10 / 37
2話-4 生きてる心地
しおりを挟む
「・・・はあ」
学校の休み時間、私は机に倒れるこむ用に体を伸ばす。
ため息しかない。むしろ、なぜこんなに疲れているのか理解出来ない。昨日は何もきつい事はしてない。
「お疲れのようですね。ルナちゃん」
「冷た!?」
私の頬に冷たくキンキンに冷えた缶ジュースが触れる。同じクラスであり、親友の窓坂香里奈。彼女の手には缶ジュースを持っていた。
私の頬に触れ、反応を楽しんだ後に私の机の上に置いた。
「これ頼んでた奴ね」
「ありがとう」
ジュース買いに行くと言ってたので、ついでに買ってきてと頼んだ。
「たく、私にお使いを頼むなんてね」
「ごめんね香里奈」
「いいって。今日は珍しくお疲れのようですし」
香里奈は持っていた缶ジュースを開け、それを口に運んだ。少し口に入れた後、机に置く。
「やっぱ炭酸は美味しいね」
「よく、炭酸を平気そうに飲むよね」
きついはずなのに、彼女はそんな表情を一切せずに飲む。むしろ、よく飲めるものだ。
私のはただ缶コーヒー、微糖はよく飲む。私も飲み始めた時、ふと、目元が熱くなる。
こんな時に来るものなの。13時過ぎた辺り、もう少しで授業が始まる。
熱い。重い。それが目元から感じ、寝ていない感覚へと落ちた。チャイムの音など関係なく、私は目を大きく開ける。
今頃、顔にはクマも広がっていると思う。
先生が入ってきて授業が始まる。それと同時に私は机に倒れるように寝てしまった。
「・・・」
ここにいると何もかも思い出す。夢でしか情報は共有されない事もあるということの立証にもなった。
「寝てしまったのね・・・」
ため息を吐きながら、歩き始める。建物、ヨーロッパのような街並みが広がる。道を歩いても人の気配はまるでない。
そのまま前へと進む。誰一人として遭遇する事はない。
「ここはどこなの・・・」
『まさか夢の世界で迷子になるなんてね』
ナルは私の頭の中で呟く。
少し高台から見てみれば、麺を囲むように高い壁があった。その中に私はいる。まだ戦闘の気配はないけど、一部の建物には既に戦闘の跡が残っていた。
誰かが既に戦っている。
『誰かが戦っていたわね。だけど、今は止んでる』
「うん、これは一体」
『つまりこういう事を指すのかも』
「・・・どういう・・・え?」
後ろを振り向いた時、地面から兵士のような剣を持った人が現れる。泥人形のような存在は私に剣を向ける。
咄嗟に大鎌を取り出し、それを構える。
『早速実践ね。私のトレーニングを思い出しなさい。こいつらなら、あなたの能力で瞬殺出来る』
「うん」
私は左手をかざす。すると目の前にいる兵士数名はその場で崩れるかのように地面に張り付いた。私が更に力を込めた時、兵士達の周りの地面が凹み、そして消滅した。
学校の休み時間、私は机に倒れるこむ用に体を伸ばす。
ため息しかない。むしろ、なぜこんなに疲れているのか理解出来ない。昨日は何もきつい事はしてない。
「お疲れのようですね。ルナちゃん」
「冷た!?」
私の頬に冷たくキンキンに冷えた缶ジュースが触れる。同じクラスであり、親友の窓坂香里奈。彼女の手には缶ジュースを持っていた。
私の頬に触れ、反応を楽しんだ後に私の机の上に置いた。
「これ頼んでた奴ね」
「ありがとう」
ジュース買いに行くと言ってたので、ついでに買ってきてと頼んだ。
「たく、私にお使いを頼むなんてね」
「ごめんね香里奈」
「いいって。今日は珍しくお疲れのようですし」
香里奈は持っていた缶ジュースを開け、それを口に運んだ。少し口に入れた後、机に置く。
「やっぱ炭酸は美味しいね」
「よく、炭酸を平気そうに飲むよね」
きついはずなのに、彼女はそんな表情を一切せずに飲む。むしろ、よく飲めるものだ。
私のはただ缶コーヒー、微糖はよく飲む。私も飲み始めた時、ふと、目元が熱くなる。
こんな時に来るものなの。13時過ぎた辺り、もう少しで授業が始まる。
熱い。重い。それが目元から感じ、寝ていない感覚へと落ちた。チャイムの音など関係なく、私は目を大きく開ける。
今頃、顔にはクマも広がっていると思う。
先生が入ってきて授業が始まる。それと同時に私は机に倒れるように寝てしまった。
「・・・」
ここにいると何もかも思い出す。夢でしか情報は共有されない事もあるということの立証にもなった。
「寝てしまったのね・・・」
ため息を吐きながら、歩き始める。建物、ヨーロッパのような街並みが広がる。道を歩いても人の気配はまるでない。
そのまま前へと進む。誰一人として遭遇する事はない。
「ここはどこなの・・・」
『まさか夢の世界で迷子になるなんてね』
ナルは私の頭の中で呟く。
少し高台から見てみれば、麺を囲むように高い壁があった。その中に私はいる。まだ戦闘の気配はないけど、一部の建物には既に戦闘の跡が残っていた。
誰かが既に戦っている。
『誰かが戦っていたわね。だけど、今は止んでる』
「うん、これは一体」
『つまりこういう事を指すのかも』
「・・・どういう・・・え?」
後ろを振り向いた時、地面から兵士のような剣を持った人が現れる。泥人形のような存在は私に剣を向ける。
咄嗟に大鎌を取り出し、それを構える。
『早速実践ね。私のトレーニングを思い出しなさい。こいつらなら、あなたの能力で瞬殺出来る』
「うん」
私は左手をかざす。すると目の前にいる兵士数名はその場で崩れるかのように地面に張り付いた。私が更に力を込めた時、兵士達の周りの地面が凹み、そして消滅した。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる