12 / 37
2話-6 アルテイシア王国
しおりを挟む
少し時間が立っていたが、私はそこから動かずにいた。遠くではなにか叫ぶ声と金属音のような音が響き渡る。私以外にも誰かが戦っている。
「早くこの世界の核を破壊しないと」
私は立ち上がり、置いていた鎌を拾い上げる。
まず、この世界について色々と調べないといけない。この世界は街並みからして、大きな都市と思った。なら、なんらかの国を模様してるのではないかと考えに至った。
街のどこかにこの国についての情報、もしくは核となる物が分かるかもしれない。
「上を伝っての移動は厳しそうね」
『ああ、今はこの部屋から調べるべきだ。外には巡回する兵士がいるようだ』
「了解何から調べようか」
そこらにあった本や机、引き出し等を調べた。だが、肝心の情報はあまり出てこない。関係ない話や情報が多い。
国に関する名前が分かった。『アルテイシア王国』、日本語ではない見た事ない文字でそう書いてあった地図があった。
文字は何語かさえ分からないが、理解は出来る。出来てしまう。
「国名だけど、いいよね」
それ以降何もない部屋、そのままここを後にした。
玄関から警戒するようにゆっくりと出る。周りを警戒しながら、通路を素早く移動する。だが、どこかで「発見した。探せ」などの声なども聞こえる。
別の人も戦闘している。彼女らや彼らに合流する事を優先せねば。
だが、
「おや、ここで何をしてるのですか?」
騎士風の格好した若い男性に声を掛けられた。その者は他の兵士と違い、襲う行為はしてこない。
「・・・武器を持っていますね。何しようとしているかは不明ですが、国に害ある者なら、ここで斬らせてもらいます」
彼は腰に装着していた剣の鞘へと手を伸ばした。
他の兵士とは違う。まだ話が出来る人。
油断せず、私は武器を構える。
「他の兵士と違って、やけに冷静ですね」
「他の兵士ですか?」
「えぇ、見るなりいきなり襲ってきた連中ではありませんか?」
「はは、これは失敬」
彼は鞘から手を離した。
「これはこれは飛んだ無礼をしました」
彼はそういうと紳士らしく礼お辞儀を始めた。
「私はアルテイシア王国の騎士の一つを任されてます『ガルドラ』と申します。どうか、その武器を納めください」
彼はそう言いながら、こちらの様子を伺う。この兵士は確かに他と違う。だが、何か人間性的なものが感じられない。
核となる物の正体は現状不明のまま。彼に頼る他ないかもしれない。
「あなたの名前は?」
彼は私に聞く。名前は何かと・・・。
「ルナ・・・」
小さく呟く。それを聞いた彼は穏やかな表情を作りながら、言葉を続けた。
「早くこの世界の核を破壊しないと」
私は立ち上がり、置いていた鎌を拾い上げる。
まず、この世界について色々と調べないといけない。この世界は街並みからして、大きな都市と思った。なら、なんらかの国を模様してるのではないかと考えに至った。
街のどこかにこの国についての情報、もしくは核となる物が分かるかもしれない。
「上を伝っての移動は厳しそうね」
『ああ、今はこの部屋から調べるべきだ。外には巡回する兵士がいるようだ』
「了解何から調べようか」
そこらにあった本や机、引き出し等を調べた。だが、肝心の情報はあまり出てこない。関係ない話や情報が多い。
国に関する名前が分かった。『アルテイシア王国』、日本語ではない見た事ない文字でそう書いてあった地図があった。
文字は何語かさえ分からないが、理解は出来る。出来てしまう。
「国名だけど、いいよね」
それ以降何もない部屋、そのままここを後にした。
玄関から警戒するようにゆっくりと出る。周りを警戒しながら、通路を素早く移動する。だが、どこかで「発見した。探せ」などの声なども聞こえる。
別の人も戦闘している。彼女らや彼らに合流する事を優先せねば。
だが、
「おや、ここで何をしてるのですか?」
騎士風の格好した若い男性に声を掛けられた。その者は他の兵士と違い、襲う行為はしてこない。
「・・・武器を持っていますね。何しようとしているかは不明ですが、国に害ある者なら、ここで斬らせてもらいます」
彼は腰に装着していた剣の鞘へと手を伸ばした。
他の兵士とは違う。まだ話が出来る人。
油断せず、私は武器を構える。
「他の兵士と違って、やけに冷静ですね」
「他の兵士ですか?」
「えぇ、見るなりいきなり襲ってきた連中ではありませんか?」
「はは、これは失敬」
彼は鞘から手を離した。
「これはこれは飛んだ無礼をしました」
彼はそういうと紳士らしく礼お辞儀を始めた。
「私はアルテイシア王国の騎士の一つを任されてます『ガルドラ』と申します。どうか、その武器を納めください」
彼はそう言いながら、こちらの様子を伺う。この兵士は確かに他と違う。だが、何か人間性的なものが感じられない。
核となる物の正体は現状不明のまま。彼に頼る他ないかもしれない。
「あなたの名前は?」
彼は私に聞く。名前は何かと・・・。
「ルナ・・・」
小さく呟く。それを聞いた彼は穏やかな表情を作りながら、言葉を続けた。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる