辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー

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第十章 家族の時間

第331話 サラサ&ライシャとの時間 4

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「うまくまとまってよかったわね。」

「それにしても私、神様と会ったの初めてよ。知ってた事だけど、クリフって本当に神様と知り合いなのね。」

世界樹の内部で、世界樹をどのように公開するのかを話し合っていると、世界樹の精霊リンが豊穣神アイリーン様に現状を伝え、アイリーン様から遊戯神キューブに話が行き、おもしろそうだという事になり、二人の神がクリフ達の目の前に現れた。

いきなり現れた神々しいオーラを纏った二人を見てサラサとライシャは、二人そろってひざまずいてずっと二人の神にひれ伏していた。

アイリーンとキューブがきてからは、面白い事に話はスムーズに進んだ。

まずは、サラサとライシャが言ってた世界樹をダンジョン化する話だが、世界樹に入った時に、素材採取コースと、ダンジョン探索コースに分ける事にしたのだ。世界樹にはエルフ達のいるグリーンランド側とダークエルフのいるダークランド側の二つの入り口がある。どちらから入っても一度中継地点に移動するように設定し、そこから、採取コースは上へ、ダンジョン探索コースは下へ降りるようにしたのだ。

採取コースは、世界樹の素材が取れるというモノだ。ダンジョンの中にある世界樹の樹そのものを削ったりなぎ倒したりすることはできないが、自然に落ちる葉は採取コースに現れる妖精を倒すと世界樹の素材がドロップするようにした。もちろん採取コースは実力がなくてもできるように妖精の強さを調整した。最上階では世界樹の実を手に入れる事ができるように調整してある。

ダンジョン探索コースはその名の通り、世界樹の中を下へ下へ進む事ができる。このダンジョンの魅力はずばり採取コースで手に入らないような世界樹を使ったアイテムが入手できるのだ。世界樹の葉を使った最高級の薬草は欠損も治す程の効果があり、世界樹の蜜は、飲み干せば5年は若返る事ができるという優れものだ。世界樹の魅力を簡単に表す為にキューブを中心に素材を大盤振る舞いした。もちろん簡単に手に入る訳ではないが・・・。だが、王族や貴族などほしいと思う人は多いので、すぐに多くの人が訪れるであろうことは簡単に予想できた。

世界樹の改造は、リンとアイリーン、キューブが行うという事で、クリフ達は世界樹を出てセンターランドに戻ってきていた。

「他にも神様はいるんだけどね。アイリーン様にはユーナも会った事があるし、キューブ様は、セリーヌとユーナとナリアが会った事があったかな。そんなに簡単に会える訳じゃないから運がよかったんだと思うよ。」

「そうね。一生分の運を使ったかもしれないわ。アイリーン様キレイだったわ。ねライシャ?」

「そうね。神様達が私達の島をよりよくしてくれてると思うと気合が入るわ。あれだけのモノができたらこの島はとても有名になるわ。それこそエターレインと同じぐらいに。その為にはやらなきゃいけない事がまだまだあるわ。どこまでできるかわからないけど、がんばりましょ。」

「そうだな。まあ俺達ができる事はここをどんな風にしたいか道を示す事だと思う。サラサとライシャと一緒にいる時間だけで全てが終わるとは思えないし、ここまで大きくなったら、色んな人の協力も必要だ。せっかく3人でいるんだし、肉体労働じゃなくて、もっとこの島をどうするか夢を話す時間にしていくのはどうかな?」

「それいいわね。賛成。人が大勢来るのは歓迎だけど、元々の自然豊かな所も残していきたいし。センターランドだけじゃなくてグリーンランドももっと過ごしやすい村にしたいわ。」

「そうね。私もそれには賛成よ。私の場合はそうね・・・ダークランドにはもっと人が来てほしいわ。今更種族を気にする人なんていないし、どんどん人を迎え入れて大きな村にしたいわ。サラサ達エルフは森を中心に生活していくでしょうけど、私達ダークエルフはダンジョンをメインに生活していきたいわね。」

「エルフを中心に採取コースをまとめて、ダークエルフを中心に探索コースをまとめていく。うん。いい感じになりそうだね。実際の活動はセリーヌ達にも相談した方が絶対うまく行くだろうから、その辺の事を俺達は決めていく事にしよう。」

そうして、クリフとサラサとライシャはこの島をどのようにしていくのか話し合った。将来の島の事を話すと、自然に笑顔になり、話がドンドン弾んで行った。

「とても楽しみね。あ~どうしよう悩むな~。」

「何を悩むの?」

「えへへ。だって島の為にこれから行動していきたいけど、次は私とライシャの番でしょ。もしそうなったら好き勝手に動けなくなるなって思って。島の為に活動したいけど、子供も産みたいし・・・って思って。」

「たしかにそうね。でもセリーヌ達だって子供が生まれるギリギリまで働いていたじゃない。私やサラサだってやれるわよ。」

「そうだな。俺もサポートするよ。まあセリーヌ達のようにできるかはわからないけどな。」

「ありがとうクリフ。そうね。悩んでも仕方ないわ。欲張りに全部やってやるわ。」

「その通りよサラサ。ふふふ、クリフ。今日は3人で頑張りましょう。」

「・・・そうだな。昨日は結局しなかったし、3人いるんだから3人で楽しむのもいいかもな。」

(セリーヌやユーナからも早く二人目が欲しいって言われてるもんな。俺もサラサとライシャのように、欲張りに全部やっていくか。)

そうして3人で一緒にお風呂に入り、ハッスルタイムへと突入するのだった。
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