う為には世界樹まで来る必要があった。
「本当久しぶりよ。なかなか来ないからエルフとダークエルフに言ってクリフを呼んできてもらおうと本気で考えたわよ。それでどうしたの今日は?」
「ああ。リンのお陰で世界樹の素材がとても人気なんだ。それを提供してるエルフとダークエルフの生活もドンドン豊かになってきてる。だけど、それでこの大陸からエルフとダークエルフが少なくなってきてるんだ。だから、この大陸にエルフとダークエルフ以外の種族も気軽に来れるようにしたいんだけど、リンに相談しておかないとと思ってね。」
「そういう事ね。たしかに最近、ここに来るがそんな事を話してるのを聞いたわ。私はどっちでも構わないわ。だけどクリフ。私がクリフのいる大陸じゃなくて、ひっそりとこの大陸で住んでいるのはどういう事かわかるかしら?世界樹はこの世界になくてはならないモノなの。今はまだ私が管理しながら調整してるから問題ないけど、今後世界樹の素材をもっともっとと求めるようになると、争いも起きる。このまま他の種族は来れないようにした方が世界にとっては良いかもしれないわよ?」
(そうなんだよな~。移動を自由にすると世界樹をどうにかしようとする人が必ず現れる。いくら制限したって難しいのは俺だってわかるし・・・。だけど・・・)
「もちろんリンの言ってる事はわかるよ。だけどそう言った人ばかりじゃないだろ?俺も最近はセリーヌ達と王国や帝国、聖国を周ってたけど、盗賊はどこでも出るし悪い人はどこにでもいる。だけど、それをうまく取り締まれば国も発展して良い国になっている。要は使い方次第って訳だ。リンだって多くの人が来てくれる方がいいだろ?」
「たしかに人が多くなれば、それだけ魔素を取り込めるから私にとってはありがたいわ。だけどそれはここで何もなければの話よ。まあクリフの事だからうまくやるだろうから心配はしてないわ。一つだけ忠告しておくわね。ここに人を集めるのはいいけど、やりすぎない様にね。人が増えれば済む場所が必要になる。住む場所を作ろうと思えばこの大陸なら森を、木を伐採しないといけない。森を伐採しすぎると世界樹の力も弱まるわ。観光に力を入れすぎて私の事を忘れない様にしてね。」
「なるほど。わかったよ。観光計画に関してはリンに相談して進めるようにする。それでいいだろ?」
「そうね。精霊様に具合を聞きながらすれば安心ね。私とライシャが精霊様の元に来て随時進捗を報告すればやりすぎる事はないと思うわ。」
「それはダメ。報告にはクリフが来て。」
「えっ・・・俺が?サラサとライシャじゃダメなのか?」
「ダメよ。私はクリフに許可を出したの。だからクリフが報告に来なさい。」
(ライシャ。精霊様の言葉って?)
(そうね。きっと精霊様もクリフにもっと構ってほしいんでしょ。)
(だよね。でもクリフが定期的に精霊様に報告に行くなら、その度に私達も一緒に行動できるね。)
(たしかにそうね。ここは精霊様を助けてあげましょ。私達にとってもその方が都合が良いし。)
(わかったわ。)
世界樹の精霊がクリフに直接報告に来て。という傍らで、サラサとライシャは念話で話ながらその様子を見ていた。
「クリフ。精霊様の言う事ももっともよ。あなたは精霊様と契約してるんでしょ。ちゃんと来て直接報告しないとダメよ。」
「そうよ。それに何かあった時の対処は私達じゃできないかもしれないわ。クリフが一番最適よ。適材適所、クリフがよく言っていた事でしょ。」
「たしかに・・・。わかった。俺が定期的にここに来てリンに報告に来るようにするよ。」
「わかればいいのよ。」
「それで自由にこの大陸に人が来れるようになれば世界樹の中にも入る冒険者とかもいると思うんだ。ここってダンジョンみたいなものだし。リンの力で内部に入らないようにとかできないか?良くない事を考えるヤツはどこにでもいるからな。お前の存在がバレれば捕まえようとするヤツだって出てくるだろ?」
「クリフがここにいて私を守ってくれればいいじゃない。」
「さすがに四六時中いる訳にはいかないんだ。リンだってわかるだろ?」
「そりゃ・・・そうだけど・・・」
「サラサとライシャはどうだ?何か良い案はないか?」
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「それは名案だけど、そうすると今度は世界樹の実を取るのが困らないか?頂上までたどり着くのが難しくなって。」
「あ、そっか~。たしかにそうかも。そこまで考えてなかったわ。」
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