発達障害を持つ子供のママ友

麻生空

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それは呪いか?

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蓮君は7月に入ってからも数回しか学校へ行けなかった。

それも、どの日も朝から行けた日はないのだと言う。

「咲良さん」

その日は中学の授業参観の日に玄関の所で遭遇した。

「あっ。先日はありがとう」

「いいえ。大変だったよね」

「まぁ……。色々重なったから……」

そう言うと咲良さんは深いため息を吐いた。

「なんか……家の蓮って年回りが悪いのか、ついてない人生だなって思っていたんだけど、今回の事で更にそう思うようになったんだよね」

今回の事とはお祖母さんが亡くなった事だけではないように思えた。

「幼稚園の卒園式の前に震災にあったでしょう。卒園式延期になったんだよね。それに小学校の入学式も体育館が避難場所になっているからって入学式も延期になってね。入学式に正式な案内も来なくって、入学式の2日前に親戚の人が『新聞に載っていたよ。今度の休みに入学式だね』って来て、慌てて職場に行った時に新聞確認して急いで入学式の準備したんだよね」

それは……学校側の不手際なのか?
それとも、教育委員会の不手際なのか?
どちらにしろ、該当する家庭に連絡をしないのは不味いよね。

だって、若い世帯なんて今時新聞なんて取ってないんだから。
せめてハガキ位出すべきだと思うんだ。

「それに、蓮ったら小学校の入学式の最中に椅子のささくれが指に刺さったらしくって、一人パニック起こしていたし、今度の中学の入学も、入学式の前の週に母が救急車で運ばれて入院していて、とても入学祝いって感じじゃなかったからね。それに、その次の月には父が荷台から落ちて救急車で運ばれて緊急オペでしょう?それで次の月に祖母が……って、何かここまで来ると呪いのようだわ」

「そうだったの……大変だったね」

挙げ句、担任があれじゃあね。

私の言葉に咲良さんはまたもや深いため息をつく。

「実は、祖母の葬式が終わった後に母がまた入院してね。手術したばかりなの」

「えっ?」

まだ続きがあったの?

「挙げ句、先月から蓮は不登校でしょう?もうここまで来ると次は何?って感じなんだよね」

そこまで話した所で予鈴が鳴った。

「じゃあ、また今度」

咲良さんはそう言うと軽く手を降り一年生の昇降口へと入って行った。

普通の家庭はそんな行事、年に一回あるかどうかだ。

これは違う意味で呪われているように思う。

「一度お祓いして貰った方が良いんじゃないかな?」

咲良さんの背中にそう呟いていた。
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